もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

なんでも屋繁盛記3-24

「・・・・と、いう夢を見たんだ」
「何日かけて見た夢だ」
ヒカリの研究室で、ゾフィーは持ち込んだ缶コーヒーを飲みながら話をした。
ゾフィーの持ち込んだ地球の缶コーヒーを持つヒカリの手が震える。
(・・・・なんだ、なんだ・・・?! こいつは俺の夢のB面を見ていたのか?!)
ヒカリの方こそ、ここ数日、子供を相手にするという悪夢を見ていたのだ。
ゾフィーはヒカリの様子には気づかず、呑気にコーヒーの続きをすすった。
「夕べ。起きたらベッドから転がり落ちてて、頭が痛いから休もうとしたら、ディナがゼブルンをよこしてなー。担がれて出勤した」
缶を置いて頭をさする。
「そんな長編一晩で・・・・」
「楽しかったな~。私が直接いけなかったのが残念だが。
あ~、やっぱり『なんでも屋』をやろうかな~」
バタン! と研究室のドアが開いた。
「『助けて! 助けて! ハーモラットよ! 悲鳴があがった。次にはドッシャーン! ガラガラ! チュドーン! という大きな音』」
視線を本に向けたまま、ルベンが入ってくる。
「・・・・・・・・・・・・・ルベン、何をしている?」
「音読です。最近、健康にも良いということで読書好きの間で流行っているんですよ」
ルベンは本のことなので嬉しそうに返事を返した。
「隊長、ウルトラの父がお呼びだそうです。イサカル様も同席なさるそうで」
「そ、そうか・・・・」
音読したまま廊下を歩いてきたルベンに、若干引きつつゾフィーは立ち上がった。
「それじゃ、博士。また」
出て行く姿を見送って、ふとヒカリは机の上を見た。空き缶が二つ。
「・・・・俺とあいつの脳は繋がってるのか・・・・・」
ガックリと肩を落としたヒカリは、ゾフィーの残していった空き缶を、ポイとゴミ箱に向けてシュートした。



                   おしまい
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拍手、ありがとうございます!

真理様>ようこそ、いらっしゃいませ! オリトラの護衛隊を気に入ってくださってありがとうございます! ルベンは最近大人気です。どうしたんだろう。本好きなマイペースだから? 護衛隊は敵に回すとおっかないです。でももっとおっかないのは、秘書の女の子達です。
そのうち、彼・彼女らだけの話も書いてみたいです。

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なんでも屋繁盛記3-23

「おい、ゾフィー! ゾフィー!」
珍しくヒカリが上機嫌で事務所に戻ってきた。が、ゾフィーがいない。内職のダンボールもなくなっている。
「ゾフィー?」
奥にある居住スペースに行くと、ゾフィーがベッドで寝ていた。
「何で寝てるんだ。もう風邪は治っただろう」
「・・・・昼間、いきなり猛烈なテレパシーが頭を直撃して、頭が痛い・・・うう・・・・」
ヒカリに背を向けたまま、ゾフィーが布団に潜る。
ヒカリはつかつかとベッドに近寄ると、一気に布団をはいだ。そのままゾフィーの耳元に口を近づける。
「わーーーーーー!!!!」
「ぎゃーーーー!!!」
ゾフィーが悲鳴をあげてベッドから転がり落ちる。
「ひ、酷い、ヒカリちゃんっ! DVだわっ!」
「それだけ言えれば元気だろうが。あれはだいたい、おまえがどうにかするのが遅かったから悪いんだぞ。借金取りがまた来ただろうが」
「うー・・・・」
ゾフィーは耳を押さえて頭を振ると、そのままボリボリ掻く。
「そんなこと言われても、効果がでる時間まで指定なんかできるものか。君は私をなんだと思ってるんだ」
「なんでも屋だ。なんでもやるんだろ?」
ニッと笑うヒカリに、ゾフィーは苦笑して立ち上がると、サイドテーブルに置いてあるプレートを渡した。
「これは?」
「明日ピスコさんに渡してくれ。更新された借用書のコピーだ。お互いに持っていないと、返済期限と金額を忘れるからな」
「帳消しじゃないのか」
さっきそういえば、「また後で来る」と言っていた気がする。プレートを起動させて中身を確認する。
「返済期限が2万年増えてる・・・・利子も年利0.00000001%・・・・銀行より安いな」
「あの子達が大きくなって返すなら、それぐらいじゃないのか」
「やっぱり返すのか」
「対象が金になっているだけだ。約束は必ず守らないと、ロクな大人にならない」
ゾフィーはそういうと、コーヒーカップを取りに隣の部屋に行った。

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なんでも屋繁盛記3-22

「ちょっと失礼」
借金取りは、もったいぶって通信機を手に取った。
「はい。
・・・・・・え? な、なんですか、それは?! いきなり、そんな・・・・聞いていませんよ! 第一・・・・
・・はい・・・・はい、わかりました・・・・・・っ!」
通信を切ると、借金取りは忌々しげにピスコやヒカリを睨みつけ、部下のボディーガードに向かって顎をしゃくる。
「上司の都合が入りましてね、今日はお暇します。
ですが、忘れないでくださいよ。またちゃんと取り立てに来ますから」
最後にまた憎々しげな視線を子供達にも放つと、ボディーガードをひきつれて去っていく。
(ギリギリ、間に合ったか・・・・!)
「これは一体なんとしたことか・・・・」
ピスコが狐につままれたような表情で、去っていく借金取りの背中を見た。
「すごいすごい! やっぱりヒカリせんせい、ほんとのこといったのね!」
ヨミがヒカリの手を引っ張り、尊敬の眼差しを向けてくる。
「う・・・・・」
ヒカリは酢でも飲んだような、バツの悪い表情をする。が、それも一瞬で。
「ヒカリすげー! いったことがホントになる!」
クァールがヒカリの頭によじ登る。
「こ、こら! やめろと言っているだろう!」
「やーだもーん!」
「ヒカリせんせい、あそぼ、あそぼ!」
「わるいやつ、もうこない?」
気を良くした子供達が、次々とヒカリに飛びついてくる。
「遊びならもっと別のことに・・・・・」
「僕も遊んであげるから、離れてあげなよ」
少年の声がした。
ヒカリのみならず、ピスコや子供達も、声の方に顔を向ける。
「おにいちゃん!」
ヨミが真っ先にかけだし、イザに飛びつく。イザは、今日はヨミを抱っこしてヒカリの方を向いた。
「課題、終わりました。採点をお願いします。終わるまでは子供達の相手をしていますから」
「イザ・・・・・」
ヒカリはホっと、満足のため息を漏らした。

