もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

僕の春休みは黒こげだった17

母は優しくタロウを寝かしつけると、今度はてきぱきとエースを着飾らせる。
「おかあさん、これなに?」
「とってはいけませんよ。大統領夫人の前では特にね」
声色に何かを感じ取ったのか、エースは蝶ネクタイから手を離して、こくこくと頷く。
「さあ、それでは行きましょうか」
「うむ。ゾフィー、タロウを頼んだぞ」
「はい」
「まあ、ついでにおまえさんも昼寝でもしてな」
イサカルはヘタクソなウインクをして自分の姿を透明にすると、ウルトラの父の背後についた。
「いってらっしゃいませ」
ゾフィーは4人を見送ると、寝息を立てているタロウを見て、自分にあてがわれた部屋に行く。ドアは閉めずに開けっぱなしにした。これでタロウが起きだしてもわかるだろう。
「どうしようかな。本でも読むか・・・・・あ、メロスと彼にメール送ろう」
ゾフィーはプレートを立ち上げると、メール画面を開く。手首を動かした際に痛みが走って、顔をしかめた。
「痛たた・・・・やっぱり、今治してもらえば良かったかな・・・・・」
左手で右手を擦りつつ、博士とメロスに同じ内容のメールを打つ。


「・・・なんだ、嫌味かあいつ・・・・」
ゾフィーから送られてきたメールに、彼は舌うちをした。ウルトラの父と一緒に旅行だなど、養成所落後者の自分に対する当てつけにしか見えない。
「ふん、勝手にしろ」
だが、ちらりと写るウルトラの父とイサカルの写真を見て、彼はメールには返事を出さずに保存フォルダに放り込んだ。
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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

動く木16

夜、セイジは進んで皿洗いをするトシオの側にぴったりとくっついていた。濯いだ皿を乾燥機の上に並べるだけの手伝いをする。
「どうした、セイジ?」
無言で手伝うセイジにトシオが声をかける。
「・・・・木、切られちゃうんだって」
「木が、切られる? 何処の木だ?」
「双子池の側の木。杉だから切っちゃうって、八百屋のおじさんが言ってた」
「その木は、大切な場所なのか?」
「だって、隠れる場所なくなったら、ゾフィーだって困るだろ?」
ポツリと呟いた名前に、トシオは手を止め、それから蛇口を閉めた。セイコは今日は何かのバラエティ番組を見て笑っている。
隠れる場所に困ったことはないが、セイジが隠れたと思っているのならば、一か所しかない。木に囲まれた池の側。
「そうか。木そのものというよりも、木が生えて成り立っている場所ということだな?
そこにある木が切られるのか」
セイジはこくんと頷いた。
「日曜日に切っちゃうかもしれない」
「そうか。それは困るな」
「だろ?! 何か手、ないかな?!」
トシオは再び水を流し、皿を手に取った。
「そうだな。あそこに生えている木の花粉を調べてみよう。今年はカフンショウになる人が多いと聞いたから、花粉の遺伝子配列の比較を見せてもらったのだが、どうも人為的に改竄されているようだ。
この付近の花粉も同じように改竄されていないかどうか調べる必要がある」
「じゃあ、行こうよ! すぐ! 明日!!」
最後の一枚を濯いで水を止めると、トシオは皿をセイジに渡した。
「それじゃあ、明日セイジが学校から戻ってきたら一緒に行こう」
「やった!」

