もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

00-2

「私が、ですか?」
ディナは少々面食らったように自分を指差した。イサカルは大きく頷く。
「海賊退治など、アシェルの方が適任かと思われますが」
「そうそう。あたしに任せておきなって!」
潰した海賊組織、実に100を超える『レッドジェノサイダー』だ。恐ろしいことに全て単独でやっている。
「いやいや、あんたも充分対等ですよ」
「しかし・・・・・」
珍しくディナが戸惑っていると、思案していたゾフィーがポンと手を打った。
「よし、そうしよう。今から委任状を書くから、大統領にはそれを見せてくれ。
それと・・・・」
ゾフィーはディナを手招きすると、ぼそぼそと耳打ちをした。ディナはゾフィーが離れると、そっと耳に手を触れる。銀色の肌が心なしか柔らかい。
「・・・・了解しました」
「しかし君一人では何か言われるといけないな。
ルベン」
返事がない。
「ルーベーン!」
やっぱり返事がない。シメオンはマニキュアの蓋を外すと、キルシュに持たせた。
「いいんですか?」
「いいのよ☆ まだたくさん持ってるから☆」
そういう問題ではないと思うが、イサカルが片手でOKサインを出している。キルシュはペシェと二人で顔を見合わせると、ごくりと喉を鳴らして、本の上にマニキュアを垂らした。
「・・・・・! 血が滴ってきた、このサスペンス!!」
「ルベン、そろそろ現実に戻ってこいや」
マニキュアのおかげでフォログラフィ機能が落ちたプレートを落として、しぶしぶルベンが立ちあがる。
「ルベン、ディナの護衛をして惑星アハツェンに行って欲しい。その間の護衛はイサカルとシメオンに頼む」
「うう、わかりました・・・・・自由行動はありますか?」
「ディナが許可したらな」
ブルー族の女性は、ゾフィーに対して敬礼をした。
「任務、拝命いたします」
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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

00-1

「あっと驚くタメゴロー」
メールを見たゾフィーが言った。秘書たちの視線がゾフィーに集まる。
「何言ってんですか?」
アシェルは頬杖をついてゾフィーに聞いた。
「うむ、エースがこっちに戻ってきた時に聞いたのだが、地球では驚くとこういうらしい」
「そうですか。以後、使用は禁止します」
ディナは自分のプレートから目を放さずに言い捨てた。
「ちょっと待てディナ! 今初めて言ったんだぞ! 別に流行らせてないし!」
「流行らないように事前に手を打ちました。それが何か?」
無表情でゾフィーを見つめ返すディナに、ゾフィーががっくりとうなだれる。
「あらあら、隊長ったら甘えん坊なんだからん☆」
シメオンは面白そうにそう言って、雑誌をめくった。見たこともない服がずらりと並んでいる。
「どこの星のですか?」
「惑星、アハツェンよ。よその星のファッションもお勉強しないとね☆」
「は~、凄いですぅ・・・・」
キルシュとペシェはシメオンの体を爪先から頭まで見た。あの胸の片っぽをくれたら、二人で半分こずつしたって、さらに両胸に分割できるのに、と思いながら。
「ほらほら~隊長ってば落ち込んでないでさー。驚いたってことはなんかあったんでしょ」
アシェルがじめじめし始めたゾフィーの側に立って、さっきまでゾフィーが読んでいたメールを見る。
「惑星アハツェンの大統領からじゃん。凄いよ隊長!」
「アハツェンから?」
ディナが眉をひそめ、シメオンは手元の雑誌の表紙を見た。
「あそこはまだ連邦に正式加盟をしていないはず」
「だからだろう。海賊退治など、普通は連邦軍に依頼するものを、こちらに回してきている」
「どうしますか?」
わざわざ一国の大統領が直接メールをよこしてきた以上、無碍には断れない。
「私が行くのが一番いいのだろうが・・・・」
「明日から使節団の出迎えと同行してきた警察組織との会議が入っていますから」
「うーむ・・・・」
考え込むゾフィーの後ろから、ひょいとイサカルが顔を出した。
「だったらお嬢ちゃんが行くのがいいんじゃないですかい?」
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ヘロヘロになって帰ってきました。
うおーん、昨日のディズニーシーが一番堪えた! また熱出た! 何やってんだ。ぐわー!
でもチケットの期限が迫ってて、行けるのが昨日だけだったんですよ・・・・。

拍手、ありがとうございます!


yamiさん>うわあ、またでっかいハードルを(笑) まあ、外見年齢が離れたので、他人の空似でごまかせるといえば・・・サコッちNASAにでもいるのかなあ。グレイとか好きでグッズ集めてたらどうしよう(笑) 
兄さん、正統派ヒーローですか(笑)ベースがエクスカイザーなのでそうなっちゃうかもしれません。はっちゃけ兄さんの補給をしないと!
帰還したら「もう、うらやましくなんかないもんね~」とか弟達に言いそうです。
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お出かけ

ゾフィーカイザー、とりあえずこれで一区切り。
これから兄さんの地球ライフのあれこれが出せます。やったー!

週末には一日早いですが、明日からお泊りに行ってきます。
出かける前に書き終わって良かった。

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晩御飯はカレー10

「セイジ! 大丈夫だったの?!」
「うん! 兄ちゃんも平気だよ」
「セイイチも帰ってきてるのね?」
玄関から二人がリビングに戻ってくると、セイイチが「あ、おかえり」と普通に言った。隣のゾフィーが頭を下げる。
「あれ、誰? お客さん?」
母親のセイコがゾフィーを見ると、セイイチはゾフィーの肘をつついた。
(ほら、あれ!)
「や、やだなあ。今日から家にハトコが居候するって言ってたじゃないか・・・ははは・・・・」
「まあ、何言ってるの。こんな人、知りませ・・・・・
・・・・・ああ、そうだったわね。今日みたいな日にこっちに来るなんて災難だったわねえ」
「いえ」
ゾフィーはニッコリと笑う。
(慣れてねぇか、こいつ・・・・・?)
セイイチは人畜無害そうな笑顔を横から見た。
「お母さん、夜ごはんにしようよー」
セイジがセイコにしがみつく。
「ガスは大丈夫だから、レトルトカレーにしようと思うんだけど」
「ああ、それでいいわ。お夕飯の材料、何も買ってきてないし。
セイイチ、コンビニに行ってご飯買ってきて。セイジはお皿出して。
ええと、あなたは・・・・」
セイコがゾフィーを見る。
(しまった! 名前考えてないぞ!)
(どうしよう!)
「サコミ・・・・」
言いかけてゾフィーは止めた。パラレルの世界というからには、別の職業についているサコミズシンゴがいるかもしれないのだ。別の名前にしなければと、慌てて辺りを見渡す。セイイチが出した鍋とレトルトカレーのパックと、さっきセイジが出しっぱなしにしたコーヒー、砂糖、塩、スプーン・・・・。セイジは「カトウセイジ」と名乗った。
「さ、サトウトシオです」
「そう、トシオさん! やだわ、私ったら忘れっぽくなってるのかしら?」
セイコは頬に手を当てて首を傾げた。
「お皿はあなたが出してちょうだい。セイジはお鍋に水を入れて」
「はーい!」
「じゃ、行ってきます」
財布を持ったセイイチが出て行くと、通勤用のスーツを脱ぎにセイコがリビングから出て行く。
セイジはゾフィーの腕を叩いた。
「やったね、ゾフィー! じゃなくて、トシオ兄ちゃん!」
「よろしく頼むぞ、セイジ」
二人は固く握手をした。