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なんでも屋繁盛記3-21

ヒカリは子供達とイザを連れて園の庭に出た。
昨日の借金取りがボディーガードを引き連れて、またやってきている。心配そうな子供達に囲まれて、ピスコが腰の曲がったままプルプルと杖を震わせていた。
「申し訳ありませんが、今はこれが精一杯で・・・・」
借金取りは、ピスコから受け取った封筒の中身を見て、大仰に溜息を吐いた。
「困りますねえ、ピスコさん。前から言っているじゃないですか。もう返済期限を1年も過ぎているんですよ」
「しかし、今はこれしか・・・必ずお返ししますから・・・・」
「だから前から言っているじゃないですか。こんな狭い土地でも、売れば幾らかになるって。ここは工業地帯と住宅地のちょうど真ん中だから、工場用の寮にすればぴったりだ」
「そればかり、そればかりご勘弁を。ここは大切な方から預かった、大切な土地なのです」
「だったらそれを手放さないように、現金を用意してもらわないと」
沈黙したピスコに、側にいた園児が「せんせいをいじめるな!」と怒鳴った。
「おやおや、お金も返せない上に躾もまともにできないとは」
ピスコは黙ったままだ。
「ヒカリ、なんとかしろよ!」
「ヒカリせんせい、きょうはこないんじゃなかったの?」
ヨミとクァールがヒカリの両手を引っ張る。
(あいつは何をやっているんだ! 
ゾフィー! ゾフィー!!)
ヒカリはテレパシーでゾフィーを呼ぶが、返事は一向に帰ってこない。例え寝ていたとしても、最大出力で脳に直接怒鳴っているから聞こえるはずだ。
「ちっ!」
イライラしながら舌打ちすると、止む無くピスコの側に行く。
「ピスコさん、この件は・・・・・」
「ああ、どうもご迷惑を。子供達を建物の中に連れていってください。なんとか、力づくで入られるのだけは阻止しますから」
「そんなこと言って、あんたが直接戦ったって不利になるだけだろう?! 外で働いている子だっているんじゃないか!」
(しかし、あの部屋が見つかるわけにはいかんのです)
ピスコがそっと耳打ちをした。ヒカリも身を竦ませる。いくらガラが悪いとはいえ、この光の国でエンペラ星人との繋がりが見つかってしまえば。
(どうする?! どうしたらいい?!)

    トゥルルルル・・・・・!

借金取りのカバンの中から、通信機が鳴る音が聞こえた。

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アイディア、ありがとうございます~!

ゾフィーカイザーの怪獣設定、考えてくださった方々、ありがとうございます!
ベースが勇者シリーズなので、とりあえず敵陣営を考えてみました。

宇宙強盗団 ユタドラズ
ボス ユタドラス
側近1 魔法使い系 ハスタートゥス
側近2 ロボット使い バスカチーフ
側近3 紅一点・植物使い ディシフォネ
側近4 一匹狼系 ヒューゼル ゾフィーをつけ狙う(正確にはウルトラ族)

こんなんでそれぞれの怪獣とかロボットとか用意していきたいと思います。

しかし同じ勇者シリーズでも、ゴルドランは全話のセリフ暗記するまで見ましたが、今回下敷きにしちえるエクスカイザーとファイバードはまた見直さないと!
自転車に乗って電車追い抜かしたりする兄さん書きたい。授業参観に出たがる兄さん書きたい。
あれ、火鳥兄ちゃん?
メビウス本放映時は、ミライが火鳥兄ちゃんっぽいなと思ってましたが、今見直すと、まだまだお子様って感じですねー。むしろ勇太っぽいよ、ミライv


拍手、ありがとうございます!

yamiさん>ウルトラマンに抱っこしてもらうのって憧れですよね~。私は手のひらに乗せてもらいたいです。ヒカリちゃんみたいに格好良いと尚更! でも肩車だったらちょっとマッチョなセブンXさんとかが嬉しいかも。だって、ヒカリちゃん細いし・・・・・やっぱりタロウかな?
兄さんはなんか和風が似合う気がしたので、ボンダンスをやっていただきました。といっても、ヒカリちゃんから見たイメージなだけですけどねw 普段どんな態度取ってるかがわかるってなもんです。


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なんでも屋繁盛記3-20

イザのペンを動かすスピードがだんだんと早くなってくる。夢中で解いているのがよくわかる。
(やっぱりあいつの選んだものが正解というわけか)
ここへ来る前に脱力しながらも一通り読んだ。今度はイザの持っている他の参考書を、似たような出題形式に変換させるように誘導しなければいけない。
(いくらこっちの方がわかるとはいえ、実際の試験の出題形式ではないからな)
ゴミの容量を出すのに立法幾何学を使うだなんて、ヒカリとしては想像もつかない。
(それとも、廃棄物処理の担当者はこういう発想をしているのだろうか?)
そういえばゴミ処理にしたって機械の設計者がいるはずである。
(今度聞いてみるか)
それは案外楽しそうな気がした。
「できました」
イザがなんとなく満足気な声を出し、顔をあげる。昨日とは比べ物にならないほど丁寧にプレートを渡してくる。
「どれ」
受け取ったヒカリは、採点を始めた。昨日の0点まみれの参考書よりも遥かに成績がいい。再び頭の中でゾフィーの音頭が始まる。
「良く出来た。自分に合った勉強法を見つけるのが何より大事だ」
「家庭教師はそれを見つける手助けをするのが何より大事なんですね。よくわかりました」
(このクソガキが)
笑顔で言うイザに一睨みくれてやると、ヒカリは少し自分が手を入れた問題集を差し出した。
「次はこれをやってみろ。問題を自分なりに、今の形式に変換するんだ」
「わかりました」
イザはそれを受け取る。何処か楽しそうにペンを動かし、時折考え込む。
「・・・・・おまえ一人だけか?」
ヒカリは自分も新しい問題を作りながら、顔を動かさずに尋ねた。
「はい?」
「他にもいる年嵩の者は働きに出ているんだろう? おまえだけか、受験しようとしているのは」
「・・・・仕方無いんです。これでも僕の成績が、年長組では一番いいから。出世できるように、良い学校にいかないといけないんです」
「だが、ヨミをあんなにきつく叱ることはないだろう」
「あいつらが余計なことをして、仲間がバイトをクビになってもいいんですか? 結構手広く商売やってますよ、あの借金取り」
「その割にはトラップを教えていたじゃないか」
「あんなの園長先生の部屋にいくらでもありますよ。あれでうまく隠しているつもりなんですかね」
「おい・・・・・!」
ヒカリが目を眇めた時だった。
「ヒカリー!」
「ヒカリせんせー!!」
クァールとヨミを筆頭に、子供達が職員室になだれ込んできた。
「ヒカリ、たいへんだ!」
「呼び捨てにするなといっただろう! どうした!」
「またわるいやつがきたの!」
「なんだと?!」
ヒカリには、ヨミが「うそつき」と睨みつけてくるような気がした。
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怪獣募集~

コードネーム、「ゾフィーカイザー」で使います。

兄さんに倒してもらいたい怪獣。名前だけでも、攻撃方法だけでも、怪事件だけでも構いません。
・・・・・20体も考えられないので、助けてくださいorz

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なんでも屋繁盛記3-19

ヒカリは子供達を体中からぶら下げて、建物の中のお遊戯室に放り込むと、イザがいる元職員室へと向かった。
ごく普通にドアを開けて中に入ると、繋がりあった机の上一面に参考書を積み上げ、黙々と勉強をしているイザの姿があった。
「新しい参考書、持って来たぞ」
イザは顔をあげない。
「おい・・・・・!」
もともと短い導火線に火がつきかける。
「そうですか。そこにおいておいてください。ありがとうございます」
顔をあげないまま、棒読みでイザが返事をする。ヒカリの拳が震えた。