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僕の春休みは黒こげだった16

背中に遊び疲れたエースを背負って、左手でタロウと手を繋いで、ゾフィーは部屋に戻るエレベーターのボタンを押した。
「ゾフィーにいちゃ、ごめんなさい・・・・・」
珍しくうなだれたタロウがしおらしく謝る。
「大丈夫だよ。養成所じゃ、これぐらい毎日だからね」
とは言ったものの、受け身が取れないシチュエーションだったので、まだかなり痛い。エースの体重を支えているのも辛いぐらいだ。
(うーん、後でウルトラの母にリライブ光線をかけていただけないかな・・・・)
まあ、午後は一人で暇だから、なんとかなるだろう。明日の朝までの我慢だ。
「おこってない?」
「怒ってないよ」
「へへ・・・・・」
タロウはそう言われて嬉しそうに笑うと、ちょっと欠伸をした。
「タロウも眠くなっちゃったかな? 部屋に戻ったら、今度はお父さんとお母さんと一緒にまたお出かけするけど」
「ふわ・・・・・おでかけ・・・・」
タロウはむにゃむにゃ言いながら目を擦る。
(お昼寝させたほうがいいかな)
エレベーターがチンと軽やかな音を立てて、最上階に着いたことを知らせる。
「ただいま戻りました」
「ただいま~」
扉が開くと、タロウはパッと母の元へと走っていく。
「おかえり、タロウ。どうだった? 楽しかった?」
「うん! ふさふさがいっぱいいたよ! それでね、おいかけっこしたの! それから、それから・・・・」
続きを言おうとしたタロウが今度は大きな欠伸をする。
「あらあら、いっぱい遊んできて疲れちゃったのね」
ウルトラの母はタロウを抱きかかえると、夫の方へと振り返った。
「あなた、これでは連れていけませんわ。仕方ないですわね」
「う・・・む・・・・まあ、仕方ない、か・・・・・」
ホーンを重たげに揺らして父は唸った。
「エースもついさっき寝てしまって・・・・」
ゾフィーが背中のエースを見せると、イサカルが寄ってきて抱き上げてくれた。
「うな?」
その感触に気付いたのか、エースが目をしぱしぱと瞬かせて起きた。
「お、エース坊ちゃんは起きましたか」
「エース、起きた? まだ眠い?」
エースは拳で目を擦ると、辺りをきょろきょろと見渡した。イサカルと父母を見つけて一気に眠気が吹っ飛んだように目を輝かせた。
「おはよう!」
「お、元気がいいですな」
「エース、もう眠くないの?」
「うん!」
イサカルがエースを抱っこしたまま父の側に行くと、今度は父がエースを抱っこした。
「では、エースだけでも連れていくとしようか。ゾフィーはタロウの面倒を見ていてくれるかな?」
「はい」
「さ、タロウ、お昼寝しましょうね」
母がタロウを寝室に連れていく。ゾフィーもその後に着いていった。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

木のぼり3

枝のあるところまで、あと半分ぐらいまで登っていたメビウスは、くるりと一回転して地面に着地しました。
「あぶなかった・・・・ひどいよ、カマキリさん・・・・・」
メビウスの尻尾がしょんぼりと下がってしまいます。地面に着いた手の先の、爪がちょっぴり痛くなっていました。
「う~、いたいよう・・・・・タロウさん・・・・」
引っ込めた爪を傷めないように、そろそろと地面を歩いて、メビウスは木の下から枝の上にいるタロウを見上げました。
「タロウさーん、ぼくもきのぼりしたいですー! ぼくもおひるねしたいですー!」
必死になってミーミー鳴いていると、タロウの尻尾がゆらゆら揺れて、それからお耳が少しぴくぴくして、ようやくタロウが起きました。
「ふわ~あ・・・ふにゃ・・・・・」
首を少し動かして、自分が木の上で寝ていることを思い出すと、降りるために下を見ます。するとメビウスが泣きそうな表情で自分を見上げてしました。
「メビウス、どうしたの? だれかにいじめられたの?」
タロウは慌てて木の上から飛び降りると、メビウスの側によって顔を舐めてあげました。
「タロウさん、おきたんですね」
「うん、どうしたの? ないてるの?」
「つめがいたいんです・・・・」
「つめが?」
タロウはちょっとだけ首を傾げると、頭を下げてメビウスの指を舐めてくれました。
「いたいのいたいのとんでけー!」
初めて聞く言葉に、メビウスは目を大きく開きました。
「なんですか、それ?」
「これをいうと、いたいのがなくなるんだよ。こうたろうさんがいってたよ」
タロウがそういってメビウスの両手を指を全部舐めると本当に痛いのがどこかに行ってしまった気がしました。
「タロウさんはすごいですね。こうたろうさんはなんでもしってるんですね」
「うん。メビウスはどうしてつめがいたくなったの?」
「あの・・・・・」
メビウスはちょっとだけ恥ずかしそうに顔を背けました。
「ぼくも、タロウさんみたいにきのうえでおひるねしたいんです」
【“木のぼり3”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

