もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

キサス キサス キサス27

タロウは宝石店の周辺の調査を終えて、養成所に戻った。
「やっぱりマックスじゃないな」
足跡や匂いは裏口で消え、夜にあの辺りで見たという証言もない。つまり状況証拠は揃ったのだ。メビウスのくれたものも含めて。
「後はあの石頭にどうやって説明してやるか・・・・」
「タロウ兄さん!」
80がノックもせずにいきなり教官室のドアを開けて入ってきた。
「どうしたんだ?」
「メビウスとゼノンがいません! マックスもです!」
「なんだって?!」


舎監の先生が開けたマックスの部屋は思っていたよりもずっと綺麗になっていた。部屋の中心では、音声プレートが延々と録音された騒ぎ声を流している。
「あ、あいつら、何時の間にこんな・・・・」
「物凄い勢いで悪知恵が発達しているような・・・・」
タロウはプレートを拾い上げるとスイッチを切った。
「門限を過ぎても戻ってこないので、もしやと思ったら・・・・」
舎監の先生はすまなさそうに頭を垂れた。
「メビウスとゼノンは昼間、僕が調査をしている時に見つけた。たぶん、離れた所にマックスもいたんだろう」
「見たんですか?!」
「ああ。周囲の店やよく通る人にマックスを見なかったか質問をしていた。結構着眼点はいいよ」
「マックスの容疑を晴らしてやりたい気持ちはわかりますが・・・・。
タロウ兄さん、ひょっとしたら彼らは犯人に・・・・・!」
「可能性はある。あの子たちは偶然、犯人に見つかったか、見つけて追いかけたら捕まったか。
とにかく、探しに行かなくちゃいけない」
「私も行きます!」
「いや、これは単独で僕が行く。捜査権限に関してもそうだし、あまり大人数を割くと、兄さんだけじゃかばいきれなくなるだろうし」
タロウは最悪、ウルトラの父が出てきてもなんとかなるが、80の場合はユリアンが出てくる可能性が大いにある。
「すみません、頼みます」
「行ってくる!」
タロウは再び、夜の街へと飛び出した。
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キサス キサス キサス26

「う・・・・・・つつ・・・・・」
メビウスは全身の痛みに顔を顰めながら上半身を起き上がらせた。辺りは真っ暗で、獣の臭いと唸り声がする。光は何処からも射しておらず、自分のカラータイマーが赤く点滅している光しかない。
「ここ・・・・サーカス・・・・・?」
メビウスは獣の声に少しだけ身を震わせ、床に手をついた。マックスとゼノンがすぐ側で倒れているのは、同じく点滅しているカラータイマーでわかる。
「マックス、ゼノン」
膝立ちですり寄って二人を揺さぶる。
「・・・うう・・・・」
「・・・・いつつ・・・・・」
二人もメビウス同様、体のあちこちをかばいながら、なんとか身を起こした。
「ここ、どこだ・・・・?」
「わからない」
メビウスは手を虚空に伸ばした。丸い格子の棒が指先に当たる。
「たぶん、サーカスの檻の中、だと思う・・・・・」
「許せないっ・・・・!」
ゼノンが低く怒りを吐き出す。
「ああ、絶対にここから出てやろうぜ!」
周りから獣たちの威嚇するような唸り声が聞こえる。それを弾き飛ばすようにマックスが言った。
「隊長の姿であんなことさせるだなんて、許せない・・・・・!」
「ゼノン・・・・」
メビウスとマックスは、これほどはっきりと怒りを露にするゼノンを初めて見た。マックスはいざり寄ると、ゼノンの肩に手を置いた。
「そうだよな。俺達の隊長に、悪いことさせるわけにはいかない」
ゼノンはこっくりと子供っぽく頷いた。
「けど、どうやって脱出するかな・・・・」
マックスはいきなり絶望的な壁にぶち当たっていることに気づいた。
「エネルギーもないし、補給もできない」
「どっかから光が洩れてくれればな・・・・」
「我々のことを良く知っている、ということか・・・・・」
「あるよ、光」
メビウスはきっぱりというと、マックスとゼノンを抱き寄せた。
「ほら、僕達、光ってる」
赤く点滅するカラータイマーが、お互いの体を照らしあう。
「そうだな」
「ああ」
暗い中、赤い光が三人の姿を浮かび上がらせた。


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キサス キサス キサス25

銀と赤に着色された偽ゾフィーは、メビウス達の方を見た。表情はない。
「隊長・・・・!」
ゼノンはキッとピルナスを振り返る。
「うふふふふ・・・・・楽しい隊長さんだったものね?」
「許せん!」
ゼノンはピルナスに向かって走り出した。とたんに首を背後から物凄い力で掴まれ、持ち上げられる。
「ぐっ?!」
偽ゾフィーがゼノンを片手で持ち上げていた。
「ゼノンを放せ!」
メビウスが偽ゾフィーの腕に飛びついた。必死にゼノンを床に下ろそうと踏ん張る。腕が下がってきた。と、偽ゾフィーは無造作にゼノンを持ち上げている腕を横に振り払った。
「うわあーーー!!」
「ああ!」
そのまま二人は折り重なるように垂れ幕近くの床に叩きつけられる。衝撃で積み上がっていた道具が二人の上に落ちてきた。
「ゼノン、メビ!
おい、やめさせろ! じゃないと今すぐ首飛ばすぞ!」
マックスは座長の顔を更に床にぐりぐりと押しつける。あせるマックスに向けて、偽ゾフィーがゆっくりと歩いてきた。
「くそっ!」
マックスは座長を蹴って立ち上がると、偽ゾフィーに向かって構えた。
(一番の問題は・・・・M87光線使えるかってことだ・・・・)
偽ゾフィーは表情を変えることなく、ただ歩いてくる。そのゆったりとした動作が、本物らしさを出していた。
「うおおおおーーーー!!」
マックスは拳を固めて偽ゾフィーに突進した。ろっ骨の当たりを狙って右ストレートを出す。だが、それはあっさりと片手で受け止められた。
「・・・・!」
そのままマックスの拳を握りつぶさんばかりに握力を加える。
「ううっ・・・は、離せっこのっ・・・!」
「マックス!」
道具の間から、倒れていたゼノンが起き上がった。
「やめろ! 隊長の姿で、マックスを・・・・攻撃するなーーーー!!」
ゼノンはさっきのメビウスの姿を見ていた。マックスの後ろに回り、彼の腕を掴んで引っ張る。
偽ゾフィーは片手をあげた。
「危ない!」
上半身を起こしたメビウスが叫ぶ。
稲妻が迸った。
「「うわあああああーーーー!!」」
マックスとゼノンは弾き飛ばされ、積み上がった道具の中に突っ込んだ。
「マックス! ゼノン!
・・・・許さない!」
だが、正面からかかってもまた光線を打たれるか、あのパワーに捕まるか。
ゴトッと音がした。
「?」
笑っている。偽マックスがメビウスの背後で、手品に使う剣を振り下ろした。
「!!」
とっさに飛び込み前転で逃げるが、体を起こしたところ、首を掴まれた。
「あぐっ・・・・う・・・・・」
偽ゾフィーは無造作にメビウスを、マックス達が倒れている方に放り投げた。
「ふぐっ?!」
照明や奇術の道具が倒れ、三人の上に積み重なる。
「うう・・・・・」
偽ゾフィーは無言のまま、動けないマックス達に向かって右腕を突き出した。
「いや、待て」
成り行きを見ていた座長はそれを制止した。
「こいつらが宇宙警備隊なら、まだ利用価値がある」
顎を撫でながらそういう座長に、ピルナスはクライブの擬態を解かせた。
「どういうこと?」
「万が一の保険だ。この光の国を離れる際のな。おほっ。
こいつらは暗い場所に閉じ込めておけば何もできん。檻にいれておけばいい。なんなら、他の星で見世物にでもするか」
「うふふふ・・・また私の使える動物が増えるわけね」
二人はニヤリと口元を歪めて笑った。
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キサス キサス キサス24

