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もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

MAKING PRESENT3

彼はゾフィーを突き放そうと腕をつっぱった。
「いいや、私の前にきたということは、教えてくれるということだな?! ダメなら事務の人間が断りに来るはずだ。したがって君は私の先生だ。よし、決定」
ゾフィーはそう言って頷くと、唐突に腕を離した。力いっぱい突き飛ばそうとしていた彼は、勢いあまって机ごと床に倒れこんだ。
「おや?」
「~~~!! おいっ!」
「放せと言われたから放しただけだが」
「バカか! 貴様は!!」
強かにぶつけた腰を擦って、彼がよろよろと立ち上がる。
「大丈夫か?」
「これが大丈夫に見えるか」
「うちの訓練生なら大丈夫そうに見えるのだが、君の場合は大丈夫じゃなさそうだな」
ゾフィーは別の椅子に彼を座らせ、倒れた机と椅子を元に戻した。
「さて、さっそく授業を開始して欲しいのだが。ちゃんと参考書は用意してある」
ゾフィーは別の机の上に数枚のプレートを置いてあったのを持ってきた。
「とりあえず基礎から」
「おまえ、通知表に『人の話を聞かない』と書かれただろう」
「いいや?」
彼はあきらめて、まだ痛む腰を手で押さえつつ、ゾフィーの差し出したプレートを起動させて中身を検分する。
「まあ教科書の選択は悪くないな」
「そうか、良かった! おっとこれではいけない。
よろしくお願いします、先生」
ゾフィーは改めて、彼に深〃と頭を下げ、にっこりと笑った。

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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

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