                  終わり
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晩御飯はカレー9

セイジは兄とゾフィーを連れて家に帰った。まだ街中は大混乱の最中で、途中で検閲にさえ引っ掛かる。停電中の家に帰ると、まだ母親は帰ってきていなかった。
「電車止まってるだろうな」
セイイチは防災グッズを出してくると、懐中電灯を取り出した。
「ありゃ?」
カチカチとスイッチを入れるが、電池が切れているのか点かない。
「なんだよ、ちゃんと確認して袋に入れておけばいいのに・・・」
ブツブツ言いながらロウソクを取り出す。
「おー、なんかキャンプみてー」
「キャンプ?」
ゾフィーは物珍しそうにロウソクを眺める。
「うん。去年一回だけ行ったんだ。キャンプファイヤー終わってさ、テントの中でロウソクつけて怪談したら、ギャー! って皆叫んで、テント燃えそうになった」
「それは危険だな。燃えるのは良くないぞ。体に移ったら大変だ」
「子供会のおじさんとかにスゲー怒られたよ」
「懐中電灯でやればいいだろうが。ライト下から当てて」
セイイチはマッチを数回するが、湿気てしまっていて、全然火花が起きない。
「こっちもダメか! 関東大震災が来たらお終いだ」
「火をつけようとしているのか?」
セイジが燃えそうになったとか言っていたから、おそらくそうだろうと見当をつける。
「の、つもりなんだけどな」
「じゃあこれで」
ゾフィーが軽く人差し指を立てると、ポっとロウソクに火が灯る。
「おお~~!!」
「すっげー! 超能力も使えるの?!」
「少しだけ、な」
ゾフィーが悪戯っぽく笑う。
「いやなんか、変身したより感動したんだけど」
セイイチは驚いてゾフィーの顔と手元のロウソクを見た。リビングのテーブルにロウソクを置く。
「さーて、なんか飲むか。水しかないけど」
「コーヒーはダメなのか?」
「いや無理だろ」
「さっきはガスついたよ。
あ、よく考えたらガスが来てたからガスで火つけりゃ良かったんじゃん」
セイジが台所に移動する。ガス台をいじると、先程と同じく青白い炎が出た。
「お、これならレトルトぐらいなんとかなりそうだな」
セイイチは食品棚につめてある非常食を取り出した。二人用のレトルトカレーが二つ出てくる。
突然玄関が開いた。
「セイジ! セイジいるの?!」
「あ、お母さんだ!」
セイジは玄関に駆けて行った。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

晩御飯はカレー8

セイジは兄を連れて、もう一度双子池に向かった。大混乱を起こしている街中で、それは結構大変だった。検問の裏をくぐって神社の裏手に行く。セイジは肩で息をしていたが、運動不足のセイイチは数年ぶりに訪れた沼の淵で死にそうな咳をした。
「ゾフィー!」
セイジの目の前で光の粒が人型を作る。セイイチは初めてみる光景に、両膝に手を置いたまま見入った。
ゾフィーが地球人の姿になる。セイジは光の消えたゾフィーにすぐに飛びついた。
「ゾフィー、大丈夫だった?!」
「ああ、問題ない」
飛びついたセイジが体を放して見上げると、先程の姿とは随分印象が違う。
「あれ? ゾフィー、なんか違う」
「なんつーか・・・・いや、絶対っ!」
セイイチはわなわなとゾフィーを指差した。
「あんた外見若くしたなっ?! なんだこの変身自在っぷりっ?! 変化の杖っ?!」
「君達の友人になるには釣り合わないと言われたので、調整をしてみた。どうだろう?」
セイジはセイイチと同じぐらいの歳にまで年齢を引き下げたゾフィーを見上げた。
「確実に兄ちゃんよりイケメンだよ」
「うるせー! コンチクショー!」
弟に向かって怒鳴ると、一声でそれなりに気が済んだのか、セイイチはすぐに目の前の男に向かって確認した。
「わざわざ若い姿を取ったってことは、うちに来る気か?」
「君達に迷惑をかけるのはわかっている。だが、敵の姿が知れた。あれは星を内側から壊す。人から貪る。外で待機して、出てきた怪獣だけを倒せばよいものではないのだ。
だから無理を承知で君達に手伝ってもらいたいのだが・・・・」
セイイチはがっくりと肩を落とし、再び膝に手を当てた。
「やった! うちにきなよ!」
「あのなあ・・・・さっきもいっただろ? ペット飼うのと違うんだから」
「ゾフィーだったら家で留守番してたらドロボウだってゴウトウだってやっつけちゃうよ。ね?」
「任せてくれ」
「番犬かよ」
セイイチは深く深く溜息を吐いた。
「あーもー、わかってんだろうな。うちに来るなら、周り中をだまくらかさないといけないんだぞ」
「わかっている」
ゾフィーは神妙に頷いた。
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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、ありがとうございます!

4コマさん>ウルトラさんを囲うと、あとで脅迫されたり、大変ですよね。最後のそう言う時に、本当の友情とか勇気とか試されますね。
あと格好良く活劇している兄さんを書きたかったので、格好良いと言っていただけて嬉しいですv

報告さん>長男、格好良くなってましたか、ステキでしたかーー?! やったーー!!
カレーはウルトラとは切っても切れない縁なので、早々に(笑)兄さんは更にコーヒーも追加させたい。

yamiさん>デモス、実は昨日思いついたんです(笑)恨んでるって設定だけだったヒューゼルで、ない頭捻ってたら、ポンと思い出しました。まだ内山マンガとかには出ていないので、ラッキー!とばかりに! 兄さんの地球ライフはいっぱい考えているんですが、レギュラー敵の設定がまったくダメなので、毎日行き当たりばったりで考えていこうと思います。

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晩御飯はカレー7

「・・・・フン・・・・」
緑の戦士は悔しげに息を吐くと、ゾフィーの剣から飛んで退いた。
「ならば見ろ。貴様らの烙印をな!」
鎧が黒いビーズのような球となって、次々に戦士から離れていく。その下から見えた姿に、ゾフィーは息を飲んだ。
紫のマグマが固まったかのような、黒と紫の姿。背中には紫色の蝙蝠のような羽。
「デモス星人?!」
「なるほど、少しは知っているようだな。
我が名はヒューゼル! 貴様らが偽善の果てに滅ぼした惑星。それこそが我が故郷!」
ゾフィーは昔、ウルトラの父が唯一ウルトラキーを使用した辛い戦いを思い出した。
「ヒューゼル、私は宇宙警備隊隊長のゾフィー。我々への復讐心というのならば受けて立とう。
だが、地球での暴虐は許すわけにはいかん!」
「暴虐? ユタドラス達の事をいうのならそれも筋違いよ」
ヒューゼルはゾフィーの言葉を鼻で笑った。周囲に浮いていたビーズが再びヒューゼルの体を包み込む。
「奴らがするのは捕食だ。ここが異なる次元にあろうが関係ない。同じような地球なら、同じようなものが得られるからな」
「ユタドラス?! あのマインドエネルギーを喰らうという!」
人の心を喰らい、無人の惑星を乗っ取り、裏の不動産として売り飛ばす。ユタドラス一味のことはゾフィーの耳にも入っていた。
「貴様の剣技は見た。次はないぞ、ゾフィー!」
ヒューゼルの体が不意に消える。どこかへテレポーテーションしたらしい。
ゾフィーは左手に剣を納めると、空を見上げた。
そしてそのまま飛び立った。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

