もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

おふとん

もそもそもそ・・・・ぴょこん!
「あれえ? タロウさんはどこにいたんだろう?」

ごそごそごそ・・・・ぴょこん!
「あれえ? メビウスはどこにいったんだろう?」


ばさっ!

「こら! 今日はお布団を干すんだから、お散歩にでも行って来なさい」
「「にゃ~」」


「タロウさん、おふとんがなくなっちゃいました」
さっきまでぬくぬくだったのに、急にお布団がなくなってしまったメビウスは、とてもがっかりしてタロウを見上げました。でもタロウは全然平気な顔をしています。
「だいじょうぶだよメビウス。もうちょっとしたらおふとんがでてくるよ」
「ほんとうですか?」
「ほんとうだよ。ほら、こっちでかくれていよう」
「はい!」
タロウは床の間の壺の前にきました。ちょっとジャンプすれば入れてしまう、低めで中の広い壺です。
タロウはその中にひょいと乗り込むと、メビウスを呼びました。
「おいで」
「はい!」
メビウスも壺に近づいてジャンプをしますが、まだ小さいので口に飛び乗るにはジャンプが足りません。
「タロウさん、とどきません!」
メビウスが泣きそうな声をあげました。
「しかたないなあ。ちょっとまってて」
タロウは一旦、壺の外に出ると、メビウスの首を咥えて壺の上に飛び乗りました。
「タロウさん、すごい!」
「えへへへ・・・・・ぼくがさきになかにはいるから、きみはぼくのうえにおりてきていいよ」
「はい」
タロウが先に壷の中に入ると、メビウスはその背中に飛び降りました。
壺の中に隠れていると、外の方でばっさばっさと音がします。タロウがそーっと背伸びをしてみると、サコミズさんがお布団を縁側に干していました。
「よし、メビウスいまだ!」
「はい!」
タロウはメビウスを背中に乗せたまま、壺の外へと出ると、お布団の干してある縁側に行きました。縁側にはおひさまがたくさんあたっていて、とってもあたたかそうです。
二匹はぽかぽかになったお布団の上で丸くなりました。
「ぽかぽかですね、タロウさん」
「そうだね、メビウス」
メビウスがタロウのお髭にちょんちょんと触ると、タロウも尻尾でメビウスを撫でてあげました。

今日はお天気が良くて、とってもお昼寝日和なんですよ。
【“おふとん”の続きを読む】
スポンサーサイト

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT25

博士は、それから何日か意識の戻らないゾフィーの部屋を覗きに行った。病室の中にはあまり入らずに、出入口で中の様子を伺っていることがほとんどだ。
病室の中では、常にディナがプレートを広げて仕事をしている。日替わりで彼女の同僚やアシスタントらしき女性達が詰めていて、隔離された特別病室だというのに静けさとは無縁だった。

その日も各惑星の住人の身体と精神の特徴の変化の歴史に関する資料を求めてクリニックに行くと、ついでにゾフィーの病室に寄った。
廊下を歩いていても何時ものかしましい声は聞こえない。ウルトラの母か代理の者が様子を見に来ているのかもしれない。博士は病室の前で歩みを止めると、廊下を見まわして辺りを伺った。息をつめて扉に耳を押しつけるが、何も聞こえない。
「失礼します・・・・・」
思い切ってドアを開けてみた。中には誰もいない。ゾフィーが寝ているだけだ。
「まだエネルギーが戻りきってないのか・・・・」
博士は病室の椅子を拝借すると、傍らに腰をおろした。
「おまえ、何をしてこんなことになったんだ・・・・?」
返事がないのはわかっている。まだ多少の火傷の残る頭を撫でてやると、ディナが戻ってくるかもしれない焦燥感に、そそくさと席を立つ。
ドアを開けようとした時に、衣ずれの音がした。
「・・・・・う・・・誰か、いるの、か・・・・?」
「ゾフィー!」
思わず振り返ると、点滅こそしていないが、まだカラータイマーを赤くさせたままのゾフィーがベッドの上に起き上がろうとしていた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT24

微かな開閉音に、二人は首を巡らせた。
「ウルトラの母!」
ディナは席を立って駆け寄った。助手たちが押しているストレッチャーには、ゾフィーが眠っているように見えた。
「隊長・・・・っ」
「大丈夫です。もうゾフィーは生きていますよ」
不意に、ディナの双眸から、涙が流れた。
「ああ・・・・ありがとうございます・・・・・!」
(『仕事が片付く』なんて理由じゃないだろうな)
博士が眺める前でディナは顔を上げると涙を拭った。
「ありがとうございます。すぐに報告を入れます」
「そんなにすぐに涙を拭かないで。もう少し、泣いている時間を長く持ってもいいのよ」
「いいえ。そのような時間はありませんので。病室まで付き添わせていただいてよろしいでしょうか?」
母は再び表情を消した彼女の姿を見て、微苦笑を浮かべた。
「ええ。付き添ってくれると助かるわ。
あら?」
母はそこで博士に気づいた。
「まあ、あなたは・・・・」
「どうも。蘇生は成功、ですか」
「ええ。ごめんなさい、あなたの”命”は使わなかったのだけれども。
この子の様子を見に来てくれたのかしら?」
ゾフィーを『この子』と呼んで、母は柔らかく微笑んだ。
「はあ、まあ、その・・・次の研究題材を探しに、というのもありますし・・・・」
急にしどろもどろになった博士を見て、母は穏やかな笑みを向ける。
「時間のある時でいいから、お見舞いにきてちょうだいね。
さ、行きますよ」
「はい」
ウルトラの母の命令で、ゾフィーは静かに病室へと運ばれていくのを、博士は黙ってみていた。



テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT23

クリニックの中は、警備隊本部以上に人がいた。だがこちらは整然としていて、職員の怒号など聞こえてこない。
博士は受付には行かず、職員通路の方に堂々と歩いて行った。さっきの警備隊の話の感じからすると、こちらにも緘口令が布かれている可能性は高い。セキュリティフロアのどこかにいるのかもしれない。
職員用のエレベーターの前では、各処置室、手術室等のフロア案内が出ている。
一つのフロアに『蘇生室』の表示があった。
(ここか)
博士はエレベーターに乗ると、目当てのフロアのボタンを押した。他にも職員が乗っていたが、彼らは博士に気づくと、軽く挨拶をしてきた。以前に”命”の開発の為に、数年間、毎日通っていたので知り合いはかなりいる。
「すまないが、ゾフィーが何処にいるか教えてくれないか?」
職員は顔を見合わせることもなく、「第一蘇生室にいます」と教えてくれた。
「ウルトラの母がずっとつきっきりなんですよ」
「元から大怪我をされていたのに、地球で戦ってきたと・・・・おいたわしいですね」
「・・・そうだな」
エレベーターが蘇生室のあるフロアに泊まった。
「じゃあ」
「ええ」
博士はかつて知ったル様子で第一蘇生室の方へと歩いていった。普通の手術室と外見は変わらない。待合室の中では、ディナが仕事をしていた。
「何故おまえがここにいる?」
不躾な声に、ディナは顔をあげた。
「あなたこそ何の用ですか。ここは非公開フロアです」
「ここには以前から何度も足を運んでいる。研究室も借りることがあるからな」
「では、どうぞあなたのお仕事をなさってください」
「おまえこそ、何でここで仕事をしている。秘書室に戻ればいいだろう。生き返ってすぐに仕事をさせる気か」
「隊長が目が覚めた時に、必要な情報をすぐに提供できるようにするためです」
博士とディナの間で、火花が散った。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手、コメント、ありがとうございます!!