動く木15

「じゃーなー!」
「おう、また明日なー!」
セイジはアイト達と別れると、ランドセルを揺らして家に向かう。最近は帰るのも楽しくて仕方がない。
トシオに教えることがいっぱいあるのだ。一回教えればすぐに飲み込むが、応用が利き過ぎるというか、融通が利かないというか、まあ、とにかく好奇心が強いのだ。
「今日は何教えようかな~」
商店街を中程まで歩いて脇道に入ろうとすると、八百屋のおじさんがトラックに大きな熊手や草刈り機を乗せて、そろそろと人踊りの増えてきたメインストリートを運転している。
「おじさん、なにやってるの?」
「お、セイジ君か。いやな、双子池の辺りに杉の木がいっぱいあるから切ろうって話が出てるんだよ。
雑貨のハセベがチェンーソーとか持ってるから、それが集まってからな」
「ええ?! 木、切っちゃうの?!」
双子池の見通しが良くなったら・・・・と考えてセイジはトシオを初めて見つけた時を思い出した。
あの秘密の場所がなくなってしまう。
「花粉が飛んでてなあ。
へっくし!
俺も50年ここに住んでるが、花粉症になんぞなったことねえ。それがこんなだ」
「花粉症は一回なったらアレルギーだから一生なるんだよ。
それに、木を切るなんてエコじゃないってば! 酸素がなくなっちゃうよ!」
セイジはわかる限りの知識を総動員してなんとかおじさんを説き伏せる。
「そうは言ってもなあ・・・・・」
「もうちょっと待って! お願い!!」
両手を合わせてぎゅっと目をつぶって拝む。
「まあ、何人かは反対してるやつもいるから、もうちょっと話し合いしてみるが・・・・・」
「あと反対してる人だれ?! おれ、その人にも頼んでみる!」
「どうした? いきなりエコだのなんだの言いだして」
「え?! えっと・・・が、学校でも自然は大事にしましょうって教わってるし・・・・・それに、神社だって森の中にあったほうがかっこいいと思うし・・・・」
しどろもどろになって答えるセイジの頭の上に、八百屋のおじさんはぽんぽんと頭を乗せた。
「まあ、俺も昔の遊び場がなくなるのは辛いもんだ。もう2,3人ぐらいには話してみるが、ダメだったら日曜日には切るからな」
「うん・・・! ありがとう、おじさん!」
セイジは勢い良く頭を下げると、走って家に戻った。
(早く! トシオ兄ちゃんに言わないと!)

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

風邪引いた?

健康診断で血を抜かれてフラフラします・・・・。

一回休み。


あと来週のゴセイジャー、モンスドレイク様がいきなり死にそうなんですが。マジでもうボス交代?! ブレドランさんが次のボス?!
ここ2週間のモンスドレイク様は良い親方風味が消えていたんで、アレなんですが・・・・
はふう・・・・。

