もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

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まあ、何時もの感じで
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観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが36

「いやー、ついに人が生身で空を飛べるようになったのかと思ったんですが、視界を切り替えたらどうも違うみたいだったので」
「そりゃそうだ」
「視界の切り替えってのはそんなに簡単にできるのか? いや、そういやアンタ、発光してなかったな」
「させる必要ないですし。骨モードとか内臓モードとか、あと探し物する時に便利ですよ、透視」
「常時発動型のネクスト・・・・?」
「というわけで、説明はしました」
四分の一だけグラスの中身を残して、アルコールのメニューを開いて追加をオーダーする。とりあえず名前と中身がわからないものは片っ端から飲んでみよう。
「このピンクビールっていうのをください」
「かしこまりました」
頼んだ後に残ったお酒を飲み干す。
「説明はしましたってなあ! 俺はあの後大変だったんだぞモウ!
何もしないで一度に5000ポイントが入ったと唖然としてりゃあ、あの時銀行に居合わせた人がヒーローTVに抗議するし!」
「すいません、マスコミって苦手なんですよー。得意そうな人が空飛んできたから、もーいいかなーと思っちゃって。
だってあの時はまだホテルもとってなかったんですよ。タクシーの為の現金もなかったし。インタビューより現金ですよね」
「いやまあ、わかるけどな」
帽子を脱いだ男性が、ガシガシと頭を掻く。
そこへ都合良くピンクビールが運ばれ、ついでに二人のお代わりの二杯目も来た。
「それじゃあ乾杯しましょう。お酒を他人と飲む時は乾杯すると聞きましたよ」
「こいつが頭抱えてることにか?」
「うーん、そうですね。
私はサコミズシンゴと申します。貴方がたは?」
「鏑木・T・虎徹だ。で、こっちはアントニオ・ロペス」
「では、お互いの名前がわかったことに乾杯しましょう」

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが35

本当に美味い店は本には載らない! と力説する二人に連れられ、サコミズはもう一層下のブロンズステージに降りた。
ブロンズステージは、シュテルンビルトが建設される以前からある古い街だ。第三層のゴールドステージが完成して、初めてブロンズステージと呼ばれるようになった。いわゆる古き良き時代の名残があるのだが、日照権を奪われたおかげで土地代が下がり、低所得者の住人が増えて治安が悪くなってきたのが、最近の悩みだった。
案内された狭いバーのボックス席からサコミズは店内をキョロキョロ見渡した。
「こういった所には初めて来ました。結構照明を落としているんですね」
「飲み屋で明るいところなんてねーぞ」
「自室で飲ませてもらったことはあります。写真撮っていいですかね?」
「やめて! そこまで酷いおのぼりさん止めて!」
二人がかりで止められて、渋々サコミズはカメラを下げた。
「マスター、焼酎ロックで」
「バーボン、ストレート」
「えーと、カミュを1:1で割ってください」
サコミズのリクエストに、帽子を被って男性が感心したようなため息をついた。
「アンタ、飲み方わかってるな」
「これが一番美味しいと聞きましたので」
と返事をすると、笑みが追加になった。
「あー、なんか知識だけで喋ってて、うちのバニーちゃんみたいだ」
「おいおい、こいつはどう見ても俺らと同じぐらいだろうが」
「なんとなくだよ。ちょっと天然っぽいところとか」
二人の軽快なやりとりを面白く聞いていると、店員がグラスを持ってきた。グラスを手に取るタイミングが違うのに、傾けるタイミングは同じというのを目撃して、また更に面白く感じる。
「乾杯はしないんですか?」
「あんたが素直に話してくれたらな」
「うーん・・・・」
出されたグラスの中身を飲むべきか飲まざるべきか。しかし目の前の二人はもう二杯目の注文に入っていて、これはキリが良いところで『乾杯』と言わせるようにした方が良さそうだと結論づけた。
「えーと、何を話します?」
「アンタ、なんで俺の素顔を知ってるんだ?」
「私、透視ができるんですよ」
「ネクストか」
いいえ、宇宙人です。とは言わずにニコニコしながら続ける。
「なので、肩ドリルさんが壁に刺さっていたのを見た時は」
「牛角じゃないんだな・・・・」
「全裸の男性が真横に突き刺さっているように見えていました」
二人は揃って酒を噴き出した。

チャットしますよ

ボールペンの替え芯買ったら、サイズ間違えてました。どうやって消費しようか考えています。

消費用にもう一本、本体を買うべきが迷っている私に、拍手ありがとうございます!