4コマさん>TVの裏側を色々想像するのが好きなんですよ。あとは、光太郎総監じゃないですが、この人がいたらこういう風に変わっていただろうというのが。
できるだけ整合を持たせられるように、頑張ります!

闇さん>兄さん、損な性分というか、いつも兄弟の前だと貧乏くじというか。本当にいたわしいです。誰かそんな兄さんに救いの手を! このあと、ヒカリちゃんが色々支えてくれるのか?! それともサコっち待ち?!

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

MAKING PRESENT22

「・・・どういう、ことだ? なんだ、それは?! あいつが・・・あんなバカは何回殺したって死ぬような奴じゃないんだぞ?! おい!!」
博士は受付係の肩を掴んで揺さぶった。
「わ、わかりません! すみません、本当に・・・・ぐぇっ!」
隣の同僚があたふたと「やめてください!」と叫ぶ。
「プロフェッサー、申し訳ありません」
受付の管理職が出てきて、博士をそっと部下から放した。
「本来は混乱を招くことがないよう、伝えないことになっていたのです。スターマークの所持者にも、これ以上のことは・・・それに我々にも詳しいことは伝えられていません。申し訳ありません」
博士はしばらく彼を睨みつけると、鼻息も荒く本部ビルを出て行った。
(死ぬはずなんかない! あいつはスターマークだってもらっているんだ! それが簡単にやられうものか! 例え一時的に倒れても、死なせるわけがない! ”命”を作ったのは俺だぞ!!)
歩きながら博士は考えた。緘口令が布かれるのはわかる。今の隊長不在の警備隊が攻撃を受ければ、統制がとれないまま全滅してしまう可能性があるからだ。
問題は、どこで死体を預かり、蘇生処置が取られるかだ。
仮死状態ならば大抵の場所で蘇生措置が取れる。だが、もし完全に死亡していた場合は、蘇生ができる場所は限られている。銀十字軍の直轄で、全宇宙の医療技術の集まっている場所だけだ。
隊長が入院するとしたらどこだろうか。
(あいつのことだから、起き上がったらすぐに仕事をするに決まっている。だとしたら、本部に一番近い、ウルトラクリニック78か!)
警備隊本部のすぐ近くの建物に向かって、博士は走りだした。
【“MAKING PRESENT22”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT21

数日後、ゾフィーは出来上がったキングブレスレットを満足そうに眺めた。
「できた」
「やったな」
何時もは気難しそうな表情ばかりの博士も、教え子の作品に満足したように頷いた。
ゾフィーの手の中でキングブレスレットは剣や槍、アイアンクローや鞭など様々な武器に変化した。
「うん、上出来だ」
金属バットから元のブレスレットの形に戻すと、腕にはめる。
「ありがとう博士。君のおかげで完成させることができた」
「おまえもよく頑張ったな」
昨日も今日も腕に噛み傷と火傷を負ってきていたが、ゾフィーは多少の仮眠と共にキングブレスレットを完成させた。
「お礼をしたいが、何か欲しいものはあるか?」
「別に礼なんぞいらん。久しぶりに復習したし、それで充分・・・・・」
「じゃあ、後で考えておいてくれ」
「今いらんと言ったのが聞こえなかったのか?」
「多分、お互いに後で忘れると思うんだが」
博士は久々に椅子を持ち上げた。
「わかった、すまん! だが、礼は必ずする。本当だ!
ではな!」
ゾフィーは逃げるというよりも、スキップをするように博士の研究室から出て行った。
「まったく、あいつは・・・・・」



「あら、ゾフィー。珍しいわね」
ウルトラの母は、夜に訊ねてきたゾフィーを快く受け入れた。
「ええ、ちょっと仕事を早めに切り上げましたから」
母はゾフィーをリビングに通してお茶を出した。同席している父にはない。まだ魂の状態だからだ。
「じゃあ今日は泊まっていったらどうだ? どうせ仕事で泊まり込みを続けていたんだろう?」
「そこまではしていませんよ」
デスクワークの割に傷を作っているのを見て、母が心配する。
「本当に大丈夫なの?」
「ええ。それより、今タロウの様子はどうですか?」
「なんだ、何時まで経っても弟の心配ばかりして。たまには彼女でも作ってデートでもすればいいだろうに」
からかうような口調だが、二人ともタロウが心配で、地球の様子はこまめに見ている。
「今はそれどころじゃありませんよ。
タロウにプレゼントを作ってきたんですよ。地球に行ったお祝いに。何時頃渡そうかなと思いまして」
ゾフィーは自分の手首からブレスレットを置くと、テーブルの上に置いた。
母が地球の様子が見れるスクリーンのスイッチを入れる。
全身に白い糸が絡みつき、そこを巨大な鳥に襲われているタロウの姿が映った。
「タロウ!?」
「このままでは危ない!」
母が口元を押さえるなか、ゾフィーは慌てて席を立った。
「行ってきます!!」
「あ、ゾフィー! 待ちなさい!」
そのままゾフィーはタロウの家を飛び出していった。キングブレスレットを置いたまま。



(あいつ、ブレスレット渡したのか?)
博士は出版社に論文の打ち合わせに来たついでに警備隊本部のビルを見上げた。
午後には何の予定もない。研究も一区切りついたし、次の題材を探すのに、少し誰かと雑談するのもいいかもしれない。
本部ビルの中はおそろしくごった返していた。人が多すぎるというよりも、指揮系統がしっかりしていないようで、あっちこっちで「すみません、こちらでした!」「順番にお願いします!」と叫んでいるのが聞こえる。
「ゾフィー隊長はいるか?」
総合受付で、博士は横柄に聞いた。こんなことを訪ねても普通は教えてくれなどしないのだが、受付係は、複数の対応に追われている中、飛びこんだスターマークに目を丸くした。
「どうした」
「あ、いえ、その・・・・」
困ったように博士の顔を見て、それから隣の同僚と顔を見合わせる。
「それが、その・・・・隊長は・・・・」
「はっきりしろ。いるのか、いないのか」
「・・・・お亡くなりに、なりました・・・・」
博士の手からプレートが滑り落ちた。

【“MAKING PRESENT21”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT20

「おまえ、どうした?! ボロボロじゃないか!!」
翌日、博士は自分の研究室に入ってきたゾフィーを見て、目を丸くした。
「今日はお休みするようにと進言したのですが・・・・・」
つき従うディナも流石に心配そうな表情で上司を見た。
「いいや、やる。何が何でも早急に完成させる。そういうわけだからディナは待機だ」
「・・・・了解しました」
ディナは不承不承一礼すると研究室から出て行った。
博士は体中にまだ火傷の残るゾフィーを見て、とりあえず椅子に座らせた。火傷が体に障るのか、少し痛そうに顔を歪めた。
「爆弾処理は専門班がいるだろう。何故おまえがわざわざ出向くんだ」
「いや、それはそのぅ・・・まあ身内の不始末というか、処理できるような爆弾でもないし・・・・」
火傷ぐらいなら治せるからいいが、問題はあとで逃げ出した動物たちの保護だった。全部捕まえるのに昨日の残りの時間を全部費やしてしまった。おまけに文句の一つでも言ってやろうかと今朝養成所に行ったら、セブンは実習で他の惑星に出かけていた。
「そんなにボロボロだったら今日はいいぞ。帰って寝ていろ」
「いいや、やる。絶対に完成させて、タロウに『お兄ちゃんすごーい!』と言われて、セブンに『ザマーミロ』と言ってやるのだ」
「『すごーい』は100歩譲ってわかっても、なんで『ザマーミロ』なんだ?」
「それは話すと長くなる。12000年分ぐらい」
「じゃあ話すな」
博士は呆れて嘆息すると、昨日は放置された生成機器を示した。
「うん」
ゾフィーは改めて、起動スイッチを押した。
ゆっくりと粒子が集まり、プログラム通りの形に生成されていく。ゾフィーは子供のように機器の前にへばりついてそれを見ていたが、やがて頭を振り払ってディナを呼んだ。
「おい、もう仕事か?!」
「このプログラムが流れ終わるまで時間がかかる。昨日も仕事を放置してしまったし、今のうちにやらないと」
「失礼します」
ロボットのように無機質な声で入ってきたディナは、早速ゾフィーの前にプレートを広げた。