テーマ:今日のつぶやき - ジャンル:日記

きのぼり2

尻尾の毛並みはタロウのものでした。タロウがお昼寝をしている木の枝は、上から葉っぱが影を作り、隙間からおひさまが差し込んできています。
「タロウさんは、あついのとさむいのはんぶんこだ」
まだらにできた光と影は丁度良さそうな塩梅で、メビウスも木の枝でお昼寝がしたくなりました。でもまだタロウが寝ているような高い所まで登ったことがないのです。
「どうしよう? ぼく、おおきくなったからのぼれるかな?」
この間、ゾフィーのところに遊びに行ったら、「きみはすこしみないあいだにおおきくなったね」と言ってくれたのです。
メビウスは起き上がって尻尾を一回振ると、木に近づいて立ち上がりました。手足からにゅっと薄い爪が伸びてきます。
「よーし、いくぞー!」
メビウスは軽くジャンプをすると、「うんしょ、うんしょ」と木の幹を登り始めました。
木の幹を半分ほど登ったところで、ふとメビウスは隣に黒い線があることに気付きました。なんでしょうか。木の皮の色ではありません。
「ふにゃ?」
よくよくみると、それはアリでした。下から登っていくアリと、上から何か獲物を抱えて降りてくるアリの二列ができています。
「アリさんだ。どこにいくのかな?」
下から登ってくるのは、多分巣穴から出てきた列でしょう。上から降りてくるアリ達が、どんな獲物を持ってきているのか、興味があります。
「はやくうえにいきたいな」
メビウスがまた「うんしょ、うんしょ」と登り始めると、メビウスのちょっと上にカマキリが飛んできました。
「あ、カマキリさんだ」
カマキリはメビウスに気付いたのか、木の幹にいるというのに器用に上下逆さまに反転して、メビウスを見ました。
「カマキリさん、ぼくうえにのぼりたいんです」
このままだとカマキリさんにぶつかってしまいます、とメビウスは訴えました。
カマキリはわかったのかわからないのか首を一回傾げると、メビウスに向かって片手の鎌を振り上げました。
「ふみゃっ?!」
びっくりしたメビウスは、思わず木から爪を離してしまいました。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

僕の春休みは黒こげだった15

客室の南棟の一階は、ドッグランのようになっていた。ペットを連れてきたお客達が、それぞれのペットに合わせた柵の中で一緒に遊んでいる。
「わー! いいな、いいな!」
「にいちゃ、ぼくもあそびたい!」
「うん、ちょっと待ってね」
ゾフィーはホテルが飼っているペットのコーナーに二人を連れていく。同伴していなくても、ここならば二人を遊ばさせられる。
人工芝の上に少し大きめの柵が立てられていて、中には5種類ぐらいの小動物が20匹程放し飼いにされていた。受付で泊っている部屋の番号だけを記入する。
「ほら、もう入ってもいいよ!」
「わーい!」
「あそぼ、あそぼ!」
エースとタロウは早速ファーファーウサギの丸い尻尾を追いかける。その横をエメラルドキャットやウルトララビドッグがじゃれあっていった。他にもパラシュートリスとか、ダンゴハムスターとかがころころと毛玉みたいな体を転がしている。彼ら用のオモチャもたくさん置いてあって、ゾフィーは猫じゃらしを拾い上げると、足元にいたエメラルドキャットの鼻先で振ってみた。
「ほらほら、ほらほら~」
じゃらして遊んでいると、猫以外の動物も寄ってきて楽しくなってしまう。
「ほらほら、ほらほら~!」
小動物と一緒にタロウも混じって猫じゃらしに飛びついてくる。
「タロウはいつから猫になったんだい?」
「いまから!」
タロウは勢い良くジャンプすると、ゾフィーの手首にしがみついた。
「わあっ?!」
そのまま前のめりに転倒したゾフィーは、右手首を捻挫した。


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動く木14

研究室の奥から白衣を着て、髪のあちこちが少し跳ねてる女性が、ずれた眼鏡を直しながら出てきた。
「あら、ハルミ。また来たの?」
「うん、さっき言ってたやつを見せてもらいたくて」
「さっき?」
ヨシコは首を傾げた。
「花粉の遺伝子配列がこちらで見れるようになっていると聞いたので、見せていただきたくて来ました」
トシオが進み出て、頭を下げる。
「ああ、あれのことね。ちょっと待ってて、すぐにプリント持ってくるから。コピーで画像荒いけどいい?」
「はい」
「あ、できれば通常のものと比較できるようにお願いします」
「はいはい」
ヨシコは見知らぬ人間が花粉の遺伝子の写真が欲しい理由など気にならないのか、奥へと戻っていく。
「教授~、これコピーとっていいですか~」
「うーん・・・・・良い人なんだろうが・・・・」
トシオはゾフィーの視点で苦笑した。
「気にしてはいかんか」
「どうしたんですか?」
「あ、いえ」
トシオは組んでいた腕を外して慌てて手を振った。
「おまたせ~」
ヨシコがモノクロコピーの紙を6枚持ってきた。
「こっちが例年通りの杉花粉。そしてこっちがここ最近の5件ね」
コピーを受け取ったハルミはすぐにトシオに渡す。
「ふーん・・・・ぐちゃぐちゃと言うほどではないな。一応規則性がある」
「え?! トシオさん、これわかるんですか?!」
「き、規則性?! これ5枚だけでわかるんですか?! 教授! 教授ーー!! ここにスペシャリストがーーー!!」
「あ、いえ、別に詳しいわけでは・・・・友人に生物学者がいるので、多少教わったぐらいなんですが・・・・」


