もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

プリンセス ランサム33

「・・・・・・・うわぎゃわわわ!!」
後ろを振り返って状況を認識したマックスは、意味不明な絶叫をあげた。
「マックス、大丈夫?!」
「無事か?!」
「まあ・・・・」
メビウスがマックスとアルテアの手を引っ張っていなければ、押しつぶされていただろう。
「だ、大丈夫ですか?!」
まださっきの木のところにいたスタッフが駆けつけてくる。
「な、なな・・・なんとか・・・・・」
「まだ近くにいるようだな」
ゼノンは眼光鋭く周囲を見渡す。
「アルテアさん、スナモグリオオカミキリムシって、どんな虫なんですか?!」
「ええと、とても大きいんですのよ。そうですわね、オルメカぐらいはありますかしら」
「オルメカ?」
「ええ、わたくしの幼馴染ですの。わたくしより頭一つ分ぐらい、大きいかしら?」
アルテアがちょっと見上げるような仕草をすると、そのアルテアめがけて、巨大な虫が降ってきた。
「きゃーーーー!!」
「うわっ!」
咄嗟に庇おうとしたメビウスが、一緒に押し潰される。
カミキリムシは、クワガタにも似た巨大な二股の顎をアルテアに突き刺そうと持ち上げた。
「昆虫採集キーーーック!!」
マックスのドロップキックがカミキリムシを蹴り飛ばした。吹っ飛ばされたカミキリムシは、近くの木に盛大に叩きつけられ、ぽとりと落ちる。かさかさと六本の足が動き、再び立ち上がった。
「無事か、メビウス」
「う、うん。アルテアさんは?」
「・・・ええ・・・すこし、ぶつけましたわ・・・・・」
肘をさするアルテアを、メビウスとゼノンが支える。
「こんなでっかい虫じゃ、木が何本あったって足りねえぜ!」
カミキリムシの黒い目がマックスを睨んでいるように見える。じりっと砂を踏むマックスに、ゼノンとメビウスは固唾を飲んで勝敗の行方を見守った。
カミキリムシが飛んだ。黒いまだらの羽が広がる。
マックスは頭部に手を当てたままジャンプする。銀色の筋が一本、空によぎった。
どう、と地面にカミキリムシが落ちた。

スポンサーサイト

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム32

メビウス達はアルテアと連れだって歩き始めた。
「じゃあ、『パニック列車』に乗っていいですか?」
「ええ。そんなに嬉しそうにしているのなら、わたくしも是非ともご一緒させていただきたいですわ」
「大丈夫! ちゃんと4人分のチケットあるから!」
マックスがドンと胸を叩いた。

   メリメリメリッ!!

続いて轟音に近い音を立てて、さっき通り過ぎた場所に、木がたおれた。
「ええ?!」
「だ、誰か下敷きになってない?!」
周囲の客たちも悲鳴をあげて逃げている。すぐにスタッフが駆けつけた。
「誰もつぶれてないみたいだな」
ざっと見渡した限り、人的被害はなさそうだが、ジャングルとテーマパーク内の道路の間には柵が設けてあり、その柵の一部が木の重みでひしゃげていた。
輪になって見物する客の前で、スタッフが倒れた木の検証をしている。
「スナモグリオオカミキリムシが喰った痕だな。それもついさっき」
「参ったな、殺虫剤は使えないし」
「それなら超音波を使えばいいと思う」
唐突に背後から聞こえた声に、しゃがんでいたスタッフ達は驚いて振り返った。
「スナモグリオオカミキリムシは周波数帯6857THZの音波を好まない。可聴領域ではないから、虫避けになると思う」
無表情で大人びた口調で話す子供は、それだけそっけなく言うと、背を向けてスタスタと行ってしまった。
「虫じゃしょうがないよなー」
ゼノンを迎えたマックスは、後頭部に両手を当てて歩きだした。
「そうだね」
「ですが、対策を講じられたのは素晴らしいですわ。スナモグリオオカミキリムシはもう、惑星ヅェルトにしかおりませんの」
「へー、そうなんだ。お姉さん、物知りだね」
アルテアは嬉しそうに微笑んだ。
「ねえ、早くしないと乗れなくなっちゃうよ! あれ、一時間に1本なんだから!」
メビウスがマックスやアルテアの手を引っ張る。
「おいおい、おまえ、今日はやけに張り切ってるなぁ」
小走りになったマックスの真後ろ1センチのところに、ドオオォォン! と、木が倒れた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム31

「まあ、ありがとうございます」
アルテアは、ふわりと周囲を温かくさせる笑顔を向けた。
「あ!」
メビウスは大事なことを思い出した。
「どうした?」
「あの、お姫様」
心配そうに見上げるメビウスに、アルテアは柔らかく微笑み返した。
「どうぞ、アルテアと呼んでください」
「あの、じゃ、アルテアさん」
「はい」
「それって、時間制限あるんですか?」
メビウスの質問に、マックスとゼノンも「あ!」と大事なことを思い出す。アルテアは人差し指を頬に当てて首を傾げた。
「そうですわね。急いで、とは言いつかっておりますが、何時まで、とは言われておりませんわ」
「あ~、助かった~」
マックスは大仰に胸を撫でおろした。
「せっかく予約取った『ゴールデンナイトアドベンチャー』がダメになるところだった」
「まあ、他にお約束が? わたくしがご迷惑をおかけしてしまったのですね?」
「あ、でも大丈夫です!」
「先に我々の行きたい場所に行ってもよろしいでしょうか?」
ゼノンの問いに、アルテアは満面の笑みで答えた。
「もちろんですわ」
「「「やったーー!!!」」」