「座長さん・・・・・」
「てめっ! こいつらを俺に化けさせて盗みなんかしやがって!」
「おほっ?! なんとなんと!」
座長はマックスを見ると、大仰に帽子をとってお辞儀をした。
「昨日のお坊ちゃん。舞台に上がっていただきありがとうございます」
再度上がった面は、口元こそ笑っているものの、目は道化のメイクの中に埋没していながら笑っていなかった。
「ありがとうございます、じゃねーーーー!!」
「マックス!」
マックスはメビウスの制止を振り切って、座長に向かって殴りかかった。
「おほっ?!」
それを座長は短い足でターンしてよけた。マックスは空振りも気にせず、後ろ回し蹴りに切り替える。座長は腹を引っ込めて爪先をよけた。
「このっ! ちょこまかと!」
「マックス!」
「メビウス、気をつけろ!」
ゼノンの声に、メビウスは振り返った。自分が邪気のない顔で、両手を差し出して歩いてくる。怖気が走った。
「メビウス、他の個体に触られるな!」
手だけ突き出したボールが、先程メビウスに変化した個体のように、ぐずぐずと体を崩し、手だけ伸ばして、徐々に距離を縮めている。
「こいつらは、おそらくクライブだ」
「クライブ?」
「惑星ン・ガッフの唯一の生存者。知能は愛玩動物レベルだが、あらゆる生命に擬態できる。陸にいれば肉食動物に。草食動物を食べつくせば草食動物になって植物を食べる。最後には自ら光合成だけをして生きている。海に入っても同じだ。魚介類を食べ、プランクトンを食べつくす。生命のなくなったン・ガッフに永久に隔離されているはずの生物なのに・・・・」
「じゃあ、密漁も?!」
メビウスは伸びてきた自分の腕をよけ、腹部に膝蹴りを放った。腹を抱えて蹲る自分の姿を見るのは、妙な気分だ。座長を見る。座長は亀のように首を引っ込め、マックスのハイキックをよけたが、彼は踵落としに切り替えた。
「おほっ?! おほほほっ?!」
座長の体が前転で転がる。床で縮んでいた首が伸びた。
「こりゃいかん!」
「このまま警察に突き出してやる!」
「ピルナス! ピルナス!」
「逃げるな!」
マックスは這って逃げようとする座長の背中に馬乗りになると、首の上にチョップを叩きつけた。
「ぎゃ~~~~!」
「このっ! 宇宙警備隊をナメるなよっ!」
頭を掴んで床に叩きつける。格闘技学年一番は伊達ではない。
「そう、宇宙警備隊なの」
垂れ幕が上がり、煌びやかな衣装をまとった女性が入ってきた。クラゲやスナハミを指揮した女性だった。
「おお、ピルナス!」
「アリョーナ」
ゼノンは短く、サインをもらいにきた相手を見た。先端に金色の星をくっつけた指揮棒を持っている。
「それなら座長よりもこっちの方がいいでしょう」
ピルナスと呼ばれたアリョーナは、マックスに乗られた座長を見下ろして冷笑すると、タクトを振るった。
「さあ、ゾフィー! あなたが始末するのよ!」
「「「!!!」」」
手を突き出して蠢いていた粘土の一つが、その命令に従って姿を変えていく。
「こいつ・・・・・!」
普段は冷静なゼノンが、声に低く殺意を滲ませた。

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キサス キサス キサス23

「うわーーーー! うわーーーー!」
「手ーーー! 手がーーーーー?!」
「ぎゃーーーーー!!」
メビウスは慌てて足を踏ん張り、手を抜きとった。思ったよりもあっさりと、ボールから伸びた手はメビウスを開放する。逃げ出したメビウスを、マックスとゼノンが支えた。
「ぼ、ボール、手、てて・・・・手、み、見た!」
ボールから伸びた手は、何かを探すように両手を彷徨わせている。
「あ、あれ・・・・見た、見たよ、僕! 昨日!!」
メビウスは昨日の玉乗りを思い出した。
「なんだって?!」
「子供の足とか、掴んでるのを見たんだ!」
「何故言わなかった?!」
「だって、アシスタントの人かと思って・・・・・」
「俺も足、捉まれたぜ」
マックスは顎を伝う冷や汗を手で拭う。大きな玉は、まだそこいらじゅうに転がっていて、それらが声に反応したのか、一斉に手を伸ばした。
「ひえっ?!」
「げげっ?!」
「うわあっ?!」
悲鳴をあげて身を寄せ合う三人の前で、メビウスの手を掴んだボールが、形を崩し始めた。
「?!」
彷徨う手が赤く染まり、ぐずぐずと粘土のように崩れたボールの部分が、次第に人の姿を形成する。
茶色の粘土が着色され、すっくとその場に立った姿は。
「ぼ、僕だ・・・・」
「どういう・・・・・まさか!」
「俺に化けてたの、こいつらか?!」
キッと辺りの手を動かすボールを見渡す。
「見たな?」
垂れ幕が一つ持ち上がり、顔を凶悪に歪めた座長が入ってきた。

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タロウDVDコンプリート!

毎月コツコツ買いためて、タロウのDVDが全巻揃いました。
最後に買ったのは5巻です。なんでかって、ええ(笑)

アマゾンで買ったのですが、そこに載っている画像と、届いたジャケットの画像が違います。
近所のレンタル店2ヵ所に置いてあるのとも違います。
これってレンタル用と販売用とジャケット違うのかな? それとも再販するとジャケット変えてるとか。
もし後者ならちょっと嬉しいかもv

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キサス キサス キサス22

サーカスは相変わらず行列ができていた。
「結構待ちそうだね」
「そんなの裏から入ればいいだろ」
マックスがポーチの上で助言する。
「だ、ダメだよ! 関係者以外立ち入り禁止ってあるじゃないか!」
「だって昨日だって終わったらすぐに帰るように誘導されただろ。サインもらってるヒマなかったじゃん」
「うーん・・・そう言われると・・・・でも、なんでサーカスの人のサインなの?」
「何を言うメビウス」
ゼノンは何時も通りの平板な声を出した。
「隊長がサインを欲しがっておられたのだ。何時もお忙しい隊長に、せめてもの贈り物をしたいと思うのが普通だろう」
「いや、絶対に忙しいとは思えな・・・ううん、なんでもない・・・・」
メビウスは慌てて首を振った。
「では、行こう」
ゼノンが先に立って歩き出す。メビウスも慌てて後を追った。
スタッフオンリーの出入り口には、人影はなかった。テントの中に耳をそばだてても、人がいる気配もしない。
「お邪魔します~・・・・」
そっと中に入ると、ショーをやっている喧噪が遠くに聞こえる。中は思ったよりも暗く、この間のように人影はなかった。
「人、いないね・・・・・」
「今はショーの最中だからな」
「舞台脇の方に行ってみようぜ」
「行ってみようぜって、道わからないよ」
肩を竦めながら中を、おっかなびっくり歩いてステージを探す。中は細かに幕で仕切られていて、一つ一つの幕は狭いものの、総合してかなりの広さを感じた。
「声はこっちからするのだが・・・・・」
ゼノンが指さす方の垂れ幕をめくって入ると、そこには玉乗りで使った大きなボールが幾つも転がっていた。
「お~、こいつこいつ!」
マックスはポーチから飛び上がると、元の大きさに戻って嬉しそうに近づいた。
「メビ、おまえ乗ってみろよ~」
「ええ?! い、いいよ~」
「いいから、ほら!」
マックスが軽くメビウスを玉の方へと押す。
「わわっ?!」
メビウスは軽く玉にぶつかった。
「もう、マックス!」
玉に手をついたままメビウスが振り返る。その手首を、誰かが掴んだ。
「?!」
慌てて振り返ると、玉からにゅっと二本の手が伸びていた。