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きのぼり

お昼寝をしていて暑くなってきたメビウスは、薄らと目を開けました。おひさまはまだ、高い所でぴかぴか光っています。
「うにゃ・・・・あつい・・・・」
縁側の上をのそのそと歩き、雨戸の陰に隠れると、メビウスはお昼寝の続きを始めました。
「くっちゅん!」
しばらく寝ていると、今度は寒くなってきました。自分のくしゃみにびっくりしたメビウスは、上半身を起こして周囲をきょろきょろと見渡しました。
「ふにゃ・・・びっくりした・・・・」
驚いたら尻尾がぱたぱた床の上で動いてしまって、メビウスはまた少しびっくりしました。なんだかちょっと恥ずかしい感じがします。
「でも、どこでおひるねしたらいいんだろう?」
縁側の下にある石の上に降りて、メビウスはお昼寝に良さそうな場所を探しました。縁側の下は日陰になっていてまだ寒いからダメです。花壇の草がそろそろ伸びてきたので、そこでお昼寝をしたらいいかもしれません。チョウチョウさんも遊びにきてくれるかもしれませんしね。
メビウスは花壇に降りて行くと、葉っぱを土の上にいっぱい広げたタンポポの上に寝そべりました。ちょうどいい温かさです。上にある木も少し影を落としてくれているので、涼しいのと温かいのが半分こになります。
「あれ?」
お腹を出して寝ようとしていたメビウスは、木の上から垂れている尻尾を発見しました。

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僕の春休みは黒こげだった14

翌朝。
ウルトラの父と母が一晩じっくり話し合い、父とイサカルが頭を下げて、ようやくエースとタロウが晩餐会に出席することが決まった。
「えー?! 結局一晩起きてたんですか?!」
二人を起こして顔を洗わせたゾフィーは、眠たそうに寝椅子に背中を預けるイサカルに声をあげた。
「奥方も一旦決めると譲らないお人だからなぁ。
でもま、今回は旦那の顔をなんとか立ててもらうってことで・・・・な」
「ウルトラの父も大変ですね」
もっと気の毒なのは一緒に一晩寝られなくて頭を下げたイサカルか。夫婦は先頃眠りに入ったのか、寝室の方からは物音一つ聞こえない。
「にーちゃ、にーちゃ! ふさふささわりにいこ!」
「かくれんぼしよう!」
顔を拭いたタオルを床に放り投げ、タロウとエースがタックルしてきた。
「こら! タオルはちゃんと元に戻すの」
ゾフィーは屈んでタオルを拾うと、二人の手に押し付ける。二人は小走りに大理石でできた洗面所に行き、タオルを引っ掛けてきた。エースはきちんとタオルかけにかけてきたが、タロウは長さもちぐはぐなままだ。
「やれやれ」
どこか嬉しそうにため息をこぼすと、ゾフィーはタロウのひっかけたタオルをきちんと直す。
「それじゃ、僕は午前中は二人と遊んできます」
「おう、助かるぜ」
イサカルはひらひらと手を振ると、そのまま寝椅子の上で撃沈した。
「それじゃ、遊びに行こうか」
ゾフィーは二人の手を引いて、エレベーターのスイッチを押した。