ペルメさん>ドジなのか天然なのか、陛下がやれと言っているのか・・・・(笑)
とりあえず仲良くはなりそうです。牛角がついていけなくなりそうですが、気にしないでください。
車の方は難航してますねー。年内に解決すると思ったんだけどなー。

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが34

夜とは言え、バーのある酒屋街だ。人は多い。その中をサコミズは人に接触せずに走り抜ける。
「おい、ちょっと待て! 待てってアンタ!」
そのすぐ後ろから、少し隙間のあるところでは横に並んだのは、帽子を被った男性だった。走るのに邪魔なのか、手に帽子を持っている。
「わあ、足が速いですね!」
「アンタもめちゃくちゃ早いだろうが! 俺の息があがってんだぞ!
なんでアイツの素顔知ってるんだ?! なんで逃げてる?!」
「それは内緒です。
いやー、まさかついてこられるとは思いませんでした。じゃあ、もうちょっとスピードあげますね」
「は? ええ?!」
驚く男性の目の前で、サコミズは更に走るスピードをあげた。人ごみの中をレーザーが乱反射するように駆け抜けて行く。
「くっそう、オジサンの足を舐めるなよ! 多分、同じぐらいの歳だけど!」
男性はそういうと、左手首の腕時計のスイッチを入れた。
男性を引き離して300メートル程走ると、少し速度を落として振り返る。
「撒いたかな?」
「残念でしたー!」
上から男性が降ってきた。
「あれ?」
着地と同時に、小さく光る繊維が腕時計にするりと逃げ込む。
「ははあ、そうやって追いついてきたわけですね。サーカスみたいです。凄いなあ。もう一回やってみせていただいていいですか?」
「おうよ! って言うとでも思ったのか?! なーにが『それは内緒です』だ! 勝手に逃げるような怪しい奴は警察に突き出しちゃうぞ!」
「じゃあ、ヘルマーさんとユーリさんに会えますね。それはそれで大歓迎です」
「ちょ、なんであんたが管理官さんの名前知ってるの?!」
そこへ体格の良い方の男性がようやっと追い付いてきた。肩で息をして、汗が大分額から滴っている。
「お、おまえら、どんな、スピード、で・・・・くそっ・・・・」
「あー、今度は息切れしちゃいましたねー。大丈夫ですかー?」
膝に手を置いて息をしている男性に向かって棒読みで声をかけると、サコミズは顔をあげた。
「少し走ったおかげでお腹がいっぱいだったところに余裕ができたようです。
良かったら近くのお店にでもどうでしょうか? あ、できればガイドブックのお店だと後で話がしやすいのですが」

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが33

「ここか」
地図と見比べ、写真と見比べ、店を確認する。
「よし」
ガイドブックをバッグに仕舞ってドアノブに手をかけようとすると、反対側からも手が伸びてきた。
「あ」
「あ、すみません。お先にどうぞ」
「いや、すみません。ささ、どうぞ」
先にドアを開け、中へと促してくれる帽子を被った男性の姿に、見憶えがあった。
「あ、昨日の素晴らしい人ですね!」
「ぶっほう?!」
「おい、なんだ? どうした?」
帽子の男性はいきなり噴き出し、咳き込んで、ドアから手を離してしまった。後ろにいた同行者の、サコミズよりも体格が良い男性がひょっこりと顔を出す。
「あれ? どうしました?」
「な、何言ってんですか! そ、そんな・・・す、すば・・・・だっ!」
「躊躇なく他人を助けられるというのは、素晴らしいことですよ。なかなかできるものではありません」
「お、おう・・・・ど、どうも・・・・」
「なんだ、また何かやったのか。なんだったら中で一緒に話をしたらどうだ?」
体格の良い男性の顔がバーのネオンに照らされて、はっきり見える。
「あ、あの時の・・・・!
頭、大丈夫ですか?」
「ぶははは・・・・!」
帽子を被っている男性が今度は笑いだした。
「あ、頭大丈夫かって・・・・!」
「それと首も。壁にのめり込んでいたからちょっとだけ気になっていたんですよ」
何気なく言った一言で、二人の顔が青褪める。
「あ、あんた、なんで俺の顔・・・・」
「え? だってあの時銀行に飛んできた人ですよね?」
「お、おまえヘルメット外したのか?!」
「外してない!
あ、あんたあの時の、強盗を叩きのめした人だな?! あんたのおかげでこっちは散々だったんだぞ!」
「ヘルメット?」
小首を傾げたサコミズは、目の前の人物を良く見た。
(あ、服着てる)
初めて見たときは透視をしていたから服を着ていなかった。
「あ」
ぶわっと冷や汗が一気にでる。
「それじゃどうもお邪魔しました!」
「あ、おい! 逃げるな!!」
「さよなら~~~~!」

