もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

アンフォーチュネイト27

メビウスは両手にいっぱいの袋を抱えて寮の部屋に戻ってきた。が、両手がふさがっていてドアが開けられない。
「えーと、どうしよう・・・・」
念力で開けちゃおうかな?とメビウスが少し躊躇していると、どたばたと足音がして、隣のゼノンの部屋のドアが開いた。
「メビ!」
「メビウス!」
マックスとゼノンが部屋の外に雪崩のように飛び出てきた。
「無事だったか?!」
「怪我はないか?!」
「う、うん。二人こそ大丈夫だった?」
「いやー、救護班のテントで目が覚めてさー」
「マックスは大きなタンコブを作っていた。私は打撲で済んだ」
「メビはどうした? 何処行ってたんだ?」
「何か持っているようだが」
口早に迫る二人に押されつつ、メビウスは両腕の袋を持ち上げてみせた。
「これ、ゾフィー隊長が二人にもって、お土産買ってくれたんだ。ブレスレットも外して・・・・うん、外してくれたし・・・・」
「隊長?! おまえ、隊長と会ったのか?!」
「しかもあの外れなかったブレスレットを外していただいたのか?!」
「うん、まあ・・・力技で・・・・」
あの後、露天に戻って店の主人を見つけると、ゾフィーはタロウに財布を放り投げ、メビウスと一緒に土産の追加を買ってこいと言うと、壊れたブレスレットを取り出して主人と話し合いを始めたのだ。
タロウと一緒に商店街を一周して戻ってくると、真っ白に燃え尽きた主人が店の奥で突っ伏しているのが見えた。
「いいな、隊長と会えるなんて・・・・」
暗い声を出すゼノンに、メビウスは慌てて片腕の袋を全部差し出した。
「これ、ゼノンに! こっちはマックス!
隊長が二人にもって買ってくれたんだ!」
「本当か?!」
「なんて素晴らしい方なんだ!!」
「中身なんだろ、中身~♪」
「早速調べてみよう!」
ほらほら! と二人に促され、両腕を荷物から解放されたメビウスは、苦笑しながら自分の部屋のドアを開けた。


「色々大変だったけど、でもやっぱり今日も良い日だったよ!」
「あ、そうだメビ。この申込用紙に名前書け」
「何、これ?」
「ダンスコンテストの申し込みだ。おまえも見たろ?」
「非常に感動した。来年の分は今から申し込まなければいけない」
「一年みっちりダンスの練習するぞ!」
「ええーーーー?!?!」




                おしまい

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アンフォーチュネイト26

ドレスの裾を蹴飛ばして、ユリアンは自分専用の小さな応接室に入ってきた。
「ちょっと何の用なの?! アタシ、これからユーリエフ星の大統領の娘の相手をしなくちゃいけないのよ?!」
ユリアンとは対照的に、ソファに座っていたゾフィーはゆっくりと立ち上がると、深々とお辞儀をしてみせた。
「申し訳ございません、姫」
ユリアンの口元が酢でも飲んだかのように歪む。ゾフィーが『姫』だなんて呼ぶ時は、大体ロクでもないことを言ってくる。
「まあ、とりあえずお座りください。ちょっと、見ていただきたいものがあるのです」
「言っておくけど、『座れ』っていう権利はアタシにあるのよ?!」
「よく存じ上げております」
嫌味ったらしい程の笑顔を浮かべるゾフィーを睨み、ユリアンは行儀悪くどっかりとソファに座った。ゾフィーの右隣には、ブルー族の秘書がプレートを持って立っている。
「早速ですが、これを見ていただきたいのです」
ゾフィーはテーブルの上にアクセサリーを置いた。
「あら、これ・・・・」
ユリアンはどこかで見たことのある形に、ブレスレットを手に取ろうとする。少し持ち上げただけで、大粒の宝石がボロリと台座から落ちた。
「きゃあ?!
ちょっと、ゾフィー!」
「あ、やっぱり上から押しただけじゃダメか」
ゾフィーは立ち上がると落ちた宝石を拾う。ユリアンはゾフィーを見上げ、ついで手に持ったままのブレスレットを見た。石を留めている爪が、ひしゃげている。一回外して、上から押し込んでいたようだ。
「それで、これがなんだっていうのよ。言っとくけど、売ってから先のところまでは責任持てないわよ」
「ところがですねぇ、姫様」
更なる慇懃な口調に、ユリアンの柳眉が上がった。
「売った先で、これを身につけてしまったものがいるのですよ。
それも、80の可愛い可愛い教え子が」
「え?!」
睨みつけていたユリアンの表情が変化する。
「タロウが見つけて保護したので、大事にはいたりませんでしたが。それでもだいぶ災難に遭ったようでした。
そういえば、先日のテロの件ですが、80が面白い調書を教えてくれたのですよ。『不幸がお前たちを殺す』とかなんとか。80の教え子も、これを身につけている間は不幸続きで死にそうになったと言っていましてね」
「何よ、それ」
「はて。なんでしょうかねえ。案外、爆弾を取り落としてつかまったのはタダのお取りで、実際にはもう別の凶器を持ち込んだから安心とか、そういうことを言ってるんでしょうかね。何しろナイフとフォークだって当たり所が悪ければ死んでしまうわけで」
ユリアンは手を震わせて石のないブレスレットをテーブルに置いた。怒りと恐怖が半分ずつ、怒りの半分はゾフィーにも向けられている。
「そ・れ・で?! 何言いたいの?! そろそろ時間なんだけど!」
「ああ、そうですね」
ゾフィーは隣に立っているディナを仰ぎ見た。
「明日会われる予定の、ディランク星の王子は独身だそうです」
「だ、そうです」
ユリアンの額にヒビが入った。
「そんなのシメオンにやらせればいいじゃない! 本職でしょ?!」
「ははは・・・まさか王子が国益も絡まない相手と出会ってくれるわけがないじゃないですか。
ええ、あくまでお友達がいいんじゃないですか。友達は多い方がいいと思いますしね」
「隊長、そろそろ次の予定の時間です」
「ああ、そうだったな。確か、来年度予算の打ち合わせが入っていたな」
「あたしだって次の予定が押してるのよっ!」
「ええ、予算の打ち合わせが」
ゾフィーとディナは二人してユリアンを見て会釈をした。
マントをひるがえして立ち上がるゾフィーに対して、ユリアンはクッションを投げつけた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