晩御飯はカレー6

「セイジ! セイイチ!
うわっ!」
二人に気を取られた一瞬、赤い剣がゾフィーの喉元に迫る。腰を沈めてそれをかわすと、伸びあがりざま剣を振るう。
「ひ~~~! 近い! 近いーーー! 振動が! 風圧がーーー!!」
「ゾフィーに用があるって言ったの兄ちゃんだろ! 文句言うな!」
「あうあうあう・・・・」
弟に背中を押され、へっぴり腰のセイイチが上を見上げて声を張り上げた。
「ぞ、ゾフィー! 気ぃ使ったのはわかるけど、ここいら一体の空間を書き変えて、被害もっと少なくできないのかーーー?!」
ゾフィーは振り下ろされた剣を受け止めながら律儀にセイイチにテレパシーを送った。
(それはできない)
「なんでだよっ?!」
(空間の特性をまるごと書き換えるから、私と敵の存在する空間には同時にここいら一体の地形も含まれている)
緑の戦士は足元の地球人に気づくと、剣先から光線を放った。咄嗟にゾフィーは身を投げ出してそれを庇う。
「ゾフィー!」
「つまり?!」
(意味がない)
「あ~~~! くっそ~~~~!」
爆発に絶叫をあげるセイジと頭をかかえるセイイチの頭上では、ゾフィーが果敢に緑の鎧からの攻撃を防いでいた。
「余裕だな! この勝負の最中に、あのような小さな者を庇うなど!」
「力のない者をあるものが庇うのは当然だ!」
ぐっと足首に力を込めると、圧し掛かってきた巨体を一気に弾き飛ばす。
「何っ?!」
不利な体制からの反撃に、緑の戦士は驚いた。その着地の瞬間を狙って、ゾフィーは一気に懐に飛び込むと、鎧の喉元にピタリと剣を当てる。
「勝負あったな。私の質問に答えてもらおうか」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

晩御飯はカレー5

ゾフィーは地面を強く蹴った。体が眩い光に包まれる。光の珠となったゾフィーは、緑の巨人の頭上にまで一気に飛ぶ。そして

        デヤッ!!

空中で光の球が弾け、銀色の巨人が緑の巨人を蹴り飛ばした。
緑の巨人は剣を持ったまま、ドウ!と轟音を立て、数台の自動車を巻き込んで道路に倒れた。
ゾフィーは周囲に視線を走らせる。近くに広場がある。
「出てきたな、ウルトラ族め」
「何者だ。貴様は、あの宇宙船の者か? 地球に何の目的で来た?!」
「他の連中は知らんが、俺の目的はただ一つ!」
緑の巨人は剣を構えると、ゾフィーに向けて突進してきた。
「ウルトラ族への復讐だあーーーー!!」
「!!」
咄嗟にゾフィーはバック転でかわした。上下逆さまの世界で、広場の方向を確認する。
アスファルトが綺麗に裂けた。ビルが斜めに切断される。
「逃げるな!」
ゾフィーは広場に入ると、握った右手を左の掌に押し当てる。
「そこまで言うのなら相手をしよう」
右手を引くと、光輝く剣がゾフィーの手に握られていた。
「だが、そちらも事情も話してもらうぞ!」
「面白い! それでこそ、この身を鬼に変えた甲斐がある!!」
派手な金属音がして、赤と白、二つの刀身が火花を散らす。思ったよりあるパワーに、ゾフィーは剣を引き、下段から付きを入れる。相手は鍔で切っ先を弾き、横から薙ぎ払ってきた。柄を上にする形で素早くそれを受け止める。
「何が我らを敵としている?!」
「知れたことよ! 貴様ら光の者どもの偽善には吐き気がする!」
ギリ・・・・と金属が擦れる。ゾフィーは重なったところを軸にして剣を回転させると、上段から斬りつけた。
「ゾフィー!」
不意に下から聞こえた声に、ゾフィーは驚いて振り向いた。広場の近くにセイイチとセイジが、息せききって走ってきていた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

映画ーー!!

映画キターーー!!
http://wwws.warnerbros.co.jp/ultra-legend/

人間体は出るのかな。でもこの時期に役者さん側の情報がちょろっとでもないってことは、仮面劇かな。もちろん大好きです。
兄さん出るかな♪

2週間も出ていた熱が、やっとおさまってきました。今度は咳が出てきましたが、症状が軽くなったと受け止めよう。

日参していたサイトが、3日いかなかった間にいきなり跡形もなくなってて呆然。せめて何か一言事前に通知してくれーーー!! ああ、あそこの小説好きだったのに・・・・orz


拍手、ありがとうございます!

4コマさん>宇宙って言ったらNASAだよね、と(笑) 思いっきり現代を睨んでいるのに、昭和テイスト漂っていて申し訳ないです。仮に自分の目の前に宇宙人きたら、119番通報するかもしれない。110番ですらない。映画情報もありがとうございます!!

真理様>ルベンマンガ、爆笑しましたか! 私も一発で大爆笑でした! ありがとうM787様!!
ちなみに護衛隊の任務はイサカルが命令しないと動かないのです。そのイサカルは、ゾフィーの身に危険が迫らないと動かないので、警備隊の中で一番給料泥棒な連中です。でも実力は兄弟クラス。なんて人材の無駄遣いか・・・!

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晩御飯はカレー4

「はあ、催眠術・・・・」
「そう、催眠術! それで全て最初からあったように認識させ、多少の混乱があっても『まあ怪獣が出たからしょうがないわね』と混乱のうちに納得させるキャトルミュー的な! 
オイオイ、地球人勝手に洗脳するなよ!」
「いや、そういうことを言われても」
「うふふふ・・・・そう、地球はすでに狙われていた! ミステリーサークルに始まり、アステカ文明、マヤ文明も宇宙からの指令により作られていたという!」
「ごめん、うちの兄ちゃん急場に弱くて」
セイジはゾフィーの方を向いて軽く肩をすくめると、ソファーに投げ出してあった週刊少年雑誌をセイイチの頭に向かって投げつけた。
「痛っ! こら、セイジ! それが兄に向ってすることか!」
「兄だったらもう少し弟の役に立てよ!」
ゾフィーは二人のやりとりを見て苦笑すると、セイジの肩を叩いた。
「セイジ、お兄さんにあまり無理を言ってはいけない。私がいるせいでそうなるのなら、すぐに立ち去ろう。協力してくれるという君の心意気に感謝する」
「ゾフィー! どっかいっちゃうの?!」
ゾフィーは頷くとソファーから立ち上がり、セイイチに向かって頭を下げた。
「お邪魔いたしました」
「あ、どーも・・・・」
「ちょ、待てよゾフィー!」
セイジが叫んだ時だった。突然激しく家が揺れた。
「じ、地震?!」
「いや、地殻変動の揺れではない!」
ゾフィーは家の外に飛び出すと、空を見上げる。大地の割れる音がした。
商店街の近く、先程自分が戦っていた場所に、緑の鎧に全身を包んだ巨人が着地していた。
『まだ近くにいるな? ウルトラ族よ! 出てこなければこの街を破壊で埋め尽くすぞ!』
血のように赤い剣を抜き放ち、銀河公用語で周囲に向けて怒鳴る。
「な、なんだなんだなんだなんだーーー?! なんであんなにでっかいんだーーーー?!」
同じく外に出てきたセイイチは、頭を抱えて絶叫した。
「ゾフィー、あいつなんて言っているの?!」
「セイジ、すまない。私の所為で君達に迷惑がかかってしまう。できるだけ引き離すようにするから、君達も逃げてくれ」
ゾフィーはセイジの両肩に手を置いてそれだけ言うと、緑の巨人に向かって走り出した。
「ゾフィー!」
近所のおばさんやおじさんがセイイチと同じように騒いでいて、セイジの声は誰の耳にも入らなかった。