拍手、ありがとうございます!

いやー、車の保険の方、難航しております。
相手が絶対に払わないとゴネていて、保険屋さんも困っているようで。
「弁護士さんがつくのもありますよ。タダで」
「じゃあ、タダで」
というわけで、弁護士さんまで介入するハメに。さっさと金払えジジイ。

まだ決着のつかない私に、拍手ありがとうございます!

ペルメさん>同性とやったら遊び、異性とやったらデート。不思議なものです。
胃だけファントン星人にできたら、お腹一杯食べられるのにー!

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが32

その後はゴールドステージの美術館や有名ショッピングモールを適当に歩き、最後に特大ステーキを出すと有名な、クロノスフーズの直営店で夕飯を取った。
「これが有名な2キログラムのステーキか」
「マジで頼んじゃってどうすんの?! アンタこれ食べれるの?!」
ガイドブック通りにきちんと2キログラム出てきたことに気を良くしたサコミズは、きちんとステーキの写真を取らせると、おもむろにナイフとフォークを取り上げた。
「もちろん、食べるとも。ファントン星人を見習って健啖にな。
いただきます」

精いっぱい頑張ったが半分の1キログラムまではなんとか食べた。シュテルンビルトでもなかなかそこまで食べる人間はいないそうで、隣のテーブルから口笛が上がった程だ。
夜の8時になると、セオドアを家に帰らせる。文句を言いつつも、素直に帰る姿を見て「素直な子供だなあ」と思わず笑ってしまった。
「さて、明日に備えて寝るか、それとも夜の部門のページに突入するか」
取り合えずホテルの部屋に、丸々一日持ち歩いた(後半はサコミズが持っていた)本を置きに戻り、ガイドブックをめくる。夜だけ開いているバーに行くのも面白そうだ。
「S.LOOPERの近くにあるな」
シルバーステージのバーを一つ見定めると、すぐにまた部屋の外へと出た。歩けば少しはお腹がすくだろう。

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが31

レストランに到着すると、行列ができていたが、思ったよりも早く席に案内された。ランチコースの一番高いものにはパスタもケーキも全部入っていたので、それを二人分頼む。
「おおー! すげー高けー! ここまで登ってきたのは初めてー!」
「そうか。ならばよく観賞しておくといい。私は高い所からの視点は見慣れているから。
そうだ、今度は私が君の写真を撮ろう」
「えー? あんた上手かよ?」
「少なくとも顔の1/4しか撮れない腕ではない」
「あれはワザとなの!」
セオドアはさっき買ったばかりの各ヒーロー1人ごとに分かれた特集本の中から一つを取り出した。ちなみに活躍の分だけレジェンドが分厚く、そしてヒーロー歴の長さから、同じ程にワイルドタイガーも分厚かった。その取り出す仕草も含めて、セオドアの写真を数枚撮る。
「こいつが折紙サイクロンだ! 忍者なんだぜー! 格好いいだろ?!」
「ふーん」
弟達が持ちこんだ漫画の忍者とは大分違うようだが、とりあえず好きに喋らせる。
「特技は擬態で、どんなものに化けられる!」
ぺらぺらと本をめくるが、どれも本人の写真ばかりだ。それも身体のどっかしか見えない。
「擬態には理解がある方だが、どれも擬態しているように見えないんだが」
「そーこなんだよ! いやー、俺もちょっと惜しいと思ってるんだよねー。
変身したって能力まで模倣できるわけじゃないみたいでさ、他のヒーローより弱っちいみたいなんだよ。どうせならタイガーに変身して手だけブルーローズとかドラゴンキッドに変身して、ってやれば超つえーヒーローになれるのに」
「ふーん」
「その代わり、体中にスポンサーロゴを張って、アピールしてるのさ。生きたCMってわけ」
セオドアの指が、折紙サイクロンの前後左右の四面を写した写真のあちこちを指した。
「なるほど。
しかし勿体無いな。私なら諜報部かウルトラ忍者部隊にまわすがね」
「え?」
「いや、なんでもない」
そこへ丁度アンティパストが運ばれてきた。
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観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが30

