もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

星が降った町9

   ぽちゅ

「・・・・なんも起きないんだけど」
「そ、そんなはずは・・・・! もう一度頼む! もう一度!」
「はいはい」
やる気のない声で、ヒカルはプスプスと人形の足の裏を刺した。
(御神体でこんなことやってバチ当たらないかな? むしろ祖父ちゃんに怒られるよな?)
「おかしい・・・・。こんなはずでは・・・・」
「気が済んだか? 俺もう寝るわ」
ヒカルはタロウを卓袱台の上に置き、ギンガスパークを元の場所に安置すると、欠伸をしながら音楽室を出て行った。
「あ、こら! 待たないかヒカル!」
「はいはい、夢夢。夢の中の夢~」
「むむむ・・・・なんて薄情な奴だ。そんなことでは冒険者の資格は得られないぞ!」


翌朝。ヒカルは顔を洗って携帯食を齧ると、学校の裏山に出かけた。まだ早朝なのでそれほど暑くない。
何故裏山に来たかというと、体力づくりの為だ。なんと言っても世界を巡る冒険者になるのだから。
「さーってまずは木の枝で腹筋を・・・・」
と、小学校の頃にお世話になった太い木の幹に手をかけ、今のヒカルでも充分に支えられる枝を掴んだ。幹から枝に完全に体重を移動させると、そこには先客がいた。
「待っていたぞヒカル」
「うえ?! お、おおおおおっ?! おまえーーーーー?!」
思わず枝から手を離したヒカルは、枝からずり落ちそうになる。慌てて両足でがっしりと枝を挟んで逆さにぶら下がった。
「ふふん、このウルトラマンタロウから逃げられると思っているのか?」
「夢じゃなかったのかーーー?!」
「そんなわけあるか。その証拠に君の右手を見てみろ」
「え」
朝日を浴びた右手に、夕べ見たのと同じ紋様が、確かに浮かび上がっている。
「ああ・・・・俺、タトゥーなんか入れてないのにぃぃ!」
「私は夕べ考えたのだが、我々はどちらかというと光がある方を好むから、夕べは私の側のエネルギーがなくて何も起こらなかったのではないだろうかと。
そういうわけで、エネルギーのたくさんある朝にやろうと思う」
と勝手にウルトラマンタロウが喋ると、勝手にヒカルの手に御神体が出現した。
「なんだよコレー?! おまえ、マジ何者?! おおわ?!」
突然自分の手が御神体を握りしめていることと、そろそろ頭に血が上ってきたのとで、ヒカルはそのまま地面に落下した。
「痛ってえ~~~~・・・・」
「あら? ヒカル君、何やってるの?」
幸いにも柔らかい土の上に落下したところを、麦わら帽子を被った美鈴が目撃した。

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親指メビ13

メビウスは夏のあいだ、ずっとひとりで森の中を旅しました。空を飛べなくて小さいと、こんな森の中だけでも大冒険になってしまいます。けれども以前にタロウ教官に聞いていた広い森の中での冒険は、意外と楽しいものでしたので、メビウスはそれを思い出して工夫してみました。大きなスカンポの葉の下に草の茎でベッドをこしらえて、雨つゆをしのいでみたり。朝露で顔や体を洗ってみたりもしました。ちょっとだけ寂しかったのは、サタンビートルが森中にメビウスの悪口を言いふらした為、話をしてくれる人がいなかったことぐらいでしょうか。
「タロウ教官の話を聞いておいて良かった」
ウルトラ族ではサバイバルというものがありません。寒い所は苦手ですが、ほとんどの場所で生きていけるからです。だからメビウスは初めて森の中で歩いて移動するということにとても感動していました。そして多少の誇張があろうとも、具体的に何をどうしたと話してくれるタロウ教官の話は、とても役にやったのです。

けれども、あっという間に夏は過ぎてしまいました。秋になって森の葉っぱが一斉に赤く、黄色くなる景色、たわわな実がなる光景を見たメビウスは、道草ばかりしながら森を歩いていきました。
「森って不思議だなあ。こんなに色が変わるなんて。果物の匂いって良い匂いだな」
そんな秋の時間は短く、あっという間に寒い冬がやってきました。甘くさえずっていた鳥たちもみんな飛びさり、木も枯れ、花も萎れてしまいました。果実は全て地面に落ちて、今度は腐った匂いがします。やがてその匂いすら、寒さが閉じ込めてしまいました。頭の上からは、メビウスの頭ぐらいの大きさの雪が降ってくるのです。メビウスはかさかさになってしまった葉っぱを何枚も体に巻きつけて寒さを凌ぎました。そしてやっと森の外に出たのですが、外に広がる麦畑の上は、遮る物が一切なく、もっと寒い風が吹いていました。麦の切り株と凍った水たまりしかありません。
「こ、ここを、横断しなく、ちゃ・・・・」
だんだんと寒くて歯の根が合わなくなってきたメビウスは、周囲を見てがっかりして肩を落としました。
「?」
けれども視線の先の地面に、ちょっと違うものを見つけました。
ドアノブがついているので玄関のようです。
「こんにちは。誰か、いますか?」
ちょっとだけでも暖をとらせてもらえないか、思い切ってメビウスはその玄関をノックしました。

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さーて、久々に

チャットしますよ
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昨日と今日も停電ありました。そしてアンテナが壊れてTV不可。いつからうちは雪国になったのだ。


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星が降った町8

――もうじき奴が活性化する

暗く狭い部屋の中、何段も並ぶ棚の上には、別の場所では「怪獣」と呼ばれていた人形が並んでいた。

――憎い

奴は、奴の望んだ者と接触している。

――憎い・・・・!