ゾフィー兄さんの子育て講座
「年頃の子供は複雑です。基本的に天の邪鬼になってしまうので、最初から怒ってはいけません。逆にナメられます」


「昨日言っておいた、文系の課題はどうした?」
「そこに置いてあります。好きなだけ添削してください」
ヒカリは可愛くない口をきくイザに溜息を一つついて、イザの隣の椅子に座ってプレートを開いた。
「その問題が終わったら、今日新しく持ってきたこっちをやってみろ。他の参考書とは次元が違う」
イザはその物言いに、初めて顔をあげた。興味を持ったのだ。
ヒカリの頭の中で、ゾフィーが勝利の舞いを盆踊り風に踊っている。
「もう終わりましたから」
そう言ってイザはヒカリに、今まで手にしていたプレートを渡す。代わりにヒカリの手からゾフィーの節約術の本を渡されて、一瞬目を細めた。
「外見に判断されるな。とりあえずやってみろ」
「問題なんか書いてあるんですか?」
「子育てのプロが考えた受験方法だ」
自称だがな、と口には出さずに付け加える。
イザが中身を見ると、手書きで問題が書いてある。イラストもいっぱいあった。ペンを持つと、机の上にプレートを落ちつけて、問題にとりかかる。
(やれやれ・・・・・)
ほっと一息、つめていた息を吐き出すと、ヒカリはイザの渡してきたプレートを開いた。文系の成績は悪くないようだ。
(あとは、この意地っ張りをなんとかさせないとな)
自分のことは完全に棚にあげ、ヒカリはイザの手元を見つめた。

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なんでも屋繁盛記3-18

ヒカリは手を伸ばしてヨミを抱っこした。
「えっ?!」
そのまま視線を同じ高さに合わせる。

ゾフィー兄さんの子育て講座
「子供と話をする時は、必ず目線を同じにすること。腰を屈めるのが辛いなら抱っこしてもいい」
「それから最初は必ず褒めてあげること」

「昨日は助かった。礼を言う」
「あの・・・・でも、あたしたち、まけちゃったし・・・・・きょうもまたくるって・・・・・」
「今日は大丈夫だ。たぶん、来ない」
今朝、出かける前に見たゾフィーの顔が、実に楽しそうにイキイキとしていたから。
「イザには怒られなかったか?」
ヨミは、少しはにかんだようにうつむくと、「うん」と小さく俯いた。
「でもね、おにいちゃん、わるいやつがきても、やっつけちゃダメっていうの。
テトラおねえちゃんとか、フーリーおにいちゃんとか、め-わくかかるからって」
「誰だ? 昨日はいなかったな?」
「おねえちゃんとかおにいちゃん、よるにならないとかえってこないの」
働いているのか。ヒカリはなんとなく、遭ったことのない少年達を想像した。
イザは働いている仲間に、こちらで仕出かしたとばっちりを受けさせたくないのだ。
「そうか。イザもヨミや他の仲間達の事を考えているんだな。怒ってばかりは良くないが」
「そうでしょ? おにいちゃん、いつもおこってばっかりなの!」
ヒカリはヨミの頭を撫でてやると、地面に下ろした。
「少しイザと話をしてくる。怒るなとな」
ヨミの顔がぱぁっと明るくなった。
「ヨミばっかりずりー!」
屈んでヨミの頭を撫でようとした瞬間、クァールを筆頭とした子供達が、一斉にヒカリに群がった。
「おれもだっこ!」
「ぼくも!」
「わたちもだっこー!」
子供達はヒカリの体によじ登り、背ビレや耳を引っ張る。
「ええい、ひっつくな! こら! 引っ張るんじゃない!」




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ヴィールス

巷でウイルスが流行っているので、一応チェックをしてみました。
当方、感染はしていないようです。良かった。
そういや数年前にもあったなあ。
2代前のPCがウイルスにかかってしまって、でもその頃活動していたジャンルで、チャットのお相手をしてくださっていた方々が、すげープロで、懇切丁寧に、データを壊さずに除去する方法を教えてくださり、リアルタイムで除去させてもらいました。
活動ジャンルが変わってしまったので、サイト移転とかで、もうお会いする機会もないのですが、当時は本当に助かりました。
こういうウイルス騒ぎって、2、3年置きにやってくる気がします。

そーいや大分、話が溜ってきましたね。これ、どこかにまとめてDLでもできるようにするかなあ。
凄いや、自分。だって2年前からログとってねえええええ!!


うちの会社の取引先にGUTSさんて会社があるんです。初めてみたとき、目を疑い、数度瞬きし、数秒ニヤニヤしました。同僚とか上司に見られたかっ?! でもそんなの気にしない。仕事楽しくやってていいね、とか言われるようになってやる。
で、最近新しく加わった取引先眺めていたら・・・・スーパーガッツさん発見。オイオイオイイイイ!! 誰だこの名前つけたヤツはーーー!! まあね、カタカナ表記だけどね! てか何売ってるんだよ、何作ってるんだよ。根性をデリバリーしてんのか?! 

拍手、ありがとうございます!

yamiさん>面白そうですか?! おお、なんかいけそう?! 友人にざっと見せたら、4話のあとに最終話載せてるんで、「6話で打ち切り?」とか言われちゃいました。違うんだよ! 深夜枠で2クールぐらいの予定だよ!(笑)ゾフィー兄さんに、「これはハトですか? これはスミレですか?」とか言わせたい・・・言わせたい!
回転するヒカリ・・・というとなんか笑ってしまいますが、ウルトラさんの前転、バック転って格好良いですよねー。今回戦闘がないので、ちょびっとだけでも体を動かしてみました。 【“ヴィールス”の続きを読む】

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なんでも屋繁盛記3-17

翌日、ヒカリは再び参考書を持って、幼稚園へと赴いた。
(こんなんで本当にわかるのか? いや、それより、ヨミと遊んでもらってこいとはどういうことだ。俺が遊んでやるんじゃないのか?)
自然と視線を下に下げたまま、幼稚園の錆びた門を開ける。足首に茶色い糸がある、と目だけが気づいたが、脳がそれを認識する前に、ヒカリは前のめりに倒れた。
「おごっ?!」
顔面を強かに打ったヒカリが、よろよろと立ち上がる。
「こ・・・この・・・・・誰だーーーー?!」
立ち上がったヒカリ、一歩二歩と歩き出す。三歩めで、いきなり地面が消失した。
「のわっ?!」
ヒカリが落ちたのは、膝より少し深いぐらいの小さな落とし穴だが、逆に膝や腰に来た。咄嗟に地面についた手が痛い。
「それー! やっつけろー!」
手に手に得物を持った幼児が遊具の陰から飛び出してくる。
「ちょっと待てええええ!!」
ヒカリは慌てて落とし穴から立ち上がる。転げつつ穴から外に出ると、最初の一人が飛びかかってきた。
「おっと!」
それを前転でかわす。そのまま数回、回転して着地する。着地点に、砂遊びで使ったバケツがあった。
「どわああああ?!」
回転の勢いは止まらず、ヒカリの足がバケツに突っ込む。足が(バケツが)滑って、ヒカリは後頭部から地面にぶつかった。
「ヒカリ、大丈夫か?」
クァールが駆け寄ってきて、ヒカリを覗き見る。
「痛たた・・・・・誰だ?! こんなところにバケツを置いたのは!
あと、呼び捨てにするなと言ったろう! なんだこれは!」
ヒカリはクァールの持っている玩具の剣を指さすと、クァールはちょっと自慢そうに剣を掲げた。他の子供達がちょこちょこと寄ってくる。ヨミもいた。
「だってきのうまけちゃったから。きょうはかとうとおもって!」
「昨日の反省はないのか? 
それに罠だなんて、おまえ達が考えたにしては手が込んでるな。誰が穴を掘れと言った?」
「んっとね、イザがほんをさがしてきて、よんでくれた!」
ヒカリはヨミの方を見た。
「本当か?」
「うん・・・・」
元気な女の子は、今日はちょっとだけ元気がなかった。

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君ン家にも、宇宙人、いる?