セオドアはヒーローに詳しいらしく、展示品を眺めるサコミズに一々説明しながら写真を撮ってくれた。出口近くの現役ヒーローのコーナーと、そこから続く物販店が混んでいた。
「ふーん、どこだったかな。ああ、テーマパークのキャラクターみたいだな。本とがグッズとかたくさん出ていて。
ミライがとても楽しかったと何度も話をしていたが」
「テーマパークって・・・・まあ、シュテルンビルト自体がそうならヒーローはそうなのかもしれないけどさ」
セオドアはぎょとしてサコミズは見た。確かにヒーローはショービズで、見世物だ。だが、シュテルンビルトが閉じ込められたテーマパークと呼ばれたことは無かった。せいぜい河の上に建っているから橋を落とされた時に孤立するという知識があるだけだ。
「ああ、ここのは歴史的な順序で載っているものが多いからいいな。
僕一号、全部買うから持て」
「はあ?! あんたコレ、何キロになるかわかってんのか?! 紙って重いんだよ!」
「カメラは首からぶら下げていいぞ。
すみません、この本全部ください」
「ふざけんな!」
怒鳴って逃げ出すセオドアのパーカーを引っ掴むと、フードの部分に買った本を突っ込んだ。
「ぐえっ」
「お昼だから上のレストランで食べようか。パスタとデザートが美味しい店だと書いてある」
両手に更に本の入った袋を持たせ、窒息しかかるセオドアの手を引いて高速エレベーターの前に並んだ。
「お、おい・・・・これ、どか、せ・・・・」
気道を確保する為に仰け反っているセオドアが周囲の目を気にしながらサコミズに訴えた。お昼前なので大分、人が増えてきて、逃げれる状況ではない。代わりに視線が痛い。
「お昼御飯、一緒に食べるかい? 奢るけど」
「食べます! 食べるから、本・・・・」
「よし」
サコミズは笑ってフードの中から本を取り出した。自分でも持っている紙袋に突っ込む。
「しかし、女性客が多いな・・・・」
むしろエレベーター前で待っている男性だけグループは二人だけだ。他の男たちは全員彼女持ち。
「そりゃ有名なデートスポットで、女の子が好きそうなメニューばっかりで、しかも値段が高いってなったら・・・・くそう、他の男どもめ・・・・」
イライラしながら周囲を睨みつけるセオドアの首からカメラを取ると、撮ったばかりの写真を眺める。
「どうして顔が半分とか1/4とかばかりなのだ。これは壁を映しているのか?」
「言ったろー? 折紙サイクロンばりの見切れ写真だってな! なかなか上手いだろ!」
「却下。取り直しだ。食事をしたら再度挑戦する」
「なんだとー?!」