黒い手は、棚に並ぶ人形達を薙ぎ払い、収まりきらずに机の上にも乗っていた人形も更に床に落とした。
一体だけ、辛うじて隅っこから落ちなかった人形を手に取る。少しだけ湧いた関心に、黒い手は”御神体”と同じ形をした物を、人形の足の裏に当てた。
「うおおおお~~~~!! エキサイトォォォ!!!」
焦げ茶色の肌と鈍い金色の頭部を持った人形は、成人男性程の大きさになると、解放感の余り踊りだした。
とある場所ではバルキー星人と呼ばれていた者である。
「なんなりと命じてください。我が偉大なる支配者、様」
解放のエネルギーと共に流れてきた情報を元に、バルキー星人は目の前の者に膝まづいた。



「まずは簡単な講義からにしよう」
「講義ィ? 俺、そういうのダメなんだわ」
「遥か昔、恐るべき闇の力で、全てのウルトラマンと怪獣が人形にされた。我々はそのままバラバラになるかと思ったが、幸い全てがこの山に降り注いだ」
「なんだよ、その『ウルトラマン』と『怪獣』って」
「怪獣とは主に人々に害を為す生物だ。中には害の無い者もいるが、あの時我々は戦っていた。だから人形にされたものは、害を為すと分類されるものだろう。
そしてウルトラマンとは、私の同族であり、そんな悪と戦う者達の総称だ。
私の故郷、光の国に伝わる二つの神秘の道具・・・・。
一つは命ある者の時間を止めるダークスパーク、そして、闇の呪いを解く唯一の希望、ギンガスパーク」
「銀河、スパーク?」
「そう、君の持っている御神体だ。君の御先祖は、それを使いこなせる者がいずれ現れると予知できる能力があるようだな。そのためにこの神社を創ったようだ」
「あ、ごめん、じゃあ返すわ」
「そうもいかないようだぞ」
人形の声が悪戯っぽく笑うと、ヒカルの右手に紋章のような物が浮かび上がる。それに呼応して、ギンガスパークの宝石のような部分が輝きだした。
「うわっ?!」
「さあ、早く! そのギンガスパークを先端を、私の足の裏の印に!!」

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やっとつながった

月曜日~金曜日 残業
土曜日 午前中 医者
    午後  寝る
    夜   停電

今になって列伝見てますよ! 雪かき30分ぐらいしかしてないのに腰が痛い・・・・orz

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星が降った町7

「あれ? こんな人形、置いてあったっけ? 健太が置いていったのか?」
ヒカルは赤い人形を掴んだ。
「こら、乱暴に扱うんじゃない!」
「お、しゃべった? 小さいけどスピーカー内臓か。他にどんな音声が登録されてるんだ?」
「こら、勝手につかむんじゃない。
まったく・・・・好奇心があるのは結構だが、もう少し慎重になった方が良いぞ。これは私の経験からだが」
人形はそう言うと、いきなりヒカルの手から消えた。
「き、消えた?! 何処行った?!」
まさかオカルト人形だったのかっ?! とヒカルの顔が引き攣る。あの髪が勝手に伸びるとか、呪いがかかるとか。
「私は君をずっと待っていた。その”御神体”を持って降星山に来るのをね」
「ご、”御神体”・・・・」
勝手に持ってしまっていけなかったのか、慌ててヒカルは祭壇に戻そうとする。
「ああ、そのままでいい。
それこそまさに、冒険の鍵だ」
「冒険の、鍵・・・・?
そ、そうだ! お、おまえ何者だよ! 呪われてンのか?! 人形か?!」
「私はウルトラマンタロウ。訳あって今は人形の姿をしている。
そして私の姿を戻せる者が、光の国の伝説の道具、ギンガスパークを持った君というわけだ」
ウルトラマンタロウと名乗った人形は、今度はヒカルの左肩に突然現れた。
「うわっ?!」
慌ててをそれを払いのけようとするが、その直前にまたタロウが消える。
「そんな払い方では吸血コウモリを逆に押さえつけることになるぞ。
全く、冒険をするには知識が足りなさすぎるな。これは久々に教官として働かなければいけないかな?」
「教官?! あ、勝手に頭の上に乗ってるんじゃねーー!!」
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まあ、お風呂入ってきてからですが。

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