突発的にエクスカイザー的な兄さんが書きたくなってしまいました。
しかし、突発すぎてパーツがバラバラです。とりあえず、書き殴り。



「これか、不正な空間の歪みは・・・・」
ゾフィーは地球の上に広がる、黒い虹のような歪みを見つけて動きを止めた。
「ヤプールとは違うな。何か別の・・・・・・誰だ?!」
歪みの中を、ゆらりとした影が走った。
「貴様か?!」
ゾフィーが歪みに近づくと、影がひゅっと何かを伸ばす。
「?!」
咄嗟に横に避けたものの、片腕に伸びてきたものが絡まった。歪みの間から、そして自分の体に絡まった触手を見れば、クラゲのようだ。
「くっ!」
残った片手で掴もうとするが、それは触手を通り過ぎ、空を切った。
「なんだと?!」
更に数本、触手が伸びた。そのまま力任せに引き寄せられる。
「うわあーーー!!」
歪みに引きずり込まれた途端、捩じれた空間がゾフィーの体を押し潰しにかかった。




「ウルトラマンゾフィー」
うっかりパラレルワールドの地球に迷い込んだゾフィー兄さんのお話。
異次元を繋げている敵を倒すため、しばらくパラレル地球に留まる。

パラレル地球
ウルトラマンも怪獣もいない世界。GUYSも科特隊もない。戦闘中よりもむしろ後に苦労する。

ゾフィー 宇宙警備隊の隊長なのに前線に出たがるばっかりに、パラレル地球に来てしまった。
サコミズの若い頃に多少のアレンジを加え、20歳ぐらいの青年の姿で地球に滞在することに。
地球人名はサトウトシオ。居候先のカトウ家長男と一緒に大学に通う。

カトウセイジ ゾフィーの変身を見つけた小学5年生。「宇宙人だ!」と喜んで家にゾフィーを連れて帰る。子供好きな兄さんはホイホイついていく。地球の常識を知らない兄さんに、色々と教えてくれる。
学校の成績は悪いが、機転の利く子で、兄に対してはツッコミ役。

カトウセイイチ セイジの兄。20歳。理系大学に通う大学生だが、IT企業を友人と立ち上げている。かなり有能なプログロマー。兄さんの市民カードを偽造したり、ネットで情報を集めたりと、弟ともども協力してくれる。かなり落ちつきがない。

カトウセイコ カトウ家の母。夫はすでに他界したものの、肝っ玉母さんで二人の子供を育てる。ゾフィーがこっそり催眠術をかけてしまったため、兄さんをセイジ達のハトコとして扱う。


第1話。地球に下りたゾフィーはサコミズの姿で、自分をこちらに引きずり込んだ怪獣、若しくは星人を探しまわる。そこへ怪獣が登場。街は大混乱に。パニックになる街に飛びだし、変身するゾフィーを、好奇心旺盛な少年、セイジが見ていた。

第2話。サコミズの姿に戻るところまでセイジに見られてしまっていたゾフィー。セイジは「宇宙人だ!」と大喜び。「このことは内緒だ」というゾフィーを、セイジは家に連れて帰る。家で仕事をしていた兄セイイチに、さっきの怪獣騒ぎを話す。「うちにいなよ!」とセイジが提案するが、セイイチは渋い顔。TVで放送される実況に、先程の怪獣が大量の塩となっているのを見て、放置状態に青くなるゾフィー。後始末に行かなければいけない。そのうち母のセイコが帰ってくる。宇宙人の力でなんとかしろと無茶を言うセイジに、なんとかしてみると、言うゾフィー。再度擬態に入り、セイイチと同じぐらいの年齢の青年に変身する。ドアが開いたセイコに催眠術をかけ、ハトコのサトウトシオとしてカトウ家に滞在することに。

第3話。続けて倒した怪獣も塩になってしまったため、考え込むゾフィー。GUYSもない世界なので、後始末が大変。新必殺技を考えることに。やがてセイジと遊んでいるうちに、新必殺技「バリアスラッシュ」を思いつく。

第4話。家の中の家具を念力で持ち上げたり、寝ている時に浮いたりしているゾフィーに、セイイチが苦言を呈する。考えたゾフィーは、一旦自分の能力をブレスレットに封印し、必要時に解除できるようにする。変身ブレスレットができたセイジが喜ぶ。ブレスレットを手にしていれば、セイジも少しだけ超能力が使えるようになるのだ。勝手にブレスレットを持ち出し、外で遊んでいるうちに・・・・。

第5話。外の様子が知りたいと、セイイチと共に大学に行くゾフィー。なんかやたらとモテる。セイイチは図書館で本を借りた際、ゾフィーの市民カードの偽造を思いつく。
「こ、これで・・・これでおれは犯罪者の仲間入り・・・くくく・・・・しかし、しかしこれは正義の! 正義のためなんだーーーー!!」
「兄ちゃん、早くやれよ」
ぽち
「ぎゃーーーー!! おまえーーー! 誘惑にあらがう試練の上にできあがる甘美な達成感を、あっさりと完成させやがってーーー!!」
「いいな、兄弟って」

最終話。苦戦するゾフィーのもとへ、この世界の住人に意識を憑依させて変身したセブンXが駆けつける。
「なんでお前が来るんだ! どうせならタロウかエースが来ればいいのに!」
「やかましい! 助けにきてやったんだぞ!」
しかし二人揃っているので無事に最後の敵を撃破。
「セイイチ、セイジ、これでお別れだ」
「ゾフィー、また会えるよね?」
「それは約束できない」
そう言ってゾフィーは格好良く去っていくのであった・・・・。


こんなの考えてました。私以外に見たいやつなんているのか。
あ、バリアスラッシュは、カラータイマーから出した光線で相手を包み、その上から兄さんの手から伸びた剣で斬り裂きます。爆発はバリアの中で起こるので、エコな倒し方です。爆発が収まると、しゅるしゅるとバリアが小さくなり、中の塩も圧縮して消えていきます。