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが29

フォートレスタワービルはゴールドステージにある比較的新しいビルだった。
1Fはシュテルンビルトの『名物』、ヒーローに関する博物館のようになっており、上の階はショッピングモールとオフィス、最上階には展望レストランが入っていた。
「この地域の人達って、お腹出ている人多いね」
「アンタ何一番に言っちゃってるの?! ワイルドタイガーが聞いてたらハンドレットパワーで殴られてるぜ?!」
博物館スペースに入って最初にお出迎えしてくれた銅像を見て、最初に口にしたのがそれだった。セオドアは周囲に迷惑のかからない程度に怒鳴った。
「いや、普通にその辺の人とかもそういう体型多いし」
「だからってレジェンド見た途端に言うとか信じられねー!」
「そうなの? この人デビューした時からレジェンドさんなの?」
銅像の下のプレートには名前と、活動していた期間が記されているだけで、詳細はわからない。まだ見ていない壁際のパネルの方に行けばわかるかもしれない。
「いやー、流石にヒーローTV始まった当初は違ってたはず・・・・。まあ、俺もかなりガキだったから憶えてないけど。でも今は全部レジェンドに書きなおされてるんじゃないかな」
「ほー」
生返事をしながら壁際に沿って文献と他のヒーローの写真を見ると、このレジェンドというヒーローが出てきてから、ネクスト差別が大分少なくなったらしい。
「僕一号、写真を撮るのだ」
「よっしゃ! 折紙サイクロン並みに見切れの写真撮ってやるからな!」

拍手、ありがとうございます!

成田山に行きました。うな重が名物なんで食べようと思ったんですが、高いので天重にしたらすげー不味かったです。しかも食券に「国鉄前店」。国鉄・・・・国鉄って・・・・!

ぼったくりにあった気分の私に、拍手ありがとうございます!

ペルメさん>はい、旅のお供をゲットしました。いじり倒されること必死です。本人は必死に対応できると思っていますけど、もうジョーカーを何枚も持っているので逃げられないという(笑)
酒場に行ったらまた写真をあげますねー。

ゆーたさん>すみません、せっかく考えていただいた名前、残しておくのを忘れていて、別名になってしまいました・・・orz

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが28

「う、カメラ・・・・」
青年はサコミズの持っているカメラを凝視した。全く同じ型なのだが、シリアル番号はサコミズの方が後ろだったので、その分新しい。
「いやしかし、君は独自でアルバイトをしていた方がいいのかもしれないな。私は後三日ほどで立つから、有意義な時間を過ごしてくれたまえ」
「三日?!」
「三日だ。観光だからね」
「三日・・・・三日でカメラが・・・・」
「今日は何処に行こうかなー・・・・」
パラパラとガイドブックをめくる音を聞きながら、青年はがっつりカメラを見た。
「わかった、カメラマンやる」
「やってくれるか」
「三日だろ? フルにバイト入れたって三日じゃ買えねえよ」
青年はカメラを手に取ると、にんまりと笑った。
「シュテルンビルトらしい観光写真、たっぷり撮ってやるからな、おっさん!」
「ああ、君が引き受けてくれてよかったよ。うっかりヘルマーさんかユーリさんに電話をしてしまうところだった」
「誰だそりゃ?」
「仲良くなった警察署長さんと裁判官さんだ」
携帯電話を振り回してにっこり笑うと、青年はカメラを持ったままガタッと椅子から立ちあがった。
「では、しっかりと撮影を頼むぞ、僕1号」
「はあ? シモベェ?」
「うん、私の初めての僕だ。
いやー、うちの秘書には奴隷が何人かいるのだが、私自身には初めてでね。嬉しくて仕方がない」
「あんたSの王様か?! 秘書に奴隷がいるってどういうこと?! 悪魔か!!」
「神ではないのは確かだから、好きに呼んでくれていいぞ、僕1号」
「俺は僕じゃないっつーの! セオドア・ローレンツって名前だってば!」
「わかった。私はサコミズ・シンゴという。
今日はこのフォートレスタワーというところに行くことにした。行くぞ、僕1号」
「人の話聞けよ!!」