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晩御飯はカレー3

絶叫をあげたセイイチに、ゾフィーは慌てて光の粒子を纏ってサコミズの姿を借りる。
「だ、大丈夫ですかっ?!」
「い、今の・・・そうか! 手品だなっ?! 奇術師だなっ?! プリンセステレンコーの親戚かっ?!」
「兄ちゃん、現実を見ろよ」
セイジが冷めた目で兄を見下し(実際には見上げているのだが)てワンセグ携帯を閉じると、セイイチは、力尽きたようにソファーに座り込んだ。隣にゾフィーが腰をおろし、「驚かせてすみません。コーヒー飲みますか?」と聞いている。
「・・・・ああ、現実が・・・・コーヒーください」
「わかりました」
ゾフィーは立ち上がると、さっきセイジの動きを見て憶えた動作を、見よう見まねでインスタントコーヒーを淹れた。
「ありがとうございます・・・・・。はーー・・・・」
セイイチはコーヒーを一口飲むと、観念したかのように溜息を一つ吐いた。
「それで、ゾフィーさんはその、どういったご用件で地球に?」
「はい」
ゾフィーがセイイチの隣に座ると、その横にセイジが座って身を乗り出す。
「友人を訪ねて地球に来たのですが、衛星軌道上で謎の宇宙船を発見しまして。正確に言うのならば、包囲用の小型端末が地球の衛星軌道を取り囲み、宇宙船は少し離れたところにいたのですが。
それが地球のある空間の特性を書き換えはじめたので私が阻止をしようと、上書きをしていたら、どうやら範囲が広すぎてまずかったらしく、ちょっとその・・・・空間の歪みが生じてしまいまして。
気がついたら、ちょーっと違うかな~という地球に」
「ちょ~っと違うかな~っていう地球がここですか。アンタの知ってる地球って宇宙人とか普通にその辺歩いてるんですか?」
「正体を隠してこっそりと、ぐらいなら歩いているかもしれません。地球は正式には銀河連邦に加盟もしていませんし、そのせいで侵略者に狙われることも度々あり、異星人に対してはまだ有効的ではありません」
「うわあ、なんかすげーSFっぽい単語キタ!」
「黙れ」
セイイチはジロリとセイジを睨みつける。
「その、空間特性の書き換えっていうのは?」
「三次元空間を一定の場所で区切り、本来の空間データとは違うものに書き換えをすると、三次元人には見えているだけで触れることができない、あるいは触れることはできるが見ることができないという、3.5次元的なものに変えることができるのです。通常は巨大隕石の衝突が避けられない場合の緊急避難措置や、異空間潜伏をした犯罪者を追跡するのに使うのですが」
「へ~」
セイイチはゾフィーの言葉に興味を示したように、ソファーから身を起こした。
「兄ちゃん、意味わかるの?」
「それなりにな」
「おお、すげー!」
弟の目が初めて尊敬する眼差しになる。
「そんで宇宙人のいない地球、つまりはパラレルワールドのここに来ちまったわけか」
「ええ」
セイイチは天井を向いて頭をがしがしと掻いてセイジを見た。
「おまえ、この人をうちに匿えってのか」
「うん」
「無理だろ。食事とかトイレとかどうするんだ。ペットこっそり飼うんじゃないんだから」
「友達が泊まりに来た事にすればいいじゃん!」
「こんな歳の離れた友達いるか!
NASAにでも通報しろ!!」
セイジは目の上を平にして兄を見上げた。
「・・・・・やったら兄ちゃんがこの間、タンスに隠してあるお母さんのヘソクリぶんどって合コン行ったのバラしてやるからな」
「ぶっ!? お、おまえ何時の間に?! あれは返した! もう返済したぞ! バレないように!!」
「セイジ、お兄さんをそうやっていじめるのはよくないぞ」
「いじめてないよ。取引。ビジネスさ」
「生意気な口ききやがって・・・・」
セイイチはカップを握りしめて肩を震わせる。やがて顔をあげた。
「催眠術とかできますか?」

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晩御飯はカレー2

セイジが玄関の鍵を開けると、すぐに兄のセイイチが入ってきた。
「セイジ! 良かった! いや~、TVで中継されてたのうちの近所だからビビったぜ!」
「兄ちゃん、よく帰ってこれたね。電車止まってなかった?」
「友達のバイクに乗せてきてもらった。母さんは?」
「まだ。
それより兄ちゃん、ちょっと助けてほしいんだけど」
「どうした?」
セイジはセイイチを連れてリビングに戻る。ゾフィーが入ってきたセイイチを見てペコリを頭を下げた。
「あ、お邪魔してます」
「はあ、どうも。
誰だ?」
「宇宙人」
セイイチはパコーンとセイジの頭を叩いた。
「人をからかうな! つーか何知らない人を家にあげてるんだよ!」
「痛ぇな! ゾフィーがいなかったら怪獣がもっと暴れてて大変だったんだぞ! これからもっといっぱい出てくるんだぞ!」
「TVの見すぎだ! おまえ、もうじき中学だってのに・・・・」
「ちゃんとこの目で見ました~! 踏みつぶされそうになりました~! おじいさんだって助けました~!
ゾフィーをかくまうから、何かいい考え出してくれよ!」
「いばるなっつーの! 誰だゾフィーって?!」
「あ、それは私です」
二人の間に、そっと穏やかな笑顔が割りこむ。
「兄弟げんかは良くないです。お兄さんは弟の言うことを最後まできちんと聞いてあげないと」
「なんスか、おっさんは」
「だーかーらー! ゾフィーっていって宇宙人なの! 地球で隠れる場所探してるんだって!」
セイジはゾフィーの腕にしがみつくと、セイイチに向かってベーと舌を出した。
「おまえ、新手の詐欺にでもひっかってるんじゃないのか?! 宇宙人がホイホイいてたまるか! アホ!!」
「アホっていった! ゾフィー、証拠みせてやってよ!」
「証拠と言われても・・・・・」
「目から光線とか、変身するとかあるだろ?!」
「目から光線を出したことはないが、変身ぐらいなら」
「やった! 
ほら、よく見ろ!」
自慢そうに胸をはるセイジの横で、男性の体が光に包まれる。
一瞬のうちに銀色の体に仮面のような顔をした等身大の宇宙人が、セイイチの目の前に現れた。
「証拠になりました?」
セイイチの手からワンセグの携帯電話がゴトっと落ちる。セイジは素早く拾うと、ニュースにつないだ。民間からの投稿映像らしい、先程の戦闘画面が映る。
「ほら、本人だろ!」
「・・・・・あおぎゃぎゃええーーーー!!」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