ジャングルの中で、ぞろり、と影が動いた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム30

「はあ・・・・」
「まあ、別にいいですけど」
「しかし、何故我々にそのようなことを?」
女性は慌てたように口元に手をやった。
「まあ、わたくしったら、ご挨拶もせずに。
わたくしはリーリブの王女、アルテアと申します。故あって光の国へ参らなければなりません。どうか、わたくしを連れ行って欲しいのです」
三人はぽけ~っとアルテアと名乗った女性を見つめていたが、我に返ったマックスが二人の首を抱えて後ろを向いた。
(おい、どう思う?)
(ど、どうって・・・王女様なんじゃないの?)
(いや、確かにおかしいな。王女ともあろう身分の者が、護衛もつけずにフラフラ歩いているだなんておかしい)(だろ?)
(そ、そうだね、そう言われてみれば・・・・)
(お姫様がフラフラ歩いてたら、俺達とっくにユリアン王女とだって知り合いになってるぜ)
それは80が全力で止めているからである。
(でも、光の国に行きたいって言ってたよ)
(それだが、一つ心当たりがある)
ゼノンは入園した際にもらったパンフレットを取り出した。
(これだ)
パンフレット上の地図の一点には、『ダーク・キャッスル』とアトラクションの名前が載っていた。「闇の魔王に支配された光の城を取り戻そう!」という説明がある。
(これ?)
(ここも『光の国』が舞台だ。もちろん、我々の国とは違うが。確か、2万年ぐらい前の映画だったと思う)
(あー、ひょっとして『ウオーリアオブライト』か?)
(あ、それなら父さんのラックにプレートがあったよ! 見たことないけど)
(ってこーとは、何か? あのお姫様役の人をここまで連れて行ったら、何か景品もらえるとかか?)
(おそらく)
頷くゼノンに、マックスとメビウスも表情を輝かせる。
(よし!)
三人同時に拳を握りしめて顔を見合わせると、アルテアの方に向き直った。
「「「お姫様、僕達が案内します!!!」」」

【“プリンセス ランサム30”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、ありがとうございます!

報告さん>アシェルも秘書室で苦労しているので、一応頭使ってます。レオ達もあのままだったら使っていたであろう方面の。アルテアは一応皇帝に狙われているので~。でも天然は怖いですネ。兄さんよりもすらすらと書けるが不思議です。

4コマさん>小さい男の子が年上のお姉さんを守る! というのがツボなのです。大好きなのです!
シャイアンとジーナとか! 小さい三人のナイトに頑張ってもらいます。

yamiさん>メビは兄さんと一緒にいるうちに(アフターケア)しっかり者になりました。タロウの部屋の掃除をしているのも原因かと思われます。これが地球に行けば、周りは頼りになる人がいっぱいで(ミライ談)、ウルトラ族特有の天然が爆発すると思うのです。
ってか、あの一族は全員天然だと思います。



マイ設定をちょっぴりだけ更新

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

プリンセス ランサム29

撮影が終わったのか、人だかりが移動し始めた。
「ちょ、ちょっと! 待って! もうちょっと立ち止まってて・・・うわっぷ!」
アストラはあっという間に人込みに流されていく。
「すみません、すみませーん、ちょっと通して・・・おわっ!」
レオも同様で、行列に慣れているアシェルはすぐに危険を回避して列の外に逃げ出し、元々外側を見ていたルベンは無傷だった。
「どうしましょう。バラバラになってしまったようですが」
「なんか別の手を考えないとね。ちょっと隊長に連絡とってみようか」
アシェルは通信機を取り出すと、再びゾフィーへと繋いだ。


「大丈夫でした? あの・・・・凍ってませんか?」
メビウスは恐々と女性に尋ねた。何しろウルトラフリーザーは先週習ったばかりである。
「ええ」
スタッフに役者達の控えている場所に連れてきてもらうと、お茶が出てきた。
「どうも、申し訳ございません!」
監督やスタッフ達が揃って頭を下げる。
「皆様、お気になさらなくても結構ですわ。それよりも、わたくし皆様のお役に立てたか心配ですの」
椅子に両足をきちんと揃えて座ったアルテアは、おっとりと尋ねた。
「え、ええ、そりゃあもう!」
ひたすらに首を上下する監督を見て、マックスは心配になって釘を指した。
「おっさん、事故でまずいってカットしないよね?」
「マックス、『おっさん』は良くないぞ」
平然と『おっさん』と繰り返すゼノンに、メビウスは顔を青くした。
「すみません、すみません! えっと、監督、ですよね・・・・?」
とりあえず謝ってから確認する。
「は、はは・・・まあ、君達からしたらおっさんだろうがね」
フィアフル星人の監督は帽子の上から頭を掻いた。
「病院で検査の手配をしますが・・・・・」
「いいえ、それには及びませんわ」
女性は軽く首を横に振ると、優雅にパイプ椅子から立ちあがる。
「わたくし、これから行かなければならない場所がありますので、失礼させていただきたいのですけれども」
「そうですか。いや、本当に申し訳ありません」
監督やスタッフ達は再び頭を下げた。
女性が微笑んで控え室から出て行くのを見て、居る必要もなくなったメビウス達も、監督達に軽く挨拶をしてその場を辞した。
外では女性が何故かメビウス達を待っていた。
「あれ、お姉さん、用事があるんじゃなかった?」
「はい。
実はあなた方にお願いがあって、お待ちしておりましたの」
「お願い?」
三人はそろって首を傾げた。
「わたくしを光の国まで案内して欲しいのです」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

10000ヒット、ありがとうございます!

教えられて初めて気がつきました。


10000ヒット、ありがとうございます!!

いやもう、びっくりです。
更新のろのろ気味になってるし、文字ばっかりでなんのひねりもないのに見に来てくださってる方がいるって、本当に凄い。
改めてありがとうございます

特に頻繁にコメントをくださる報告さん、4コマさん、yamiさん。いつも元気づけられてます。ありがとうございます。今月は頭から苦しくて、しばらく停止しようかと思ってたぐらいでしたが、なんとか続けてこられたのは、皆様におかげです。

たまにはリクエスト受付しましょうか。
2月が終わる日まで、コメントでも拍手でも。できれば兄さん関連をお願いします(笑)

今年は絶対に格好良い兄さん書くぜ! 目指せ、「壁」!