アンフォーチュネイト25

ゾフィーはぽっかりと穴の空いた台座をドライバーで指した。
「おや、面白いものが入っているな」
「・・・・・面白いもの?」
メビウスは二人の女性の視線を気にしつつ、ゾフィーの側にちょこちょこと寄った。
「何が入っているんですか?」
精密ドライバーの小さな先端が示しているところには、黒っぽい平らな石が金属の台座の底に張り付いている。表面に亀裂のような模様が幾つも走り、時折小さな光がそこから溢れていた。
「磁石だな」
「磁石?」
「そうだ」
ゾフィーはマイナスドライバーで平石を引っ掛けると、台座から外して掌に乗せた。そのまま軽く透視をする。
「金属だけに限らず、紙や陶器、生物でも引き寄せられる万能磁石、というところか。 あでっ?!」
後頭部にボールの直撃を受けたゾフィーが、前のめりにベンチから転がり落ちる。
「すみませーん!」
と、謝る声の反対側から、今度は別のボールが飛んできた。それも二つ。
「わっ?!」
メビウスは咄嗟にキャッチしようとするが、それより一瞬早く、赤い手がボールを掴んだ。ゾフィーのあたまにぶつかるはずだったボールも、銀色の手が弾き飛ばす。
「ほーら、ちゃんと受け取るんだぞー!」
タロウはキャッチしたボールを、取りに来た子供に投げ返す。
「ありがとうございましたー!」
ディナと、ゾフィーの頭を直撃したボールを拾ったシメオンもお礼を言われる。メビウスはゾフィーの側にしゃがんだ。
「あ、あの・・・、隊長、大丈夫ですか?」
「うーん、絶大な効力だな・・・・・」
頭を擦りながら立ち上がったゾフィーは、掌の磁石に念力を集中させた。淡い赤の光が磁石を包み込み、磁力を遮断させる。
「これで良し」
「いや、良しじゃなくて。なんでこれが売られていたとか、解決してないじゃないですか」
タロウはゾフィーを振り返って磁石を見た。
「それはこれから調べる。メビウス、これを売っていた店に案内してくれ」
「は、はい。こっちです」
先に立って歩き出すメビウスの後ろから、ゾフィーがディナとタロウを連れて悠々と歩いていく。シメオンがゾフィーの側からそっと離れた。
「あ、でもお店のおじさんは山車の下敷きになってしまっていましたから、今日はいないかもしれませんよ」
「何、場所さえわかっていれば、また明日でも大丈夫だろう」
メビウスは、何故か店主が泣いている姿が幻視されて、仕方がなかった。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

映画見てきたよ!

いやー、息つく暇もないほどスピーディー! 見終わったらちょっと疲れた(笑)
しかし全編アクション満載で、見てて楽しかったーーー! いやー、やっぱりいいですね!
でもママンの声だけはダメです、我慢できなかった・・・orz フォウの声が島津さんじゃないの以上にダメでした。
タロウ一家の家族愛とか、ゼロとセブンの親子愛とか、ZAPの仲間愛とか、ミライの成長っぷりとか(でもいきなり誘拐はイカンよw 天然健在)、通りすがりのウルトラマンアスカとか。バトル意外にも見どころ満載!
あと、兄さんの出番・・・マンとセブンは後で活躍するから、ベリアルにぼこすこにされるシーンはもうちょっと削ってもいいと思うんだ。マントひるがえして戦う兄さんかっこいいです。M87光線、格闘から発射するのは初めてじゃない? ちょっと感動した。
DVD買いは確定。幸せいっぱいでしたw


拍手、ありがとうございます!

yamiさん>アンチステルス機能搭載の兄さんのおかげで、光太郎モードは解除されてしまいました(笑)
兄さんの画伯っぷりは、某掲示板で見たのを、そのままパクってしまいました。そのうちメロスとのコントでも使いたいと思います。

報告さん>実は兄さんがクラッシャーだったりしたらいいのかもと、最近思っております。
宝石の中身は、実は・・・・です。

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

アンフォーチュネイト24

「待たせたな」
ゾフィーは意外と早く戻ってきた。ディナがさっと立ちあがる。
「お疲れ様でした。どうでしたか?」
「うん、軽い捻挫だそうだ。リライブ光線だけで済んだ」
「それだけならお母さんのところに行けばいいのに」
「それだけのことでウルトラの母を煩わせるわけにもいくまい」
ゾフィーはディナの手からブレスレットを受け取ると、軽く眺めて再び預けた。
「ここで眺めていても他の患者に迷惑だ。外に行こう」
タロウとメビウスは、ゾフィーに促されて病院の外に出た。道路を挟んだ反対側の公園は、穏やかな光に満ちていた。
「さて・・・・」
ベンチの一つに腰を下ろしたゾフィーは、実に嬉しそうな表情をすると、掌を上に向ける。ぽうっと光が収束し、精密ドライバーのセットが出現した。
「兄さん、まさかそれ、分解するんじゃ・・・・」
「実はアクセサリーを解体するのは初めてだ」
「ひいいいいい?!」
メビウスは悲鳴を上げて顔を両手で覆った。
「か、かか・・・買いたい・・・いやいや、解体って! 隊長、それ、まだ売り物・・・・」
「ふふふふふ・・・・・」
「ちょ、いくら兄さんでもこんなの払えないでしょ?! シメオン、止めるんだ!」
「ええい、離せタロウ!」
タロウはゾフィーの腕に組みつくと、マイナスドライバーを持った手をぎりぎりと締め上げる。
「うふふ☆」
シメオンは楽しそうに笑うと、タロウの背中に抱きついた。
「タロウ様、隊長の邪魔しちゃ、い や ん」
「ぴぎゃっ?!」
ぽよんと大きなバストが背中に辺り、タロウは反射的にゾフィーから離れた。
「おおわっ・・・! あう・・・し、シメオン!」
「止めるなんて野暮ですわ、タロウ様☆ 退屈でしたらわたしがお相手いたしますわよ☆」
「わ・・・・・」
メビウスは顔を真っ赤にして指に隙間からタロウとシメオンの様子を眺めている。
「い、いい! するな! 
いいのか、シメオン!」
「あら、私だって興味ありますわ☆ 隊長の手先が器用かどうかって」
「失礼なことを言うな。私はこう見えても工作は得意なのだ」
「図画は酷かったくせに」
「なにか言ったか?」
「別に」
ふてくされてそっぽを向いたタロウの目の前に、きらきら輝く物が落ちてきた。咄嗟にそれを手でキャッチする。
「ん?」
開いた掌を見て、再度タロウは悲鳴をあげた。
「ぎゃーーー! 宝石外したーーーー!!」
「やっぱりアクセサリーは石がないと、マヌケだな。あははは・・・・・」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、ありがとうございます!

ゴーストリバースの後篇が届いたよ!

メカザム、最後までいいやつだった。メビ、可哀想だなあ。
ヒカリはやっぱり予想どおり、お芝居をしてくれていました。おまえ、こんな腹芸できたのか。
メビュームシュートと溜めが短くて、スピーディーな戦闘で、結構楽しかったです。
タロウとエースの活躍が少々短いような、おまえら・・・・。
そして最後に握った手はザラブさんですね。これで映画につながると。
おお~、明後日映画見に行くのが楽しみになってきました!
先にDVD見てよかったのかも!!


そして、いつも拍手、ありがとうございます!
見ていてくださる方がいるのは、本当に嬉しいです!