アラームがラン終了を知らせる。
「終わったぞ。次だ」
「そうか」
「では、一旦失礼します」
ディナが出ていくと、ゾフィーはふらつきながら席を立ち、生成機の前に立った。
「次の、プログラムは・・・・・」
「これだ」
博士の指が選択したプログラムを流しこみ、ゾフィーがスイッチを押す。工程が始まって頷いたゾフィーを見て、博士は口を開いた。
「今の過程中は仕事をするな。寝ろ」
「いやしかし・・・・」
「俺も寝る。夕べは遅くまで論文を書いていたしな。
あの女は呼ぶな。入ってきたら気が散って寝れない」
「じゃあ私が出てい・・・・」
「正常に作動しているか見ていなくてどうする!」
博士はゾフィーの両肩を掴んで、無理矢理座らせた。仮眠するといっても、一度研究に入ると不眠不休が基本の博士の部屋では、まともにベッドになるようなものなどない。せいぜい机の上につっぷすぐらいだ。
尚も「しかし・・・・」と言い続けるゾフィーを見て、博士は勝手に机の対面につっぷすと、寝てしまった。
「博士? 怒ったのか?」
ゾフィーはそっと博士の耳の辺りをつついたが、返事がない。
「お~い、は・か・せー」
不貞寝のような博士の態度に、今度はゾフィーが嘆息する。子供みたいだ。
ゾフィーは机の上に片肘をついて、まだランの始まったばかりの生成機を見上げた。
やがて頭が重たく垂れ下がり、腕が投げだされる。
重ための音がして、博士は顔をあげた。机の上にゾフィーが腕を投げ出して寝ている。
「やっぱり寝たじゃないか」
頭に下敷きにされた腕をそっと抜き取ってやる。
「バカだな、おまえ」
博士はそっとゾフィーの頭を撫でた。
【“MAKING PRESENT20”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手ありがとうございます

4コマさん>1000行きましたよー! もう嬉しくて仕方ないです! 何時も感想ありがとうございます。これからも感想を貰えるような話を書いていきます。
当初はもっとヘタレた戦闘になる予定が、少しだけ格好良くなりました。

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

MAKING PRESENT19

「さあ、大人しくするんだ」
ゾフィーはできるだけ驚かせないように、そっとミニトータスに近づいた。じり、とミニトータスが後辞去る。まだ爆弾は吐かない。ゾフィーは一気に距離を詰めると
「とあ!」
ミニトータスをひっくり返した。ジタバタと短い足を動かすミニトータスだが、暴れている割に爆弾は吐かない。多分、ひっくり返ると吐きだすことができないのだ。そのままそっと抱えあげる。
「よし、捕まえたぞ」
ゾフィーがミニトータスを猛獣用のケージがある隣の部屋に連れて行こうとした時だった。
「ぐっ・・・・!」
突如背後に衝撃が走った。はずみでミニトータスを落としてしまうが、頑丈な甲羅に守られてミニトータスは小さくバウンドした後、手足を出して起き上った。
「なんだ?!」
振り返るとそこには、二匹の大亀が宙に浮いていた。
「なんだと?! 空も飛べるのか?!」
キングトータスとクイーントータスは、二人の子供を守るため、ゾフィーに向かって突撃してきた。背後には別の動物のケージもある。避けられない。真っ先にかかってきたキングトータスを正面から受け止める。
「ぐっ・・・・!」
予想以上の質量によろけるものの、なんとか踏みとどまる。間横からクイーントータスが体当たりをしてきた。
「うぐっ!」
キングトータスを抱えながら倒れこんだところへ、まだ飛べないミニトータスがのそのそとやってきて、お尻から爆弾を生んだ。そして手の中のキングトータスも、口からお尻から、赤い爆弾を吐きだす。
「うわあああ!!」
「ゾフィーさん!」
倒れていた職員がもたつく動作で体を動かす。隣へのドアで待機している他の職員達もゾフィーに駆け寄ろうとするが、
「来るな!!」
ゾフィーはそれを制した。両腕にかなりの火傷を負い、そこへキングトータスが噛みついてくるのだが、今放すわけにはいかない。トータス親子の戦力的にもだ。
ゾフィーは肘を使って立ち上がると、キングトータスを抱えて猛獣用の別室へと歩いて行く。ミニトータスにだけは追いつかれないように、できるだけ早く。手首に爆弾が数個張り付き、爆発した。
クイーントータスが戦闘機の様に、飛びながら爆弾を落としていった。一つ一つは爆竹程度のものだが、数が多い。頭や肩で爆発が起こり、標的を外れた爆弾は、検査を待っている絶滅危惧種のケージにヒビを入れた。あと数歩で扉に辿り着く。壁にぴったりと身を寄せていた職員が、素早くドアを開けた。ゾフィーは足に力を込めてジャンプをすると、職員がまた素早くドアを閉める。
「ケージは?!」
「こっちです!」
レッドキングが暴れても大丈夫な超強化ガラスの蓋が開く。
「でえい!」
ゾフィーは暴れて噛みつくキングトータスを引きはがし、ケージの中にぶちこんだ。空中に数個の爆弾が零れたが、接地した床が微かな光を放って爆発の衝撃と火を吸収した。ケージだけではなく、部屋自体が特別製なのだ。
「あと二匹!」
「だ、大丈夫ですか・・・・?」
逆に殺気立ち始めたゾフィーに、職員が恐る恐る声をかける。
「大丈夫です。全く問題ありません!」
ゾフィーはそのまま猛烈な勢いで踵を返すと、隣の部屋へと引き返すために自動ドアのボタンを押した。振動音が響くドアが開くと、空中からクイーントータスがゾフィーの顔をめがけて突進してきた。
「暴れれば良いというものでは・・・・・」
首を僅かに逸らして直撃を避け、頬の横を通り過ぎるクイーントータスをキャッチする。
「ない!」
そのまま甲羅を床に叩きつける。同じく床が微発光し、クイーントータスの甲羅は傷つくことなく守られた。咄嗟に手足を引っ込めたところを抱えて、キングトータスと同じケージの中に投げ入れた。そして元の部屋に戻ると、まだのそのそと動いているミニトータスを抱えあげ、両親と同じケージの中に放り込む。
「あ、ありがとうございます・・・その、大丈夫ですか?」
「・・・ええ、これぐらいは怪獣を相手に戦っていればしょっちゅうですよ」
多少肩で息はしていたものの、カラータイマーは青のままだ。
「大変だーー! ウロコツキオコジョが逃げ出したーーー!」
「サバクガエルがーーー! 今の爆発で瀕死にーーー!」
「レロア・ヒキミアの幼虫が全部いなくなったーーー!!」
惨憺たる有様の隣室から聞こえてきた声に、ゾフィーは床に膝をついた。カラータイマーが点滅し始めた。

【“MAKING PRESENT19”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

1000hitありがとうございます!!