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

プリンセス ランサム28

「こ、これは・・・・・」
「この中から探せって?!」
二人は悲鳴じみた声をあげた。後ろから追いついたアシェルが、軽く口笛を吹く。
「なんか撮影でもやってんじゃないの? アトラクションが人気だってのもあるだろうけどさ」
「来たことあるのか?」
「あったりまえじゃん!」
休日は有効に活用するものである。
「おや、これは凄い人ですねえ」
のんびり歩いてきたルベンは、「遅い!」とアシェルに蹴とばされる。
レオは気を取り直して顔をあげた。
「とりあえず片っぱしから探してみよう」
「そうだね。お姫様じゃ人込みの抜けだし方なんて知らなさそうだし」
「じゃ、あたし達はこっち側回るから」
「俺達は反対側に回る」
軽く手をあげて二手に別れると、四人はジャングルの広場に散った。


「みなさーん、これから怪獣がジャングルの上から顔を出すので、反対側に逃げてくださーい!」
説明するスタッフの反対側には、目印の旗を持っているスタッフが、旗を動かした。
「はーい!」
エキストラ参加者たちは、小さな子どもみたいに元気に返事を返して、くすくすと笑った。
「ここから、あそこまで行けばよろしいのですね?」
「そうです」
メビウスが着つけを手伝った女性は、何故かにこにことそのままくっついてきてしまった。
「嬉しいですわ。どなたかのお手伝いができるだなんて」
「うはっ、俺達これで映画デビューじゃん!」
「顔は映っていないがな」
「さっき聞いたけど、名前書いておけば映画の試写会のチケットくれるって」
メビウスがしっかり聞いてきた説明に、二人は表情を輝かせた。
「本当か?!」
「うん」
「それは嬉しいな」
騒ぐ子供達を見て、女性は相変わらずニコニコしていた。
「それじゃ、本番入りまーす!」
スタッフの声にざわついていた広場が静かになる。カメラやマイクが動いてきて、にわかに周囲の気配が変わった。
「4・3・2・1・・・スタート!」
ジャングルの上から、ぬっと首だけの恐竜めいた怪獣が顔を出した。
「うわーー!」
「きゃーーー!」
なんだか棒読みっぽいなと思いつつ、メビウス達も悲鳴をあげながら、旗を振っているスタッフの方へと走りだす。
ゴオーーーーー! っと怪獣の口から火が出た。
「お、すげえ!」
炎が着ぐるみの頭の上を舐めていく。
「こ、これちょっとやりすぎじゃない?」
撮影で本物の炎を使うのぐらいは知っているが、それにしても素人相手に炎が近すぎる。
「きゃあっ!」
本物の悲鳴があがった。倒れた一人に向けて、ことさら強く炎が吹きつけられる。
「か、カット! カット! 火を止めろーーーー!!」
監督やスタッフの声があがる。
「いけない!」
メビウス達は咄嗟に逃げ惑う列から外れ、倒れた人影に近寄ると、両手を合わせてウルトラフリーザーを放った。
「大丈夫ですか?!」
消化器を持ったスタッフ達よりも早く火を消し止め、駆け寄って着ぐるみを脱がした。
「あ、お姉さん」
中から出てきたのは、さっきメビウスが着替えを手伝った女性だった。
「ええ、大丈夫ですわ。先程召し換えをしていただいたので、炎を防いでくれたようですの」
火傷一つ負わないまま、女性はさっきと同じように、にっこりと微笑んだ。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム27

「そんなわけあるか!」
「あっそう。だったらいいけど」
言い捨てるかのようなアシェルに、レオが渋い顔をした。
「そういう言い方はないだろう」
アシェルはがしっと猛烈な勢いでレオの肩を掴むと、その場で後ろを向く。
「何言ってんの。アドバンテージは常にこっちが握っておく! これが勝負の鉄則だよ」
「なんの勝負だ」
「まあ、あんた達にはそこまで影響ないと思うけど、議席が一つできるってことは、その分何かしらあるってことさ。こっちの責任は絶対に追及させないようにしとくんだよ。わかったか」
「いや、よくわからないというか・・・議席?!」
アシェルは唐突にレオの肩を放した。
「じゃあ、ま。お姫様探しにいってくるよ」
「あ、ちょっと待ってください」
ルベンが当たり障りない声をあげた。が、内容は深刻だった。
「どうや他にも王女を狙っている星人が紛れ込んでいるようです」
「何だと?!」
「さっき一人倒しました」
隣でイサカルが肩を竦めた。
「ちょいと長居することになりかもしれません」
「す、すぐに姫の行方を!」
「わかった!
アストラ、行くぞ!」
レオの声にアストラは大きく頷くと、大分回復した体で走り出す。
「しゃーないね」
と、アシェルもその後を追う。
「ルベン」
「はい」
イサカルが連絡役として、オルメカと一緒に残る。焦りのあまり地団駄を踏みはじめたオルメカを見て、イサカルはポンとその肩を叩いた。
「なんとかなりやすよ。ここはもう連邦の管轄内ですかね」
「だといいのだが・・・・」


がさがさとジャングルを抜けていくと、ざわめきが聞こえる。
「観光客の声、かな・・・・・」
「だろうな。できれば仕事以外で来たいものだが・・・・・」
「そうだね」
子供の頃、遊園地になんて行ったことは、なかった気がする。
そんなことが表装意識に上る前に、二人の目の前には、黒山の人だかりが立ちはだかっていた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム26

「それじゃ、皆さん、このボラール星人の着ぐるみを着てくださーい」
スタッフが集まったエキストラ希望者に、着ぐるみを配る。
「へー、こんなの着るんだ」
「まあ、擬態のできない星人もたくさんいるからな」
メビウス達は渡された着ぐるみをお互いに着せ合う。周りの人々も、気づいた人が慣れない人を手伝っていた。
「あれ、これはいったいどうしたら良いのかしら?」
のんびりとした声がした。
三人がそちらに目を向けると、比較的ウルトラ族ににた外見をした女性が、頬に手を当て、困ったように渡された着ぐるみを見ている。
「手伝いますよ」
メビウスはちょこちょこと女性の前に行くと、彼女が持ったままの着ぐるみを触る。
「まあ、ありがとうございます」
女性はメビウスに合わせて屈むと、礼儀正しくお礼を言って微笑んだ。