報告さん>はい、予想どうりで(笑)
手腕はどちらが光るかお楽しみです。


ところでリュウケンドーのバイクの改造っぷりはラビットパンダやウルフ777並みだと思う。

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

スマステーーー!!

タロウの出番多くていいな!
つか、あれか! モットクレルロンか!!


ちょっ、吉岡さんと高野さんスルー?!
青山さんもスルーかい!
つか、五十嵐君も?!

しかしタロウが多くていいね!

アンフォーチュネイト23

メビウスの腕から外れたブレスレットが床に落ちるまえに、ゾフィーは念力で持ち上げた。銀色のチェーンが頼りなくゆらゆら揺れて、ゾフィーの掌に収まる。
「ちょ、兄さん何するんですか?! これ本物ですよ?! 幾らすると思ってるんです!」
タロウはまだ付いたままだった値札を持ち上げる。
「気にするな。チェーンなんて安いものだ」
「あ、何処かで聞いたことがある言葉が・・・・」
「もー、兄さんが払ってくださいよ」
タロウは腕を組むと、ついでに足も組んだ。
『ゾフィーさん、3番診察室にお入りください』
「行ってくる」
呼び出しがかかったゾフィーは、ブレスレットを隣に座っているディナに預けると、診察室の中に入っていく。
ゾフィーの背中がドアの向こうに消え、メビウスは少しほっとして息を吐き出した。タロウの向こう越しに座る女性が、手に持ったブレスレットを凝視している。
「あ、あの・・・・どうか、しましたか?」
「何がです?」
抑揚の少ない声に、メビウスはゼノンを思い出した。あの二人のことだから、もう救護テントから出てお祭りを回っているだろう。
(無事だといいけど・・・・)
「いえ、その・・・・興味なさそうなのにじっと見てるから・・・・すみません」
ひょっとしたらゼノンみたいに、『そう見える外見』なのかもしれないし。
「興味はあります。これだけ高額のものが露天で売られているという現象に、ですが」
「そ、そうですか・・・・・」
返事に困るメビウスに向けて、グラマーな女性が笑って手を振ってくれた。
「わっ!」
メビウスは顔を真っ赤にすると、寄りかかっていたタロウの背中に隠れてしまった。
「シメオン、子供をからかうなよ」
「あら、からかってなんかいませんわ、タロウ様☆」
様付けで呼ばれたタロウを、メビウスはびっくりして見上げる。
「た、タロウ教官ってすごいんですね!」
「んー、まあイサカルが言ってたのを真似したんじゃないかな?」
(誰だろ、イサカルさんって・・・・)
「そ、そういえば、あの女の人達は、誰なんですか?」
メビウスは尊敬の眼差しでタロウを見上げながら質問する。
「青いのが兄さんの秘書1で、シメオンが兄さんの護衛」
秘書1は酷くないですか、と思っている間に、ゾフィーが戻ってきた。

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アンフォーチュネイト22

「え、ええと・・・・」
メビウスは目を泳がせて口ごもる。
「そういえば、マックスはどうした? 彼なら祭りを百倍に盛り上げてくれるはずだが」
ゾフィーは扇子を取り出して、閉じたまま掌で弄ぶ。
「山車に轢かれました・・・・」
「なんと!」
「ええ?! 大丈夫なのか?!」
ゾフィーは落としかけた扇で指でひっかけ、くるりと一回転させて顎に当てた。タロウもメビウスを覗き込む。
「うっかり救護室に投げ込んじゃったんですけど、あれから何もなければ大丈夫だと思います」
「そっか、それなら良かった。
兄さん、やっぱりあのお祭り危険すぎじゃないんですか?」
「だが、我々には取り締まる権利はないぞ。やるとしたら宇宙警察にでも言うんだな」
隣でディナが頷いた。
「しかし、それでは祭りの感想は君からしか聞けないな。今日はどこを回ったのだ?」
「えっと、屋台とかお店を色々回っていたんです。そしたら、アクセサリー屋さんで、これをはめてもらって」
メビウスは手首を持ち上げ、ブレスレットを見せた。
「それから、山車に轢かれたり、植木鉢戦争にひっかかって、お酒の雨が降ってきて、フォーク投げの的にされました」
「うむ、どれも面白そうだな」
「全然面白くないですよ! 死にそうになりました!」
涙目で訴えるメビウスの腕をタロウが持ち上げる。
「どうもこれ、呪いのアクセサリーみたいなんですよね。災難ばかり降りかかって。
まあ、今日だからかもしれませんけど」
「呪いか。特にそれらしいマイナスエネルギーは感じないが・・・・」
ゾフィーは銀色の人差し指でブレスレットの表面をなぞった。金属の縁をついと滑らせ、宝石の上を丹念に指で探ると。最後に留め金のところで指を止めた。
「えい」

         ぶちっ

「「あーーーー?!?!」」

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アンフォーチュネイト21

「兄さん! どうしたんですか、そっちこそ」
タロウは声のした方に向かって踵を返す。ゾフィーが普通に待合室に座っていた。左脇に目を見張るぐらいのシルバー族の美人と、右脇に少し冷たそうに見えるブルー族の女性が座っている。その他の待合の人は、その光景を少し離れて見守っていた。
「いやなに、仮眠をして起きたら、どうも顎が痛くてな。今日は早々に切り上げてここに来た」
「どうせベッドから落っこちたんじゃないんですか?」
タロウが近付くと、シルバー族の女性がどいて、反対側へと座った。タロウはメビウスを招き寄せてゾフィーの隣に座った。
「うーん、気が付いたら床で寝ていたからなあ」
「やっぱり」
右顎を擦って首を傾げるゾフィーを見て、タロウは軽く肩をすくめた。
「ところで、その袋はなんだ?」
「ああ、お土産買ってきましたよ」
タロウはそう言って持っていた袋を渡す。メビウスも慌てて、抱えていた骨董品の袋を差し出した。
「おお、メビウスも一緒にお祭りに行ってきたのか。さぞかし楽しかったろうな。少々破天荒だが、祭りはあれぐらいが面白いと思うのだが」
「・・・・そう、ですか・・・・」
メビウスは袋を差し出したまま、そっと目を反らして返事をした。ブレスレットの鎖がちゃらりと鳴る。
ディナは隣に座ったシメオンの腕を肘でつついた。
(シメオン、私はあのアクセサリーに見憶えがあるのですが)
(あら奇遇☆ 私なんか、もーっと見憶えがあるわよ☆)
ゾフィーは袋の紐が引っ掛かったブレスレットに目を止めた。
「おや、君がこんなアクセサリーをしているとは珍しいな。お祭りで買ったのか?」
「いいえ。その・・・お店の人がつけてくれて、外れなくなっちゃったんです」
「まあ、壊すわけにもいかないから、病院で外してもらおうと思って」
「なるほど。そんなアクセサリーを簡単につけてくれるとは、お祭りは相当、面白かったようだな?」
覗き込むようなゾフィーの仕草に、メビウスはびくっと肩を震わせた。
「どんな出来事があったのか、話をしてくれないかな?」