チャットしますよ

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何時もの感じで。

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが27

「そりゃあ、自分で買ったから。君も変なことを聞くな」
「おまえ、金持ってるだろ! あれ超高かったんだぞ!」
「ディスカウントストアで定価の半額で買ったが? ここで買ったのならば、流通の関係で高くなっているだけだろう?」
「あああ・・・・またバイトしなきゃ・・・・」
サコミズはテーブルにつっぷす青年を見て、また隣のスタンドで今度はカフェラテと紅茶を買った。
「まあ、飲みたまえ」
ぬるくなったコーヒーを一気飲みし、青年に向かってテーブルの上でカフェラテを押し出すと、大人しく紙カップに手が伸びた。
「まあ、君のやったことが少なくとも三人に対しては罪だったというわけだ。
どうして私のカメラと交換したんだ?」
「別に」
「私はよく物知らずと言われるのだが、最近バンジージャンプという単語を憶えたんだ」
「あいつらすぐに気付いて追いかけてきたからさー。カメラ握られただよ。顔は見られないようにしたけど。で、慌てて逃げてたら同じカメラが目に入ったから交換した。あんたがひっぱたかれたら交換しなおそうと思ったんだ」
早口で喋る青年に、海の手前の柵を見ていたサコミズは鷹揚に頷いた。
「なるほど。
ところで君の趣味はスリルを得ることなのか? 彼女達にしたことにしても、私にしたことにしても、少々リスクが高いようだ」
「別に」
青年は不貞腐れたようにそっぽを向いてカフェラテを飲んだ。
「・・・・することなんもねーから、写真撮ってた。それだけさ」
「高い物まで買って?」
「高い物捨てさせたのは誰だよ?!」
「あれは自業自得だと思うのだが。
ああ、そうだ」
サコミズは自分のカメラを持ちあげた。
「せっかく観光に来たのに、私が景色に写っているいる写真がない。丁度良いからカメラマンをやってもらおうかな?」
「はあ? なんでオッサンの写真なんか撮らなきゃなんねーだよ!」
「彼女達は君のカメラを投げ捨てて鬱積が晴らせたようだが、私の方がまだなんだが」
「ヒトの首絞めといて何言ってんだ!」
「あれは連行しただけだ。よって君に精神的損害の賠償を請求する」
「お、俺バイトがあるから・・・・」
「私の観光が終わったらメモリーだけ抜いてカメラをあげよう」
「え?」
「アルバイト代で丁度良いのではないかな?」

怪獣酒場ー!

ホテルの予約が無事にできたので、日にち決定しました。
2/28に川崎に行きます。いや、本当は3月も良かったかな―と思いました。映画見た後酒場とか。
しかし誕生月限定の部屋に行ってみたくなったので、私の誕生月の2月で。誰か3月おりませんか?
でもまだ余裕あるかなと思ったら、駅近くのホテルが埋まってて驚いた。あと楽天高い。じゃらんの方が安い。

拍手、ありがとうございますー!

ペルメさん>ベリアル様の御加護があるので、悪戯全開です。そんな可愛らしいレベル通り越してますが(笑)
地球人が服を着る種族で良かったですねー。直接首絞めなくて。

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが26

海側の席に戻ると、遠目ながらもやりとりは見ていたのか、女の子達は黙って二人がくるのを見ていた。
「彼がこのカメラの本来の持ち主だそうです」
椅子の一つに青年を座らせ、ストラップのついたカメラをテーブルの上に置く。
「そしてこれが私のカメラです。ほら、ここからの景色が同じでしょう?」
同型のカメラの画像と、端っこの撮影時刻も見せる。
「そうね、疑って悪かったよ、おっさん」
女の子は少々バツが悪いのか、ぶっきらぼうに言った。
「いいえ、疑いが晴れて良かったです。
ほら、君もちゃんと謝った方がいいよ?」
サコミズは隣に座ると、青年の頭を無理矢理下げた。
「痛ててて・・・・! 首が! 首が折れるううう!!」
「いやいや、曲がってるだけだよ?
ほら、ちゃんとゴメンナサイって謝れば、きっと許してもらえると思う」
「「許すわけねーだろ!」」
二人の女の子は立ちあがると、青年のカメラを手にとって、海に向かって放り投げた。
「ぎゃああああ!! メイドインジャパンのカメラがあああああ!!」
「盗撮なんかするからだ、ボケ!!」
「二度とすんな!」
がっくりうなだれる青年をよそに、二人は少しだけサコミズの方に会釈をして去って行った。
「うーん、女の子はもうちょっと優しい口調で話しをした方が良い気がするのだが・・・・。まあ、仕方がない」
「うう・・・・『仕方がない』じゃねーよ・・・・疫病神・・・・あれ、幾らしたと思ってるんだよ・・・・」