カウンター見たら、1000超えてました。
わー、びっくり!

見に来てくださっている方々、本当にありがとうございます。
拍手一回でも凄く励みになります!
これからも毎日更新できるように頑張りまーす!

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

MAKING PRESENT18

ゾフィーが管理センターに飛び込むと、観察室は戦場だった。
「これは・・・・!」
壊れたケージの周りを、のそのそと亀の親子が歩いている。が、周りでは炎と煙が上がっている。床に数人、職員が倒れていた。昨日の担当係官を見つけ、助け起こす。
「しっかり! あの亀達はどうしたんですか? 何故ケージから出て・・・・」
「ば、爆弾を・・・爆弾を生んだんです・・・・地球の亀は、爆弾を生むんですか・・・ぁ」
「わかりません。亀にもたくさんの種類がいるはずですし・・・・しかし、今は大人しいですね」
「おそらく、狭いケージに閉じ込められたストレスによるものかと・・・・」
ゾフィーは係官をそっと寝かせると、亀の方に向き直る。
「代わりのケージは?」
「い、今は無いんです・・・・」
「無い?!」
「だから昨日言ったでしょうがーー!! いきなり申請無しでこられたって、空きのケージが無いんですよーーー!!」
「うっ・・・・・」
それを言われると確かに痛い。
「しかし、他の生物に細菌やバクテリアが付着したら・・・・」
「そうなんですっ! 早く捕獲しないと!」
「しかし今の話では捕獲しても入れる場所がないのでは?」
意外と元気な係官に、まだ救助を呼ぶのは大丈夫そうだと思った。
「猛獣用のでしたら、隣の部屋に・・・・」
「わかった。なんとか捕獲してみよう」
強化ガラスの散らばった床で遊んでいたミニトータスが、のそのそと別のケージの前に移動する。そして中に入ってい角の生えているウサギを見た。ミニトータスよりも大分小さい。二匹の間を隔てているガラスをぺたぺたと不思議そうに障ると、おもむろに口から赤くて丸い玉を吐きだした。
  ボン!
玉が爆発し、ケースが壊れた。中からウサギが飛び出して、その際にガラスの破片で足を切った。ウサギは足をひきずってミニトータスの前にくると、長い耳をぴくぴく動かし、小鼻を動かして匂いを嗅いだ。
「い、いけない! 血液の中にもウイルスが・・・・」
「わかった!」
ゾフィーはすぐにジャンプして二匹の側に飛び降りると、角ウサギを捕まえる。
「こっちです!」
爆弾を吐く亀にびくびくしていた職員の一人が、手当のできる部屋へのドアを開く。ゾフィーはその職員にウサギを手渡してドアを閉めると、殺気を放ち始めた子亀の方を向いた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

拍手ありがとうございます

4コマさん>ゾフィー兄さん、ピンチになってまいりました(笑) これからが、ヘタレの本領発揮というところです(笑)
兄さんは、肝心な場面で格好良くすることもできるし、ヘタレにすることもできるしで、本当に美味しいキャラですよねえ。
兄さんは急がし上に仕事場は女ばかりなので(笑)ヒカリちゃんといると嬉しそうです。スターマーク付きどうしというのもポイント高し。結構寂しがり屋なのです。

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

MAKING PRESENT17

科学技術庁を一旦出て、彼の所属している研究所へと向かう。入口でIDチェックを受け、彼の研究室へと行くと、早速ディナは廊下の入口のところに陣取った。
博士は黙々と仕事をし始めるディナを上から見下ろすと、ゾフィーを連れて研究室の中へと入る。
「粒子構造変換システムはそっちだ。プログラムは制作工程の区切りごとに入れ直さないといけないが、初めて作るものならその方が確認しながらできるからちょうどいいだろう」
「ああ。ありがとう」
ゾフィーは早速プレートからプログラムを装置に流し込んだ。
「最初は形状成型だから、このプログラムだな」
博士は登録されたプログラムの一覧を見て、使用する順番を決める。
「よし、じゃあ始めるぞ」
ゾフィーがわくわくしながら頷くと、博士はちょっと考えてゾフィーに場所を譲った。
「?」
「スイッチはおまえが押せ。おまえが全部作るんだから」
「ありがとう!」
ゾフィーは博士の立っていた場所に立つと、期待を込めてスイッチを押そうと指を伸ばした。

 ピピピピピ・・・・・!

「なんの音だ?」
「私の緊急通信だ」
ゾフィーは指を離して通信用のプレートを取り出した。
「はい?」
『ゾフィーさん、大変です! 昨日の亀が!』
「ど、どうしたんですか?!」
『爆弾を・・・うわああ!!』
聞こえてきた爆発音に、ゾフィーは全身から血の気が引いた。
「おい、どうした? 何かあったのか?」
「爆弾が! 大変だ! すまん、博士、また来る!!」
ゾフィーはスイッチを入れないまま、研究室を飛びだした。
「あ、隊長?!」
ディナの声を置き去りにして。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT16

「・・・今日はどうした?」
博士は会議室に入ってきたゾフィーを見て、若干引いた。
「いや、なんでもない」
「なんでもないって顔じゃないだろう。何かあったのか?」
昨日とは打って変わって、恐ろしく不機嫌な表情をしている。
「そうか。それはすまなかった」
ゾフィーは表情の緊張を解いて詫びた。
「ちょっと余分な仕事が増えてしまったのでな。大人げなかった」
「そんなに仕事ばかりで、まともに休んでいるのか?」
今日も廊下にはディナがいる。絶対に。休憩の僅かな時間も働かせに。
「大丈夫だ。それに、君の授業はとても気晴らしになる」
にっこりと笑うゾフィーに、人づきあいの悪い博士は、一瞬顔を赤くした。
「ばっ、バカを言うな! 遊びに来ているのならもう教えてやらんぞ!」
「うわーーー!! それは困る! それは困るーーーー!! あとちょっとなのにーーーー!!」
「うるさい! 子供か、貴様は!」
博士の腕にすがりつくゾフィーを邪険に払いのけて、博士は咳払いをした。
「とにかく、プログラムは整ったし、今日から作成にかかる。俺の研究室に移動するぞ」
「わかった」
ゾフィーはプレートを抱えて席を立った博士の後に続く。会議室を出ると、自然とディナもその後についてきた。
「ちょっと待て。そいつはまだついてくるのか?」
「そいつとは失礼な。ディナは私の秘書だし、仕事はまだあるし」
「俺の研究室だぞ」
「大丈夫だ。ちゃんと机と椅子を持ってきている」
ゾフィーの言葉に、ディナはミクロ化されたインテリアセットのケースを取り出してみせた。
博士はわざとらしくため息をついた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT15