晩御飯はカレー1

「こっちこっち!」
セイジは無傷だった住宅街を走っていた。ゾフィーと名乗った30~40歳ぐらいの男性が、その後を少し小走りに追いかける。走りながらも周囲の家を物珍しそうに見ていた。
「ここだよ!」
セイジはズボンのベルト通しにつないだチェーンから鍵を取り出すと、玄関の鍵を開ける。
「ここが君の家か」
「そ。入って!」
何時ものように靴を脱ぎ散らかして廊下にジャンプする。ドン! と床に響く音に気づいてセイジが振り向くと、ゾフィーはセイジの動きを完全にコピーして、セイジの後ろに飛び降りた。
「・・・・あっちゃー・・・・」
「? どうした?」
「いや、あの、さ・・・・うん、おれ、行儀悪かったよ・・・・」
セイジは玄関に戻ると、玄関の鍵をきちんと閉め、自分の靴をそろえた。それを見たゾフィーも自分の脱いだ靴をそろえる。
「そうそう」
「家に入る手順というのは、ずいぶん手間がかかるのだな」
「今のはやりなおしただけだよ」
セイジはゾフィーをリビングに案内した。ランドセルをソファーの上に放り投げると、対面式キッチンの方に行く。その後ろをゾフィーがついてきた。
「お客さんだから座ってなよ。何か飲む? って、知らないか」
「じゃあ、コーヒーを」
冷蔵庫を開けていたセイジは驚いてゾフィーを見た。
「コーヒー知ってるの?!」
「うむ。私が姿を借りている人物は、コーヒーがとても好きでね。道具もたくさんもっていて、いつも色々な種類のコーヒーを淹れてくれる。白い砂糖を入れると甘くなるのだ」
ゾフィーはカウンターの上に置かれていたビンを取った。
「そりゃ塩だよ。しょっぱいよ」
「塩?」
「ビンに入ってるだけだと同じ白だけど、味とか粒とか全然違うぜ」
セイジは冷蔵庫から煮物用の砂糖の入っている容器を出すと、ゾフィーに見せた。ゾフィーの目が一瞬金色に輝く。
「なるほど。結晶構造が違うな。そうか、砂糖と塩か・・・・・」
セイジはヤカンに水を入れた。水道管は無事みたいだ。ガス台の上にヤカンを置いて、コンロをいじる。ガスもOK。
「おっし。停電でも夕ごはんは大丈夫だな!」
「夕ごはん?」
「地球人は朝、昼、晩ってご飯食べるんだよ。ゾフィーは何食べてるの?」
「光だ」
「コウゴウセイ? 」
「先祖は植物ではないが」
会話をしながらもセイジはインスタントコーヒーのビンを探しだし、お客さん用のコーヒーカップを用意する。
「ミルクは?」
「なしで」
「・・・・大人だな。その人もミルクいれないの?」
「砂糖を気分によって入れているぐらいだな」
ゾフィーは物珍しそうにキッチンやリビングを見渡した。
「そんなに珍しいのか? その人の家に行ったことあるんだろ?」
「こういった住宅に入るのは初めてだ。私が行ったことがあるのは、そうだな。基地の中の個人のスペースだったから」
「へー、秘密基地! すげーな! あ! それがフェニックスネスト?」
「そうだ」
ゾフィーが頷いたので、セイジも嬉しくなった。
ピンポーンと、チャイムがなる。セイジはインタフォン用の小型モニタを見た。
「あ、兄ちゃんだ」
『セイジ! 帰ってたのか?! 大丈夫か?!』
モニタの中には、必死に走ってきたらしい兄の姿があった。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

いただきました!(ぱくり)

M787様より、またもやいただいてしまいました!
なんという果報者! こーの幸せ者っ!
ありがとうございます! 家宝にします!

まずはヒカリ先生と幼子達。
komori
ヨミもクァールも可愛いなあ。この年頃って、女の子の方が正義感強いですよね。


そして大人気のルベン!
ruben

まさか彼がここまで人気者になろうとはっ(笑)
怪獣が出ても他人ごとな護衛隊連中。まさにおまえら仕事しろ状態。
しかし兄さんが移動しない限り、彼らの仕事はない。


本当にありがとうございます!!

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

拍手、ありがとうございます!

バカは夏風邪ひくといいますが、休日出勤させたあげく、メタボ人間に合わせた冷房設定の部屋に監禁させる会社がいかんのです。けっしてオイラの自己管理のせいじゃない。
くそー! 間に合わなかった! 土曜日に!


ゾフィーカイザー第一話にご感想ありがとうございます!!


yami様>双子池というのは、私の子供の頃に実際に行ってはいけない場所として言われていた池で(笑)ただ、私の通学路から外れていたので、毎回夏休みの前に行ってはいけない場所をあげろといわれても、「どこだそこ?」状態でした(笑)
復旧チームって必要ですよね~。ガイアとかならもう一チームぐらい、復旧用に作ってもよさそうな気がしました。ガオガイガーだとカーペンターズという便利な万能修復ロボ軍がいるのですが。

報告様>子供が大人(ロボとか宇宙人)の面倒を見るというシチュが大好きなので、兄さんは子供に拾われました(笑)兄さん、天然で良かった! メビが既に地球で面が割れているので、正体を隠す気は毛頭ありませんでした。セイジが気の利く子供で良かったです。

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テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

よく似ています

「また明日~!」
「おおとりさん、ばいばーい!」
「気をつけて帰るんだぞー」
スポーツセンターの入り口で、子供達を見送ったゲンの足を、不意に引っ張るものがあった。
「ん?」
視線を足元に落とすと、小さな仔猫がゲンのジャージの裾を咥えている。
「どうしたの? おおとりさん」
「いや、この猫」
ゲンはしゃがんで仔猫を抱き上げた。
「サコミズさんのところのメビウスじゃないか」
「あら、本当。
どうしたの? お散歩?」
百子がゲンに寄り添ってメビウスを覗き込み、頭を撫でようとするが、メビウスは身を捩ってゲンの腕から飛び降りた。
「おいおい」
メビウスは、苦笑するゲンを見上げて「にゃあ」と一言鳴くと、数歩とことこ歩いて振り返った。そのままじっとゲン達の方を見上げる。
「どうしたのかしら?」
百子が近づくと、またメビウスは数歩逃げ、二人の方を振り返る。
「付いて来いってことか?」
二人は、メビウスの歩く後を付いていく。メビウスは時々振り返って、二人の姿を確認した。
スポーツセンターの裏側に行くと、メビウスは小走りになり、石段の影に姿を消した。
「みぃ」という小さな鳴き声と、「ふーっ!」と威嚇するような低い声がする。二人が近づいて見ると、そこには一匹の野良猫が、足から血を流していた。
メビウスは一生懸命に舐めようと近づくのだが、その野良猫は前足でメビウスを追っ払う。
「アストラじゃないか」
野良猫のお腹の毛並みに、ゲンは軽く息を吐き出した。
アストラは、スポーツセンターによく来る猫で、トオル達も遊んだり、餌をやったりしていた。お腹の辺りの毛の模様が星型をしているので、ゲンが「アストラ」と名付けたのだ。
ゲンが手を伸ばすと、アストラは大人しくなった。そのまま抱き上げて撫でてやる。それから百子に抱かれたメビウスを見て笑った。
「おまえ、よく知らせたな。偉いぞ」
「本当。矢的先生がタロウちゃんがメビちゃんを連れてきたって言ってたけど、メビちゃんも同じことをしたのね。偉いわ」
メビウスは嬉しそうに、「にゃん!」と鳴いた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