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キサス キサス キサス21

「あっ!」
ゼノンが珍しく声をあげた。
「ど、どうしたの?!」
つられて動揺するメビウスの腕を引っ張り、建物の陰に入る。
「タロウ教官だ」
陰からひょっこりと顔を出すと、タロウはマフデト星人の警官と、特に協力しあうことはないが、調査をしていた。
「どうしよう。僕たち、調査にきたって知ったら怒られちゃうよ」
「むう。だが何も調べずに戻るわけにもいかないぞ」
「じゃあさ」
メビウスのウエストポーチからマックスが顔を出した。
「聞き込み調査しようぜ」
「聞き込み?」
「そう!」
ゼノンはしたりと頷いた。
「なるほど。この近辺で君を目撃したものがいないか、調べるのだな」
「そっか。誰かが、店の前でいきなりマックスに変身したってこともありえるんだ!」
メビウスは手を打って頷く。
早速彼らは付近の店に、マックスの写真を持って聞き込みに回った。


「20件目・・・・っと」
「これでこのブロックは終わりだな」
「今のところ、誰も見てないね」
「ああ。ということは、これはあの店の自作自演の可能性もある」
「なんで?」
「何故って・・・えーと・・・・」
「店が保険金目当てで事件をでっちあげることもある」
「そう、それだ!」
二人の頭上に影がさした。
「?」
「こらっ!」
「わっ?!」
驚いて飛び退くと、タロウが仁王立ちで立っていた。
「寮に戻れと言っただろう?」
「あ、あの、僕たち、その・・・・」
タロウは厳しい表情を緩めた。
「君達がマックスを助けたいのはわかる。だが君達にはまだ捜査権限もないし、ここは新市街地区なんだ。我々の常識が通用しない星人もたくさんいる」
タロウはそういって少し屈んで二人に視線を合わせた。
「だから、ここの調査は私達に任せて。君達は寮に戻るんだ。いいね?」
メビウスとゼノンは顔を見合わせると、観念したように頷いた。メビウスは手に持っていたプレートをタロウに差し出す。
「タロウ教官、僕達、ここの周辺を聞き込み調査していたんです。誰かマックスを見てないかなと思って。そうしたら、誰も見てないんです。これが証言の入ったプレートです」
タロウはプレートを受け取ると、メビウスとゼノンの頭を撫でた。
「ありがとう。証拠として使わせてもらうよ。
さ、今日はもう帰りなさい」
「はい・・・・」
タロウに背を向けて帰ろうとした時。
「まさか近くにマックスは来てないだろうな?」

           ぎくっ

「き、来てないです!」
「あいつは寮に置いてきました!」
「そうか。だったらいいんだけど」
「それじゃ、失礼します!」
メビウスとゼノンは頭を下げると、脱兎のごとく逃げ出した。
「ば、ばれなくて良かった!」
「危なかったな!」
公園に入ってやっとスピードを緩める。
「あ~あ、でもこれで調査は終わりか~」
マックスが再び顔を出す。
「なんで証拠渡しちゃうんだよ」
「だって、後で出せって言われるかも知れないし・・・・それに、変なことなんか言われてないじゃないか」
「そうだけどさー」
「気を取り直せ。まだすぐには帰るわけにはいかない」
「あん? なんで?」
ゼノンは真っ直ぐサーカスのテントを指差した。
「まだサインをもらっていないぞ」

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外伝2

リュウさん、キングの力で、死んでたと思ったら、あっさり帰還。そんな(笑)
しかも「お膳立ては整っておる」とかって、キング、あんた・・・・・。

でも何よりも一番嬉しかったのは、セリザワ隊長のお声が!!
まさか聞けるとは思ってなかったです!!
セリザワ隊長ーーーー!!
隊長大好きなんで、これは嬉しかった!
しかもリュウさん、光太郎クラスの特攻しちゃって!
でもたぶん「うりゃー!」って言ってるんだろうけど、「ガイアー!」って叫んでるみたいに聞こえたよ(笑)
でもまたフェニックスブレイブが見れて良かった! でもなんだかフェニックスブレイブって、赤と青で、グレートバーンガーンみたいな落ち着かない色のような気が(笑)
あとテッペイさんがいい味出してまたw
でもヒカリも苦労人というかなんというか・・・・一人であれを光の国にまでって。ウルトラタワーの火でファイヤーするのか。「燃やす」って辺りで、なんとなく、ポドリムスを思い出してしまった。
ところであの休暇は、ヒカリに頼まれて兄さんが出したんでしょうか。

そしてそして。EDで兄さんの変身?シーンが!
一瞬たりとも出ていないのに!
いや~~~! 兄さん大好きーーー!!(爆笑)

もうもう、大満足の一本でした!
次は来月の映画だ~♪


拍手、ありがとうございます

yamiさん>そうですか、ゼノンは今で無表情お笑いキャラだったと? ならばこれからどんどん格好良くしていきますよ! 子供達はみんな感情豊かです。ただ、それが表出できるかどうかが
マックス>メビ>>>>>>>ゼノン なだけです。ゼノンは表情筋の一部が断裂しているのです。きっと小さい頃は「無表情」とか呼ばれていじめられてかもしれません。

4コマさん>だんだん悪知恵が発達してきました。お子様たち(笑)
子供は悪戯と義侠心を育んで成長してくと思います。


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キサス キサス キサス20

タロウと80は件の宝石店へと向かった。店の周りにはまだ警察がうろうろしている。
「行くぞ」
年長者の言葉に弟は頷いた。
砕けたガラスの破片がまだ飛び散っている。割られているのは金額のレベルとしては中ぐらいのショーケースで、店の壁沿いに置かれているケースの中には被害はない。
「何をしている」
制服を着たマフデト星人が二人のところにやってきた。
「調査です」
タロウは床に片膝をついて座り、ケースの付近を調べながら答えた。
「貴様ら宇宙警備隊の者だな? 調査は我々警察の仕事だ。帰った帰った!」
「調査権限なら我々にもあります!」
80がずいっと進み出て警察官を睨みつける。
「だが優先権は我々だ」
「ええ、それは承知しています。ですが、先に我々が見つけた証拠物件は、こちらで押収させていただきます」
「はん。怪獣と戦うしか能のない貴様らに見つけられるものか」
「どうですかね」
80は彼にしては珍しく、皮肉気に鼻で笑った。
「何しろ我々は未知の惑星、未知の相手と戦うことが任務ですから。調査手段のバリエーションはあなた方一般の警察よりも遥かに多いですよ」
「何おう?!」
頭上で繰り広げられる80と警官の舌戦いの中、タロウ超能力を使っては床に残っているであろう足跡をサーチした。
(ケースの前の小さめの足跡、これがマックスのだな。これが正面入り口から入ってきて)
タロウは立ち上がると、そのまま足跡を追って店の外に出た。足跡は店の外壁に沿って続いている。そして裏口の方にくると、唐突に消えた。
「足跡が、消えてる・・・・」
「だめだ、匂いが消えている」
声に顔をあげると、他のマフデト星人が同僚と一緒に首を振っていた。
「何か乗り物で移動してきて、ここに入ったということでしょうか?」
「おそらくな」
(何で裏口に止めるんだ? 乗り物に乗ってきたのなら、逃走するために、出入りに使う場所の近くに止めておくはずだ。それをわざわざ裏口に・・・・・?)
タロウは顎に手を当てて考え込む。下を向いていて首が疲れたので顔をあげると、そこは公園のすぐ側だった。サーカスのテントがここからも見える。
「昨日、あんなに楽しんでいたのに・・・・・許せない!」
タロウは拳を握りしめた。

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外伝見ました

くわしくは明日。でも先にこれだけ叫ばせて。

兄さんーーーー!!(笑)