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ザン・リュウジと言っちゃうザンリュウジンが可愛い

マシンボイスモードと、日常会話に一番ギャップがあるのが、ザンリュウジンです。一番変化がないのがゴウリュウガン。間をとってリュウケンドー。携帯してキャッキャとしゃべってくれたり容赦なくツッコミいれたりしてくれるのが可愛くてしかたがありません。

バーンガーンみたいに、普段はソフビか、もう少し小さいサイズの兄さんが肩に乗っていて(しかもちょろちょろ動く)、怪獣が出たら一気に巨大化して戦ってくれるとかいうのも大変に萌え萌えです。自分と同じぐらいの大きさの鉛筆もってノートに落書きしてたり、ハンドタオルをタオルケット代わりに寝ていたり。テストの最中に机の中からチョロチョロ出てきてからかったり。で、こっそり教室を抜け出して巨大化させるのです。勝手に抜け出して戦ってこいじゃなくて、命の共有とかしてるから、人間側の許可がないと巨大化できないとかね。


こんなどーしよーもない妄想中の私に拍手、ありがとうございます!

yamiさん>最強ステルス機能は光太郎さんがもってそうなので、タロウも光太郎さんっぽくしてみました。いえ、大部分は篠田さんに会ったからなんですが。なんか二人とも、あらゆるトラブルにぶちあたっても、全く気にしない気がするので、結果的にもう幸運以外の何物でもない! というかそんな感じです。

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アンフォーチュネイト20

「あ、危なかった・・・・タロウ教官がお皿投げなかったら・・・・」
メビウスがドキドキしていると、女性に二段重ねのお盆を押し付けたタロウが戻ってきた。
「あ、わざわざ持っててくれたのかい? ありがとう。
それじゃ、行こうか」
タロウはメビウスが抱えている袋を受け取ろうとしたが、まだ緊張の解けないメビウスはがっちりと腕で抱え込んでいて、なかなか離さない。仕方なしにメビウスの肩を抱くようにしてその場から連れ出した。
タロウに引っ張られて会場に着くまでも、放水に出会ったりビー玉がばらまかれたりしたのだが、さっきまでと違って、メビウスは全くその被害を受けなかった。
ダンス会場に着いてからも、スポットライトが落ちてきたり、ダンサーの何人かがステージから転がり落ちたりしたが、その巻き添えも食わなかった。
(タロウ教官って不思議だなあ・・・・)
出場チームが多いので、今日見たのは10チームぐらいだったが、明日もまたあるらしい。メビウスはタロウに手を引っ張ってもらいながら「明日もまた来ようか。地球で怪獣とダンス踊ったことあるんだよ」と言っているタロウを見上げた。
「ん? どうしたんだ、メビウス? ブレスレットが痛くなったのか?」
「あ、いいえ・・・・」
「もうすぐ病院だから我慢するんだぞ」
「はい!」
銀十字の病院に辿り着くと、タロウは受付を通り過ぎていく。
「あ、あの・・・教官! 受付こっちですよ!」
「こっちの方が早いんだ」
片目だけをつぶってみせるタロウの仕草に、メビウスは首を傾げた。
「おや、タロウとメビウスじゃないか。どうしたんだね? 具合でも悪いのか?」
傾げた首に重力がかかったように、メビウスの体が硬直した。
「た、隊長?!」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、コメント、ありがとうございます!

yamiさん>レポ、最後まで読んでくださってありがとうございました!
もう、お二人が一緒にいるというだけで幸せだったのに、篠田さんのソロ部分があるとは思いもしなくて!
本当に、これ声劇だからCDでいいんで出してくれないでしょうか。篠田さんの朗読なんか、絶対に聞きたい!!

まゆさん>レポの報告をしにいかずに、すみません! まだあらすじ書き終っていなかったので、つい・・・・orz
篠田さんとの握手や、目の前で堪能できたのは本当にラッキーでした! 次回があったら、また会社休んでいきます(笑)

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アンフォーチュネイト19

「タロウ教官、ダンスの会場わかるんですか?」
メビウスは、上から何か落ちてこないか、横から飛んでこないか、きょろきょろと油断なく辺りを見渡しながら尋ねた。タロウにまで迷惑はかけたくない。
「ああ。去年も見たからね。今年は各チームの演出が凄いって噂だよ」
タロウは楽しそうにメビウスの手を引っ張って、誘導してくれた。
「僕、荷物持ちます」
メビウスはタロウの腕にひっかけられた買い物袋を三つほど、空いている手の指にひっかける。ひとつは結構重い。
「大丈夫だよ。これぐらい、重たくないから」
「でも、これ、重いですよ。なんですか?」
「ああ、骨董のお皿だよ。一山いくらで安かったから。お父さんにでもあげようかと思って。いらないなら兄さんにあげるけど」
「大隊長は、お皿が好きなんですか?」
「うーん、やっぱりちょっと違うかなあ。いいや、兄さんにあげよう」
少し考えたタロウは、立ち止まると左腕にひっかけていた袋を二つ、メビウスに渡した。
「後でちゃんとゾフィー兄さんに渡すんだぞ」
「う・・・・・が、がんばります!」
祭りにいけないゾフィーが土産をねだったということは、後でさぞかし話をするハメになるに違いない。
(きっとコーヒーも僕が淹れるんだ・・・・)
別にそれ自体は嫌いではないけれど、意地悪されたらどうしようと、少しだけメビウスは考えこんでしまった。
「きゃーー! すみません、すみませんーー!」
またドタバタと若い女の人が駆け込んでくる。両手に持ったお盆の上では、積み上げられた皿やコップが今にも崩れそうなあやういバランスで踊っていた。周囲の人々の体にぶつかり、こちらの方に向かってよたよたとバランスを崩さないように歩いてくる。
「あ、あ・・・きゃ・・・・」
「危ない!」
タロウは持っていた袋を放り投げた。
「タロウ教官!」
陶質の音がして、放り投げた袋の中に骨董品が入っているを思い出す。
「わあっ?!」
慌ててメビウスは袋の下に滑り込んだ。
タロウが片手で倒れかかった女性を支える。放物線を描いた銀盆は、もう片方の腕に二段重ねに収まった。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫、です・・・・」
ぎりぎりのところで皿の入った袋を抱きしめたメビウスが返事をするが、タロウはそちらには気づかず、女性の方に気を取られている。
「は、はい。ありがとうございました」
「良かった。
はい、どうぞ」
タロウはにっこり笑って、二段重ねになったままのお盆を差し出した。
「ど、どうも・・・・」
女性がひきつった笑顔を浮かべてそれを受け取る。
4歩離れたところで皿の入った袋を抱きしめるメビウスの目の前に、花瓶が落ちて砕けた。

