もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

あなたの為なら壊します39

「おお~! 本当に来た!」
「アルバイト希望者ですか。学年とクラスは? 養成所側の許可は取ってありますね?」
一番奥のデスクに座る隊長の両脇から、二人の女性が80を値踏みするように見つめる。80は慌てて自分のクラスと学籍番号、養成所のアルバイト許可証を差し出した。キルシュとペシェが折り畳みの椅子を持ってきて、ゾフィーの前に座るようにと言われる。アルバイト許可証を見ただけ、ゾフィーはポンと判子を押した。
「うむ、では採用だ」
「え、面接とかないんですか?!」
「教えて使えないようならば不採用にします。試用期間兼面接です」
「は、はいっ!」
「ディナさん、そんなに最初からハードルをあげなくても。
あ、お茶をどうぞ。擬態はできます? 飲食はできるようにしておいた方が、色々な惑星に行ったときに便利ですよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
ソーサーごと受け取ったティーカップをどうしようかと持て余していると、目の前で同じように渡されたゾフィーが、優雅な仕草でカップを口につけた。なるほど、ああすればいいらしい。『食べる』ことは授業で習ったので、後は問題がない。
「ああ、そういえば」
ゾフィーがカップをソーサーに戻してぐるりと部屋を見渡す。
「うちの部署に私以外で男が入ったのは初めてだな」
「男は根性がないんで~」
「でも先輩はなんとなく根性がありそうなので連れてきました」
「私達の目が正しいって証明するためにも、頑張ってください」
うわあ、なんか怖いところに来ちゃった。え、女の人ってみんなこんななの?
慄く80に向かって、ゾフィーはのほほんとした笑顔で聞いた。
「ああ、面接代わりと行ってはなんだが、君がアルバイトをして金銭を得ようと思った動機はなんだね?」
「え、ええ?! い、言わなくちゃダメですか?!」
「ええ?! そんなに言うの嫌?!」
逆にゾフィーの方が驚いている。
「隊長はどういった理由で?」
「いや、普通にお小遣い欲しかったし。まあ、周囲に友人がいたからね。遊びに誘われたら断ってばかりもつまらんだろう」
アルバイト、楽しかったな~。と言うゾフィーを見て、全員が肩透かしを食らったような表情をした。
「え、何? どうした?」
「別に~」
「なんでもないですぅ~」
「超つまんなーい」
「で、80君は? もうちょっと面白い動機?」
「そ、ソンナコトハナイデスヨ?」
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