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キサス キサス キサス19

書類にサインをしていたゾフィーは、ふと手を止めた。
「どうかなさいましたか?」
渡す書類を仕分けていたディナがその様子に気づく。
「いや。少し、別件に時間を割いてもらっていいだろうか」
「どうぞ」
「ああ、いや。君はこのまま通常の仕事をしていてくれ。明日は忙しいから少しでも片しておかないと」
「はい」
ゾフィーは背筋を伸ばして、声を張り上げた。
「アシェル!」
「はい!」
通路を隔てたデスクでアシェルが顔を上げる。
「すまないが、新市街地区で起きた犯罪の件数を調べてくれ。最近でいい」
「了解!」
「キルシュ、ペシェ!」
「「はい!!」」
「今からそっちに送る国家の入出国状況を調べてくれ」
「「わかりました~!!」」
「ゼブルン!」
「はい!」
「お茶」
一人だけシクシクとお茶を淹れに行くゼブルンを尻目に、今度は後ろを振り返る。
「シメオン、君は確か報道関係に強かったな」
マニュキュアを試してみていたシメオンは顔をあげた。
「報道関係ってほどでもないですけど、まあTVとか雑誌系はそれなりに」
「少し頼むかもしれない」
「報道規制?」
「何やらかすんですかい」
イサカルが不穏な気配を感じ取り、盤から顔をあげた。
「報道規制までやらかすとなると、旦那が頭を抱えちまいますよ」
「できればそうなって欲しくはないが」
ゾフィーはそう言うと、素早く手紙を書いた。
「イサカル、悪戯を考えた。実行に移したいから、これを宇宙保安庁まで持って行ってくれ」
「あそこは明日のサミットでそんな暇なんかないでしょう」
「大丈夫。たぶん、『郷里の母が危篤で』とかなんとか言って、こちらに協力してくれると思う」
「あっしにその加担をしろってんですか」
「確証がない」
ゾフィーはニヤリと笑った。
「だから悪戯だ。不発に終われば、父も喜ぶだろう。
ルベン」
「いや~、忘れられてると思いましたよ」
「明日、頼むぞ」
ゾフィーはルベンの隣に立てかけてあるものに目を留め、ぽんと自分の腰を叩いた。

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

拍手、ありがとうございます

最近、更新とか拍手お礼とか、滞っていてすみませんorz

yamiさん>ディズニーホテルで夏コミでゲットしてきた本読むなんて、私ぐらいしかやってないかも?!
泊まれなくても、十分素敵な時間が過ごせました。遊園地ネタなら、光太郎さんの出番でしょうか。
絵本はいりこみ靴とかあれば、どのウルトラさんでもOKなんですけど。
アストラ猫、ちょっと健気で可愛い感じにしてみました。

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

キサス キサス キサス18

メビウスとゼノンは寮の外に出た。玄関のすぐ横に、さっき見たニルワンダがいる。二人はそそくさと会釈だけをして寮の敷地に外に出ようとする。
「待つんだ」
「ひっ!」
メビウスは小さい悲鳴をあげた。ゼノンも背筋を緊張させたが、元来声も出にくければ表情も変わりにくい。ニルワンダのきつい視線がメビウスの背中にばかり注がれるなか、
「なにかご用でしょうか」
ゼノンは心臓をばくばく言わせながら振り返った。マフデト星人から見れば、ふてぶてしく平静を装っているクソガキにしか見えない。
「外出かね」
「我々二人には外出禁止は言い渡されませんでしたので」
「そうか。確かに君達は容疑者ではないな」
「ええ」
「あの、それじゃ失礼します・・・・」
メビウスはそっとゼノンの腕を引っ張ると、門へと向かう。
「それはなんだ?」
再度声がかかり、メビウスは観念したように振り返った。以前にゾフィーからもらったウエストポーチをつけている。光の国の住人が、そういったものを持ち歩くのは珍しい。
「これ、以前にもらったものです。僕はまだ物体のアポート<引き寄せ>とかまだ上手にできないので、使っています」
「一応中身を見せてもらおう」
ニルワンダはマックスのいるはずの部屋を見上げて窓に人影を探し、それからヒョウの鼻をひくひくと動かした。揺れる髭がなんだか可愛いとメビウスは思ってしまったが、慌ててポーチに手をかける。ゆっくりとジッパーを開いて、中身を見せた。
「これは?」
ニルワンダは勝手に中身を取り出した。
「昨日、映画館に売ってたんです」
まだ封も切られていない『トレジャーハンター七つ道具セット』に鼻を近づけると、ふんふんと嗅ぐ。
「意外と重いな」
というと、ニルワンダは爪を伸ばしてパッケージを引き裂いた。
「あ!」
「何をするんです!」
中からゴトっとナイフやヤスリ、ロープ等の道具が落ちてくる。ニルワンダはそれを一つひとつ取って眺めたが、やがて興味を失ったように拾い集めてメビウスに返した。
「すまんな。あの小僧の匂いがしたものでな」
「そんな・・・・・」
メビウスは頬を紅潮させ、怒鳴ろうとまで思ったが、ゼノンの手が七つ道具をポーチに入れるのに気づいて、それを飲みこんだ。
「これは彼の私物ですから当然です」
ニルワンダが目が鋭く光る。
「ほう。それを何故君達が持っているのだ?」
「サインをもらってきてくれと頼まれたので。
では、失礼します」
ゼノンはメビウスと一緒に軽く会釈をすると、慇懃無礼にも見える姿で門から出て行った。
寮の前の通りを横断して、旧市街地区に出る。
「あいつ、ムカつく!」
メビウスのウエストポーチからマックスが顔を出した。ミクロ化して、ポーチの衝撃吸収材の間に隠れていたのだ。
「勝手に人のモン開けやがって!」
「だが、匂いで追いかけてくる可能性に気づいて正解だったな」
「タロウ教官にこの間教わったんだ。”警察犬”って匂いで犯人を追う動物がいるって。マフデト星人も嗅覚が鋭い方だって聞いてたから・・・・」
メビウスはちょっと得意そうに、はにかみながら答えた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

まいご17

次の日の朝になりました。サコミズさんが雨戸を開けると、縁側には何故かメビウスのお皿が置いてあります。
「あれ? 何時の間に・・・・」
「にゃー」
何時もは朝寝坊なメビウスがもう起きていて、サコミズさんの足元で鳴きました。
(アストラさん、きてくれたんだ!)
「メビウス、どうしてお皿を出しちゃったの?」
「みゃ~!」
(アストラさんにあげたんですよ!)
メビウスはサコミズさんの足元で、嬉しくってぴんと立てた尻尾を何度も揺らしました。

朝ごはんが終わると、サコミズさんはメビウスとタロウをバスケットの中に入れました。
「おでかけするんだ。どこにいくんだろう?」
「エースさんのところでしょうか?」
「うーん、でもまだ、おひるごはんじゃないものね」
二匹がバスケットの中でおしゃべりをしていると、車の音がします。音に合わせてバスケットが揺れました。
「あわわわ・・・・・」
「くるまでどこかにいくんだ」
メビウスはタロウの真似をして、バスケットの底に爪を立てて動かないようにしました。でも尻尾とか毛とかお髭がふるふる震えてしまいます。
「あのね、すわっているよりねているほうがいいよ」
タロウさんはそういうと、バスケットの中で寝そべりました。メビウスも真似をして、お腹をバスケットの底につけると、うーんと手足を伸ばしました。
やがて車が止まると、サコミズさんがバスケットを持ち上げたことがわかりました。
「あ、わかった!」
タロウは嬉しそうな声をあげました。
「おーい、タケナカ~」
上でサコミズさんの声がします。タロウは何時でもお外に出られるように立ち上がりました。
「ここ、ゾフィーのおうちだよ!」
「ゾフィーさんの?!」
メビウスがびっくりしている間にも、バスケットは揺られていきます。
「とりあえず、3ケース。明日からドイツに行くから、帰ってきたら10ケースやろう」
「いいのか、そんなに」
「今度うちのゾフィーちゃんが、ドイツのメーカーのパッケージに載るんだよ」
「そりゃ凄いな。それじゃ、当分抱っこできないから、今日はたくさん抱っこして行こう」
「ゾフィーちゃんの毛並みを汚すんじゃないぞ」
「わかってるよ」
バスケットが床に着きました。
「ほら、タロウとメビウスはしばらく遊んでおいで」
バスケットの扉が開くと、そこはメビウスが昨日お水を飲んだお部屋でした。クッションがたくさんあって、綺麗なボールが転がっていて。
「ゾフィー!」
タロウが勢い良く窓際に走っていきました。メビウスも慌てて追いかけます。
窓際のクッションがいっぱい置いてあるところには、昨日と同じようにペルシャさんが寝そべっていました。
「おや、タロウ。よくきたね」
ペルシャさんはクッションの山をよじ登ってきたタロウの顔を舐めてあげると、まだ絨毯の上にいるメビウスの方を向きました。
「おちびちゃん。きょうはまいごにならないようにするんだよ」
メビウスはなんだか嬉しくなって、一気にクッションを駆け上がりました。
「はい!」