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なんでも屋繁盛記3-16

ヒカリは顔を赤くしてそっぽを向いた。
「別に・・・・・」
「子供達に感謝だな。ツンケンしている君を受け入れてくれたわけだし」
「誰が?!」
「さて、イザ君の件だが。彼の点数を見せてもらおうか」
ヒカリは膝立ちでテーブルの上に手を伸ばすと、イザの解いた問題をゾフィーに渡す。
「なかなか個性的な点数だが。彼の文章の解釈というのは?」
「なんでこの公式を使わないと解けないんだと言いだした。文章の意味はわかるが、何故そうなるかがわからないだと」
「なんだ、普通の子じゃないか」
「普通がこんな点数を叩きだすか?!」
「これは参考書が悪い」
ゾフィーは立ち上がると、奥の部屋に行ってしばらくゴソゴソと何かを漁ると、ホコリを被ったプレートを持って戻ってきた。
「なんだ、それは」
「節約の本だ。立派な参考書になる」
「おまえ、こんな時に節約だと・・・・・?!」
「イザ君の場合、現実に即した問題ならば解けるはずだ。立方体の展開図を描けと言われるより、ダンボールを平らにした絵を描けと言われた方がわかりやすい。
昔私が書きこんだものもあるから、これで教えればいいだろう。よく計算したぞ。目を傷めずに電気代を節約するにはどこまで照明を落として大丈夫なのかとか。光を増幅させるには何を使って反射させればいいのかとか」
「おまえってやつは・・・・・」
あのイザがそういう問題に手をつけるのかどうか、一瞬ヒカリの頭をよぎったが、とりあえず受け取る。
「さて、イザ君のことはこれで良いとして、この様子ではヨミちゃんとも何かあったようだな」
「そっちは問題ない。幼い割にしっかりしている。兄と妹が逆だな、あれは」
「そうか、しっかり者か。だから君もあっさり騙されると」
「なっ、騙され・・・?!」
ゾフィーはしたり顔で頷くと、閉じた扇子でぴしゃりとヒカリの頭を叩いた。
「お兄ちゃんの事が心配で、園長先生も心配な子供が平気なものか。明日しっかり遊んでもらってきなさい」

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なんでも屋繁盛記3-15

「ただいま」
ヒカリが事務所に戻ると
「おかえり」
半纏を着たゾフィーーが、造花を作りながら迎えた。
「おまえ、寝てろと言っただろう」
「ちゃんと寝たぞ。熱も下がったし。あとは鼻水ぐらいだな」
ヒマだったからと、ダンボール二つ分の内職を終わらせている。
「そうか。だが、残りは俺がやっておくから、もう一回寝ておけ」
ヒカリはイザの参考書を取り出してテーブルの上に置いた。
「それは?」
「あのクソガキの参考書だ! 全く、かわいげのない! 年長者だというのに年下どころか妹の面倒も見ずにやたらと噛みついてきおって!」
ゾフィーは手を止めた。
「ヒカリちゃん」
床に正座をすると、自分の前の床を指す。
「ちょっとそこに座りなさい」
「なんだ、いきな・・・・・」
ゾフィーの顔を見たヒカリは声を失った。表情を完全に消している。隊長をしている時に数度、怒った時にしかこんな表情を消した姿を見たことがない。
威圧感に押されて、ヒカリはしぶしぶゾフィーの前に正座した。
「君は、イザと喧嘩をしたのか?」
「別に、そういうわけでは・・・・」
「では、先程の発言はどう捉えるべきなのだろうな」
「それは・・・・」
ヒカリは怒られている生徒のように身を縮めた。
「・・・・もともとあいつは昨日からツンケンしていた。今日、借金取りが来た時も、子供達は追い返そうとしたが、あいつはそれには参加しなかったし、後からヨミだけ引っ立てていった。それに成績が悪すぎる! 文章の解釈から教えなければならん!」
「借金取り?」
ゾフィーが少し表情を戻した。
「そうだ! 知らなかったのか?! どこの闇金融か知らないが、何度も取り立てに来ている!」
「まあ、借金ぐらいはしていても不思議ではないし。その辺は我々の感知するところではない」
「ゾフィー!」
ヒカリは床を叩いて膝立ちでゾフィーに迫った。
「おまえがそういうことを言うか?! 子供に手をあげるような連中だぞ!」
「それはいかんな。暴力は良くない。
それで? イザ君の文章の解釈というのは・・・・」
「はぐらかすな! 子供が困ってるのに、見捨てるのか!? おまえが!」
「私に払えというのか?」
ぐっとヒカリは言葉を詰まらせた。
「そうじゃなくて! 他にもいろいろできるだろう?! おまえなら!」
「自分で借りたお金は自分で返す。依頼人の借金の心配を我々がしてどうする。
それにしても」
ゾフィーは半纏の袖から扇を出した。
「君が子供のことをそんなに心配するなんて、珍しい」
開いた扇が、口元の笑みを覆った。

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拍手、ありがとうございます!

報告さん>お体大丈夫ですか? 兄さんみたいに過労死(ファイヤーヘッド)しないように、ご自愛なさってくださいね。
ヒカリちゃんの試練の為に、兄さんは風邪ひいてるぐらいがちょうどいいのです。

yamiさん>ハニワ! そうだハニワ! 私としたことがなんということを忘れていたのか!
次の敵はハニワに決めました。ヨミやイザは何かよさげな感じにイメージしておいてください。

なんでも屋繁盛記3-14

イザはぶすっと頬を膨らませたまま、机だけを見ている。
「じゃあ問1からやるぞ。ここの答えはどうやって出した?」
イザはプレートをヒカリの手からひったくると、別ページを表示させ、計算過程を出した。そのまま無言でつっ返す。ヒカリのこめかみが引き攣った。
「黙って取るな。返す時もちゃんと言う!」
イザはまた横を向いた。何が気に入らないんだ、こいつは。
イライラしながらヒカリは経過を見た。使用している公式が違っていた。
「使っている公式が違う」
「何故ですか」
「何故もへったくれもあるか! 問いをよく見ろ! 求めているのは反発力であって重力じゃない! 次の問いは・・これもか!」
カレッジは国語もしっかりできないと無理だ。
「物理じゃなくて国語からやるべきだな・・・・・」
「文章の意味ぐらいわかります!」
「だったらなんで違っている?! 計算ミスならともかく、最初で躓いているようでは話にならん!」
「だから、わからないんです! なんでこれが必要なんですか?!」
「それが人にものを教わる態度か!」
「僕は教えてくれなんて頼んでいません! 園長先生でしょう、勝手に頼んだのは!」
「人の好意を足蹴にするな! 
さっきだってなんだ! ヨミだけ連れていって他の子供の面倒は見ないで! おまえはここで一番年長だろう!」
「・・・・・!」
イザは次に言いたい言葉を飲み込み、猛烈な勢いでヒカリを睨みつけた。
(・・・・・・リ・・・・・・・カリ・・・・・・ヒカリ・・・・・・!)
頭の中で響き始めた声に、思わずヒカリは怒鳴り返した。
(うるさい! なんだ!)
(・・・代わり、ましょうか・・・・?)
遠慮勝ちなセリザワの声に、ヒカリは急速に頭に上っていた血を下げた。
(勝手に噛みついてくるこいつが悪いんだ)
ヒカリはまだ睨み続けているイザを反対に睨み返す。血圧をあげたまま、数枚のプレートをイザの机に落とした。
「文系を明日までにやっておけ。理系はもっとわかりやすい文章にしてもってくるから、それからだ」
ヒカリはそれだけ言い捨てると、イザとは視線を合わせずに職員室を出た。
(ヒカリ、怒ってはいけません。先に彼の話を聞いてあげなくては)
(昨日から勝手に怒っていたのはあいつの方だ。なんだあの子供は! 妹のことも、世話になっている園長のことも考えずに!)
ヒカリは足音を立てて、子供達を昼寝させるために、広間に戻った。