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真夏座Ⅱレポ5

さて、休憩終わって、第二部です。表題の「面影橋」の上演です。
舞台の上には椅子が5脚。バックの黒いカーテンが全部引かれていて、中央のカーテンの隙間から、出演者登場。
左から藍さん、三田さん、真夏さん、篠田さん、若い女優さん(また忘れてしまった・・・・)が座りました。
ええ、それでですね。篠田さんの席は、私の真ん前なんですよーーーっ!!! もう、目の前に、篠田さんがっ! スポットライトが当っている髪が柔らかそうでふわふわに見えました。

「面影橋」は、時代劇でした。真夏さんは一人10役! 主役の岡っ引き村上平治と、その子分の十手持ちとか、悪老中に阿片を密輸している商人。篠田さんは村上の先輩・朝倉と上司のお奉行・桜川。真夏さんはお奉行様の後釜を狙う二人組の先輩後輩。片方が吉岡(ちょっと善人)という名前だというのは憶えております(苦笑)
藍さんはナレーションと村上の許嫁・あやのさんと朝倉さんの奥さん。三田さんが村上の通う居酒屋の女将さんで、ちょっと村上さんに気がある。そして若い女性は桜川さんの妹でした。
村上さんは初期のゲンみたいでした。桜川さんは、今の篠田さんみたいでした(笑)
座ったままの声劇なのですが、最後に二人が立ち上がり、空を見上げて終劇。
お二人とも、本当に格好良かった!!

客席にもライトがともり、席を立ちました。次の日も仕事なので、早く帰らなくてはいけないのですが、まだ余韻に浸っていたくてロビーでボーッとしていたら、なんか左隣りが騒がしい。あれ? と思ったら、真夏さんがいたーー! ええ?! 何、50センチのところに?! 真夏さんはロビーの中程まで出てきて、関係者の方々と挨拶を交わしたり、ファンから差し入れをいただいたりしていました。うわ、ちょ、これ・・・握手頼んじゃう?
しかし座長だけあって行列が長いです。うう、これは・・・・。と、戸惑っていると、なんか右隣に静かな気配。
篠田さんが、壁際で静かに微笑んでご挨拶をしていました。存在感があるけど控え目、というより透明感があるというか。意外なことに篠田さんの方が行列が少ない! ええ、並んでしまえーー!!
私の二つ前に、冒頭の特オタ二人組がいて、メビ映画に出なかったのが残念なのと、往年のヒーローにあえて嬉しかったと言っていました。篠田さんはニコニコして握手をしているばかり。そして間を挟んで私の番!
ああ、何言ったらいいの?! わかんないよ! てか、タロウとかメビのこともう話されちゃったじゃん!
頭が回らないまま、津軽海峡が聞こえてきたので、咄嗟に「詩の朗読、とても素敵でした」と口走りました。篠田さんは嬉しそうに笑ってくれて(フィルタ? フィルタかかってる? そんなことない!)、
「あ、そう? いやー、ぶっつけ本番だったから、上手くできなくてね」
と、返事をくれました。「夜の部も頑張ってください」とか言ったような気がします。それで、それで、握手、頼んじゃいました!! 篠田さんの手ってふわっと柔らかくて暖かかったです。ぎゅっと覇気を伝えてくる真夏さんとはこれまた対照的で。もう、最後にまた笑ってくれた篠田さんに、足元がふわふわしたまま、その場を離れました。

行って本当に良かったです。こんなに近くに二人のウルトラマンが来てくれたのが嬉しくってたまりませんでした。
もうね、何やるにしても、頭の中フワフワして、感激がずーっと続いていて。帰りの切符も間違えてたぐらいなんだぜ(笑)



ひとまずこれにて、真夏座Ⅱレポ終了。面影橋のあらすじは、数日かけてアップしていきたいと思います。
あと、思い出した個所はその時追加していきますので、後で読み返したら1行ぐらい増えている場所とか出てくると思います(笑)
【“真夏座Ⅱレポ5”の続きを読む】

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真夏座Ⅱレポ4

篠田さんの朗読が終わると、改めて真夏座のメンバーの紹介がありました。
まずは全員が並べるように机をどかして・・・・・と思ったら、篠田さんがさっき置いたプラカップを真夏さんが蹴飛ばした!!
慌ててスタッフの人が雑巾を持ってきましたが、真夏さんが自分で床掃除しました。
「うちは座長がなんでもやるんです。家でなーんにもしないから」
真夏さん、家じゃグータラオヤジですか(笑)
掃除が終わると、もう一度真夏座の紹介を。上手から藍さん、三田さん、真夏さん、篠田さん。篠田さんが、実は全員ウルトラマンつながりなんですよと、おっしゃってくださいましたw
真夏さんが初めて篠田さんに逢ったのは、まだタロウの撮影をしている最中で、監督に連れられて現場に挨拶に行った時のことだそうです。
「ウルトラマンレオをやることになりました、真夏竜です。って言ったらね、『ああ、そう』って。それだけだったんですよ(笑)
「ええ? そんなこと言ったっけ?」
「言いましたよ」
「ああ、そう」
「そうそう、ちょうどこんな感じの『あ、そう』だったんですよ」
篠田さん、天然ですか? その便せんにネタが書いてあるんですかーーー?! でもなんか天然っぽい(笑)
そしてこれからやる面影橋の脚本を書いた伊藤さんも舞台裏から出てきました。だいぶお腹が出てきております(笑)伊藤さんは人間の様々な側面に人格を与えて一本の話にしたと説明してくれました。
そしてお次に紹介されたのが、宮内庁で雅楽を演奏されている、豊剛さん。笙の笛を担当されています。真夏さんはこの方の演奏にとても感動されて、今回の声劇の音楽を頼まれたとか。ちなみに宮中では、天皇陛下は「社長」と呼ばれているそうです。なんだろ。「お社」的な意味で社長なんだろうか。

ここで笙の紹介(ダジャレにあらず!)も兼ねてミニライブ! 笙の他にもコントラバスが奏者と一緒に出てきました。なんかコードを繋いでいます。コントラバスはベースで、鉄琴はヴィブラホーンというそうです。ひとつ勉強になりました。
そして記念すべき第一曲目は、「星空のバラード」! 真夏さんたってのご希望と、豊剛さんがおっしゃられ、なんとフルコーラスを演奏してくださいました。2番からはメロディをヴィブラホーンに移動させ、伴奏に回るその自然な音の流れが、とても美しかったです。
他にもジャズとかタンゴとか、和楽器とは一見無縁の曲を4曲、演奏してくださいました。ピアソラの曲、良かったな~♪

ライブの終了とともに一旦休憩。トイレ行って備えなくちゃ!