                   おしまい
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キサス キサス キサス17

メビウス達は寮の部屋に戻ってきた。部屋の前の廊下で別れるとマックスは黙って自室に入り、乱暴にドアを閉めた。
「マックス・・・・」
メビウスはマックスの部屋の前で立ち竦む。中から「ちっくしょ~~~~!!」と叫ぶ声と共に、破壊音みたいな音が聞こえてきた。
「ああ・・・マックス・・・・部屋が壊れちゃう・・・・」
ゼノンは心配するメビウスの肩を叩いた。
「メビウス、私は一つ考えがあるんだが」
「え? 何?」
「あの宝石店を調べに行く」
「ええっ?!」
驚くメビウスの前で、ゼノンは淡々と続ける。
「まだ警察の手が入っているだろうから、おそらく宝石店そのものは無理だとは思うが、それでも周りの情報収集ぐらいはできるだろう」
「でも、調べるのはタロウ教官が・・・・」
「そうだ。私の未熟な技量では、しょせん自己満足にしかならないだろうが、友人の危機に何もせずにじっとしているのは耐えられない」
「ゼノン・・・・・」
メビウスはゼノンの言葉に表情を引き締めた。
「僕も、行くよ。僕だってマックスを助けたい!」

      バタン!

マックスの部屋のドアが開いた。
「俺も行くぜ。なんてたって当人だからな!」
「で、でも・・・・」
「だが、君は見張られているのだぞ」
「わかってる。だから何か考えろよ」
ゼノンはわかったと言ってしばらく俯くと、一度自分の部屋に戻った。そして戻ってきた時には音楽用のプレートを持っていた。
「以前にクラスで騒いでいた時の音声記録だ。これを空白の時間と合わせてランダムに流せば、少しは時間が稼げるだろう」
「お~~~!」
「ゼノン、凄いけど・・・なんだか、その・・・・隊長、みたい・・・・」
「メビウス・・・・・!」
ゼノンは感極まってメビウスの手を取った。
「それは褒めすぎだ。私など、隊長にはまだまだ及ばなさすぎる」

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コメント、ありがとうございます

VIPPER名無しさん>ありがとうございます! 博士と兄さんのやり取りは書いていて楽しいのです。また他の話がひと段落したら、続きを書いていきますね。
そのうち兄さんとヒカリが地球から光の国に帰ってくる間のエピでも書こうと思っています。

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まいご16

アストラとルナチクスは地面の上で取っ組み合いの喧嘩をしていました。ルナチクスの鋭い前歯がアストラのお腹を噛み、アストラもルナチクスのお腹に噛みついています。そのままごろごろと畑の上を転がっていきました。アストラはルナチクスを逃がさないように、しっかりと爪を立てました。
(いたい・・・・ウサギのまえばはあなどれない!)
(こいつ、ネコだからってつめまでつかってきやがったな!)
畑の土がいっぱいついて、ルナチクスとアストラの毛皮を汚します。
ルナチクスは一旦前歯を放すと、アストラを思いっきり蹴っ飛ばしました。
「うっ!」
蹴られたアストラは、思わず口と爪を放してしまいました。二匹の毛皮に薄らと血が滲んでいます。
「くそう、こうなったら・・・おい、ブラックピジョン!」
ルナチクスは木の上で見張りを頼んでいたブラックピジョンを呼びました。
「なかまをよぶなんてひきょうだぞ!」
「ひきょうもらっきょうもあるか! だいいちらっきょうはくさくてきらいだ!」
ですがブラックピジョンは何時まで経っても降りてきてくれません。
「お~いブラックピジョン! なにやってるんだ!」
「どうやらこないみたいだね」
「くそう・・・・」
焦ったルナチクスはアストラを睨みつけましたが、すぐに背中を見せて逃げだしました。
「あ、まて!  いたたた・・・・」
アストラも慌てて追いかけようとしますが、お腹が痛くなって立ち止まってしまいました。アストラの牙よりもルナチクスの前歯の方が深く入っていたようです。首を曲げてお腹を見ると血が出ていました。そのままお腹を舐めます。
「まあ、じごうじとく。しかたないね」
アストラは畑の主に見つからないようにその場を離れると、金網の破れ目から空き地に出ました。
そこから道路を渡って大きな公園に出ると、森みたいになっている遊歩道に行きました。低い木が地面につきそうなぐらいにまで枝を伸ばしていて、狭くて絶好の隠れ場になっています。アストラはその狭い隙間に潜り込むと、痛いのを我慢するために昼寝をすることにしました。

やがて寒くなったのでアストラが目を覚ますと、もう夜でした。木の影から出てきたアストラは、まだお腹が痛いのに顔をしかめて、傷口を舐めました。
(どうしようかなぁ、おなかもへったし、おおとりさんのところにいこうかな・・・・)
アストラは公園を出て、おおとりさんの家に向かうことにしました。途中から家の塀を伝って歩いていると、サコミズさんのお家が見えてきます。
(あのおちびちゃん、だいじょうぶだったかな?)
サコミズさんのお家は雨戸が閉められていて、中の様子がわかりません。アストラはお庭に下りて近づきました。
そうしたら縁側の上にご飯の乗ったお皿が置いてありました。お皿には「メビウス」と名前が書いてあるのですが、アストラには読めません。でもお皿からはメビウスの匂いがしました。
(あのおちびちゃん、ちゃんとやくそくをまもったんだ・・・・)
アストラは嬉しくなって、ご飯を大事に大事に食べました。


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キサス キサス キサス16

二人の刑事が出ていくと、80と所長はほっと胸を撫でおろした。
「あ~、助かった」
タロウも一瞬肩の力を抜くが、すぐに背筋を伸ばした。
「ともかく、これで時間が稼げる。この間に、我々でこの偽物のマックスが何処から来たのか突き止めるんだ」
「はい!」
「所長も協力をお願いします」
「・・・わかった・・・・」
所長は「はあ」と溜息をついた。
「タロウ教官!」
マックスはタロウに縋りついた。
「俺も探します! 俺の偽物だから、俺が始末をつけないと!」
「僕たちも手伝います!」
メビウスはゼノンと一緒にタロウに訴える。だがタロウは首を横に振った。
「いや、君達は寮で事件が解決するまで待機だ」
「そんな! どうしてですか!」
「マックスには尾行がつく。そんな中でヘタに動いたら、ますます容疑が深くなってしまうだろう?
それに、メビウスにゼノンも。まだこれは君達が解決できるような事件じゃない。偽物を見破る透視能力はまだ教わってないはずだ。それに、偽物が一人とは限らない。組織だって動いている可能性だってある。
とにかく、今回は我々に任せて、君達は部屋に戻っていなさい」
タロウの言葉に
「えーー?!」
マックスは思い切り頬を膨らませたが、それには取り合わずに、タロウはマックスの頭を撫でた。
「さ、部屋に戻っておいで。私たちはこれから捜索の会議に入る。
80、他の先生達を召集してくれないか」
「わかりました。
ほら、君達も部屋に戻って」
80に促され、マックス達は、しぶしぶと所長室を後にした。


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夏コミ、行ってきました

と言っても、昨日のことですが。
いやー、久しぶりに夏に行ったら、ダメだね! 歳を痛感したね!
暑い! いやもうそんなレベルじゃなく 熱い!
何ですかアレは。人間をおびき寄せて蒸し焼きにする、オタクホイホイですか。
死ぬって、普通に!!