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なんでも屋繁盛記3-13

ヒカリは園長室の隣の部屋に入った。もとは職員室らしき様相してる。机の一つに向かって、イザがプレートを広げていた。
「イザ」
少年が顔をあげる。
「何か?」
可愛くない子供だと思った。
「カレッジを受験するんだろう。勉強を見てやる」
イザは不躾な目でジロジロとヒカリを見た。
「わかるんですか? 幼児相手にするのとは違うんですよ」
(このクソガキが・・・・!)
胸のスターマークが見えないのか! と思ったが、これだけでは何を基準にもらったのかわからないだろう。
「カレッジなら卒業した」
首席だったような気がするが、答辞とかは全て断っていた。
ヒカリは昨日本屋で買ってきたプレートを見せた。
「参考書を見たが、まだ全部解ける。問題ないだろう」
イザは少し視線を外すと、「じゃあお願いします」とぶっきらぼうに言った。
隣の椅子に座って参考書を広げる。替わりにイザが自習で使っていたプレートを見た。
(独学で頑張っているといえば頑張っているが・・・・)
ちょっと入学できるとは思えない。試験までの数か月、みっちり特訓しないとまず無理だ。
「できたか?」
頭を抱えていたイザは、渋々プレートを差し出した。
「・・・・全滅だぞ、おい」

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なんでも屋繁盛記3-12

ヒカリはイザのいる場所を探そうとして、広間を見渡した。昨日と同様、そこに彼の姿はなく、代わりに窓際でヨミが、友達に囲まれている。イザの場所を聞こうとしてヒカリはヨミの方に近づいた。
「ヨミちゃん、だいじょうぶ?」
「げんきだして」
女の子達はかわるがわる、落ち込むヨミを励ましていた。
「ヨミ」
「ヒカリせんせい・・・・・」
「イザは何処に居る?」
ヒカリの質問に、ヨミははっきりわかるほど落胆した。
(な、なんだ?! どうした?!)
俯いてしょんぼりするヨミは、やがて顔をあげずにぽつりとつぶやいた。
「えんちょうせんせいのおとなりです」
「そうか。わかった」
「・・・おにいちゃんにおはなしですか?」
「いや。勉強をみてくれと言われたからな」
それだけ言うと、ヒカリはイザのいる場所へと向かう。
「おべんきょうなんて、だいきらい・・・・・」
ヨミは誰にも気づかれないように呟くと、無理に笑って顔をあげた。
「あそぼう! ね?」
「うん!」
「おにんぎょうさん、もってくるね!」

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なんでも屋繁盛記3-11

ヒカリは立たされた子供達を促して建物の方に向かった。
「なあ、ヒカリ・・・・」
ヒカリの手にしがみついて、しょんぼりしていたクァールがそっと顔をあげた。今までの元気さが嘘のように消えうせている。
「目上に対して呼び捨てするな」
「ヒカリせんせい」
「なんだ」
「おれたち、まけちゃったのかなぁ・・・・」
ぐっと、ヒカリは喉を詰まらせる。
「これは勝つとか負けるとか、そういう勝負事じゃない」
「でも、まけたらここがなくなっちゃうんだろ? クヌートせんせいがいってた」
おそらく少し前までいた先生だろう。
「だからヨミが、わるいやつをやっつけようって」
ヒカリはなんと言っていいかわからず、しばらく言葉を探した。両手を子供に引っ張られたまま、建物の中に入る。昼寝用に使ってる大部屋に入って、友達と遊びに飛び出そうとするクァールの手を引っ張った。
「せんせい?」
「あいつらは悪いやつらかもしれないが、倒すにはおまえ達にはできない方法が必要だ。
俺にも倒し方がわからないから、ちょっと調べてみる」
「ほんと?! ありがと、ヒカリ!」
クァールはパッと目を輝かせると、側で待っていた友達を伴って、一緒に玩具がたくさん入っている箱に突撃していった。
「こら! 呼び捨てにするな!」
ヒカリは怒鳴って溜息をつくと、頭を一つ振って顔をあげた。
「まだイザがいるか・・・・・・全く、ゾフィーもやっかいな仕事を・・・・・」

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なんでも屋繁盛記3-10

「しゃ、借金?!」
予想もしなかった話に、ヒカリの声が若干上ずる。
「ええ。返済期限はもうとっくに過ぎていましてね。何度もお邪魔しているのですが、何時もはぐらかされまして。
それに・・・・子供達がどうも凶暴で」
「あんた達の態度が悪いんじゃないのか」
「ボディーガードの見立てだと、どうも戦闘訓練でも受けているんじゃないかという動きがあるんですよ」
ヒカリはビクリと背筋を凍らせた。まだエンペラー星人が生きている頃に、ここの子供達に訓練を受けさせていたのなら、その可能性はある。
(お、落ち着け・・・そのことを知られるな・・・・!)
「子供相手にボディーガードが必要か。よっぽど体力に自信がないんだな」
「ははは・・・いえ。こちらに連れ来るのはついでですよ。他にも回らなければいけない場所もありますからね」
ビジネスマンは穏やかに笑った。ヨミがヒカリの足にしがみついて、ベーっと舌を出す。
「早々にそっちの方に回ってもらおうか。借金があろうがなかろうが、次に同じようなことがあったら警察を呼ぶからな」
「注意しておきましょう」
ビジネスマンは、ボディーガードに視線をやると、敷地内から立ち去って行った。
「大丈夫だったか?」
ヒカリは腰を少しかがめてヨミの頭を撫でた。
「うん! ありがと、ヒカリせんせい!」
「どうだろうな。何もできなかったが・・・・・」
「ヨミ!」
鋭い子供の声がする。建物から、ヨミの兄が出てきた。地面に座って泣いている子達を乱暴に立たせると、ヨミの方を睨みつける。
「またあいつらの相手をしたのか。やめろって言ったじゃないか」
「だってえんちょうせんせーが、いたいいたいなのよ!」
何か言いたそうに口を開きかけるクァールの横を通り過ぎ、彼は乱暴にヒカリからヨミを引きはがした。
「お騒がせしました」
そのまま建物に戻ろうとする。
「おい、待て!」
「なんですか?」
冷たい視線に、一瞬ヒカリは動きを止めた。何を言おうとしたのか忘れてしまう。
「そ、そんなに乱暴にひっぱらなくてもいいだろう。痛がっている」
彼はヨミを見下ろすと、少しだけ手の力を緩めた。
「それと」
「まだ何か」
再度歩みを止められて、彼は不機嫌な視線を隠そうともしなかった。
「イザというのは誰だ?」
「それは僕です。以上でよろしいですか?」
返事を待たず、イザはさっさとヨミを引きずって建物の中に入った。他の園児たちを置き去りにして。


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拍手、ありがとうございます!

yamiさん>今回、ピスコとかクアールとか、モンスター系の名前使ってみました。でもヨミとイザだけは神様系です。最初は家庭教師なヒカリを考えていたのですが(つまりイザだけ)、なんかこう、教えるだけじゃ物足りないというか・・・・。どうも最近、長編化しているので、いかんなあと思っているのですが。どうして余計なストーリーを追加してしまうのか・・・orz
黒猫のタンゴ歌う取り立て屋もいましたよねー(笑)