「困るんですよねー、こういうの」
「すみません・・・・」
ゾフィーは管理センターの職員に頭を下げた。
「そりゃあね、おたくさん達は守るために戦っているわけですから、こうして保護するのもわかりますよ? でもね、申請も出ていない動物を持ちこまれても、ケージの数は限られているし、体内のバクテリアとか細菌とか、色々検査しなくちゃいけないものも多いんですよ」
「はい・・・・」
「生まれた星では無害でも、別の星に行ったら有害な物質や病原菌に変化してしまうものだっていくらでもありますしね」
「はい・・・・」
ゾフィーは謝りながら握った拳を震わせた。
(セブンの奴~~!!! 私を差し置いて勝手にタロウを助けたあげくに、こんなことをしおって~~!!!)
「まあ今回は隊長さんの判断ってことで、こちらも考慮に入れますがね。次からはよしてくださいよ」
「はい、申し訳ありません」
ゾフィーは再度頭を下げて、ケージの中を見た。巨大な特別製のケージには、亀の親子が入っている。
「それで、彼らはこれからどういった?」
職員はペンの後ろでプレートをとんとんと叩いた。たぶん、本人の癖だろう。
「まずは検査ですね。さっき言ったバクテリアとかの関係もありますし、適応する水質、空気、餌・・・・・そういったものを調べて、それから条件にあった惑星を探します。連邦の指定自然公園の惑星なら問題ありませんが、それ以外の惑星に適応するのが分かった場合は、またちょっと手続きや交渉が面倒になりますね」
「そうですか・・・・・」
セブンが何故彼らをここに連れてきたのか知らないが、生まれた星にいられないというのは、この親子にとっても辛かっただろう。送り出したタロウも辛かったはずだ。早くこんな研究室ではなく、安心して暮らせる場所に移してやりたいと思った。
「それじゃあ、ここに身元引受人のサインをお願いします。それと、万が一ですが、移住先の惑星が合わなくて、ストレスで死亡する可能性もあります。その辺りのご了承も、こちらに」
「はい」
ゾフィーは神妙な面持ちで、亀の親子の命運にサインをした。



【“MAKING PRESENT15”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

バトン

よく拝見させていただいているサイトさんで、ウルトラマンバトンを発見。勝手にもらってきちゃいました(笑)

あなたの好きなウルトラマンを5人。
・初代さん この方は好き過ぎて、行くところまでいってしまっているので、二次創作できないレベルにおられます。やっぱサイコー!
・ゾフィー 格好良さと格好悪さを同居させている不思議なお方。最近、誰かに似ていると思ったら、この人イーター・イーザック(あえて悪太とは言わない。だって悪太より格好良いから)に似ているんだ。どうりで書きやすいと思ったら。まあイーザック船長は、ここまで黒くはありませんが(笑)似合いそうな香水は、シャネルのエゴイストプラチナム。
・タロウ なんでもアリで強くって! 末っ子の甘えん坊っていいじゃないですか。
・メビウス 可愛い。ウルトラマンで守ってあげたいような可愛さを前面に押し出しているのは彼ぐらい?
・マックス タロウと同じぐらいなんでもOKなところが素晴らしい。一番好きなのは御神木引っこ抜き事件。


あなたの好きな怪獣を5体。
・ガバドン パワーアップしても外見だけというところが好きw
・モチロン モチロン、君が好きさ!
・ベロクロン ミサイル一斉掃射! 全身兵器ってのが好き。
・タッコング 丸くて可愛いです。しかし炎を吐くタッコングに追いかけられる夢を見て、息切れをしながら目を覚ました記憶が。その後助けに来てくれたのは、何故かスカイホエールに乗った南原さんと北島さんでした。しかも続きがあって、今度は臨時隊員としてビートルに乗って沖縄にいるテンペラー星人を倒しに行くという豪華といえば豪華な夢。
・ベムスター 可愛い顔してやること凶悪。


あなたの好きな必殺技を5つ。

・スペシウム光線 だって一番好きだもの。
・八つ裂き光輪 ウルトラスラッシュとは呼びたくない。
・ストリウム光線 あの派手な溜めと、叫びが入るのがイイ!
・M87光線 4位ってわけじゃないんです、兄さん。ポーズ大好き! 最強技!
・フォトンエッジ てっきり手から出すかと思ったら、頭から光線が!


あなたの好きなチームを5つ。

・ZAT のんびりしながらも実力派という凄いところ。食べてるシーンが一番多いですね。
・科学特捜隊 怪獣退治専門ではない、というのがやっぱりいいです。
・DASH ここはアンドロイドがいなかったらどうなってしまうのか・・・。ノリが良くて好き!
・XIG 専門チームがいっぱいで本格的な防衛隊だなと。見ていて毎回格好良いんです。
・GUTS 一話を見ると、元は戦闘集団ではなかったと。そんなのがいい。


あなたの好きな話を5つ

・空の贈り物(初代34話) やっぱりこれなくして、ウルトラシリーズのギャグ話はなかったんじゃないかな? ハヤタのスプーン事件は「星の林に月の船」のドラマでもあって、大人には不評でも子供たちに好評で、スタッフが喜んだというエピソードをよく憶えています。

・出番だデバン!(ティガ21話) こういうハートフルな話に弱いんです。一座の皆のたくましさが好き。つか、これを元にした話を考えてしまった。

・さらばタロウよ! ウルトラの母よ!(タロウ53話) 「タロウじゃない。東光太郎だ!」と言って人間として戦った光太郎。人間でも怪獣や宇宙人は倒せる、というのを一番強烈に示した話だと思います。冒頭の白鳥船長から始まり、涙が出っぱなしでした。

・飛べ! レオ兄弟 宇宙基地を救え!(レオ36話) アトランタ星人の卑怯さもあるが、百子さんの名セリフ「私を愛してくれるなら、例えそれが悪い宇宙人であっても平気だわ」というのがいいです。ウルトラマンと地球人の恋というとダンとアンヌがあげられますが、個人的にはゲンと百子さんの方が好きですね。

・太陽の命 エースの命(エース8話) 物語の緊迫感と戦闘と、見どころたっぷりです。夕子が「あなたの指輪を私にちょうだい」と、地球人にしかわからない感性(?)を使ってメトロン星人Jrの正体を暴くところや、有名なムルチ下ろし事件とか、ドラゴリーにパンチ一発で腹に穴をあけ、エースブレードで胴切りし、メタリウムでとどめを刺すエースの容赦ない戦いっぷりとか。



あなたの好きなメカを5つ。

・スカイホエール 白酒合成できて、色々なオプションを取りつけられて。名前もイイ!
・コンドル スカイホエール程ではないけど、翼に穴が開いているという奇抜なデザインが最高!
・エリー(笑) DASHの全て。エリーがいなかったらもうダメ。機能しない。エネルギーを補充して「おなかがいっぱいになりました」というところは可愛いし、「えーかげんにせんかい!」と怒らせると怖いし、アクティブモードで戦闘もできるしと、万能っぷりも素晴らしい。
・DASHアルファ 空も飛べる万能車両。車体のフォルムも好きw
・XIGファイターEX 六角柱が戦闘機になるとは思いもよりませんでした。EXにしたのはPALがいるからv



あなたの好きな主人公を5人。

・東光太郎 あの爽やかな無敵の笑顔を向けられたら、惚れるしかありません。笑顔が眩しくて目がくらむ~。そして外見を裏切って超絶無鉄砲。ぶっちぎりで第一位。
・ヒビノ・ミライ 可愛い。不思議ちゃん。光太郎と血のつながった兄弟として扱ってもいい気がするぐらい。可愛いけど爽やか。
・ハヤタさん ドラマパートでは意外とセリフが少ないという。
・マドカ・ダイゴ 子供とのふれあいが少ないのが残念だったけど、こちらも爽やかで良いお兄ちゃんですね。レナと上手くいって良かった。
・朝日勝人 潔癖症で劣等生? でも優しいし努力家で、そういうところ大好きです。