さてはて、危惧していた手荷物検査ですが。東館から入った友人も西館から入った私も特にされずに入場できました。でも一時間ぐらいしかいなくて(ウルトラのスペースしか行きたいところなかったし)帰ろうとしたら、手荷物検査やってました。
友人と「なんで今なんだろうね」と話をしていてある結論に。

オタクはテロやってるヒマなんかありません。

行列に並んでる人なんかさ、テロやってるヒマがあったらサークルチェックしてるって! 隣に並んでいる人が、たまたま同じジャンル好きだとわかったら、その場で意気投合して入場まで語り合って、その的メールのやりとりするぐらいにまで友情が芽生えてたりするんだよ!
だから夕方の人が少ない時狙ってくるかもよと結論を出しました。
コミケ知っててテロの対象とするなら、朝の10時ぐらいがピークなんだから、その頃だよねーと。

ま、結果として捕まったし、ガセに終わってほっとしているところです。

ウルトラ本もお目当てのものゲットして満足♪

そして帰りにはディズニーホテルでお茶しちゃいましたーーー!
hotel

オープン当初から行ってみたいと思っていたんですよー!
シャーウッドガーデンレストランのカフェで。最初はブッフェに行きたかったのですが、プライオリティーシーリングもしていなかったので、満員で。何時に会場出られるかわからなかったし。
でもカフェなら空いているといわれて、そっちに行きました。
豪華で素敵でした。4種のデリとムラサキイモのケーキとパンナコッタ食べてきました。
cake
でもお昼兼でお腹が空いたので、家に帰ったら速効でカップラーメン食べてからまぐろ丼食べました。
そうそう、ホテルですが、もうステキです。ネズミの国大好きな私にとってはもう楽園。あっちこっちで写真撮りまくってきました。ともかく、早く泊まってみたいものです。

本は今、ニマニマと眺め中w


 

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拍手ありがとうございます!

yamiさん>エースはタロウとメビの仲の良さに当てられております(笑)ちょっと可哀想なプリティラビット。こわいウサギは、きっとあとでこわいイヌにいじめられると思います。
ヒョウ頭の警察は・・・トップがつぶされてしまいました(笑)

4コマさん>はい、マックスの偽物です。二セトラ発生。偽物ゴロゴロ。
だからマックスにはお仕置きはできませんね。



明日は夏コミ初日! 久々に行ってまいります!
楽しみだな~。これで手荷物検査がなければ、もっと良かったんだけど。

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まいご15

「ただいま~」
タロウとメビウスが縁側で遊んでいると、サコミズさんの声がしました。
「サコミズさんだ!」
「おかえりなさ~い!」
二匹は起き上がると、玄関の前でお家の鍵を開けているサコミズさんの足元に走り寄ります。
「お出迎え、ありがとう」
サコミズさんは二匹を片手で抱き上げると、一緒にお家の中に入りました。サコミズさんは持っていた荷物を式台の上に置くと、玄関に置いてあるタオルを取って二匹の足を拭いてくれます。
「あれ? タロウの毛が短くなってる。何処かで喧嘩でもしてきたの?」
タロウは慌てて頭をふるふると振りました。
「あはは・・・まるで言葉がわかってるみたいだなあ」
サコミズさんはタロウの頭をくしゃくしゃと撫でると、お家の中に上がりました。その後をメビウスとタロウがトコトコとついていきます。
「タロウさん、けんかしたんですか?」
「うーん、ちょっとだけ。でもだいじょうぶだよ。どこもいたくないよ」
タロウはメビウスを安心させるように顔を舐めました。メビウスはタロウの短くなった毛のところを舐めてあげました。
「タロウさん、けんかしちゃダメですよ。いたいのダメですよ」
「うん、わかってるよ」
「タロウ~、メビウス~、ごはんだよ~」
「うにゃ!」
サコミズさんの声がしたので、二匹は慌てて台所へ行きました。
台所では、サコミズさんが戸棚からご飯を出してくれています。
「あれ、猫缶がもうないな・・・・」
タロウとメビウスのお皿の上に、缶詰の中身を丁寧にほぐして入れてくれました。
「あ!」
メビウスはあることに気づきました。
「タロウさん、ゾフィーさんです!」
メビウスがサコミズさんの手を裏側から見ると、猫缶の蓋にはさっき助けてくれたペルシャ猫が写っていました。
「うん!」
サコミズさんは空き缶をゴミ箱に入れると、電話をするために廊下に出ました。タロウは早速ご飯を食べ始めました。
でもメビウスはご飯を食べずに、しばらくじーっとお皿を見ていたと思ったら、お皿の端っこを咥えて、うんうんいいながら引っ張り出すのです。タロウはそれに気づいてお皿の上から顔をあげました。
「メビウス、どうしたの? ごはん、たべないの?」
「アストラさんにあげるんです」
メビウスはそういいながらも、お皿を縁側の方に運ぼうと頑張ります。
「ぼく、アストラさんにたすけてもらったんです。そしたらアストラさんが、『こんどごはんをもらいにいくね』っていったんです」
「そうだったの」
タロウは食べるのをやめると、メビウスと一緒にお皿を咥えました。
「タロウさん?」
「メビウスにはぼくのごはんをはんぶんあげるよ」
「はいっ!」
その後、タロウとメビウスはメビウスのご飯のお皿を縁側に出すと、仲良くタロウのご飯を半分こしました。

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キサス キサス キサス15

「なんだと?」
クラトーは顔の左半分をゆがめるという器用な表情でゾフィーを睨みつけた。ゾフィーはそれを鉄面皮で跳ね返した。
「はん、さては何か不始末でもしたか。それを部下可愛さから不正に釈放しろと」
クラトーは鼻を鳴らしてそっくりかえった。今度は顔の右半分が笑っている。
「いや違う。誤認逮捕で君達警察の名に傷がついてはいかんと思ってな」
「はっ、宇宙警備隊の名も地に堕ちたな。犯罪者を出すとはな」
「だから違うと言うのに」
「ほう。ここで貴様がわざわざ、宇宙警察長長官である私に、逮捕を見逃せと言っているのだぞ。
貴様のやっていることも立派な犯罪だな。私自ら逮捕してやってもいいぐらいだ」
「やれやれ、人の話をきちんと聞かないと後で後悔するぞ。
まあ百歩譲って私のやっていることが悪としよう。だが、世の中には必要悪というものもあってな」
「悪が必要であるものか!」
クラトーは更に机を引っ掻いた。「高そうなのにな・・・・」とゾフィーは思ったが口には出さなかった。
「そうかね? まあ、それならそれでいいが。
そうだ、ここで一つ必要悪について説明しようか」
「ふん。どんな説明だ」
「ぱぱらぱぱらぱぱー」
ゾフィーは写真の入った小型プレートを自前のBGMと共にクラトーに見せた。
クラトーの顎が外れた。
「いや~、懐かしいな。5000年ほど前か? 君がこちらに来てから初めて一緒に遊びに行ったな。我々はあまり酒を飲むという習慣がないからよくわからないのだが。
これ、君の故郷だと猥褻物陳列罪じゃないのかね?」
「き、貴様っ! 何時の間に、こんなものを・・・・」
「いや、面白いことをやっているな~と。異星の習慣だったら私も憶えておいた方がいいと思って撮っておいたのだが」
「がるるる・・・・・」
クラトーは更に爪を立てる。
「ディナ! ちょっと見てほしい画像が・・・・」
「わーーー! よせ! 黙れ!
こ、これが貴様の言う必要悪か~~~~?!」
「どうだろう? だが、君の部下だってこれを見れば気さくな上司だと親近感がわくし、今度のサミットで護衛してもらう大統領や国王達も、楽しい人物だとリラックスできるかもしれない」
「ぐわーーーー!!」
クラトーは立てた爪で自分の頭をかきむしった。
(痛そうだな~)
「クラトー、何も無罪放免にしろとは頼まない。容疑をかけられたままでいいから、逮捕だけはしないでくれ」
「ぐうう・・・・それだけか?」
「あとは一緒にサーカスに行ってくれれば」
「行くかーーーー!!」
クラトーが吠えた。
「いいか、今度だけだぞ! 今回だけは貴様の言う必要悪につきあってやる!」
机の上のプレートやペンをゾフィーに向って投げつけると、通信が切れた。
「ふーんだ。あとで助けてくれーって言っても知らないからな。
ディナ!」
ゾフィーは隣室で仕事をしているディナを呼びつけた。
「はい」
「すまないが、君のげぼ・・・いやいや、知り合いに頼みごとをしたいのだが」