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動く木13

今日は営業に回らず、ハルミはトシオと一緒に生物科のある研究棟へと向かった。
「こちらの棟には初めて来ました」
「そうですね。専攻している科が違うと、全然行き来しませんしね」
「もっと他の科どうしも交流をして、活発な意見交換をするといいんじゃないんでしょうか」
「うーん、でも共通の研究テーマがないとなかなかそうはならないかもしれませんね」
「そうですか、なんだか勿体無いです」
「トシオさんって研究熱心というか、勉強好きなんですね」
「はい! 学ぶことは大好きです!」
トシオは目を輝かせて頷いた。
「まだ編入を決めてないんですか?」
「ええ・・・皆さんそう言いますね」
「だって、トシオさんが工学科に入ってくれれば一番なんですもの・・・・」
ハルミは少し目を潤めて上目使いでトシオを見るが、トシオは笑みのニュアンスを全く変えずにハルミを見下ろしていた。
「でも、今が一番楽しいんですよ。セイイチとセイジに色々教えてもらって、お風呂に入ったり皿洗いをしたり。そういうのができるのが今だけなので、もう少しラクがしたいというか」
トシオは怠け者ですみませんと笑って謝った。
「お風呂とか皿洗い・・・・家事が好きなんですか? 興味津津?! ひょっとして主夫OKですか?!
いやもう、頑張って私働きますから!」
「働くのが好きなのは良いことです。頑張ってくださいね」
「はいっ!」
ハルミは張り切って返事をすると、植物研究を主としている階にちょうど着いた。
「ナガミネ研は奥から3番目なのよね~」
階段の近くから順に、ドアの上にかけられたプレートを見ながら歩く。
「あった!
ヨシコ~、いる~?」

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僕の春休みは黒こげだった13

「ただいま~」
のんびりとした優しげな声がする。
「おかーさんだ!」
タロウはすぐにイサカルの手から飛び降りると、ウルトラの母のもとに駆けて行く。
「ただいま、タロウ」
母はすぐにタロウを抱き上げて頭を撫でる。ゾフィーも慌てて母の側に近寄った。
「お疲れ様です。その・・・・どうなりました?」
「もちろん、勝ちましたとも」
何に勝ったんですか、とゾフィーはエアコンの利いた室内で冷や汗を流した。
「わーい、かったかったー!」
無邪気に喜ぶタロウを見て、父とイサカルが首を傾げる。
「どうした? 何があった?」
「たいしたことありませんわ。後でお話します」
ゾフィーはそっと母に小声で尋ねた。
(その、弁償とかは・・・・・)
(もちろん、ホテル側にはしますよ。でも、あの夫人の言うことなど聞かなくても大丈夫ですからね)
(・・・・その、どうすみませんというかなんというか・・・・)
どんな内容の会話でどうやって勝ったのか非常に気になる。ひょっとしたら、これから自分だって他の保護者とやりあうような事態が出てくるかもしれない。
(怖そうだけど、後で聞いておこう。うん)
「ところで、明日ムンク星の大統領が晩餐会を開くのだが」
「ええ、あなたと私のところに招待状が来ていましたわね」
「今日、大統領と話をしたら、あちらも子供がいるから同席させようという話になってな」
ウルトラの母は頬に片手を当ててため息をついた。
「まあ、パパったら呑気ねえ」
「のんきのんきー!」
「パパったら~!」
よくわからず同じポーズをしてはしゃぐタロウとエースに、父は首を傾げてゾフィーを見た。
「明日、僕が留守番で二人の面倒見ましょうか?」
「どうしてそうなるんだ?」
わけのわからない大人二人が首を傾げた。