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真夏座Ⅱレポ3

篠田さんはお茶の入ったプラコップと、ライブ用の台本代わりの縦書き便せんを持ってきました。お茶は机の横の下に置き、便せんをめくります。
「お時間をいただきましたので、私が心に残った詩を何編か、朗読させていただきたいと思います」
と、目の前に座った女の子を見ました。
「ウルトラマン好きのお父さんと一緒にきた、10歳の○○ちゃん。これから読む詩はね、12歳の男の子が書いた詩なんだ」
さかさまになって見た、世界の詩。男の子はこの詩を書いた翌年に自殺したそうです。
もう一遍は、すみません、全然憶えていないんです(汗)あれ~、なんでだろ~?
「この仕事を、役者をやっていて、ふとこれでいいのかと思う時があります。これから読む詩は、そうした時に自分を初心に返らせてくれる詩です。
阿久悠さんは作詞家として非常に有名な方ですが、私は芸術家、詩人だと思っています。
『時代遅れの男』」
この詩、どこかで、歌としてではなく、同じく詩の朗読で聞いた記憶があるんですが、何処で聞いたことがあるのかしばらく考えていましたが、『阿久悠物語』の冒頭で朗読されていたと思います。篠田さんも阿久さんと同じように、こんな格好良い『時代遅れの男』になりたいのかなと、思って聞いていました。
そして読み終わってすぐにもう一遍、阿久さんの詩を。
「上野駅発の夜行列車 降り立った時から・・・・」
あれ? なんか、聞いたことあるような・・・しかし、思い出せない。でも絶対に聞いた。なんだっけ? 特撮じゃないのは確かだ、よ・・・・。
「泣いていました 津軽海峡冬景色」
これかーーーー!! そうか、津軽海峡!
この詩を朗読した後、顔をあげて
「阿久さんは、僕の代表作である、ウルトラマンタロウの作詞もしてくださいました」
と言ってくれました。
最後は「花の名」という茨木のり子さんの詩でした。
「これは、甥の結婚式に祝電代わりに贈られた詩で、新郎新婦はわけがわからなくなって、周りに出席した親戚の人達の方がうるっときたそうです」
台本代わりの便せんを何度もめくって確認して、説明してくださる篠田さんが、なんだかとっても可愛い感じがしました。便せんを持つ手が震えてるんです。これだけベテランの方でも、やっぱり緊張するんですね。そして詩ごとに文庫本を入れ替えている間も、やっぱり手が震えていて。
この「花の名」という詩は、どちらかというと小説に近くて、父親の葬儀に出席した娘と、息子の結婚式に出る材木やのオヤジが、同じ列車に乗り合わせて、浜松だったかな? までの車中の会話を中心に話を進めていくという詩です。
途中で二人の会話が何回も入るのですが、この材木やのオヤジの口調が、まんま光太郎さんの口調だったので、もう嬉しくなってしまって!
「しっかし都会は良くないねぇ。ごちゃごちゃと騒がしくて。その点、田舎はいいよ。静かだし、すぐに友達ができる」
多分、こんな感じだったかと。光太郎さんは意外とべらんめぇ口調です。
「よく父親に、おまえはバカだ、本当のバカだと言われたけれど。学校に行って、仕事をして、そんなに酷いバカではないとわかったけど。ああ、やっぱり私はバカなのかしら?」
と、花の名前を間違って教えてしまった、女性の言葉が、とても印象に残りました。
詩は全部ウロ憶えなのですが、この「花の名」は、手元に置いておきたい詩だと思いました。
篠田さんの声は本当に優しくて聞き心地が良くて。
先程聞いた真夏さんの声は、どんと肚に響くタイプで、篠田さんの声は風のようでした。同じ風は決して吹かないけれど、同じものを求めてずっと聞き入ってしまうというか。不思議な魅力だと思います。この朗読だけで絶対にヒーリングになるっ!!

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真夏座Ⅱレポ2

舞台にスポットライトが当たりました。小さな机の上に見たことのある巻物と文鎮。が、上手からも下手からも真夏さんどころか篠田さんも現れません。あれ? と思っていると、私の右側にライトが辺りました。
「100年後の地球はどうなっているのでしょう?」
と、後ろからよく通る声が聞こえます。振り返ると、真夏さんだーーー!!
ちょ、私の座った通路、階段あると思ったら花道?! 以前に見たのと同じ、黒い道着のような服を着て、スポットライトを背中にあるく堂々とした姿に、目がくらみました。そして私の後ろの席の隣で立ち止まり(手を伸ばせば届きます!)、深々と頭を下げました。
「今日はこの場に来てくださり、ありがとうございます。今の私にできることは何かと、考え、民話を伝えていこうと思いました」とおっしゃって、(ウロですみません・・・多分、こんな内容)壇上に上がると、椅子を引いて座り、机の上に置いてあった巻物を、右にバラリ、左にバラリと大きく広げました。
「大勢の皆さまに集まってくださったお礼に、隠れ蓑笠をお聞かせしたいと思います」
と、始まりました隠れ蓑笠! 以前に見たときは遠目ではっきり見えなかった巻物の中身もちらりとわかりました。毛筆で書かれている部分と印刷された部分がつぎはぎで貼ってありました。ときおり手書きで線や印、図が描かれ、台本そのもの。
「・・・・こうして天狗は田吾作(だったっけ?)の兜(しゃっぽ)と隠れ蓑を交換することになりました」
と、そこで文鎮に使っていた銀色のものを取り上げ、先っぽを口に当て、ぷう~う♪
あ、これそういえばトロンボーン(極小)だった(笑) そして目の前に座っている女の子に向けてまた一音
「おまけw」
う、楽しい! そして続いていく物語。が、途中からアレ?と思いました。ちょっと、何か所かすっ飛ばしてない? いや、私も2年前に一度しか聞いてないからはっきり憶えていませんが、ショートカットしている? 疑問に思っていたら、「ちょっと待った! これじゃいけないよ」と、お約束の一言。やっぱり悪は成敗されなければいけません。が、やっぱり違ってた! オチ違う! 以前は罰が当って、田吾作(仮名)が死んじゃうオチだったんですが、今回はちゃんと隠れ蓑笠を天狗に返し、タダ酒を飲んだ酒屋にお酒代とくすねたお金を返すというオチでした。ひょっとしたら、舞台ごとにちょっとずつ変えているのでしょう。ちなみに3回噛みました(笑)
民話が終わり、拍手をしていると、舞台の上手から篠田さん達が! きゃーーー!! 待ってましたーーー!!
司会進行は真夏さんが務め、簡単な紹介が入りました。
「同じくウルトラマンタロウを演じました、篠田三郎さんです」
「今回、お手伝いにきました」みたいなことを言っていた篠田さん。真夏さんは50代で病気をされ、その後の指針として民話をやっていこうと決意されたのが凄いとおっしゃられていました。自分も還暦を迎えたけれど、まだそういったものがないという感じで。
藍さん、三田さんの紹介も簡単にあり、一旦全員が引っ込むと、今度はスタッフがばたばたと机の上を片付け、文庫本を数冊、おいていきました。そしてまた黒カーテンの間から篠田さん登場!

