もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

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逃亡

「まずいことになった」
ゾフィーはタロウの教官室に入るなり、そう言った。珍しく、焦っている。周囲を見渡し、扉と窓に不可視のバリヤーを張った。
「一体どうしたんですか?!」
「追われている」
「追われて?!」
ゾフィーは弟達をみわたすと、80に視線を定めた。
「念のため、体を借りるぞ」
「ちょ、え?」
そのままゾフィーの体が光となり、80と一体化する。
「どうしたって言うんです? 兄さん!?」
(静かに! 私がいるって言うな!)
コンコンと、内側の騒動を知らない人影が、ドアをノックした。
(あ、結界張って・・・・)
「はーい、ちょっと待ってくださ・・・・」
ドン! 
タロウの返事が終わらないうちに、強烈な打撃音が響いた。
「いや、ちょっと、待ってくださ・・・・」
ドガアッ!!
強烈な光線がドアと壁をぶち破り、粉塵が室内に充満する。
「ひえっ?!」
「い、一体何が?!」
煙の中、歩いてくるのは、ブルーの体を持った女性だ。
「ディ、ディナさん?!」
ディナと呼ばれた女性ウルトラマンは、無言のままカツカツと教官室の中に入り、うろたえるタロウ達を見渡した。
双眸が輝き、素早く全員の体をサーチする。
そして、おもむろに80の前にくると、
「あの、ディナさん、何か・・・・ぐほわうっ?!」
いきなりボディーブローを入れた。
「80!」
「いきなり何をするんだ!」
睨むタロウやレオには目もくれず、ディナはくの字に体を曲げた80の首を掴んで立たせると、彼の体に手を埋めた。
「ぐっ、うう・・・・」
すると、80の体から一体化していたゾフィーの体が引っ張り出される。
「隊長、会議の時間です」
「うう・・・・今日の小会議、は・・・・私の、出席は・・・・」
「連邦政府より見学の申し出がありました。隊長にも出席を願うとのことです。開始まであと7分です。至急、本部にお戻りください」
「わ、わかった・・・わかったから・・・・」
80の体を投げ捨てたディナは、ゾフィーの首を掴んだまま、タロウの教官室を出て行こうとする。
「ちょ、ちょっと待て! 君は勝手に人の部屋を壊して、80に怪我をさせて、何も思わないのか?!」
その言葉に、ディナはまるで生ゴミか虫けらでも見るような視線でタロウを射抜いた。その視線にタロウは思い出した。ゾフィーの『秘書1』だ。
「問題ありません。レオとアストラがいます。部屋の修理にはそれで充分でしょう。80の怪我もあなたがいます。
会議の開始まで、後6分しかありません。失礼します」
ディナは、そのままゾフィーを遠慮なく引きずって教官室を出て行く。
「な、何が『問題ありません』だーーー!!」
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