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが25

サコミズは海側から街側へと視線を巡らせた。人もベンチも木も花壇も排除し、手に持っているカメラと同じものだけに集中する。
「あった!」
黒い視界の中、一つだけ宙に浮いているカメラの周囲に人の輪郭が浮かび上がる。
トンと、軽く地面を蹴ると、散歩する人、ランニングする人、露天の売り子の間を反射するレーザーの様に駆け抜ける。
そして悠々と歩いていた20代前半と思われる青年のパーカーの襟首を引っ掴んだ。
「お、ぐえっ?!」
「君の持っているカメラ、見せてもらっていいかな?」
「てめ、何、す・・・・」
「どうやら私のカメラと間違って持っているようなのだが」
青年はビクリと身体を震わせると、慌てて首を横に振った。
「違・・・・」
「何、撮影されている画像の確認だけでいい。
それとも、衣類の強度耐久確認の方がいいかな? 呼吸器官の耐圧確認ならばやったことがあるんだが。ああ、地球人にはやったことないな。やはり実験はすべきだと思う」
「ひいっ?!」
みしみしと繊維が悲鳴を上げ始める。同時に喉の圧迫も強くなってきた。
「が、え、じ・・・・ま・・・・」
「いやー、構わないよ? 画像の確認だけで」
「い、息・・・・息がっ・・・・」
「大丈夫だ、私は真空中でも会話ができるから」
「できねーよ! げほげほげほっ!!」
無理矢理後ろを振り向いた青年は激しく咳き込み、次いでぐったりしたままサコミズにカメラを差し出した。
サコミズはほんのすこーしだけ力を緩めると、持っていたカメラのストラップを手首に通し、片手でカメラを受け取って画像を確認した。
「うん、さっき撮ったやつだ。シリアルナンバーも合っている。これは私のカメラだ」
そして再度手に力を込めた。
「ぐえええ・・・・」
周囲では立ち止まって見る人や、目を合わせずに通り過ぎる人が半々だった。
「さて、これで君の窃盗罪が立証された。そして現在、君のものと思われるカメラもここにある。
指紋でいいかな? このカメラが君のものだと立証されれば盗撮の罪も加わるわけだが」
「お、・・・・れ、の・・・・」
サコミズは握力を弱めると、青年を引きずって海側のテーブルの方へと歩き出した。

書き忘れてるー!

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チャットしますー!

忘れてた私に、拍手ありがとうございます!

ゆーたさん>宇宙人はどうしてこう、便利な能力持ってるんでしょうかね。ネクストよりうらやましいです。

ペルメさん>ただの盗難では面白くないので、冤罪にしてみました。目覚めがベリアル陛下だったので、きっとやる気満々です(笑)

名無しさん>まともに観光に行ったことがないので、そこまで気付かなかったんですよ。サコっちの旅のしおりにはかいてあるんですが。

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが24

席に座って、コーヒーを飲みながら今撮ったばかりの写真を検分しようとカメラを手に取った。
「ちょっとおっさん!」
鼻息も荒い10代の少女二人が、サコミズの隣に立つ。
「はい? 私ですか?」
「何とぼけてんのよ! この痴漢!!」
「は?!」
いきなり言われた言葉に、思わず目が点になる。悪魔だ疫病神だの言われたことはあるが、痴漢は初めてだ。
「あんたさっき、あたし達のスカートの中撮ったでしょ! この変態!」
「えええ?! いや、私はここでずっと海と公園の写真を・・・・」
「嘘よ! このカメラちゃんと見たもの!」
「ずっと持ってました! 本当です! ほら、写真・・・・」
慌てて撮りためた静止画を引っ張り出す。一番最後に撮った遊覧船の写真の代わりに、黒いレースと肌色が映し出された。
「いやー! あたしの・・・・っ」
「ちょっと見ないでよ!」
「うそおおおおおお?!」
怒鳴る少女達の前で、サコミズが悲鳴をあげる。
「せ、せっかくの写真が・・・・」
「こんなカメラ、壊してやる!」
少女の片割れがサコミズの手からカメラを取り上げようとするが、硬直したままのサコミズの握力が強すぎて取り上げられない。
「こら、離せ、おっさん!」
「・・・・・・・・・許さん・・・・」
ゆらりと立ちあがると、サコミズは二人を席に座らせた。
「ちょっと犯人捕まえてきます」
「はあ? 何言って・・・・」
「あ、カメラ持って走るなーーー!!」