「おまえ達! あれほど姫のお側を離れるなと言っただろうに!」
「も、申し訳ございません!」
オルメカの雷に、侍女達は震えあがり、膝をついて謝っている。
「どうした、オルメカ」
レオが怒鳴り声を聞きつけてきた。
「姫が・・・・姫がいらっしゃらないのだ!」
「何だって?!」
オルメカはイライラと侍女達に当たり散らす。
「姫の身に何かあったらどうする?! 我ら一族の全てがかかっているのだぞ!」
「オルメカ様、申し訳ございません・・・・」
「よしなよ、彼女達を責めてもしかたないだろう」
アストラはオルメカの肩を掴んで気をこちらに向けさせた。
「どうしやした、ぼっちゃん達」
飄々としたイサカルの声が、オルメカの気に障る。
「どうもこうもあるか! 宇宙警備隊がいながら、姫がいなくなるのを見過ごした!」
「いなくなった? 王女が?」
「あのさ、それヤバくね?」
アシェルが頭をポリポリと掻きながら言った。アストラは目の上を平にしてアシェルの方を見る。
「ヤバくないなら理由を教えて欲しいもんだよ」
「じゃなくてさー。行く前にシメオンが何か言ってたと思うんだよねー」
アシェルはレオではなく、オルメカの方を見た。
「あのお姫様、方向音痴だってさ。
あんた達、こっちに責任押し付けたいの、方向音痴隠すためとか言わないよね?」


テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム25

一通りの指示を出すと、イサカルは一歩引いて全体を見渡した。
レオとアストラはきびきびと動いて、さらに細々としたやりとりを、アシェルはゾフィーに連絡を入れ、オルメカも自分の部下たちに逐一指示を出している。
「ま、この調子なら30分もあれば終わるかね」
終わって帰還できればいいのだが。なんとなく、それ以上に時間がかかりそうな気がする。ただのカンだが、カンが思考を上回るぐらいには、経験を積んでしまっている。
(さて、他にも刺客がくるか、お姫様が逃げだすか・・・・・)
ジャングル故に足元の草は湿って冷たい。水の冷たさが、一瞬氷の冷たさへと変わったように感じる。
イサカルは無言で足元の草を思い切り踏みつけた。
「ぎゃあっ!」
草の影がもぞもぞと動く。イサカルが動くより早く、鞘が影を打ちすえた。
「おぐっ!」
銀色の手が遠慮なく影を引きずりだす。
「シャドウ星人ですか。
イサカル様」
ルベンは刀の鯉口を鳴らした。
「まだやめておけ。
それより、ちょいおめえさんに聞きてぇなぁ」
「ふっ。貴様らの知りたいことなど、たかが知れている。王女を狙って何人が来ているかだろう」
シャドウ星人はルベンに首根っこを掴まれたまま、蔑むように笑った。
「どれだけ来ているかなどお互い知らんさ。俺達はただ、王女を殺せばいいだけのことだ」
「なるほど。ただの下っ端というわけですか」
ルベンが手を放した瞬間、シャドウ星人はルベンの足元の影に入り込んだ。
「あ」
(ふっ! これで貴様らでは手出しできまい!)
「いや、そんなことはありませんよ」
ルベンは手放したばかりの片手を地面にかざした。フラッシュのような強烈な光が影を焼く。
(ぎゃああああああ!!)
いともあっけなくなくなってしまった影に、ルベンは鞘の先でとんとんと地面を叩いた。
「問題なし、です」
「じゃあ、ちょいとお姫さんの様子でも見・・・・」
「姫ーーーーっ!!」
オルメカの絶叫が、ジャングルに響き渡った。
【“プリンセス ランサム25”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム24

「面白かったね! 『ジャングル遺跡』!」
アトラクションから出てきたメビウスは、興奮して飛び跳ねた。
「一度ああいった調査をしてみたいな」
「だよなー。光の国の遺跡はみーんな調査済みだから、どこかの惑星に任務でとかないかなー」
「あっても単独だぞ。調査能力がよほど高くないと」
「こういう調査って、恒点観測員の方が多いんだってね」
「警備隊じゃ無理かなー」
「高学年の実技であればいいのだが」
「いいよね~」
鬱蒼としたジャングル(もちろん本物)の中、本物の石を積み上げてできてアトラクションは、原作のホラーアクション映画を見事に再現していて、かなりハラハラできた。
「あ、撮影やってる」
「本当だ」
「行こうぜ!」
マックスの一言に、二人も駆けだす。
映画の撮影は、切り開いた広場で逃げ惑う人々を撮影していた。上からカメラと顔だけのハリボテの怪獣がのぞいている。
「撮影だけって見てるとあんまり迫力ないな」
「まさか本物を使うわけにはいくまい」
「でも『ゴールデンナイト』は全部本物使ったって言ってたぜ」
「あれは基準にしたら・・・・・」
メビウスは先日ゾフィーにもらった映画グッズを思い出して、ちょっとだけ遠い目をした。
「すみませーん、お客様で、エキストラにしてくださる方、いませんかー」
スタッフの声に、辺りを取り巻いていたお客達が、わっと殺到する。
「エキストラだって!」
「映画の手伝いができるのか」
「行こう! 行こう!」


アルテアが雑草の上を軽く飛んでいると、開けた場所に出た。ジュエルバタフライは、人込みの上のヒラヒラと飛んで、見えなくなってしまった。
「まあ、残念ですわ」
アルテアはあきらめて着地をすると、周囲を見渡した。
「こちらにもたくさんの方が働いていらっしゃいますのね」
「すみませーん、お客様で、エキストラにしてくださる方、いませんかー」
「エキストラだって!」
「映画の手伝いができるのか」
目の前をたくさんの人達が走っていく。
「まあ、皆様、お手伝いをあんなに楽しそうにお引受けしているなんて。わたくしにもお手伝いできるものでしょうか」
アルテアはのんびりと群衆のあとを付いて行った。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、ありがとうございます!