宇宙人がやってきた!10

セイジは家へ帰る道すがら、隣に歩くおじさんを見上げた。道路はパトカーに救急車に消防車に、なんか自衛隊まで出て大変なことになっている。
「GUYSの制服は見当たらないな」
「だからさっきも言ったろ? そんなのないって」
「しかし、ここは地球なのだろう?」
「そうだよ」
レスキュー隊が側を駆けていくのを見て、セイジは声を潜めた。
「何度か来たことあるならわかるだろ?」
「うむ。どうやら先程大気圏外で行った空間特性の書き換え合戦が原因で別の地球に来てしまったようだな」
「・・・・は? 書き換え? 別の? 大気圏外?」
「そう。私は正体不明の宇宙船が地球を襲っているのを見て、それを止めようとしたのだが、お互いに使用していた道具や能力は非常に不安定というか、色々な可能性をはらんでいて、制御が困難なものだ。それを同時に使用したから暴走して、おそらく『異星人の来たことのない地球』へと来てしまったのだろう。
私が知っている地球では、宇宙人や怪獣は敵対することはあっても、珍しいというほど珍しくもない」
「でも、今は黙ってた方が得策だと思うよ」
セイジは商店街の入り口にさしかかると、派手に壊れた国道やビルを見た。救急車がけが人を搬送している。電柱が倒れているから、今日は停電かもしれない。電車で大学に行っている兄は帰ってこれるだろうか。
「こんだけ被害出てるし」
「・・・・す、すまない」
男の人は頭を下げた。
「おじさん、これからどうするの?」
「そうだな。あの怪獣が、私の接触した宇宙船から出てきたものだとしたら、おそらくその宇宙船もこちらに来ているだろうから、探しだして退治しないといけない。それまではここにいることにする」
「だったらさ、ウチに来なよ!」
男の人は目を丸くした。
「良いのか? 君のご家族にだって迷惑がかかるだろう?」
「うーん、まあ、そこなんだよなー」
セイジは腕を組んで考え始めた。宇宙人が隣にいるなんて面白いこと、絶対にない。これを逃すのはあまりにも惜しい。が、しょせん自分は小学生である。
「兄ちゃんとかお母さんが納得してくれればなー」
「迷惑をかけるようならば、私は地球の外で待機している」
「地球の事知らないで戦われちゃ迷惑だよ。あれ直すのいくらかかると思ってんだよ」
再び瓦礫の山に目をやって、男の人は下を向いた。ちょっと可愛いかもしれない。
あんまりいじめるのを可哀想なのでセイジは話題を変えた。
「そういや、おじさんなんて名前?」
「私はゾフィーという。君は」
「おれはセイジ。カトウセイジ!」
セイジは立ち止ってゾフィーに手を差し出した。握手を知っているのか、ゾフィーもその手を握り返してきた。
「へへ・・・・ちょっと面白くなりそうだなっ!」
「面白いだけだといいのだがな」



月の裏側の宇宙船では、先程の戦闘が巨大スクリーンに映し出されていた。
「やはりあの宇宙警備隊もこちらにやってきてしまったようですね」
「・・・・・・ウルトラ族か。だったら俺が出る」
壁に寄りかかってスクリーンを眺めていた男が真っ直ぐに立つ。腰には剣を佩いていた。
「如何なさいますか、ユタドラス様」
女の声が是非を問う。
「好きにするが良い」
御簾越しに聞こえた声に、その場にいた者達は平伏した。剣士を除いて。


               終わり
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宇宙人がやってきた!9

セイジは双子池に向かって走っていた。もうあの巨人の姿は見えないが、確信はある。
(絶対にあのおじさんだ! だって「なんとかする」って言ったし、あれを「怪獣」だって言ったし!)
それがどうして双子池につながるのか。
(犯人は犯行現場に戻るっていうもんな!)
実際の犯行現場は商店街近くだが、この際それは気にしない。
神社の裏の藪を気にせずガサゴソと掻きわけていくと、そこにはグレーのスーツを着た男の人が、ネクタイを緩めて「ふう」とため息をついていた。
「おじさん!」
藪の中からセイジが飛び出す。男の人は顔をあげて、「やあ」と微笑んだ。
「さっきはありがとう。おじいさんは無事だったかな」
「うわ、なんか先手取られた気分。
じゃなくて! おじさん、さっきの巨人だろ?! 宇宙人だろ!」
男の人は特に隠す様子もなく頷いた。
「しかし宇宙人という表現は良くないな。それは宇宙に住む者すべての総称だ。つまり君も含まれていることになる。私は正確にはM78星雲人であるから、そう呼ばれるのならまだわかるのだが」
「ツッコミどこはそこかよ。流石宇宙人だぜ・・・・」
思わずセイジは脱力してしまう。
「そうだ。君に頼みたいことがあるのだが良いだろうか?」
宇宙人のおじさんはニコニコと笑ったままフレンドリーに話しかけてきた。
「あー、なーに?」
「フェニックスネストという場所を探しているのだが、どうも誰も知らないようなのだ。君は知らないか? ああ、GUYSでもいい」
「どっちも知らないよ。何するところ?」
「異星人からの侵略から地球を守ったり、怪獣と戦ったりする専門家を有している組織なのだが」
「怪獣も宇宙人もさっき初めてみたよ。ホラじゃないと思うけどさ」
「そうか、困ったな・・・・」
腕を組んで地面を見つめる姿は、あまり困ってるように見えない。
「あのさ・・・・・とりあえず、ウチ来る?」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

宇宙人がやってきた!8

塵と消えた怪獣の跡に、ふわふわと漂う白いテルテルボウズ達がいた。さっきセイジの目の前をちらついていたものよりも、大きい。
「あれって、ひょっとして・・・・」
巨人は彼らをいたわるようにそっと手を差し伸べる。そこにはテルテルボウズに寄生された人の顔が浮かび上がっていた。
巨人が手のひらを真っ直ぐ太陽に向けると、その手から眩い金色の光がシャワーのように溢れた。
光の粒に当たったテルテルボウズが、光に包まれたままそっと地面に降りてくる。丸い光の珠が割れると、中から寄生された人達がふらふらと出てきた。
「わあ・・・・!」
セイジは思わず感嘆の声を漏らす。やがて彼らの身内や知り合いが戻ってきて、取り込まれた人達を囲んた。
巨人はその光景を満足そうに眺めて頷く。胸の青い宝石が、赤く点滅した。
「なんだろ・・・・・パトカーとか救急車みたいだな」
呟いた丁度その時、複数のサイレンが入り混じった音がした。
「ん?」
壊れたアスファルトの手前ギリギリまで寄せて、パトカーや救急車が何台もやってきた。
「おわー・・・・って逃げた?!」
セイジが見上げると同時に、巨人は軽く膝を曲げて勢いをつけると、空に向かって飛び立った。
「逃がすかよっ!」
セイジは救急隊員が来たのを幸いと、巨人の後を追った。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

なんですと?!

スパロボにラムネ&40出るの!?
おお、ちょっと待って! それなら、それなら買っちゃうかもしれないぞーーー!!
ダ・サイダーが大好きなんですが(こいつ、悪太の原型っぽいと思う)、やっぱりキングスカッシャーしか出ないのかなー。クイーンサイダロンの全身武器! ってなところが大好きなんですが! セイローム、シルコーン、アッサーム、ゼンザインも出してチャリオッツとかやって欲しいのに!
シンの扱いが良いと評判のZも欲しいと思っていたし! アスカ・シンも大好きですが、シン・アスカも大好物です。ラクシズをつぶしたい(テヘ)。

しかしスパロボはやったことないからなぁ。ちゃんとクリアできるのか?