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なんでも屋繁盛記3-9

「わーーー!!」
子供達が手に手に玩具の武器を持って、来訪者に一斉に襲い掛かる。
「おっと、いけませんねえ」
ビジネスマンはひょいと後ろに下がると、同行者が前に進み出た。次々に飛びかかってくる子供達を、片っぱしからつまみあげ、投げ捨てる。そこにヒカリがやったような手加減は一切ない。
「うう・・・うわーーん!!」
「あーん、あーん!」
「いたいよう・・・・」
地面に放り投げられた子供達はすぐに泣き出してしまった。
「ええい、かえれかえれーー!」
一度転んだクァールは果敢にも再度戦いを挑んだが、軽く爪先で転がされてしまった。
「こらーー! みんなをいじめちゃ、めーでしょ!」
ヨミはヒカリの伸ばした手からすり抜けて、突進していった。
「あ、こら! ちょこまかと!」
用心棒の手をすり抜け、ビジネスマン風の男に真っ直ぐ到達する。なかなかの運動神経だ。
「えい!」
そのまま手に持った箒を振りかぶる。
「おっと!」
ビジネスマンはそれを軽くバッグで受け止めると、ヨミの首根っこを掴んで持ち上げた。
「お嬢ちゃん、先生を呼んできてくれるかな?」
「いやよ!」
ヨミは短い足ながらも、ポーンとビジネスマンの顎を蹴とばした。
「こ・・・・このガキ・・・・」
「やめろ!」
この場にはありえない、大人の男の声に、ビジネスマン達は驚いてそっちを向いた。
「幼児虐待だな。今すぐ警察を呼んでやってもいい」
「やっと話のわかりそうな人が出てきてくれましたか」
男はヨミを手荒に地面に下ろすとヒカリの方を向いた。
「園長先生とお話がしたいんですよ」
「今日は病欠だ」
「そうですか。では、明日またお伺いしましょう。しっかり伝言しておいてください。
明日までに、こちらに貸し付けたお金、全額用意してくださいとね」

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なんでも屋繁盛記3-8

ヒカリは翌日再び幼稚園へと向かった。
(今日は遅れを取るわけにはいかん)
全身の感覚を研ぎ澄まし、いつでも攻撃に入れるように気合を入れる。
錆びた門を押して中に入ると、ずらりと並んだ子供達がそれぞれ玩具の武器を手に、ヒカリを睨みつけていた。
「な、なんだ?! どうした?!」
確かに子供達からしてみたらこっちは親の敵だろうが、まさかここまで鬼気迫って睨まれるとは。
「ちょ、ちょっと待て! 落ちつけ! おまえ達、これには事情がある!」
「せんせいはあぶないからさがってろ!」
「まきぞえくってもしらないぞ!」
「は?」
「ヒカリせんせい!」
ヨミが子供達の群れから出てきて、背伸びをしてヒカリの手を引っ張った。
「あぶないからかくれてて」
「なんだと?」
ヨミに引っ張られるまま、子供達の戦列の後ろに連れてこられ、更に建物の中にまで押し込められそうになって、ヒカリは慌ててヨミの手をそっと押さえた。
「何をする気だ?」
「あたしたち、これからわるいやつをやっつけるのよ!」
「悪いやつ?」
すわ出入りか討ち入りか。子供達は門の方を睨みつけている。
「園長先生はどうした?」
「きょうはこしがいたいいたいだって」
昨日のドスの効かせようはどうした。ヒカリは妙に腹を立てながら、とりあえず事態の収拾にかかる。
「悪いやつは俺がやっつけるから、おまえ達は建物の中に入っていろ。子供には危険すぎる」
「ダメよ!」
「そうだそうだ!」
ヨミの横にちゃっかりとやってきて同意したのは、昨日さんざんヒカリの頭に乗ってきたクァールだった。
「おれたちのようちえんはおれたちがまもる!」
「ふん!」
ヨミはクァールの言葉にそっぽを向くと、ヒカリに手を振って最前線へと走っていく。
「あ、まてよ、ヨミ!」
慌ててクァールが後を追う。子供のうちから色々人間関係があるみたいだ。
背筋を伸ばして子供達の固まっている方へ視線をやると、門から数人の人影が入ってくる。手に持っているバッグからしてビジネスマンか、役所関係か。
「・・・あれが、敵・・・・?」
中心にいた一人が子供達の人垣に目を細めた。
「おやまあ、これはこれは嫌われていますねえ。
園長先生はいるかな?」
「かかれーーー!!」
クァールが鬨の声をあげた。

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なんでも屋繁盛記3-7

ヒカリは苛立ちや焦燥感の交じった荒い足取りで事務所に戻った。
「ゾフィー!」
バタン! と荒っぽくドアを開けると
「ばび?」
綿入り半纏を着たゾフィーが、造花を作っていた。
「ああ、おかえり、ビガビ」
「人の名前だけ鼻水垂らしながら呼ぶな。何やってるんだ」
「いや、今回の仕事は実入りが少ないから、内職でも・・・・ぶえっくし!」
「風邪薬飲んだのか?!」
「一応、市販のは」
ヒカリはダンボールと造花を取りあげると、ゾフィーを奥の居室にしている方に追い立てる。
「具合が悪いんだったら寝てろ!」
「しかし・・・・・・」
「いいから!」
ベッドに向かって蹴とばすと、ゾフィーは大人しく布団に潜った。ヒカリは造花の材料をテーブルの上に置くと、ゾフィーの作ったモデルを見ながら、ちまちまと作り始める。内職できるなら簡単な作りのはずだ。
「おまえ、今回の依頼内容、全部知ってたのか?」
「うん」
「恨まれて、当てつけられてるだけだぞ」
「そうかな? ピスコさんは良い人だと思うが。人を殺したから悪いとだけ決めつけたら、私だって何人も殺しているよ」
「動機が違う。事実だけを見ていうな」
針金に緑の紙が上手く絡みついた。
「ピスコさんは、今は子供が好きで幼稚園をやっている。これだけでいいか。今、我々は市井の商売人だ」
「早く治せよ。人手がないんだから」
針金に花びらを通してボンドをつける。
「うん・・・・・そうだ、博士」
「なんだ」
「良かったらイザ君の勉強を見てやってくれないか」
「イザ?」
花びらの中心にビーズの花粉を押しつける。
「カレッジに奨学金の出る特待生コースがあるだろう? あれに受験したいとピスコさんが言っていた。げほっ!」
一つできあがった造花をダンボールに放り投げ、ヒカリはゾフィーの側にやってきた。
「わかった。わかったから・・・・寝ろ!」
「ぐほあっ?!」
腹にエルボーを叩きこむと、ゾフィーが体を痙攣させて大人しくなった。
「さて、予防接種でも受けてくるか」
ついでに受験の参考書も立ち読みしてこようと、ヒカリは再び外に出た。
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なんでも屋繁盛記3-6

「そ、れは・・・・・」
「わかりますよね? ウルトラマン」
突然つきつけられた事実に、ヒカリは言葉を失った。ではあのヨミという女の子とその兄。他の子供達の両親を奪ったのは。
「まあ、仕方がないとわかっているのですが」
ころりとピスコは表情を変えた。だまし絵の上下をひっくり返したように、壊れたピエロの笑顔が好々爺に代わる。
「それにですね」
ピスコは本棚の前に立つと、一冊本を取り出した。それを見せられるのかとヒカリが近づけば、ピスコは本を持ったまま、棚の奥を押す。カチリと何かの音がして、棚が左右にスライドする。ピスコは腰を曲げたまま、その中に入った。ヒカリも訝しみながら後に続くと、秘密の部屋の中にはずらりと様々な武器が、時には拷問道具すら混じっていた。
「私は子供達にはこういったものを教えたくはないんですよ。
皇帝陛下には悪いとは思いますが、少々殺しすぎましてね」
正直飽きました。
ぼそりと落とされた言葉に、ヒカリが絶句する。
「今は子供の笑顔の方が嬉しいもんです。ゾフィーさんとはその辺でも気が合いましてねえ。
あまりお金は払えませんが、次の先生が見つかるまで、よろしくお願いします」
ピスコは首切り刀を持ったまま、にこりと笑った。