あなたの好きなヒロインを5人。

・南夕子 戦闘もするけど女性らしく、冷静で、星司をちゃんと立てるという・・・大和撫子じゃないですか! メビウスで二人が再会したのは、本当に涙ものでした。
・百子さん こちらも大和撫子ですねぇ。普通の感性で、可愛らしくて好きです。
・エリー(笑) コバ隊員と仲良くしてください。最終話だと白髪になっていたけど、生体部品でも使われているのか?
・レナ 可愛いし、強いし、文句なし
・ジョジー 基盤好きだったり、我夢に口止め料もらったり。自分大好きってのもポイント高い。



あなたが強いと思った怪獣もしくは宇宙人を5体。

・ゼットン(初代) ファルガイア名だとラギュ・オ・ラギュラ。一兆度の炎は本来は火星まで一瞬で蒸発させ、別の銀河にまで影響を及ぼすという。あの電子音みたいな鳴き声? が好き。
・バードン 鳥怖い、マジで。目に表情がないっていうのが。そしてまあ、なんだ。兄さん頑張れ。
・キーラ 八つ裂き光臨を尻尾であしらい、スペシウム光線も効かないというあの強さ!
・ゾグ 天使だと思ったら、ラスボスでした。
・イフ これ以上はないほどの強敵です。ジャッカル大王だってかなわないでしょう。


最後に、回して下さるウルトラ戦士を5人。

特にいません。

しかし、これ考えるの、結構体力使うなあ。思わずウィキとか覗いて、確認してしまいました(笑)

テーマ:✿感想✿ - ジャンル:その他

MAKING PRESENT14

「アホか! おまえっ! これが! どれだけ! 超精密で! 超高性能か! わかってるのか?!」
「当然だ。私が作っているんだぞ」
「だったら! これが学校の、ましてや養成所の工作室で作れるとでも思っているのか?!」
「しかし、警備隊の開発室は、先日新平気の開発許可を出したから、全部使用中なのだ。まさか私用で徴収するわけにもいかんし」
「ああ、もう!」
博士は頭を抱えると、ダン! と机を叩いた。
「いい! 俺の研究室を使え!」
ゾフィーは博士の言葉に、目をぱちくりさせた。まじまじと見られて、博士は自分の失言に気づいた。
「君にだって仕事があるだろう? そこまでしてもらうわけには。
だが、ありがとう。養成所の放課後にでも部屋を借りるから、気にしなくていい」
「う・・・・いいから使え! この設計を誰かにみられたらどうするんだ?!
それに、俺が教えたんだから、最後まで面倒を見るのは当然だ!」
博士はそう言うと、胸を張ってウンウンと頷いた。
「そうか?」
ゾフィーは嬉しそうに笑うと、「それじゃあ、またよろしく頼む」と言った。


授業が終わって二人が会議室を出ると、出入口に椅子を借りて座っていたディナが、すっと立ち上がってゾフィーに従う。
「ではまた」
博士に手を振って挨拶をすると、きりっと表情を切り替える。
「隊長、環境保安庁の生物管理センターからメールが届いています」
「私宛に? 珍しいところから来ているな」
ゾフィーは差し出されたメールを見た。みるみる顔が青冷めていく。
「隊長?」
「すまん、部屋に戻るのは後だ! ちょっと出てくる!!」
「隊長!」
ゾフィーはディナを残して、走りだした。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

コメントありがとうございます

遅くなりましたが、コメントありがとうございます。

yamiさん>同級生で同じスターマーク付きのヒカリと一緒にいるのは、兄さんにとって気楽な一時です。隊長室にはあとで男追加します(笑) 隊長が女嫌いにならないうちに、最初の方に書いていたイサカル達を。
小さいセリザワに見えるカブトムシ・・・・シリアスに耐え切れず、ちょっと光太郎さんで遊んでしまいました。ゾフィー兄さんでもちょっと吸収しきれなかったです。

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

もしも総監が東光太郎だったら第三話17

喪服を着たミライは、促されるままに墓前で手を合わせた。
遺骨も残っていない、慰霊碑のようなお墓の前で、リュウ、ジョージ、マリナ、テッペイ、コノミ、そしてミサキやトリヤマ、マル、サコミズと、そして光太郎が手を合わせている。
サタンビートルを倒した後、光太郎が皆で墓参りに行こうと提案したのだ。リュウだけが彼らを憶えていなければいけないという使命感から、あのような事件を引き起こしたのだろうと思って。
衣ずれの音がしたので、ミライが顔をあげると、黙とうをささげ終わったジョージ達が手をおろして、線香を纏う墓を見ている。
「トキタ君、ヤマシタ君、サイトウ君、サクマ君、安らかに眠っていてくれよ。ナンマンダブ、ナンマンダブ、ナンマンダブ・・・・・」
「皆さん、どうか安らかに・・・・・」
トリヤマとマルの横で、サコミズとミサキは静かに面を上げた。
「考えてみたら、不思議だよな。この人達が死んでなかったら、俺達はこうして遇うこともなかったんだから」
ジョージがぽつりと呟いた。
「そうですね。ウルトラマンもGUYSもただ遠くから眺めていて、時々、『助けが遅い』なんて文句を言っていたかもしれません」
「ミクラスを見ても、きっと怖がっていたかも」
「うん。直接関わろうなんて、思いもしなかった」
仲間たちの声を聞いて、リュウも一昨日のことを思い出す。
「先輩達があのまま生きていたら・・・・そんなこと考えたから、隙ができちまったんだろうな」
リュウは隣にいるミライの方を向いた。口元と目元にバンソウコウが貼ってある。
「悪かった、ミライ」
「そんな、いいんです。すぐに治りますし・・・・」
「いいや、良くないな」
光太郎がポンとリュウの肩を背後から叩いた。
「悪いと思ったことをしたら、ちゃんと頭を下げて『ごめんなさい』って謝るんだ。『悪かった』だけで済ませちゃいけない」
「親しき仲にも礼儀ありってね」
光太郎の隣からひょっこりとサコミズが顔を出す。
「えっ?」
リュウは二人をまじまじと見て、それからミライの方に向き直る。襟をきちんと正して。
「昨日は殴ってごめんなさい」
と子供のように謝った。
「ええーー?! リュウさん?!」
「ちょっとリュウ、どうしたの?」
「なんだかミライ君みたいですよ」
「うるっせーな! こっちはちゃんと謝っているんだから、茶化すんじゃねーよ!」
口を尖らせるリュウの隣で、ミライは思わず弾けるように笑った。
「こら! 墓前で騒ぐんじゃない!」
トリヤマが普段とはまるで違う表情で一活する。
「仏様の前では静かにしなさい。
いいか、戦うということは、生きている人も、こうして安らかに眠っている人も、皆を守るものだ。それを忘れちゃいかん。
ですよね? 総監」
最後の一言に、また空気が和らいだ。
もう一度皆で手を合わせると、メンバーはそろって墓地を後にした。



【“もしも総監が東光太郎だったら第三話17”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第三話16

倒れた光太郎を守るように、光の粒子が立ち上る。光が結晶化すると、そこにはウルトラマンメビウスが膝を立てた体制で座っていた。
メビウスがそっと掌を開くと、伏せっていた光太郎が顔をあげる。
「メビウス!」
メビウスは頷くと、そっと炎の消えた滑走路に光太郎を下した。そしてそのままサタンビートルに向き直る。

   セヤッ!