更新がカメになってしまって申し訳ないです。
実は会社の上司がずーっと休んでまして。私の熱も下がらないうちに。つまり一か月前から。
残業がたまり、土曜出勤したり、講座受けに行ったりしてました。あー、辛い一か月だった・・・・。
火曜日から復帰するらしいので、明日は体力が余ってれば更新。火曜日からは、たぶん元通りになると思います。
入院しててもさ、気の毒なんて思ってないさー! 余所から頼まれた仕事、一か月以上も放置したあげくに俺に回したのはテメーだあぁぁぁぁぁ!!


拍手、ありがとうございますー。のろのろ更新なのに、ありがとうございます!

名無しさん>兄さんは子供と一緒なら元気百倍です。ヒカリは多分遊ばれてダメージを多大に負う感じ。先日TVで見た、「L」の映画みたいに、兄さんが子供と一緒に逃避行とか面白そうだなー。クソ生意気なガキんちょの面倒をみながら、キレキレで逃げるヒカリなんてのもいいかもしれません。

4コマさん>ヒカリ、今回は不幸度が少なかったですね。やっぱり疲れていると良いアイディアが思い浮かばないのか。アルテアもオルメカも人間味あるとおっしゃってくださって、ありがとうございます!

報告さん>「死んだって言え!」っていうのは、私の尊敬する上司(Not入院)の口癖で(笑)忙しくなってくると、電話で呼ばれるたびにそう言います。しかし、本当に死んじゃっても蘇生させられるから、兄さんはおちおち死んでられませんね。


ディシディアを1日10分やることにしました。スコールがトドメを刺して「壁にでも話してろよ」とか言ってくれるらしいので、早くみたいです。たまには兄さんにも、そんなセリフ言わせてみたい。
なんかごちゃごちゃ言う敵をM87光線で粉砕。
「壁にでも話してかけてるんだな。おっと、そういえば、壁はなかったな。失敬」←光線の余熱で蒸発。

こんなかんじ。

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

プリンセス ランサム23

アルテアの前では、忙しく侍女や近衛の者達が動いている。護衛についてくれているレオ達も、救助隊と打ち合わせやらで、走りまわっていた。
「皆様、とてもお忙しそう・・・・」
かといって、アルテアが手伝えることなど何一つない。
ふぅと、溜息をつく。ヒラヒラと小さなジュエルバタフライが飛んできた。
「まあ、なんて美しい・・・・・」
木漏れ日を受けて宝石のように輝く羽に、アルテアは思わず見とれた。ジュエルバタフライは、近くの花の上にとまると、ストローを伸ばして蜜を吸う。
「おいしそうですわね。そういえば、わたくしもしばらくハニーメープルシロップをいただいていませんわ」
アルテアが小さく羽根を動かすジュエルバタフライを見つめていると、やがて蜜を吸い終えた蝶々は再び羽根を羽ばたかせ始めた。
「もう行かれてしまわれるのですね」
アルテアは残念そうに蝶を見あげた。そしてふと、辺りを見渡す。
「皆様はまだお仕事をされておりますものね」
アルテアはそうひとりごちると、立ち上がった。
「10分程でしたら、大丈夫でしょう」
久々にウキウキと立ち上がると、花の香りを求めて彷徨っているジュエルバタフライの後を追いかけた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム22

「大丈夫か?」
レオはオルメカの側に駆け寄った。
「アルテア王女は?」
「姫ならご無事だ。しかし、ここはどこなんだ?」
「遊園地らしい」
レオが簡潔に言うと、オルメカが目を向いた。
「遊園地?!」
「正確には、プラネット・ムービーワールドと言いまして。映画を題材にした遊園地ですね。実際に映画の撮影もあちこちで行われているそうです」
宇宙船の後ろから出てきたルベンが補足する。そして頭上を見上げると、イサカルやアストラ、アシェルも降りてきた。
「無事に不時着できたようで」
「ああ。あなたは?」
「あっしはイサカルと言いまして、臨時で現場監督を任された隊員で」
「あー、こりゃダメだね。早く荷物運び出した方がいいや」
アシェルは宇宙船に近づくと、コンコンと装甲を叩いた。煤けて真っ黒になった金属が、ボロリと崩れる。
「言っとくけど、こうなった原因の半分は、君にあるんだよ」
アストラが痛む体を引きずって皮肉を言った。
「アストラ、大丈夫か?」
レオはその姿に、ようやくアストラのところに戻ってくる。
「うん、まあ・・・・・」
「何言ってんの。原因の10割はあんたたちのせいでしょ」
アシェルは身も蓋もなくそう言い捨てた。
「10割かよ!」
「10割じゃん!」
「王女殿下たちを外にお連れしてください。それと荷物も運びだして。間もなく救助艇が来ますので、すぐに移れるように準備をしてください」
ルベンはレオ達を放ってオルメカに頼んだ。
「わかった」
オルメカは頷くと、部下や侍女達に指示を出す。そして、諸々の荷物よりも先にアルテアの手を取って戻ってきた。
「姫、こちらの警備隊の方々が応援にきてくださいました。我々は彼らの救助艇で、光の国へと向かいます」
「そうでしたの。レオ様アストラ様以外にも、こんなにお手伝いくださるなんて。
ありがとうございます」
「いえいえ。お姫さんにはご不便をおかけしやすがね。ちょいとここいらで座っていてくださいよ」
「不便だなんてとんでもございません」
アルテアは嬉しそうにあたりを見渡した。
「ここは故郷の森にとても良く似ていますわ。わたくし、もうホームシックになってしまいそうです」
そっと手を口に当てて笑うと、アルテアはオルメカに促されるまま、木の陰に座った。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

