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もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

ペン2

「ほら、おいでメビウス」
タロウがにこにこしながらメビウスに手を差し出す。
「あ・・・・はい!」
少し戸惑ってから、メビウスはその手に掴まった。
先に図書館や知り合いの教官に本や映像資料を返し、二人は連れ立って街に出た。
「教官、もう手を繋がなくても・・・・そんなに小さな子供じゃないですよ」
「君はどっちかっていうと、何もないところで転びそうだからなあ」
笑いながらタロウはメビウスを軽く引っ張った。
「わっ?!」
「あはは・・・・!」
転びそうになったメビウスは軽くタロウを睨み上げた。
「酷いですっ!教官~~~!」
「はは、ごめん、ごめん!」
程なく高級そうな店が見えてきた。あまり文房具を売っているような店には見えない。
「あの、教官、ココ・・・・ですか?」
「そうだよ?私の使うものは大体ここで揃えているから」
タロウはメビウスを引っ張って、ペンの置いてあるコーナーに連れてきた。
「ちょっとこの辺で見ていてくれ」
「はい」
タロウは店員を捕まえて目的の物を説明しはじめた。メビウスはケースに並んでいる
新作のペンを見て、目を輝かせた。透明なガラスのようなもの、手書きの絵が入っているもの、綺麗な物が様々に並んでいる。スペックを見るとフォントは500パターン、色彩は20000色も入っている。絵筆にも使えるタイプだった。
「わ~、キレイ・・・・」
学生が気軽に買えるような値段ではないが、眺めているだけで楽しい。
「何か欲しいものでもあったのか?」
タロウが横から顔を出す。
「いいえ。ただ、キレイだなって。教官のペンは見つかりましたか?」
「うん。今、出してきてもらってるよ。
そうだ、今日のお礼にこれを買ってあげる」
「そんな!いいです、あれぐらい全然・・・・!」
タロウはメビウスの悲鳴を放って店員を呼び止めた。
「うん、この透明なのがいいな」
プレゼント包装までしてもらうと、あっという間にクリスタル製のペンがメビウスの手に納まった。
タロウの探していた分もすぐに見つかり、二人は店を出た。
「ありがとうございます!
でも、いいんですか?こんなに高いもの・・・・」
「いいよ。私のペンもゾフィー兄さんに貰ったものなんだ。
ちゃんと勉強に励めってね」
「そうだったんですか・・・・」
メビウスは憧憬の眼差しでタロウを見上げた。
「僕も勉強、頑張ります!」
「ああ。
あの頃は私も勉強が嫌いで、問題が解けないとペンを机に刺したり壁に叩きつけたりしてね。
ゾフィー兄さんが怒ってもの凄く高いのを買ってきた上に私の他のペンを全部没収して。
『今度折ったりなくしたりしたら、自分で買えって』言ってね」
メビウスの眼差しが斜め上にずれた。
タロウは笑いながらメビウスの手を引く。
「君はそんなことないと思うけど、知恵熱は出すなよ?」
「大丈夫です!」
「そうか。じゃあ寮まで送っていくよ」

メビってタロウとかゾフィー兄さんのお小姓って感じがするんだよなー。
ヤン・ウエンリーとユリアン・ミンツみたいでもいいw
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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

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