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もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

僕だって○●したい! 2

アカデミーやカレッジからの編入生を選定する試験も終わり、残りは最上級生達の卒業試験だけだ。
「そこ、足にもっと力を入れて踏ん張れ! 撃ちあった時に反動でふっ飛ばされるぞ!」
「収束率が悪い! もっと一点に集中するんだ!」
タロウも卒業前の追い込みとあって、ついつい指導に力が入る。
『タロウ筆頭教官、80教官。至急、教務室までお越しください。繰り返し連絡します。
タロウ筆頭教官、80教官。至急、所長室までお越しください』
「はあ?!」
集中している時に突然それを邪魔され、タロウは機嫌悪くスピーカーを睨みつけた。生徒達も手が止まってしまう。
「けど、わざわざ放送かけるんだ・・・・」
何か理由があるのだろう。すぐにそう思い直して、手の止まっている最上級生達に声をかける。
「ちょっと席をはずすから、その間は自主訓練をするように」
「はい!」
「了解しました!」
プレート一枚だけ持って所長室に向かうと、中央棟で講義をしていた80はもう来ていた。お互いに頷くだけの軽い挨拶をすると、机の前の所長に敬礼をする。
「タロウ筆頭教官、80教官」
所長は自分のプレートを机の上に置き、全面に差し出す。
「先程、本部から連絡があった。来年度の編入生に対する命令書だ。君たちは隊長から何か話は聞いていないかね?」
「わざわざ、本部からですか?」
しかもタロウ達に聞いてくるとは、一体どんな無茶な難題か。そういう無茶な問題は、割と気ままに動いているアストラにでも押しつけて欲しいと、大変失礼なことを考えながら、清書された公式文書を覗き込む。

 よくわかる日本語訳
「編入試験に落ちた子に、敗者復活戦をすることにしました!
日程は三日後です。早い所問題作ってください。お兄ちゃんより」

「・・・・・」
「何故こちらには一言の相談もないんですか?!」
タロウはプレートを持ち上げると、ぶるぶる震える手で机の上に叩きつけた。
「あ、それは私の・・・・・」
「ゾフィー兄さんのところに行ってくる!」
所長には目もくれず、タロウは廊下に飛びだした。
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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

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