なんでも屋繁盛記2-4

「という夢をみたんだが」
「よし、解剖だ」
ヒカリの右腕からナイトブレードが伸びた。
「ちょっ、ちょっと待っ・・・・」
「やかましい!」
光の剣が空を薙ぐ。ゾフィーは仰向けに椅子から転がり落ちた。
「連ドラで夢なんか見やがってーーー!!」
「だって見たかったんだーー!!」
更に斬りかかるヒカリを、ゾフィーは体制の整わないまま、バックステップでかわした。
「なんでそんなに怒るんだ?!」
「おまえ、前回も子供相手に遊んで、人の方には助けにこなかっただろうが!」
「仕方ないだろう!」
振り下ろされた剣を、ゾフィーは真剣白刃取りで受け止めた。ヒカリが忌々しそうに舌打ちする。
「君は一人でもなんとかなるが、子供はそうはいかん!」
「おまえが遊びたいだけじゃないか!」
ヒカリが剣を引き上げて、再度振り下ろそうとした時だった。
「おじゃましまーす」
「あ、隊長!」
ヒカリの部屋に似つかわしくない、きゃぴきゃぴした声が入ってきた。
「キルシュ、ペシェ」
屈んで構えていたゾフィーは二人の姿を見て立ち上がった。
「お迎えに来ました~!」
「もう次の会議の時間ですよ」
二人が左右対称に手首を動かすと、ゾフィーの体が持ち上がる。
「うわっ!」
ゾフィーはもがいて逃れようとするが、この双子は戦闘能力こそ低いものの、二人揃えば念力でサイコキノ星人の3,4人は軽く蹴散らしてしまう。
「嫌だーーー! もう座りっぱなしは嫌だーーー!!」
「そんなこと言わないで」
「もうディナさんが資料を準備して待ってますよ」
「死んだって言えーーー!!」
ゾフィーの絶叫を聞き入れず、二人はそのまま風船を引っ張るようにゾフィーを連行していった。
「「お邪魔しました~」」
自動で閉まったドアを見て、霧散した溜息のようにナイトブレードが消えていく。
「なんなんだ、あいつらは・・・・・」

                  終わり
【“なんでも屋繁盛記2-4”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

なんでも屋繁盛記2-3

「失礼しましたっ!!」
ヒカリは即効でドアに体当たりをかけた。
「な、なんだあのゴツイ奴は?!」
「なんでも屋さーん!」

  バターン!!

「おぶっ?!」
バネの反動のような勢いでドアが開き、ヒカリは開きすぎたドアと壁の合間に挟まれた。
「あら? なんでも屋さんはどちらに?」
二次元的になったヒカリが、ドアの隙間から依頼人の足元にはらりと落ちた。


「せっかく来ていただいたのに、私ったらなんてことを・・・・・」
「いえ・・・・」
ヒカリはピンクの小花がちりばめられたソファに座り、紙みたいに薄い陶磁器に入った紅茶をすすった。
「いえね、最近物騒だから、つい、何かあったらいけないかなと思って・・・私、体を鍛えておりましたの」
彼女が持つと、高級食器がまるで玩具のようなサイズだ。
「それだけ鍛えてあるのなら、護衛などいらないんじゃないか?」
クレームが来たら全部ゾフィーに押し付けてやると思いつつ、ヒカリは多少の暴言を吐いた。
「そんなことありませんわ。私なんて所詮、ダイエットにもなるかなって筋肉を鍛えてるだけですもの。一日にスクワット1万回、片指立て伏せ1万回、腹筋1万回、釘バットの素振り1万回」
「それだけできれば十分だな。それじゃ、今回の仕事は無しということで・・・・・」
立ち上がったヒカリの腕を、彼女は片手で掴んでねじり上げ、ソファーの上に投げ飛ばした。
「そんなっ! 私、先週も銀行からの帰りに強盗に襲われかけたのにっ!」
「おまえが襲ったの間違いじゃないのかっ?!」
彼女はヒカリの上に乗り上げると、ヒカリよりも大きな手で肩を掴んでガックンガックン揺さぶった。
「そんなことありませんわっ! 横から凄い勢いで掴みかかられたんですのっ! 怖かったんですのよーーー!!」
(ゾフィー! ゾフィー!)
脳震盪を起こしかけながら、ヒカリは必死になってゾフィーにテレパシーを送った。
(どうした、ヒカリ)
(なんだこの依頼人はっ! 警護なんていらないじゃないか!)
(そういう判断は我々のするものではないぞ。一見不必要かもしれないが、実際には必要とする人間もいるのだ)
(明らかに不必要だっ! むしろ俺が死にそうだ!)
(おじちゃーん、まだしゅうりおわらないのー?)
(こっちも仕事があるから頑張れ、ヒカリ)
(待て! おい、ゾフィィィィーーーーー!!!)
「だから私、必死になって悲鳴をあげて、右ストレートで引き離して、よろけたところを裏拳で地面に倒して、ピストンキックで行動不能にするぐらいしかできなくて!」
必死に弁明をする女性の攻撃が続く中、ヒカリの意識がだんだんと薄れて行った。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

なんでも屋繁盛記2-2

「ここか」
ゾフィーは地図を頼りに依頼人の家に着いた。見上げると、確かに屋根の一部が壊れている。インターフォンを押した。
「こんにちはー。なんでも屋ですー」
「はーい」
扉が開いて、中から中年に差し掛かかるか否かの女性が出てきた。
「お待ちしてました。どうぞ」
「はい」
上がらせてもらおうとしたその瞬間、ゾフィーの足にどん!と何かがぶつかる。
「おっと!」
下に視線を向けると、まだ小さい男の子が大きな目でゾフィーを見上げていた。
「おじちゃんが、ぼくのぺっとのおうちつくってくれるの?」
「こら、おじちゃんは失礼でしょ。『お兄さん』っていいなさい」
「ははは・・・構いませんよ」
ゾフィーは屈んで男の子の頭を撫でた。
「そうだよ。でも最初は屋根の修理からだね。雨が降ったら大変だから」
「うん!」
男の子が大きく返事をする。
「それじゃ、こっちです」
母親が家の中へと案内した。


ヒカリはゾフィーに渡された住所へとやってきた。セキュリティーのしっかりしていマンションで、新築売り出しの頃に「女性向け」と謳っていたとゾフィーが言っていた。
マンションのインターフォンを押す。
「何でも屋です」
無愛想な声に
「あら、お待ちしてましたわ!」
と返事が来た。声からした結構年寄りのようだ。エントランスが自動で開き、ヒカリはエレベーターで依頼人の家に向かった。
「まあ、いらしてくださったのね! ありがとうございます!」
重厚に作られたドアの向こうから、ヒカリより頭一つ飛び抜け、腕の太さが2倍ぐらいありそうな、筋肉質の”美女”が迎えに出た。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、ありがとうございます!