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アンフォーチュネイト18

背中を駆け抜ける熱気と怒号に、メビウスは思わず振り返った。
「う、うわああっ?!」
「どうした?」
ウシカモシカの大群はまだドドドドド・・・・と通りを走っている。よく見ると、100頭に一人ぐらいの割合で、サンダエルア星人がウシカモシカにまたがって両腕を組んでいた。
「ああ、これは遊牧民サンダエルア星人のウシカモシカ追い祭りだよ。結構落ちてそのまま踏まれて死んじゃうらしいけど」
「あああ・・・・・」
今、タロウにつられて飴を拾わなかったら、たった二歩ぐらいの差で踏まれていたかもしれない。メビウスはぞ~っと背筋に寒いものを感じて、思わずタロウの腕にしがみついた。
「大丈夫かい? 足、踏まれたとか?」
「い、いいえ・・・大丈夫、です・・・・」
「そう?
あ、はい」
タロウは拾った飴の包みを軽くはたくと、新しい飴を取り出してメビウスにくれた。
「僕、そっちで構いません」
「いいよ。これはゾフィー兄さんにあげるから」
「隊長にですか?」
ちょっと目を見開いたメビウスの手に、ぽんと飴が収まる。メビウスは仕方なく可愛い包みを解いて口に放り込んだ。甘くてちょっとだけ酸っぱい味が広がる。どこの星の飴だろうか?
「なんかさっき、『祭りの・・・土産、を・・・・』とか、断末魔みたいなテレパシーよこしてね。まあ、今日は私も暇だったから出てきたんだけど」
「断末魔って、隊長、死んじゃったんですか?!」
「さあ? まあ、死んだら銀十字軍に行けば大丈夫だと思うよ。そんな簡単に死んだら困るし」
さらりと酷いことを言って、タロウは歩きだした。
「メビウスはもうお祭り全部見たのかい?」
「あ、いいえ・・・まだ、全部は・・・・」
「じゃあ、スリラー星のダンスコンテストを見に行こう。あれは見てて凄く楽しいから」
「あ、あの・・・でも・・・その・・・・・」
メビウスは立ち止まって俯いた。
「僕、いいです。先に病院行きます」
「なんで? ブレスレット外すだけだろう? コンテストが終わってからも間に合うよ」
「でも、僕、今日はなんだか運が悪いし・・・・きっとタロウ教官もナイフ投げられたり、爆弾花火ぶつけられたり、怪獣に追いかけられたりしますよ!」
タロウは目をぱちくりさせると、笑った。
「あははは・・・・なんだ、そんなことか。大丈夫! 僕は運が良いからね」
そういってメビウスの手を引っ張った。

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拍手、ありがとうございます!

yamiさん>次の日に篠田さんに会えると思ったら、もう興奮してタロウがすっかり光太郎さんになってしまいました(苦笑)でも、一応そっちの方が今後の展開的に似合うかなと思ってしまったり。
タロウと光太郎は、たまたま生まれた種族が違うだけの、双子みたいな感じがします。

お子様ランチさん>ようこそいらっしゃいませ! メビを可愛いと言ってくださってありがとうございます! 本編でも可愛いメビですが、学生時代の時は更に可愛いと思います。
お子様ランチさんの描かれたイラスト、見てみたいです! きっと可愛いメビやタロウなんでしょうね。

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真夏座Ⅱレポ1

さてさて、頭の記憶が残っているうちにレポ開始しますよ!
けど、最後の篠田さんとの握手で記憶が飛んじゃってるのも相当あるんで(苦笑)、こぼれおちているところを発見してもお気になさらずに。


まずは駅から。JR蒲田駅について、すぐにコンビニでサンドイッチと紅茶を買う。だって2年前に行った時、1時間待ちの行列だったんだものー。
アプリコはわりとすぐにわかりました。大きくて立派な建物! そこの小ホールは地下一階。階段の前には人がいない。今回は平日だから空いているのか? ホールに降りていくと、がらんどうでした。
あれ?マジで人いませんか? 場所間違えた? なんで小学生ぐらいの女の子がお父さんとストラップぬいぐるみでキャッチボールしているの? 完全に地下に降り切ると、花束が飾ってありました。おっしゃー! ここだ!!
しかし、人少ないな・・・・。当日券、大量に余ってそうだよ。なんとなく。やっぱ平日だからなんでしょうか。受付にネットで予約したチケットを持っていくと、当日券に変えてくれました。整理番号は5番! しかも自由席ってんなら好きな席が取れるじゃないですか! よし、最前列に座って篠田さんを拝む!
ロビーなら暖かくて待つのも苦ではないので、買ってきたサンドイッチを食べつつ、辺りを見渡します。ロビーには冬の絵が色々飾ってありました。季節やイベントに合わせて色々変えているみたいですね。雪の東京駅の絵が好みです。他には、これからやるさまざまなイベントのチラシが置いてあったり。ウイーンの正月オペラとと、パパイヤ鈴木のクラシックが面白そうだったのでチラシ持って帰ってきました。行けるかな?
しばらくすると、ちらほら人が来はじめました。おじいちゃんぐらいの人が二人、ロビーの奥の方に座ったり、おばあちゃんぐらいの人が来たり。差し入れ持ってきましたと、控室に入って行く人が何人もいて、「いいなー」なんて見ていたり。座っていた椅子は駅のホームに置いてあるように背中合わせになっていたのですが、背後でしゃべっているのが明らかに特オタでした。いや、私だって来てるから来るなとはいわんが、ロビーに響く声でしゃべるのはヤメロ。しかも片方はガノタであんまりウルトラマンに興味なさそうだし。が、その会話に聞き捨てならない単語が。
「あ、あの人の特技監督の・・・・・」
と、おじいちゃん達の方を見てぼそり。待て! なんで名前に限って極小?! でっかい声で話ししてたくせに! コンチクショー! ちょっと勿体無いと思いつつ、おじいちゃん達の方を見る。うーん、誰なのかちょっと気になってしまう。
やがて開場時間が近くなったので、事前にトイレに行って、だいぶ増えた人達の方に行きました。そしたら目の前で、若い女性が当日券をゲット。受付の人はちょっと不慣れな感じがして、でも観に来ている人から「もう2時なんですけど」と言われ、何度か確認して、やっと中へ。
ホールの中に入ると、押さえた音で星空のバラードが聞こえました。なんの楽器かわかりませんが、透明な音がして良かったです。このまま開演まで流れているのかと思ったら、すぐに終わってしまいました。残念。
椅子は一列5席。それが縦に3列ありました。真ん中! 真ん中! 私の前の3人が、最前列の真ん中、その更に真ん中3席を取ったので、端っこのどちらかに座ろうとしたら、片方を荷物で埋められてしまい、仕方なく残った右端に。舞台に上がる小さな階段がついているので、ひょっとしたらここから降りてきてくれるのかも? なんて期待して座ります。
舞台の上では、まだスタッフさん達が忙しそうに準備をしていて、マイクの位置を調整したり、鉄琴?の位置をずらしたり。上手側に大きな天井近くまである大きな植木鉢が、カーテンを隠すように置いてありました。
いや、しかし本当に入ってくるお客さん少ないんですけど。まだ1/4も埋まってないというか。これで終わったら悲しいなあ。なんかさびしいなあ。不安になりつつ30分。あれ、まだ開演しないの? てか、どれだけ人来たの? と振り返ったら、うわ、埋まってるーーー?! いや、後ろに5席ぐらい空いてる。でもほぼ満員。うわ、何時の間に?!
年代的には、割と年配の女性が多かったです。昔からの篠田さんや真夏さんのファンでしょうか。ちらほら中年以上の男性に、後ろの列は若い女の人。若い男の人ってほとんどいなかったなー。なんか関係者っぽく見える人だけ。
そして不意にベルのような音が鳴り、会場のライトが暗く落とされたのでした。
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ハイで頭おかしくなりそう!