「いいや! 待ってください!」
「いつまで邪魔をするんだ!」
(兄さん、何やってるんだ! もう引き留めておくのも限界だよ!)
タロウが二人と押し問答をしていると、唐突にニルワンダの通信機が鳴った。
「はい、こちらニルワンダ。・・・・え? 逮捕しない?」
メビウス達は顔を見合せて寄り添った。タロウはよしっと小さくガッツポーズをする。
「何故ですか! これだけ証拠があるのに・・・え? 上からの命令?」
ニルワンダは忌々しそうに通信を切るとタロウ達の方を見た。
「今回は未成年ということで、逮捕は一時見送るそうだ。その代り、しばらく見張りをつけさせてもらう」
「やったーーー!!」
「良かった・・・・タロウ兄さん」
タロウは頷くと二人を見据えた。
「ご配慮に感謝します」
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キサス キサス キサス14

「やあ、クラトー」
ゾフィーは通信機の向こうにいる、宇宙警察長の長官に向かって親しげに話しかけた。
「なんだ、この忙しい時に!」
マフデト星人の彼は苦虫を噛み潰したような表情で返事をした。
「いやなに、実は昨日時間が余ったから、サーカスに行ってな」
「いいなっ、おまえはっ! この時期にサーカスだとっ?!」
「うむ、それでな、動物を使ったショーをしていてな、これがなかなか良かったのだ。滅多に見ない猛獣が出てきたりな」
「ほお~~~~」
「あと玉乗りは会場から参加者を募ったりしてな。思わず久しぶりに熱をあげてやってしまったよ」
「多芸だな、宇宙警備隊の隊長は」
「人を和ませる芸ぐらいはできた方がいいと思ってな。
ここのサーカスはかなり興味深かったから、君にも一度見せたくてな。どうだろう、明日にでも」
「行けるかーーーー!!」
映像の向こうで豹の顔が吠えた。クラトーは机の上にバリバリと爪を立てる。
「いいか?! もうじきサミットなんだぞ?! わかっているのか?!」
「直接警備する君達は大変だなあ。はははは・・・・そこでサーカスだ」

       がるるるるる・・・・・!

クラトーは犬歯を剥き出しにして唸り声をあげた。
「そんなくだらないことで連絡してきたのか!!」
「くだらないこととはなんだ! 気分転換も兼ねた大事な通信だぞ」
ゾフィーは心外なと、扇を出して仰ぎ始める。
「ふん。市内の見張り役でもまわして欲しいのか?」
「まさか。我々は銀河系の外周だけで手一杯だよ」

(兄さん、ゾフィー兄さん・・・・・)
そんな会話をしている中、不意にタロウの声がゾフィーの脳に響いた。
(タロウか、どうした?)
(さっきから亜空間通信で話しかけてたんですよ! なんで出ないんですか!)
(今、旧知の知人と大事な話をしているのだ。どうした)
(そんなのんびりしているからこっちの事情もロクにチェックしてないんですよ!)
(何? どうした?)
(マックスが強盗の容疑をかけられています。ご丁寧に光学DNAセンサーで解析した防犯カメラの映像まで持ってきました)
(なんだそんなもの。本物そっくりの偽物じゃないか。マックスがそんなことをするわけがない)
(そうです! でもこっちにはその証拠を覆せる資料がないんです! なんとか時間稼ぎしてください! その間に調べますから)
(わかった)

「ところでクラトー」
ゾフィーは右手に持った扇を左手に当てて閉じた。
「君の部下たちが、私の生徒を拘束しようとしているらしいが、それはちょっと待ってもらえないか」

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まいご14

メビウスはペルシャさんに教えられた通りに道を走りました。ときおり車が通ると、道の端っこによけて通り過ぎるのをじっと待ちます。
(ここがみっつめのかど)
メビウスはお庭で石を数えて遊ぶことをタロウさんに教わっていたので、曲がり角もちゃんと数えられるのです。
角の向こうから大きな犬さんが、誰かとお散歩をしています。メビウスはちょっぴり怖くなりましたが、ぷるぷるっと頭を振ってまた走りました。
(いつつめ・・・・エースさんのおうちだ!)
ランチタイムの終わった南斗七星は少し暗い感じでしたが、メビウスは気にならずに前を走りぬけました。
「メビウス!」
上から聞こえた声にメビウスは立ち止りました。
「タロウさん!」
南斗七星を囲む塀の上に、タロウが登っていました。タロウはメビウスの目の前に飛び降りると、すぐに近づいて顔を舐めてくれました。
「メビウス、しんぱいしたんだよ」
「タロウさん、ごめんなさい・・・・タロウさん・・・・」
メビウスもタロウの顔をたくさんたくさん舐めました。
「だいじょうぶ? こわいいぬとかにんげんとかにいじめられなかった?」
「だいじょうぶです。アストラさんがたすけてくれたんです」
「アストラが? そうなんだ。あとでおれをいわないとね」
「はい! あと、ペルシャさんも!」
「ペルシャ? ゾフィーにあったの?」
メビウスはタロウと少し離れて目をぱちくりさせました。
「ゾフィーさんなんですか?」
「しろくてふわふわ?」
「はい!」
「じゃあ、ゾフィーだ。こんどゾフィーのおうちにいこうね」
「はい!」
二匹は寄り添うと、一緒にサコミズさんのお家に帰ることにしました。
「タロウさん、こうえんにいけなくてごめんなさい」
「いいんだよ。またこんどはれたらいこうね」
「はい!」



「・・・ったく、きこえてるってーの!」
エースはウサギ小屋の前に生えているクローバーをかじりました。

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キサス キサス キサス13

「「「「宝石強盗?!」」」」
異口同音に生徒と教官は絶叫した。
「ど、どうしたんですか?!」
所長室に入ってきた80がその音量に仰け反る。
「バカ言ってんじゃねえよ!」
我に返ったマックスは警察相手にもかかわらず食ってかかる。
「ま、マックス!」
慌ててメビウスはマックスの腕をつついた。マックスはメビウスの腕を払って二人の警察を睨みつける。
「マックス!」
80は咄嗟にマックスの体を押さえた。
「いやだ、離してくれよ、先生!」
「いいから、今はちょっと待つんだ!」
タロウは二人の警察を睨みつけながらできるだけ冷静な声を出した。
「失礼ですが、夕べはマックスは寮にいました。外出届はでていないし、寮の防犯カメラにも外出する様子は映し出されていません。外見だけの見間違いでしょう」
「いいえ」
エグリコはにやりと笑うとプレートを取り出した。
「宝石店の防犯カメラに、彼の姿が映っていました」
「誰か背格好の似ている人が映っただけでしょう」
「そこの店は以前にも被害にあっていましてね。まあ、新市街地区にあるので、光の国の他の場所よりは物騒だ。それでまた被害にあわないようにと、最新式の防犯カメラを備えていたんです。
光学DNAセンサーつきのね」
プレートが起動し、フォログラフィの映像が映し出される。
夜の宝石店だった。シャッターは降り、誰もいない店内。音と共にシャッターがへこみ、ドアがぶち破られる。警報がなった。その中を、シャッターの奥から出てきた割合小柄な赤い人影が、ショーケースの前に歩いてくる。
「「マックス?!」」
声に出してしまって、慌ててメビウスとゼノンは手で口を塞いだ。
マックスの姿をした人影は、ショーケースの前で立ち止まると、おもむろに拳を振り上げた。
強化ガラスの破片が飛び散る。警報が鳴る中、人影は宝石をごっそりと抱えると、警官達が到着する前に店から飛び出していった。
「どうです?」
「どうですって、だってこの時間は・・・・」
「新市街地区は」
しどろもどろになるタロウの声を遮ってエグリコが言った。
「擬態して過ごしている者も多い。よって光学DNA測定器も併用した監視カメラを設けているのです」
フォログラフィーの犯人の一部が拡大され、DNA構造が表示される。
「これと、今所長から見せていただいたDNA構造が一致しました」
ニルワンダが八重歯をのぞかせると、一転して厳めしい表情になった。
「さあ、署まで来てもらおうか」
二人は立ち上がると、80の手を振りほどいてマックスの腕を掴んだ。
「やめろ、くそっ!」
「やめてください!」
「公務執行妨害になるぞ!」
エグリコが吠えた。
「っく・・・・」
タロウは二人を睨みつけた。物的証拠は十分そろっている。だが、マックスは絶対に強盗などしていない。
(証明するだけの時間がいる・・・・なんとか、時間稼ぎを・・・・)
「タロウ兄さん」
80が救いを求めるようにタロウを見た。メビウスとゼノンもタロウを見た。マックスだけが闘争心をたぎらせている。
(何か、手はないのか?)
卑怯な手でもなんでもいい。とにかく、マックスの逮捕は免れなければいけない。
(卑怯でも・・・あった!)
絶対になんとかなる方法が。