日曜日からもう5日。熱が37度から下がりません。流石に今日は会社休んだけど。
土曜日までには治してみせる・・・!

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宇宙人がやってきた!7

怪獣は、自分の背後に降り立った巨人に気づき、振り返った。威嚇するように、肩のない腕を振り回す。巨人は怪獣に向かって手を伸ばした。数歩の歩みに、アスファルトが軋む。
ところが銀色の手は、怪獣の半透明な体を通り抜けてしまった。
「?!」
仮面のような巨人が、驚いた表情をした、気がした。怪獣が音もなく巨人に近づき、手を振り上げる。
巨人はそれを側転でかわした。道路脇の電信柱が何本か折れ、連鎖的に電線が引きちぎられた。
怪獣がそれを追いかける。ビルや店を幽霊のように通り抜け、最短距離で巨人に迫ると、その肩を正面から殴りつけた。
「え?」
巨人の体が小さな雑居ビルの上に倒れこむ。人が逃げたのだろうか、という以前に、セイジは幽霊が巨人に触った方に驚いた。
「ずりー! こっちからは触れないのに!」
巨人は次の攻撃に備えて素早く立ち上がると、距離を取った。そして殴られた肩を押さえようとして、手を止める。触れられた肩の部分が、半透明になりかけている。
「あ、触られたところが・・・・」
巨人は止めた手を額に当てると、そのままスッと胸に青く輝く宝石のようなものへと下ろす。そして自分の体を中心に半円を描くように腕を振った。胸を中心に銀色の光が波紋のように広がっていく。あまりの眩しさに、咄嗟にセイジは腕で目を覆った。
光が収まったのを感じてセイジが目を開ける。怪獣に色がついていた。
怒ったように振り回された怪獣の手が、ビルの一角を破壊する。その手を巨人が掴んだ。
「やった! 実体化したんだ!」
巨人が怪獣を一本背負いで投げ飛ばす。道路が揺れ、地響きがした。立ち上がって向かってくる怪獣の頭にハイキック。よろけた側頭部に更に回し蹴り。
「すげーー!!」
セイジは拳を握りしめて、巨人の戦いに見入った。
怪獣が腕を伸ばした。縮まっていたホースのように、ヒュっと巨人に向けて。巨人はそれを掴んで怪獣を引きずり倒す。巨人は軽く後ろに飛び退いて怪獣から距離を取ると、左手を胸に添え、右手を真っ直ぐに突き出した。
よろめきながら立ち上がる怪獣に、熱と光の奔流がぶち当る。ビルより大きな体が、一瞬で蒸発した。


テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

宇宙人がやってきた!6

「な、なに・・・・なに・・・・・」
セイジは呆然とその巨体を見上げた。大きい。ビル何階分だろうか。モンスターとかデカイ幽霊とかそんなレベルではない。
半透明な足は、商店街のアーケードを壊すことなく通り抜けて、商店街の奥へと進んでくる。足音はなかった。
「う、うわああああ!!」
誰かが悲鳴をあげた。そこでようやくセイジも我に返る。連鎖的に次々と悲鳴が起こり、巨大な半透明の生物から逃げようと、人々は次々と生物とは反対の方向へと走りだした。
セイジも咄嗟に逃げようとしたが、上を向いて生物の動きを確認しようとした時、男の人の姿が目に入った。腰を抜かして悲鳴を上げ続けているおじいさんを助け起こしている。
「大丈夫ですか? 早く逃げてください!」
「あ、ああ・・・・・」
男の人は、逃げ惑う人々の中、一人立ち止まって自分たちを見ているセイジを見つけた。優しそうな笑顔で手招きをする。
「君! すまないが、この人を連れて逃げてくれないか」
よりかからせられたおじいさんは結構重い。小学生に無理を言う。これじゃ逃げきれないに決まってる。
「おじさんは?」
「私なら大丈夫だ」
「いや、大丈夫じゃないよ! おれの方が! そんなに早く逃げられないって!」
「そうか。言いかたがまずかったな。
あの怪獣は私がなんとかする。それまでの間、逃げのびてくれ」
怪獣。セイジはその言葉に半透明で巨大な生物を見た。しっくりくる名称だ。
「なんとかって、どうやって?」
「それはナイショだ」
男の人はそう言って笑うと、怪獣の方に向かって走っていった。
「おじさん!」
セイジは一言だけ声をかけたが、すぐに怪獣が足を振り上げる様子が目に入り、慌てて自分につかまってくるおじいさんをひきずって奥に逃げる。走るより歩くより遅い。
「ひい、ひい・・・す、すまないね、ぼうや・・・・・」
「男は度胸って言うだろ!」
セイジはおじいさんを引きずったまま、振り返って怪獣を見上げた。透明なせいで体重もないのか、音も無しにすぐそこまで来ている。多分、あと一歩。
(何処言ったんだよ、あの人!)
怪獣が足を振り上げた。
「うわああああ!!!」
セイジが悲鳴をあげた瞬間、天の一角が輝いた。ドシン! と巨大な質量が降り立つ地響きに、セイジとおじいさんはその場で尻もちをついた。

       デヤッ!!

仰向けに腰を抜かしたセイジの視線の先には、銀色に輝く体を持った巨人がいた。

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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、ありがとうございます!

ルナ様>お久しぶりです~! ゾフィーカイザー、お楽しみいただいているようで嬉しいです。
やっぱり一度ぐらいは兄さんが地球に滞在して大活躍してる姿が見たいですから! 純粋に単独だと、意外と嬉々として怪獣退治に精を出してそうな気がしますよ! 毎週(?)M87光線にワクテカできるように頑張ります!

yami様>おお、そういやホラーはエースのお家芸でした。すっかり忘れていた・・・orz
いえ、自分で考えた当初のプロットをウソンコにしないようにごそごそやっていたら、ホラーでした。
今なら幽霊はCG合成で余裕ですね! ホラー苦手なのに! 映画もバイオハザードも怖くてプレイできないっす! でも考えるのは好き(アホ) 戦闘曲はどっちかってーとティガでお願いします。



メビの新作DVDが出るらしいですね! しかも敵は怪獣ロボット?!
ブレード腕に仕込んでるってことは、またウルトラチャンバラを見れるんでしょうか。すげー楽しみです!
あと、たまにはタロウがランサーを武器にしてるってこと、思い出してください。スタッフさん・・・・。エースの剣もね! でもタロウっていったらやっぱりバケツ・・・ゲフンゲフン!
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宇宙人がやってきた!5