観光に行ったらヒーロー扱いされたんだが23

昨日と違って頑張って寝癖を直す。40分程かけるとそれが可能となった。
「あ、昨日はそういえば、こっち系の本を買うのを忘れていた」
他にも身だしなみに関する本を買えば、また地球に来た時に役に立つはずだ。
ネクスト系の本はヒカリと80への土産にすることにした。ちょっと反則だが、小さくしてスーツケースの隅っこに押し込む。
昨日と同様の装備を身につけ、今日こそはと気合を入れてホテルを出た。今日は昨日のシルバーステージの更に上の海側の段から、下を見下ろして、それから下に徐々に降りて、最後は遊覧船にのることにした。
朝食はホテルのテラスで取った。薔薇の蕾に朝露が乗って、美しく朝日を反射している。
「ここのホテルは趣味がいいな。
あー、うちも仮眠室じゃなくて、ホテルで寝るようにしようかなー」
お代わり自由のコーヒーを取ってきて、周囲を真似てロビーにあった新聞を広げる。一面には昨日のヒーローを讃えるニュースが載っていた。
「何処まで行ってもヒーローか。まあ、そのうち調査でもさせよう」
細かいことは後回し! と気分を切り替える。
食事を終えると、昨日と同じ方向へと歩きはじめた。ゴールドステージのメインストリートなので、高層ビルが多い。どこも大企業や一流ホテル、デパート、少し離れた所に億ションとか。要は高いものばかりだ。値段的にも。
ただ、到着した公園はそんなキンキラしたものではなく、普通に景観と自然を重要視した作りになっていた。
上から三層になっている突き出た公園と、下の船着き場にいる遊覧船を撮った。
「ちょっと休憩」
手すりの近くにはテーブルと椅子がある。カメラを置いて、隣のスタンドにコーヒーを買いに行った。一分ぐらいしかない時間だった。

明けましておめでとうございます!

皆様には昨年、大変にお世話になりました。なんとか一年持ちましたので、今年も頑張って行きたいと思います!

去年のうちに、友人の闇さんからプレゼントを貰ってしまいましたー!
着ぐるみパンダ

横浜ベイシェラトン限定、シェララとのコラボぬいぐるみ!
可愛い~~!!
ありがとうございます!!

今はパトレイバーの4章を見ています。特撮! 特撮!!
ロボット対怪獣! しかしパトレイバーなので間伸び感がハンパない。むしろあれ、コノミが出てたカッパ様みたいな感じ。
しかし爆破とかレーザーとか結構使ってくれてるので嬉しいですね。しかもそれを特撮画像として使うのがアホらしいっていうか、フェイクのためにそこまでやる。バカバカしい点の繋がり。映画版だとこういう構成が多いですねー。
なんだこの、働いたら負けみたいな警察連中(笑) 千葉さん目当てに見てるといっても過言ではない!

映画三昧の私に、新年早々拍手ありがとうございます!

ペルメさん>なんというか、兄さんの中のしたたかな部分って、ベリアル様が結構作ってくれた気がするんですよね。ウルトラの父が強くて優しい、正の部分のみで、ベリアル様がちょっと影になってる仕置き人みたいな部分。アーリーのままだったら、一番清濁併せて飲んでた人なんじゃないかと思って、ちょっと気疲れしている時に助けてくれます。

名無しさん>シュテルビルトってメトロン星人に支配されてる感じしますねー。

怪獣酒場に行きたい人、手をあげて

2月の14日か28日に怪獣酒場に行こうと思います。
一緒に行ってももいいよ! という心の広い方がいらっしゃったら教えてください。
遠いので私、泊りになります~。
飲みながらのんびりウルトラオフ会とか、楽しそうじゃないですか?

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