メビウスは大きく構えると、サタンビートルに向かって突進していった。再びサタンビートルの腹部が青く光り、砲門がメビウスに向かって火を吹く。正面から砲撃を受けて、メビウスはのけぞって倒れた。
サタンビートルは倒れたメビウスに乗りかかると、大きな一本角を振りかざた。メビウスは角を掴んで寸前で止める。ぎりぎりと強力な力がメビウスの首に角を突き立てようと、押してくる。
メビウスは片腕の力を抜いて、角の振り下ろされる角度を逸らした。角が滑走路に突き刺さる。メビウスはサタンビートルの腹を蹴飛ばして立ち上がると、その丸い背に乗りあがった。力任せに片方の翅を引きちぎる。
サタンビートルは痛みを訴えて転がった。メビウスも背中から転がり落ちる。倒れたメビウスはすぐに立ち上がり、サタンビートルに飛び蹴りを喰らわせた。倒れたサタンビートルに更に追い打ちをかけるように、何度も手刀を振り下ろす。
転がってそれから逃げたサタンビートルは、口から黒い煙を吐きだした。たちどころにそれは霧となり、メビウスを覆っていく。煙に包まれたメビウスは、首を押さえて地面に崩折れた。
「げほっ! げほっ! くそう、毒ガスだ!」
光太郎も霧から離れ、口元をハンカチで覆う。
苦しむメビウスの肩口に、サタンビートルの角が突き刺さる。メビウスは苦悶の声をあげて、それから逃れようと転がった。更に角を突き立てようと、サタンビートルが首をあげる。
その瞬間、サタンビートルの残った翅が吹き飛んだ。
「ミライーーーー!!!」
カタパルトにはエンジンの点火していないGUYSアロー1号が、ミサイルを撃った硝煙を上げていた。コクピットにはヘルメットすら被っていないリュウが叫んでいる。
メビウスはその姿を見て大きく頷くと、全身に炎を纏った。鮮やかなオレンジ色の炎を。
よろよろと立ち上がったサタンビートルを、メビュームバーストが焼きつくした。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第三話15

「ああ汚い、ああ醜い」
光太郎の目の前に、紫色の男が姿を表した。
「おまえがあのカブトムシを操っていたのか!」
光太郎は目の前にそびえ立つほどの大きさになったカブトムシを睨みつける。男は嫌らしそうな笑みを浮かべる。
「せっかくあの男の心を綺麗にしてやろうとしたのに、それを邪魔して」
「人の大切な思い出を踏みにじった貴様の心こそ醜いというんだ!」
「あの男は自分で認めたのだ! ”悪かった”と、自分で言った。それを直してやって何が悪い」
「自分の行いを正すのは自分自身だ! 他人に記憶を捻じ曲げられて、今いる大切な人を傷つけて、それの何処が美しいというんだ!」
男は光太郎のきつい眼差しを受けると嘲笑した。
「あっははははは・・・・・! あっははははは・・・・・!!
やれ! サタンビートル!!」
男が腕を光太郎に向けると、巨大化したカブトムシ――サタンビートルは、腹についている六つの器官を瞬かせると、その横についている砲門から一斉に光太郎に向かって攻撃をした。
「うわあっ!!」
光太郎の周りの滑走路はたちまち火の海になる。次々と降り注ぐ爆発が、光太郎の周りの酸素を奪っていった。
非常階段を駆け降りて来たミライは、滑走路で暴れるサタンビートルに目を見張る。そして集中して放火を受ける一点に人影を見た。
「光太郎さん!!
メビウーーース!!!!」


テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT13

「なんだこれは?」
「そろそろ設計図とプログラムを作り上げないといけないと思ったのだ。見てくれ」
博士はゾフィーが差し出したプレートを受け取ると、中身を検分する。
「あの複雑な粒子変換の統合、よくここまでまとめたな」
「先生がいいからな」
嬉しそうに言うゾフィーに、博士はぶっと噴き出した。
「どうした?」
「別に。当然だろう。俺が教えてこの程度もできないようじゃな」
「うん。だから頑張ったぞ」
「気持ちの悪い顔を向けるな!」
嬉しそうにニコニコしているゾフィーを見て、博士はとりあえず自分のプレートで頭を引っ叩いた。
「なんだおまえの最近のたるみきった態度は!」
「たるんでるか?」
ゾフィーは自分の腹を見た。
「一応トレーニングは続けているのだが。まあ最近はちょっと忙しかったからな」
「誰が腹を見ろと言った。おまえの顔だ。毎日ニタニタして気色の悪い」
「そうか? 昨日、滞っていた仕事が一気に片付きそうになってな。それのおかげかもしれない」
「片付きそうな割に、今日も仕事が来ているじゃないか」
ドアの向こうには今日もディナが控えている。
「それは仕方がない。仕事はあとからも湧いてくる。
それよりどうだろう? これで作れそうか?」
「プログラムは完璧だ。構造も悪くない。少し手直しして、明日ぐらいから作成できそうだ」
「本当か?! 良かった! 早く作りたいと思っていたのだ!」
「復習はちゃんとしていたみたいだな」
手放しで喜ぶゾフィーを見て、珍しく博士の頬が緩む。
「うん。
早速明日、養成所の工作室を借りよう」
直後に博士は、顔面を机で殴打した。




テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

ヒカリ

我が家にもとうとうヒカリが入りました!
しかし新しいヒカリ用のルーターなんでセットアップしようとして1位時間。パスワード違うとかエラーが出まくり、センターに電話してもつながらなくてキレかけていた時。
エクスプローラーをうっかり押してしまったら。普通に動いた。
オイオイィィ!! なんじゃそりゃーーー!!
何やってんだよ?! このセットアップ資料もCDもいらないのか?!どんだけ高性能なのおまえ?!
とりあえず、表示が確かに早くなったので、嬉しいです。

しかし工事にきたあんちゃんが、電動ドリルのバッテリーを充電してこなくて、我が家で充電をし始めました。このアホッタレ!自分の使う道具の管理ぐらいしっかりやらんかーー!!
ムカついたので、家の外壁に穴を開け終わってもまだ充電していた電源を引っこ抜いてやりました。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