セイジは交番から逃げだした男の人を追った。商店街の大通りで頭をかきながら歩いている。人間臭いなあと思いつつ、後をつける。
と、目の前を白いものがよぎった。
「?!」
咄嗟に後ろに、2歩ばかり下がる。引いた視線で見れば、白いものは商店街の中にたくさんいた。どれもこれも半透明で、人間の頭より少し小さいぐらい。一瞬ヒトダマという言葉が頭をよぎったが、それよりもテルテルボウズに近い感じがした。
「な。なんだよ、こいつ・・・・」
商店街のあちこちから、キャー! とかウワー! とか悲鳴が聞こえる。セイジが男の人の方を見ると、驚いてテルテルボウズ達を見ている。
テルテルボウズは、やがて数人の人の口の中に入った。何を基準に選んでいるのかはわからない。セイジの近くにも寄ってきたが、どこに目がついているのか、一瞥されただけで、口の中には入ってこなかった。
テルテルボウズに入られた人が苦しげに喉や胸、頭を押さえて蹲った。
「大丈夫ですか?! しっかりしてください!」
男の人は近くにいた人を支え、励ましの言葉をかける。セイジはその姿を見て、自分も同じように近くに倒れていたおばさんの肩に手をやった。
「だ、大丈夫? おばさん、しっかり・・・・・」
「が・・・・が・・・・ぐ・・・ぐああああああ!!!」
倒れた人々は、獣のような声を発した。テルテルボウズに潜り込まれた人達の姿が、同じように半透明になっていく。
「ひえっ?!」
思わずセイジは手を放して、尻もちをつく。のたうちまわりながら、透明になった人々が宙に浮いた。
浮いた人たちは、さっきのテルテルボウズのようにふわふわと漂い、やがて一点に収束していく。
半透明なまま固まったそれは、巨大な二本足の生物のようだった。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

宇宙人がやってきた!4

叫びだしそうになるセイジの近くに向かって、若いおじさんに見える人物は歩いてくる。
セイジは口を押さえたまま、体を更に低くして息を潜めた。
(あ、怪しい・・・こいつ、宇宙人とか地底人とかか?!)
マンガじゃあるまいし、そんなのいるわけない。でも宇宙人ぐらい、いたっていいかもしれない。
男の人は、ガサガサと草をかきわけて、街へ下りて行く。セイジは草の音が聞こえなくなってから、ぷはっと息を吐き出すと、音をたてないように後を尾けた。

街の繁華街では、そろそろ夕飯の買い物をする主婦が出始める時間だ。男の人はその雑踏の中をゆったりと歩いている。時々立ち止まって誰かに何かを尋ねているようだった。
電柱や看板の陰に隠れながら尾行していたセイジは、思い切って近づいて会話を聞いた。
「あのー、すみません。フェニックスネストへはどうやって行ったら良いのでしょうか?」
「フェニックスネスト? さあ、知らないわねえ」
「GUYSジャパンって、何処の会社よ?」
「交番で聞いてみたら?」
どうやら場所を尋ねているようだが、結果は芳しくない。
(てか、なんで宇宙人が地球の会社とか知ってんだよ)
男の人は商店街にある交番に足を向けた。万年警察官のおじさんが留守を預かっている。
「あのー、すみません。フェニックスネストへ行く道を知りたいのですが」
「フェニックスネスト?」
「はい。GUYSジャパンの本部です」
「GUYSジャパンねえ」
交番にいた警察官はタウンページを取り出した。
「何を作ってる会社?」
「地球の平和です」
警察官はパタンと電話番号帳を閉じた。
「君きみ。いい大人がなんだね? 日本の平和は本官達が守っている! ガイズだかガイアだか知らんが、からかうのもいい加減にしたまえ!」
「いえ、からかっているわけでは! そ、そうだ! 科学特捜隊ならわかりますか?!」
「そんな三文SFみたいな名前の官庁などないっ!」
バン! と机の上に分厚い電話帳を叩きつけ、警察官が睨みつける。流石にこれにはマズイと思ったのか、男の人は後辞去をし始めた。
「し、失礼しましたーー!!」
交番脇の自転車の側で聞き耳を立てていたセイジは、ふうっと溜息を吐いた。
「ダメだこりゃ」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、ありがとうございます!

ゾフィーカイザーにいっぱいコメント、ありがとうございます!
いやもう、シリーズ構成とか考えるのが面倒になってきたので(笑)、見切り発車で行かせていただきます。設定は途中でコロコロ変わる可能性大。


何時も拍手、ありがとうございます!!

yamiさん>はーい、とうとう始めてしまいました!
実は初日にアップさせたのが繁栄されていなくて(またか!)次の日に再度アップしなおしました。
敵さん視点にするか、兄さん視点にするかさんざん迷ったのですが、ガイズ視点で。
現代っ子はこんなんじゃないかもしれませんが、どうにもタロウの影響が強く、脳内は全部フイルム撮影されております(苦笑) おかげでセイジも半ズボンはいてます(笑)
兄さん、とりあえず知っている地球人っていったらサコっちだからガイズ服着てみました。でも派手なのでスーツに変えてみました。ZAT服じゃなくて良かったよ。

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宇宙人がやってきた!3

「バイバーイ!」
「またなー!」
帰りの会が終わると、児童たちはランドセルを背負って、あっという間に教室からいなくなる。
下駄箱で上履きを脱ぎながら、セイジは一緒に昇降口に来た友達に尋ねた。
「アイトー、今日おれン家来る?」
「悪ぃ、今日は塾だ」
「そっか。タカノリは?」
「水泳教室」
「じゃ、ダイスケ」
「ソロバン」
セイジはしょうがないと肩をすくめた。自分の家は母親しかいないし、中学受験をする気がないなら塾には行くなと言われている。
「ま、いっか。ゲーセンでも寄って帰るか」
「また明日な」
タカノリとダイスケが済まなそうに手を合わせた。
「おう。じゃーな!」
セイジは運動靴に履き替えると、大きく手を振って先に校舎を出た。
真っ直ぐ家に帰っても母はまだ帰ってきていないし、兄も大学だろう。ゲームセンターで太鼓でも叩いてくるかと思ってランドセルから財布を出すと、10円しか残ってなかった。
「ダメじゃん」
商店街の手前で引き返す。家に帰ってゲームのレベルあげでもするか・・・・・と思ったが、どのゲームをやろうか思案しようと見上げた空で思いついた。
「双子池でも行くか」
セイジは商店街の横の通りを抜け、神社のある少し自然の多い道へと出た。そこの神社の裏手の山に、双子池と呼ばれる、ひょうたんみたいな形をした沼があるのだ。底無し沼とか言われていて、子供は立ち入り禁止。魚もいないのか釣れないので大人もいかない。たまに粗大ゴミが不法投棄されているぐらい。捨てられたゴミの中にはまだ使えるテントとかイスとかが混じっていて、時折セイジはその中に潜り込んで遊んでいた。
セイジはがさごそと下草をかきわけて、池に近づいていった。あともう少しで池に出るというところまで草が減った。その草越しに、オレンジ色が見えた。
「?!」
誰かが来ている。咄嗟にセイジは頭を低くした。見回りに来た神社の人だろうか。それとも町内会の連中か。見つかったらやっかいだ。早く行って欲しいと願いつつ、草の隙間から様子を探る。
いたのは30~40代ぐらいの男が一人だった。オレンジ色の派手なジャケットを着ている。ところどころに入っているロゴが結構格好良く、F1とか、どこかのチームみたいだ。
男の人は自分の腕や背中を振り返ってみたり、ズボンを引っ張って見たり、つまり服をここで着て直しているような仕草をしたが、不意に顔をあげて、手をポンと打った。
「そうだった。これだと誤解されてしまう」
顎に手をやってしばらく考える仕草をすると、やがて手をおろして目をつぶる。一瞬でオレンジのジャケットは、グレーのスーツに変わった。
「・・・・!」
セイジは咄嗟に口を押さえた。
「うむ。これなら大丈夫だろう」
男の人は満足そうに笑った。
(な、なんだコイツ?! なんだコイツ?!)

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