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歳を感じてしまいます・・・orz

数年ぶりにスパコミに行ってきました。昨日。お目当てがディシディアだったんで、こりゃー混むかなと、夏コミぐらいの気合の入れようで行きました。つ、疲れた・・・・! 外で待っている時間が一番苦痛です。おお、お尻が痛いよう・・・・。PSP持って行ったけど太陽の下じゃ画面が全然見えなくて、結局何もすることもないままボーっと2時間待ち。開場して、中に入ったら(シティだとカタログ買わないといけないんですよね。コミケだと買わなくてもいいのに)、意外なほどに空いていて、45分ぐらいでお目当ての本全部ゲット。
ホクホクしながら帰りはイクスピアリに寄りました。最近のコミケ帰りの定番。GWだから混んでるかな?と思ったけど、意外なほどに空いててびっくりしました。おおい、映画館の前に誰も並んでないって初めてみたよ?! だものでいつも混んでてスルーしていたレインフォレストカフェに入りました。中はジャングルを模してて、大きな水槽に熱帯魚が泳いでたり、時々雷が鳴ったりスコールの音がしたり。アトラクションの中でご飯食べてる気分になれてゆっくりと楽しめました。
で、今日は今日で昨日の疲れでぐったりしてたんですが、弟がちょっと豪華なレストランに連れて行ってくれるというので、ホイホイついていきました。・・・・・予約なしだったから1時間半待ったよ!! どこのアトラクション待ち?! プーさんか?! バズか?! ホーンテッドマンションか?! でもご飯はすごく美味しかったです。パンはお代わり自由で、焼けたらすぐにバスケットいっぱいのパンが次々と運ばれてきて、それだけでおなかいっぱいに。お、コースのサラダだってまだ食べていないのに・・・・! パンおいしい! 特にトマトパン! おまえ何者?! トマトの分際で甘いだとう?! ちくしょう、美味しいじゃねーかってなもんですよ。
帰りに生活の木に寄ったら、チラシと一緒にメディカルハーブ検定っていうものももらいました。そしたらそこに乗ってる写真が、吉本多香美さん! う、受けちゃおうかな・・・とドキドキして帰ってきました。あ、テキスト買ってないじゃんよー。受験より話考えます、これでいいですか、レナさん・・・orz

二日連続でGWを堪能したら、体力尽きてしまい、今グロッキーです。昔は二日連続で夏コミ行ってたとか考えると、歳を感じて精神的にグロッキー。兄さん、若さを分けて!
そうそう、ウルトラサイダー、ようやく発見! 早速買ってみました!
・・・おのれ恒点観測員めーーー!! 

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なんでも屋繁盛記3-5

「・・・・・ひょっとして、他にも兄弟や姉妹がいるのか?」
「ええ。まあ、詳しい話はこちらで」
ピスコに促されて、ヒカリは薄暗く奥まったところにある園長室に案内された。
「あの子達の大半は、孤児になってしまったんですよ」
「そうか・・・・それで、ここは孤児院兼保育園ということになったんだな」
「ええ。ですが、うちはごらんのとおりの経済状態でして」
ピスコは壁に近づいた。なぜか裏表逆にかかっている額縁の前に立つ。
「何故だかわかりますか?」
「いや。だが、光の国は福祉関係にはちゃんと力を入れている。個人経営ができないのなら、国に申請すればいいじゃないのか?」
「それがね、できないんですよ」
ピスコの声が低くなった。いや、別人の声と言ってもいいぐらいだ。曲った腰を、いたわるようにゆっくりと伸ばすと、額縁をひっくり返す。
「・・・・・・・!!」
肖像画の写真は、顔まで覆う漆黒の鎧。
「皇帝陛下が、光の者どもを暗殺するために、わざわざここに作られたんですから」
振り返ったピスコの顔は、まるで壊れたピエロのように笑っていた。

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なんでも屋繁盛記3-4

「えんちょーせんせい、おてつだいするね」
「おお、ありがとう」
小さな女の子の星人達が、ちょこちょことピスコの周りに集まり、一緒に布団を畳み始める。
(そうか、女の子の方がマシなんだな)
ヒカリは腕と足にはりついてくる男の子を一人づつ引きはがしながら、そのことに気づいた。一人はがすと今度は背中に一人上ってくる。何時も何時も「タロウが、エースが」と、彼らの子供の頃のことを楽しそうに話すゾフィーが、いよいよ信じられなくなってきた。こんなに騒がしくて攻撃ばかり仕掛けてくる男の子の何処がいいんだ。
「あなたたち! せんせいがこまってるじゃないの! はなれなさいよ!」
女の子の一人がピスコの側から離れて、ヒカリ達の方に来た。小さいながらも腰に手を当てて仁王立ちにヒカリを睨みあげている。正確には、ヒカリによじ登っている男の子たちを。
「イーだ! ヨミみたいなやつはウルトラぞくにでもなれよ!」
「ばっかじゃない! うちゅうけいびたいにはいるっていうのよ!」
女の子の方が頭も良さそうだ。ヨミと呼ばれた女の子の後ろには、他の女の子達が応援するように控えている。ヒカリは数人にひっつかれながら、よたよたと女の子の側に行ってしゃがんだ。
「君はヨミというのか」
「はい! はじめまして、せんせい!」
ヨミはそのままペコリとお辞儀をする。親の躾が行きとどいている。
「俺はヒカリだ。しばらく君達の世話をする」
「よろしくおねがいします!」
ヨミのお辞儀に合わせて、後ろにいた女の子達もお辞儀をした。
「おっちゃん、ヒカリっていうのか! よろしくな! せんせい!」
「ちょっとクアール、おりなさいよ!」
馴れ馴れしい男の子を、女の子達がまとめて引きずりおろしにかかった。
「なにすんだよ!」
「せんせいのじゃましちゃめでしょ!」
今度はヒカリの体に女の子までもが圧し掛かり、張り付いている男の子を引っ張り出す。
「ぐあっ! こ、こら! 俺までひっぱるな! 痛っ・・・・!」
お昼寝をしていた講堂が、再び騒がしくなった時だった。
「うるさいよ!!」
廊下とつながる唯一の扉から、地球人で言えば14~15歳ぐらいの男の子が不機嫌な表情で立っている。彼は講堂の中の人間を一瞥すると、ふいっとそのまま立ち去った。
「おにいちゃん!」
ヨミがヒカリの体から離れて、ちょこちょこと後を追った。それを合図に、子供達は白けたようにヒカリから離れ始めた。
少々面白くない気がしたが、体が解放されたヒカリは、やれやれとピスコのところに行った。
「いや、お騒がせして申し訳ない」
「それよりあの子供は? 幼稚園にいるような年齢ではないが」
「ヨミのお兄さんですな。事情があって、妹と一緒にいるのですよ。ここは今は、幼稚園だけではないのです」

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