ハイってレベルじゃねーよ!ってか、元から頭おかしいのはわかってますが、今日はそれが最高潮!!

篠田さんと握手しちゃったーーー!!


もう、もう・・・感激しすぎて、どうにかなっちゃいそうです!

すみません、レポは明日以降!


ところでどなたか、女流作家が姪の結婚式に贈ったお祝いの詩(結婚式に出席する材木屋のオヤジと、父の葬式にでた女性との列車内での会話)のタイトル知ってる人いますか?




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アンフォーチュネイト17

「やあ、メビウス。君もお祭りに来ていたのかい?」
タロウは両手にたくさんのカラフルな袋を持ってメビウスを見た。とても祭りを堪能しているようだ。
「は、はい・・・・っく・・・ひっく・・・・・」
ほっとしたメビウスは、なぜかいきなりボロボロ涙が出てきてしまった。
「ど、どうしたんだ?! 何かあったのか?!」
タロウはいきなり泣き出したメビウスにおろおろして、袋の中から飴を取り出した。
「ご、ごめん、な・・・さ・・・・知ってる、人にあったら、きゅ、急に・・・・」
「何か怖いことでもあったのかい?」
「それが・・・・・」
「どっちに逃げたー?!」
「あっちの方に姿が見えたぞー!」
曲がり角の向こうから聞こえた声に、メビウスはびくっと声を震わせた。
「どうしたんだ?」
「ぼ、僕、フォーク投げ大会から逃げてきちゃって・・・・」
「あー、シームリンのか」
タロウはメビウスの後ろの方で騒ぎ声をあげる集団を見つけ、素早くメビウスを背中に隠した。両手に持った袋がうまい具合にメビウスの上半身を覆う。何が入っているのか、暖かかったり、がちゃがちゃと何かが触れ合う音がした。
やがて血相を変えた集団がどやどやとタロウの前を去っていく。
「あれは、上手く至近距離で良ければごちそうが食べられるんだよ。もったいない」
「だ、だって・・・怖かったし・・・・他にもお酒が爆発したり、植木鉢を投げつけられたり、山車に轢かれたり・・・・」
肩をすくめるタロウの背中から顔を出したメビウスは、フォーク投げ大会の面々がいなくなったことを確認すると、恐る恐るタロウの腕にしがみついたまま姿を現した。
「今日は変なことばかりです」
メビウスは今日の不幸の始まりのブレスレットを見た。
「珍しいな、君がそんな装飾目的のアクセサリーをしているなんて」
「これ、屋台のおじさんが遊びでつけてくれたんですけど、外れなくなっちゃって・・・・」
「お店の人は外してくれなかったんだ?」
タロウは後ろから来た神輿を見て、メビウスをそっと促して歩き始めた。
「最初は外そうとしてくれたんですけど、お店の人も無理みたいで、お金よこせって言われちゃって・・・・」
「そいつは酷いな。詐欺じゃないか」
憤るタロウはさっき取りだした飴をメビウスに渡そうとしたが、横を走ってきた子供がぶつかり、落としてしまった。
「おっと!」
「ごめんなさーい!」
手を振って謝っていく子供をやれやれと見送ると、背中の方に落ちた飴を拾おうと反転して身をかがめる。
「あ、僕が拾いま・・・・」
途端、背後を暴走するウシカモシカの集団が通り抜けていった。

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おっさんラヴ

電王の次はリュウケンドー見ています。
おっさんが格好良すぎです。若いのにあのイケメンぶりと渋さとドジっこぶりが同居していて、なおかつ元捜査一課の刑事だとか、唯一白いボディースーツ着ての変身とかなんですか!!
不動さんになら逮捕されてもいい!! 西条副隊長になら射殺されてもいい!
土産のハマグリ担いでいる背中が格好良いです。つーかハマグリ怪人なんて初めてみたわ!(爆笑)

テーマ:ひとりごと - ジャンル:日記

アンフォーチュネイト16

「ふわあぁ・・・・あ・・・・」
どたり。
まだアルコールの抜けきらないメビウスは、子供たちの行列に押し流されて連れてこられた場所で、再度目をまわして尻もちをついた。
「おお~!!!」
「待ってました~~~!」
会場から歓声とヤジが飛び、笑い声が起こった。
「へ?・・・・ここ、何処・・・・?」
全くわけがわからないメビウスの腕を、マイクを持った司会らしき星人が掴んで立たせる。
「さあ、お次の挑戦者はウルトラ族! これは珍しい!
君、お名前は?」
「あ、め、メビウスといいます・・・・」
「メビウス君! そう、それでは頑張ってもらいましょう! あ、君はそこに立ってね。なんでもいいから決めポーズして。
第3チーム、スタンバイしてください!」
「えっと、ぽ、ポーズですか?」
メビウスは少し考えたあと、スペシウム光線のポーズを取った。周りでやんやと声が上がり、少し照れくさくなる。
そんな赤くなったメビウスの前に、フォークを持った老若男女が10人程並んだ。
「え?
あ、あの~・・・・これって、一体・・・・」
「今さら何を。美食の惑星・シームリン星の伝統行事、フォーク投げ大会ですよ」
「ええええーーー!!」
悲鳴をあげるメビウスの頬をかすめ、フォークが背後の壁に突き刺さった。
「いやーーーー?!」
次々と投げつけられるフォークに、メビウスは慌てて逃げ出した。
「あ! こら! まだ投げ終わってないのに逃げちゃいかん!!」
「ごめんなさい! でも無理です!!」
ステージから飛び降りると、裏手に回って逃げ出す。
「逃がすな! 追えーー!」
「来年のグルメがなくなるぞー!」
「ああ、そんな祈願のためにっ?!」
背中から飛んでくるフォークを避け、メビウスは走った。
「いくらフォークでも怪我しちゃうよ!」
後ろを向いていた首を正面に戻したところで、ドン! と何かに当たる。
「あ痛っ!」
「おっと、ごめんよ」
聞きなれた声がして、メビウスは顔をあげた。赤い色が鮮烈に目に入る。
「タロウ教官!」
今日初めて、メビウスは安堵の声をあげた。

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