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まいご13

ブラックピジョンが急降下で木の上から襲ってきます。
「くっ!」
タロウは慌てて飛んでよけましたが、左肩の辺りの毛が、少しなくなってしまいました。ブラックピジョンは地面にぶつかりそうなところを、翼をはばたかせて避け、別の木の枝に止まりました。
「なんてやつだ・・・・」
「ちぃ、よけやがったか」
ブラックピジョンは、ぺッとタロウの毛を吐き捨てました。
タロウはアスファルトの上に爪を立てて黒い鳩を見上げます。
(くそう、あいつはとべるからなぁ・・・どうやったらとべなくできるんだろう・・・・)
タロウはそう考えて、ふと一緒に旅をしていた光太郎のことを思い出しました。


タロウは飛べるはずの鳥さん達が、お外にいるのにちょっとだけしか飛ばないのが不思議でなりませんでした。どうしてか聞いてみたいのですが、タロウは猫なので、鳥さん達の近くによると、ダンチョーさん達に怒られてしまうのです。
「お、どうしたんだ、タロウ?」
光太郎さんが、不思議そうに座って鳥さん達を見ているタロウを見つけると、抱き上げてくれました。
光太郎さんは世界中を旅している人でした。タロウは寒くて震えていたところを、旅をしている光太郎さんがジャケットの中に入れて温めてくれたのです。だからこうして抱っこしてもらうのが大好きでした。
「うにゃあ」
タロウは不思議なことを伝えようと、何度も鳥さん達の方を見ました。
「ああ、手品用の鳩のことか。あの子達はね、遠くまで飛んで行ってしまわないように、風切り羽ってところを切ってあるんだ。ちょっと可哀想だけどね」
ぱたぱたと、光太郎さんの近くにほんのちょっとだけの低い位置で鳩さんが飛んできました。
「ああ、ちょっとごめんよ」
光太郎さんはそういうとタロウを膝におろして鳩さんを手首に乗せました。そして首を回す鳩さんの翼を広げます。
「ほら、ここだよ。ここにある羽と筋を切っちゃうんだ」
光太郎さんはタロウに説明をすると、鳩さんを放してあげました。
「わかるかな、タロウに」
タロウはよくわかりませんでしたが、光太郎さんが頬ずりをしてくれたので、ほっぺを舐めてあげました。


(そうだ、かぜきりば・・・・あれをひっかけば、ブラックピジョンはとべなくなるぞ)
タロウは手足を揃えて構えると、ブラックピジョンが飛んでくる瞬間を待ちました。全身の毛がぴりぴりと逆立ちます。
「まだやるか。だがまあ、つぎでおわりとおもうがよ」
ブラックピジョンはクルッポーと一声鳴くと、翼を羽ばたかせ、タロウに向かってきます。
(まだだ・・・・もうすこし・・・・)
ブラックピジョンが嘴を突き出しました。
「いまだ!」
タロウは全身のバネを使って飛び上がりました。爪を思いっきり伸ばして、ブラックピジョンの羽を捕らえます。
「なんだと?!」
ブラックピジョンは塀の上に逃げ飛びました。タロウは地面に着地して、悔しそうに見上げます。
「くそう、とどかなかった・・・・」
(こいつ、おれのかぜきりばをねらってきやがった・・・・)
ブラックピジョンは目をぐるりと回すと、嘴で羽を撫でました。タロウの足元に、数枚の羽が散らばっています。
「まずいな・・・
やいタロウ! きょうのところはひきわけにしておいてやる!」
「にげるのか?!」
「こんどあったらおぼえていろ!」
ブラックピジョンは捨て台詞を残して、ルナチクスの見張りも忘れて逃げ飛んでいきました。
「ブラックピジョン・・・・」
タロウはしばらくブラックピジョンの飛んで行った方を見ていましたが、やがて大事なことを思い出しました。
「そうだ、メビウス! ぼくはメビウスをさがしにいかないと!」
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テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

ごめんなさい

昨日、コメントくださったウッチャン様、ごめんなさい!
コメントを誤って消してしまいました!

本当にごめんなさい!!

迷惑コメントと間違って、一緒に消してしまったんです!
せっかく書いてくださったのに・・・・。
これからはもっと気をつけます。
本当に、本当に、申し訳ありませんでした!

テーマ:il||li _| ̄|○ ilil||li ハァ・・・ - ジャンル:日記

キサス キサス キサス12

「そういきり立つな・・・・・」
所長は疲れた表情でタロウを見て、顔の前で手を振ると、来客用のスペースを示した。
来客用のソファには、二人の男性が座っていた。チータの顔と地球人っぽい体をしている。マフデト星人だ。法の下の秩序を非常に重んじる彼らは、警察や法律の業界で多くの逸材を輩出している。
彼らは席を立つと、タロウに向かって軽く頭を下げた。
「宇宙警察、光の国支部新市街地区を担当しております、ニルワンダと」
「エグリコです」
二人はそう言って警察手帳代わりのバッジを見せた。
「タロウです。この養成所の筆頭教官をしています」
「おお、あなたがあの有名なウルトラ兄弟ですか」
ニルワンダのわざとらしい言い方に、タロウはむっとしたものの、努めてそれを表に出さないようにした。
「ええ。その一員です。
それで? 今日はうちの生徒にどんな容疑をかけにきたんですか?」
「これは随分な言い様ですね。まるで常に我々が容疑をかけたがっているようではありませんか。同じ宇宙の秩序を守る者だというのに」
「それに容疑をかけにきたのではありません。すでに目撃されているのです」
「目撃?」
タロウが片眉を吊り上げる。そこへ。
「失礼します」
と、舎監の教員が酷く戸惑った表情のマックスを連れて入ってきた。後ろには仏頂面のゼノンと緊張と心配がごたまぜになっているメビウス。
「そちらの二人の生徒さんは?」
エグリコが当事者ではない二人を見た。
「マックスの同級生です。どうしても事情が知りたいと、ついてきました」
舎監の先生は困った表情でそう言った。何しろ、養成所始まって以来の事件だった。
「まあ、いいでしょう。いずれはわかることだ。
マックス。夕べ新市街地区で起きた宝石強盗の容疑で、君を逮捕する」

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A

今日、レンタル店に行ったら、ウルトラマンAのDVDが出てました!
やったっ! どこにもなくて、買おうかと思っていたのに!
さっそく借りてみたのですが、どうやら私が一番乗り!
指紋も傷も一つもない、ピカピカの新品です!!
うわーー! 凄い凄い!!
これからさっそく、ゾフィー兄さん大活躍の5話をですね(笑)

「ロト6で~」を見ていたら、ウルトラ映画の予告が! 初めて見た!
平成3人のカットがかっちょえー。
ああ、早くみたい! 行きたい!


拍手、ありがとうございます!

yamiさん>はい、このゴージャスなペルシャはお察しの通り、あの方です(笑)
ラスト辺りに名前を出す予定。飼い主も合わせて。

4コマさん>ペルシャ猫、一度あのふわふわの毛に触ってみたいです。うっとりだろうなあ。
メビは無事に家に帰れるでしょうか。まだタロウは鳩と戦っておりますよ・・・・。

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