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もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

コーヒー7

「そん・・・降ろして! 降ろしてください!」
メビウスはじたばたと空中で暴れた。念力で体の重心だけ持ち上げられている。授業で念力自体は教わりはしたが、まだかけられた際の解除の仕方は教わっていない。尤も、教わっていたとしても彼我の差は恒星間ぐらいありそうだが。
「ここから私の執務室まで結構あるぞ。歩くのは疲れるだろう」
「行きません! まだタロウ教官が帰ってきていません! 待ってるって約束したんです!!」
「じゃあタロウが迎えに来れば問題無いな」
「隊長!」
ゾフィーが扉に向かうと、まるで自動ドアの様に扉が開いた。その後をふよふよとメビウスと食器が浮かびながらついていく。
「や、やめてください、隊長!!」
メビウスは半泣きで叫んだ。教官室から出ると、ドアはまた勝手に閉まった。
まだ人のたくさんいる校舎の中を、ゾフィーは堂々と歩いている。後ろに少々おかしなおまけを連れて。
「やめてください! 降ろして! 自分で歩けますから!!」
数人の奇異な視線に晒され、メビウスは居たたまれなくなった。不意に体の重心が引っ張られる。
「そうか。自分の意思で歩けるか」
すとんとゾフィーの隣に降ろされた。ゾフィーが機嫌を取るようにメビウスの方に手を伸ばしてきたが、メビウスはぷいっと顔を背けた、
(信じられない! 隊長がこんなに酷い人だなんて思わなかった!!)
「どうした、置いていくぞ」
身長もコンパスも違うタロウの義兄は、軽くメビウスを振り返った。明らかに笑っているその表情に、メビウスの中でふつふつと怒りが湧き上がる。
「行きますっ!!」
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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

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