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もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

もしも総監が東光太郎だったら第二話

「そういや、あのクワガタみたいなの、どっから出てきたんだ?」
サコミズの後ろの席で饅頭を頬張りながら、光太郎は誰ともなしに訊ねた。
ちなみに饅頭は、普通の温泉饅頭、抹茶の皮、紫芋餡の入った紫色の皮のものと、三種類あった。サコミズも今日は緑茶を啜っている。
ミサキは心得たように頷き、メインスクリーンに大奥山の姿を映しだした。
「これは・・・・」
「酷い・・・・・」
関東にあって、そのほとんどを樹海に覆われていた大奥山が、地肌の見えた禿山に変わってしまっている。
「先程出現したインセクタスは、以前に出現したものの亜種と確認されました」
「亜種か・・・・本当にクワガタみたいだな」
二つ目の饅頭を口に入れ、光太郎はさっき戦ったインセクタスのオスを見る。
「そうですか? どうも、この辺がカブトムシっぽい気がしますねえ」
マルもつられて饅頭を持った手でインセクタスの背中当たりを指す。
「あー、メスなら確かに似てない気もしないではないなあ」
トリヤマももう一枚の画像を見て言う。
「あれの何処が?! トリピーはともかく、総監ってそういうの言うわけ?」
マリナがコノミに憤りをぶつけた。
「そう、ですねぇ・・・・でも、確かに少し似てますよ」
「ええー?」
「子供たちの描く絵だと、ああなっちゃいますよ」
「いや、でも、さすがにオレでも怪獣と昆虫を一緒には・・・・」
「クワガタ? カブトムシ?」
首を傾げるミライに「そういう昆虫がいるんですよ」と、そっとテッペイが囁いた。
「でもクワガタよりもコーカサスオオカブトに似ているような・・・・」
「って、怪獣じゃねーか!」
いきなりリュウが我に返る。
「ど、どうしたんですか? リュウさん?!」
「何でカブトムシなんだよ?!」
「んー、似てないかな?」
思わず怒鳴ったリュウに、光太郎がこともなげに逆に問いかける。その声にバツが悪くなったのか、リュウは小さく「すみません」と言って着席した。
「それで? このインセクタスはまだ他にも?」
サコミズがすっと言葉をミサキに向ける。
「はい。その可能性は非常に高いと思われます。調査の必要があるでしょう」
ミサキは許可を求めるように光太郎を見た。
「そうだな。明日、準備を整えて調査に向かおうか」
「今から、じゃないんですか?」
立ち上がりかけたリュウが振り返る。てっきりこの落ち着きのなさそうな総監のことだから、今から調査に・・・とでも言うのかと思ったが。
「だって虫は夜に活動するだろう? それに、こっちは昼間よりも目が利かない。あまり連続して無理はしない方がいい」
今までの少々とぼけた発言から一転して、その瞳には経験からくる重みと理知的な輝きがあった。
「はい」
リュウは素直に返事をして再び席に座る。
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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

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