今日はちょっと早く帰ってこれたので、体がだいぶ楽です。ディシディアがやっとできた! OP超かっこいい! WOLさん素敵ーーー!!

気分転換に兄さんを。最近兄さん成分がないから。冬コミで買った本に、兄さんが移動式大型砲台みたいな感じに描かれていて格好良いのがあったので、またぞろ何か書きたくなってきました。兄さんがM87光線で大活躍! みたいなの。アシェルなんかメじゃないような・・・・ry@5dfjpふじこ

報告さん>あそこに落ちました。レオはね、あれ一話見て「おいおい、M78じゃないのにウルトラマンレオって言いきっちゃっていいのかよ」と、確かに思いました。たぶん、それでセブンがカチンと来たんでしょう。無駄に特訓させられてる気がするのは、たぶんその所為。

4コマさん>マックスは絶対に強運です。そりゃー某双子の獅子よりずっと。タロウとタメ張るぐらいに。でもこれだけじゃアレなので、レオ兄弟にも活躍・・・人数が増えてきたので無理かもしれません。

yamiさん>手負いの弟、没バージョン

黄色い帯が闇から伸びて、宇宙船に絡みついた。
「?!」
「ふふふふふ・・・・・」
漆黒の闇から、緑色の体が浮かび上がる。
「貴様、カメレオン星人だな!」
「ふふふふふ・・・タコにも・・・いや、イカにも。皇帝陛下の命により、リーリブ星人を処刑させてもらう」
「させるか!」
レオは宇宙船を絡め取る長い舌を斬り落そうとカメレオン星人に迫った。
「おっと! こっちがどうなってもいいのかな?」
「レオ兄さん!」
振り返ると、アストラがカメレオン星人の舌に絡めとられ、今にも口の中に飲み込まれそうになっていた。
「くくくく・・・さあ、どうする? ウルトラマンレオ」
「あれ、舌が出ているのになんでしゃべれるんでしょうね」
「あっしらとは構造が違うんだろうよ」
「くっ!」
歯噛みするレオから離れた場所で、ルベンとイサカルが呑気に会話をする。心配する必要はない。救助はもう向かっていた。
「アストラ、そのまま!」
拳を固めたアシェルがカメレオン星人に猛スピードで接近する。
「おりゃーーー!!」
舌を出すために半開きになった口の中に拳を叩きこむと、距離ゼロで光線を叩きこんだ。
「うわーーーーっ!!」
爆発に巻き込まれたアストラに、びちゃびちゃとカメレオン星人の破片が飛んだ。
「な、何するんだよ!」
「何って助けてあげたんじゃないの」
「普通は人質助けてから敵を倒すだろ!」
「何言ってるの! 敵を倒すから人質が助かるんでしょ!」

あれ、なんかアストラとアシェルにフラグ立ってる?

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

なんでも屋繁盛記2-1

ジリリリン・・・とクラシカルな電話が鳴る。
銀色の手が優雅な動きで受話器を取る。
「はい、こちらなんでも屋です」

               ~~~~ゾフィーのなんでも屋繁盛記~~~~


「今日の依頼は二件入ってる」
ゾフィーはスケジュールリストを見ながらヒカリに言った。
「一件は屋根の修理と犬小屋を作ってくれという依頼だ。もう一件は、ボディーガードだな」
「ボディーガード? 珍しくまともな依頼だな」
「まともって、うちはなんでも屋なんだから。ボディーガードなんて警備会社に任せておけばいいのに・・・・」
「蛇の散歩の方がまともなのか?」
「うん」
ナイトブレードが音を立てて空を裂いた。
「おっと!」
それを真剣白刃取りで受け止める。両手は淡くバリアを発して、光の剣を包んでいた。
「危ないじゃないか。危うく机が切れるところだったぞ」
「お前の体ごと斬ってやろうか」
「そんなこと言うもんじゃありません。今月は厳しいんだから」
庶民的な言葉でヒカリを諌めると、床に投げ捨てたスケジュール表を拾う。
「さて、君はどちらに行く?」
「ボディーガード!」
即答するヒカリに、ゾフィーはプレートを投げた。
「依頼人のデータだ。先週、銀行の帰りに襲われてから外出が怖くなったらしい。メンタル的なケアもできれば、モアベターだな」
「ふん、やってみよう」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム21

「あれ、何か光ってるよ」
アトラクションの行列に並んでいると、メビウスが空を指差した。
「あん?」
暇にまかせて見上げると、確かに小さな赤い光点が見える。
「なんだろう?」
「あっち方面は『ギャラクシードッグファイト』があるぞ。戦闘機の光ではないか?」
「それか隕石でも燃えてるんじゃねーの? あ、消えた」
ふっと光が空の青に溶けた。
「やっぱり隕石かな」
「ちょうど燃え尽きたんだろうな」
三人はそう結論付けると、前に移動した行列に気づいて、慌てて追いついた。


レオ達は誘導に従ってジャングルの開けたところに着陸した。そっと宇宙船をおろす。
哨戒艇から、警備員が出てきた。
「我々はこの惑星の警備員です」
「宇宙警備隊のウルトラマンレオです」
『ウルトラマン』という言葉に、警備員達は少し驚いたように目を見開いた。
「こちらの要請を受けてくださって感謝します」
「ええ、まあ・・・・」
警備員が少し目を泳がせると、レオの後ろに気の強そうな女性がいた。
「来園しているお客様にはこのことは知らせていません。砂漠や局地にも撮影してる場所やアトラクションがありますし、見通しが良いので、人目につかないこちらに案内させていただきました」
「ありがとうございます」
レオは救助艇が来たらこの場所に誘導して欲しいと頼むと、そちらも引き受けてくれた。
彼らが元の仕事に戻ると、軽く宇宙船の扉を叩く。
「オルメカ、開けられるか?」
「・・・・なんとか大丈夫そうだ」
内側からガンガンという音がして、ようやく歪んだ扉が押し出されてきた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム20

