もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

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もしも総監が東光太郎だったら第二話7

サコミズと光太郎は、寿司屋からそれほど離れてはいない小料理屋で、お互いのお猪口に清酒を注いでいた。
「では、お疲れ様」
「お帰りなさい」
酒を一気に呷って、光太郎が少し顔を顰める。
「そうは言っても、皆しっかりしてるし、サコミズさんが良くまとめているし。あんまり帰ってきた意味はないんじゃないかな」
「まずはトリヤマさんが喜びますね。それとミサキ君も。あなたの抜けた穴を、しっかりと埋めてくれている」
「抜けたも何も、最初から俺はいなかった。そうでしょう?
こんな風来坊に総監なんて勤まるはずがない」
光太郎は手酌で自分の杯を満たすと、また飲んだ。
「でも、あなたが居たから集まってくれた人だってたくさんいます。僕やタケナカがいくら頭を下げても、頑として首を縦に振らなかった人が、あなたの為にならとGUYSに入ってくれた。それは、やっぱりあなたの人の上に立つ資質なんですよ」
サコミズの脳裏に、GUYSを立ち上げようと奔走している時代が蘇る。人材集めに苦心している時に知ったのが、東光太郎という青年だった。その名前を見つけた時には、『彼』も助言をくれた。それほどの逸材だった。彼を総監に、自分を総監代行として組織を運営していく。それが当初のサコミズの立てた計画だった。
「それに、何かあるまでは好きにしていて良いと言ったのは、こちら側ですしね」
「何時の間に隊長になったんですか。俺だって隊長だったら、ちゃんと残ってたのに」
「そうは行きませんよ。現場指揮能力だったら、セリザワ君の方が上です」
できあがるまでは無我夢中で、いざ組織として成り立てば、気が抜けてしまっていたのは確か。その犠牲の最たるものが、セリザワ以下の旧クルー達だ。
「そうかなあ。
・・・・やっぱり今から交換しましょうよ。俺が隊長で、サコミズさんが総監。歳だってサコミズさんの方がずっと上だし・・・痛ってて・・・・!!」
「何言ってるんですか。私は今年40歳の若造ですよ」
光太郎の足をぐりぐり踏みつけながら、サコミズも杯を空にした。
「それに、あなたはもう一度、彼らと戦ったことがあるじゃないですか」
「うーん、一緒というより、本人だったからねえ。でも、さっきミライ君の闘っている姿を見て、ああいう風だったんだなっていうのはわかるよ。彼は頑張ってるね」
「ええ。ミライがいなかったら、あのメンバーは集まらなかった。あなたに似て人を惹きつけます。彼らの隊長になることができたのは、不幸中の幸いでした」
サコミズから譲れない想いを感じ取った光太郎は、やれやれとため息を吐き、二人のお猪口に酒を注ぐ。
「仕方ないですね。やりますよ、総監」
「ありがとうございます」
お猪口を軽く掲げてサコミズが礼を言う。
「それにしても、サコミズさん、よっぽどゾフィー兄さんのことが好きなんですね」
「ぶーーーっ?!」
口に入ったばかりの清酒が、盛大に吐き出された。
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