もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

クロスカウンター4

「エメラナ、頼みがある」
数日後、ランが朝食の後に声をかけた。
「はい、なんでしょうか?」
「近くの惑星に買い物に行きたいんだ」
「まあ、お買い物! 素敵ですね!
ジャンバード、近くにお買い物のできる惑星はないかしら?」
『検索します』
「そういや石鹸が少なくなってたね」
「あとは、生鮮食品が欲しいかな。保存食はまだあるけど、できるだけ新鮮なものを食べた方がいいし」
「私も、お野菜やお魚の鮮度を見極められるようになりたいです。お供しますね!」
「いや、どっちかってーと俺らがお供みたいな感じ?」
今にも席を立って踊りだしそうなエメラナを見て、兄弟は肩をすくめる。
やがてジャンバードが申し訳なさそうな声を出した。
『姫様、申し訳ございませんが、近隣数千光年以内に、商業施設がある惑星はありません』
「え、それだけ広い範囲に誰も住んでいないのですか?」
『この付近は危険な宇宙海賊が屯しております。闇市はありますが、姫様がご存知のようなデパートなどはありません』
「そんな・・・・」
「まあ、それじゃ仕方ないか」
『ジャンプを行いますので、三日ほど頂ければ通過できます』
「それでいいか」
肩を落とすエメラナには悪いが、柄の悪い連中の中にこんなふわふわしたドレスを着たお姫様を連れてあるけるわけがない。
平行して飛んでいるゼロやグレンファイヤーは、中の様子をジャンナインにどうしたどうしたと尋ねた。
『この付近にはエメラナを下せる惑星がないそうだ』
「ああん? この辺なら惑星イアソンがあるだろ?」
「あそこは性質の悪い宇宙海賊のたまり場だろう。姫様を下すわけにはいかない」
「大丈夫だって! 船長たちの知り合いだって多いんだ。そんなに悪い連中ばっかりじゃないぜ。
おーいナオ!」
グレンファイヤーはジャンバードの外壁に張り付いて、コンコンと叩いた。
「イアソンの闇市に行こうぜ! あそこは品揃えがいいし、知り合いもいるから、俺が値切ってやるぜ!」
『何を言うか! そんな危険な場所に姫様を行かせられるか!』
「グレンファイヤーもお買い物ができるのですか? まあ素敵。
では、ジャンボットとジャンナインも一緒にお買い物をしましょうね」
エメラナは胸の前でパチンと両手を合わせた。


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