宇宙船をはさんで反対側に、すっとルベンが付いた。
「お手伝いします」
「助かる」
レオと同じくバリアを張り、宇宙船を惑星の大気圏へと運んでいく。
「哨戒艇への連絡は僕がやります」
「そうかい。頼んだよ、坊ちゃん」
「その坊ちゃんっていうの、やめてください」
アストラは不貞腐れてイサカルから身体を放すと、近づいてきたプラネット・ムービーワールドの哨戒艇に緊急災害帯を使って通信を入れた。
「こちら宇宙警備隊。護送中の宇宙船が故障した為、緊急着陸の許可をもらいたい」
『それは認められない』
哨戒艇からはそっけない返事が返ってきた。
「なんだって?」
『こちらは一般の客が億単位で来ている。護送中ということは、戦闘行為の可能性がある。我々としてはお客様の安全第一の為に、そのようなことは認められない』
「こっちの宇宙船にだって人は乗っているんだぞ!」
『申し訳ないが、隣の惑星に行って欲しい。宇宙警備隊の能力なら、それも可能なはずだ』
「あのなぁ! こっちができたって、やられる方が持たないときだってあるんだよ! いいからさっさと・・・・」
「四の五の言ってないで、とっとと空いてる場所を提供しな! でないと惑星ごと徴収するよっ!」
アストラの後ろからアシェルがしゃしゃり出てきた。
「ちょっと! ややこしくしないでくれる?」
「黙ってな。
どっか砂漠とか極地とか空いてるでしょ。大規模撮影用にだって使ってる場所があるんだから。ちょっとそこをどかせて。時間帯は昼でも夜でもいいから」
『だからそれは認められないと・・・・』
「うるさい! あんた達、銀河安全保障警備でしょ!」
アシェルは民間企業でも最大の警備会社の名前を出した。
「だったら弁護士でも呼んでおいで! 銀河連邦憲章第14条、それと平和議定書の第6章、プラネット・ムービーワールド本社のある惑星ベリルの企業法第65条と安全保障警備本社のあるタクラマカンの企業法第49条! どれも宇宙警備隊の要請を優先的に受け入れるよう、条項が入ってる!
ついでにここいらは光の国の領土内! こっちの法律優先ならもっと厳しいよ! わかって言ってるんだろうね?!」
ざわざわと通信の向こうで相談しているらしい声がする。
「・・・・法律知ってんだ」
アストラは意外な物を見たと、アシェルの方に視線を送る。
「伊達に秘書やってないよ」
やがて苦虫をつぶしたかのような声で返事が来た。
『人目につかない場所へと案内する。ただし、そこから無断で動かないで欲しい』
「そうそう、端っからそう言ゃいいのよ」
アシェルは腰に手を当てて頷いた。
哨戒艇は先に降下体制に入ると、鬱蒼としたジャングル地帯へと案内していく。レオはルベンと一緒に宇宙船を抱えたまま、そっと惑星の地表へと降りていった。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

プリンセス ランサム19

「なんだとーーー?!」
叫んだゾフィーだが、すぐに我に返るとアシェルに指示を出した。
「とにかく、宇宙船の故障なら仕方がない。惑星に不時着、協力を要請して、救助艇を待つんだ。私もすぐに行・・・・」
最後まで言い切ることができずに、ゾフィーは背ビレを引っ張られた。
「痛っ・・・いたたた・・・痛い痛い!」
「アシェル、今言われたことをすぐに実行して。詳しい現場判断はイサカルに聞くように」
「待て、ディナ、私も行くぞ」
ディナは黙ってゾフィーの引き出しを開けた。中から引っ張り出した雑誌のタイトルをキルシュ達に向ける。
「『プラネット・ムービーワールドの歩き方』」
「隊長ずるいですっ!」
「アシェルさん達と遊んでくる気ですねっ!」
「そうではない! これは後でタロウ達と行こうと思って・・・・いや、今はそれどころでは!」
「準備のために、現場に行っている場合ではありません。イサカルもレオ兄弟もいるのです。あとは彼らに任せておくべきです。
隊長、調印に同席する大隊長へはあなたが報告をしてください」
眼光鋭く言い放つディナに、ゾフィーはがっくりと頷いた。
「・・・・はい」


宇宙船は炎に包まれたように赤くなっていた。振動はますます酷くなり、外装甲が剥がれる音が聞こえてくる。
アルテア達は身を寄せ合って目を瞑っていた。不意に揺れがなくなった。
「どうしたんだ?」
オルメカが窓の方を見ると、レオが少し離れて両手を翳しているのが見えた。宇宙船の周りにバリアを張っている。
「レオ様!」
アルテアが嬉しそうな声をあげた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、ありがとうございます!

今回のお話は養成所です。やっと本編突入(なんと!)

yamiさん>アシェルの戦闘能力だけは、秘書室1です(イサカルやルベンは護衛なので除く)。
レオ兄弟の出番が全然なくなってしまいました。いえ、当初はもう一人ぐらい星人を追加させようかなと思ったのですが(そしてまたアストラが不幸な目に・・・・)あんまりアシェルばかり活躍させても・・・と思いとどまり、今回はこれで。アイスラッガーは書いててなんか萌えてしまいました。懐剣とかクナイみたいな感じしますね。女の子なのでハゲはなしです。
アイスラッガーじゃなくて名前つけたいなあ。募集しようかな。

報告さん>ちなみにブルーとレッドを合わせて「パープルヘイズ」という、エンペラ軍団も幹部以下は逃げ出すようなコンビが。二人の基本イメージは(性格はだいぶ違いますが)、ダーティペアですね。事件は解決するけど被害は山のようにどっちゃりと。アストラはやっぱりやんちゃな弟属性が出てしまっているので、必然的にレオが冷静に。しかし姫はアシェルとレオを間違えているままです。


通りすがりさん>うちの秘書室、護衛隊をおほめくださって、ありがとうございます! オリトラはあるいはオリキャラは、ゲスト出演ならばいいのですが、それをメインにした話は嫌がれるんじゃないかとビクビクしておりました。メアリースーみたいな、独りよがりにならないように心がけて、話を考えてみます!(設定だけは山のように)

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

FC2Ad