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動く木12

「そんな・・・・トシオさん・・・・いやだ、そんなに見つめられたら・・・・わたし・・・・」
「ハルミ、鼻水出てるぜ」
勝手に都合の良い解釈をして身をよじるハルミに、セイイチがマスクを外してダダ漏れする鼻水を指摘してやると、なぜか裏拳が帰ってきた。
「何故だ?! 真実は死んだ! おお、俺が発言した真実がーーー!!」
「おまえ、自分に正直に生き過ぎだろ」
ヒラサワは倒れてもわめき散らすセイイチの脇に座りこむ。
「ハルミさん」
トシオは熱心な口調でハルミに説明の続きを促す。
「え、ええ・・・ああ・・・・なんでここでわかってくれないの・・・・・。
私、選択で生物学を取っていて、午前の授業のプリントを教授に貰いにいったんです。そうしたら、教授が「おかしいおかしい」って顕微鏡をのぞきながらずーっと言ってるんです。「どうしたんですか?」って聞いたら、「通常の環境変化ぐらいでは考えられないぐらいに遺伝子配列が異なってる」って。助教授とかも知り合いの気象士に連絡を取ってデータを集めてるって」
「そうですか。ハルミさん、その通常と現在の遺伝子配列のデータを見せてもらうことはできますか?」
「ええ?! そんなの見てどーするんですか?!」
「はい、宇宙と地球の対比・・・・・」
「いやっはっはは・・・・こいつ、TV番組で遺伝子配列見てたらバーコードみたいだって言ってさー。なんかいきなりバーコード集め始めちまって。次は杉だってよ杉! おまえ、教授のとこにもちょこちょこ行ってんだろ? プリントコピーでいいから貰ってこれねぇか?」
セイイチが慌ててトシオの背中から首に腕をまわし、頭を弟にやるようにぐりぐりと拳を押す。
「え、トシオさん、そんな趣味が?」
「できたみたいです、たった今」
「余計なこと言うな、アホっ!」
トシオはセイイチに更に頭をはたかれたが、あまり気にせずにこにことした笑顔をハルミに向けた。
「トシオさん、なんて理不尽な言葉にもめげずに・・・・。
わかりました、取ってきます!」
ハルミはマスクの内側でふごふごと叫ぶと、トシオはハルミの両手を握って瞳を見据えた。
「お願いします、ハルミさん。今は他に頼るべき方が見つからないのです」
「ああ・・・・なんて心憎い・・・・もうやるしかないっ!
任せて、トシオさんっ!!」
「おーすげー。ハルミがやる気だしてるぜー」
「助かるなー、サトウがいると」
「次の営業もハルミとセットにしよう」

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ゴールデンウイークでだらだらしてるって素晴らしい

残業なしというか休みがあるって素晴らしい。正月は高熱出してたから休んだ気にならなかったし。

そして今週のモンスドレイク様は素晴らしすぎました。かっこいい!!
しかしまさかこんなに早く出てくるとは! 20話ぐらいだと思ってたんですが。というか、自分の胸に槍を刺せとかどうなんですか(笑)あとデレプタさんやられてすぐに退却しちゃうのは親方としてどうなんですか。これはちょっと株下がっちゃいましたよ。
先週のモネちゃんの時に、エリよりはしゃいでいたアラタがちょっと思いあがった感じを出していて、まだまだ未熟な見習いって感じで可愛いです。「わーーー!!」とか叫んで男っぽい! 
データスも先週の頑張りもいいし、今週の皆を思って(迫力なく)「バカー!」っていうところが可愛い。しかし声がいきなり変わるのな。いいな。合体が逆さとか、ヘッダーがまた別にあるとか、自分で自分にカードさせないとかあるのも良い感じです。あくまでサポートっていうのがいい。
あとハイドさん・・・・水死体みたいなんですが・・・・。一瞬にして服とか乾燥してるし、なんてこった。しかもイルカ並みのジャンプまで披露してくれるし! 今回もまたネタ要員として活躍してるじゃないですか!
モネちゃん、先週は二丁拳銃(お兄ちゃん可哀想だよ!)とかダンスしながら闘ったり大活躍でポニーテールも可愛かったよ!! あと久しぶりにゴセイバスター見れて良かったです。
せっかく憶えた逆さ上がり攻撃がもう通じないとかデレプタさん格好良すぎ!!しかもそっちが地球ならこっちは宇宙の力だ! とか言ってるし! すげーぜ! 
ハイパーゴセイグレートが・・・・ちょっと、あの・・・・てんこ盛りにも程があるっていうかーー!? こいつらどんな生体なんだ。ブラザーズ。おまえら繁殖できるのか?! デレプタさんにまで化け物とか言われちゃってますよ。
でもヘッダーストライクの一斉掃射は格好良いと思います。
結局倒されてしまったデレプタさんですが、これ、そのうちブーバーだかギルークだか忘れましたがそいつらみたいに、後でスーパーデレプタとしてサイボーグ化されて戻ってくるフラグだと思います。
来週はレッドとピンクの幼馴染コンビのお話で、とっても楽しそうです。

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

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