もしも総監が東光太郎だったら第三話14

「どいたどいたどいた~~~~!!」
フェニックスネストの廊下を、掌にカブトムシを包んだ光太郎が走り抜ける。
「わあっ?!」
「ちょっと!」
「そ、総監?!」
書類を持った職員が転び、女子職員が悲鳴をあげる。
「待てーーーーっ!!」
その後ろを物凄い形相をしたリュウが追いかけてきた。
「セリザワ隊長を返せーーー!!」
「リュウさん、そのカブトムシはセリザワ隊長じゃありません!!」
更にその後を顔にアザを作ったミライ、サコミズ、ジョージ、マリナ、テッペイ、コノミと、行動隊のメンバーが追いかけてくる。
光太郎は丁度来たエレベーターの中に飛び込んだ。
「待て!」
間一髪、リュウが手を突っ込む前にドアが閉まる。
「くそう、どこだ?! 何処に行った?!」
エレベーターは徐々に下に下がっていく。後ろからミライ達の足音も迫って来ていた。
「くそっ!」
リュウはすぐ側の非常階段の鉄ドアを開けると、下に向って駆けだした。
「リュウさん!」
後を追ってきたミライは、下で金属的な音を上げて階段を走り降りるリュウを見ると、手摺を乗り越えて、リュウの目の前に飛び降りた。
「うわっ!」
勢いをつけたまま降りてきたリュウは、そのままミライと正面衝突し、そのまま踊り場にもつれて倒れた。
「てめぇ、また邪魔するのか!」
リュウはミライに馬乗りになると、拳を振りおろした。それをミライは片手で受け止める。リュウは息を飲んで拳を引こうとしたが、ミライの握力は外見とはかけ離れた強さでリュウの拳を掴んだまま離さない。
「ヤマシタ先輩じゃないんですか?!」
「?!」
「リュウさん、僕のことをヤマシタ先輩と呼びました! 今のリュウさんには、僕が誰に見えるんですか?!」
「おまえ、は・・・ヤマシタ先輩じゃない・・・・」
「そうです! 僕はあなたの知っているヤマシタ先輩じゃありません! ミライです!思い出してください!」
リュウの目の前でミライの顔にヒビが入った。ジグソーパズルのようにバラバラに分解され、散らばったパーツの一つ一つが、また違う形になっていく。
「う、うう・・・・」
「リュウさん!」
頭を押さえてリュウがミライの胸の上でうずくまる。
「リュウさん・・・・」
ミライは震えるリュウの肩をそっと抱いた。
「ミライ! リュウ!」
上から駆け降りてきたサコミズに、ミライはリュウを抱えて立ち上がる。
「リュウさんをお願いします、隊長」
サコミズは大きく頷くと、目を見開いたまま体を震わせるリュウを預かった。

光太郎はフェニックスネストの外に出た。広い滑走路のど真ん中に向かってカブトムシを放り投げる。
「正体を表せ!!」
胸のポケットに仕込んでおいたナイフを投げつけると、カブトムシは猛烈な煙を吹き上げながら巨大化した。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT12

数日後。授業を終えて戻ってきたゾフィーの元に、うきうきとした足取りのアシェルがやってきた。
「隊長、お客様です」
にんまりと笑うその姿に、ゾフィーも思わずニヤリと笑いを浮かべる。
「わかった」
隊長室の中にある来客室へと入ると、資料倉庫の管理人が、額に青筋を立てて座っていた。
「お待たせして申し訳ありません」
「ああ待ったとも。これはなんだ?!」
管理人はゾフィーに起動状態の小型プレートを突き出した。
「随分お若い女性とご一緒されていますね。お嬢さんですか?」
「違うっ!」
「ではご同僚で? 確か資料室にはこのぐらいの年代の女性はいなかったと記憶しておりますが。しかしこの写真はどこかの公園のようですね。随分とまあ密着していますねえ。羨ましいです、はっはっはっは」
管理人はダンッ!とプレートをテーブルに叩きつけた。
「何が望みだ?! 人の後をこそこそとつけまわして!」
「いいえ何も。ただ、資料倉庫に資料をお借りしに行かせていただくわけですから、あなた以外にも、やはり奥様にもご挨拶をした方がいいんじゃないかな~なんて思ったりしたわけですよ。
それに別につけまわしたわけではありません。公園の管理センターの映像を、たまたま治安の為に見ていただけです」
「貴様、こんなことをしてタダで済むと思うな! 大隊長に報告するぞ!!」
「ええどうぞ。もうすでに私から報告させていただいておりますからw」
ゾフィーが艶然と微笑むと、管理人は顎を外した。
「大隊長も驚かれておりました。ほら、この角度だとお尻なんか触っちゃってるでしょう。流石にこれは奥様には見せられないから、どうしようかとお悩みになられておりましてね」
プレートで笑みの零れる口元を優雅に隠す。
「どうでしょう? 資料倉庫、我々の自由に使わせていただけないでしょうか?」
「・・・・・それだけか? 本当にそれだけなのかっ?!」
「そうそう人事部の部長なんですけどね。確か同期とお伺いいたしましたが、最近お付き合いの程はいかがでしょう?」
管理人はゾフィーを射殺さんばかりに睨みつけたが、ゾフィーはそれを鉄面皮の笑顔で刎ね返した。
「新市街地区によく遊びに行くとは言っていたがな」
「そうですか」
ゾフィーはプレートを彼の目の前で握りつぶした。
「お仕事、頑張ってくださいねw」
「帰るっ!」
「お茶はいかがなさいますか?」
「いらん!」
鼻息も荒く管理人が出ていくと、ソファーの影に隠れていたキルシュとペシェが出てきた。
「「やったーーーー!!」」
「隊長、凄い! やりましたねっ!」
「さっすが隊長!」
「でも大丈夫ですか?」
レピが運んできたティーポットから、ディナは数を増やしたカップにお茶を注いだ。
「まあ大丈夫じゃないか。大隊長にも実際先に”相談”しているし。
使い捨てにするネタのつもりだったが、案外長く使えそうだ。セブン21に感謝だな」
プレートに写っていた若い女性は、変装が趣味の宇宙保安庁所属、セブン21である。
ゾフィーの両隣りにキルシュとペシャが座り、お菓子を食べ始めた。
「ね、隊長。今のって他の人にも有効ですよねっ?!」
「情報収集ならペシェ達の出番ですよ!」
「そうだな。頼むぞ」
「「イエーーーー!!」
「さあ皆さんご一緒に♪」
「「「「「YA----!!」」」」
応接室は、歓喜の悲鳴で沸き立った。
【“MAKING PRESENT12”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第三話13

「ゴキブリ?」
光太郎は咄嗟に袋から殺虫剤を取り出した。
カブトムシはパタパタと翅を動かし、リュウの肩へと止まった。
「あっ・・・・」
ミライはその虫を見たことがあった。
屋上の鉄柵の上に。
『へー、今の季節にカブトムシなんて珍しいな』
食堂で。
『は~、今の季節にカブトムシですか。これも地球温暖化の影響ですかねえ』
それは本来はこの場所にはいないはずの生物。
「カブトムシ!」
叫んだミライはリュウに飛びかかった。椅子が倒され、コマンドディスプレイに二人が縺れて倒れこむ。
「てめえっ!」
背中と腰をぶつけたリュウは、そのまま怒りにまかせてミライの顔を殴りつける。
「きゃーーー!!」
コノミが悲鳴をあげた。
「やめろ、リュウ!」
「ミライ君、やめて!」
殴られてよろけたミライを光太郎が支える。リュウの肩には、カブトムシが落ちずに止まっていた。
「光太郎さん、あのカブトムシです! あれが!!」
ミライは光太郎の腕を振り切って再びリュウの肩に手を伸ばす。リュウは咄嗟に左に逃れ、ミライは踏鞴を踏んでディスプレイに手をついた。その肋骨の上にリュウは容赦なく拳を叩きこむ。
「うっ・・・・リュ、さ・・・・」
体を支える腕から力が抜け、その襟首を掴んで再びリュウが拳を振り上げる。
「よすんだ、リュウ!」
サコミズがリュウを背中から羽交い絞めにした。カブトムシはまだリュウの肩にいる。
「東さん!」
「放せぇっ!」
暴れるリュウの肩に止まり続けるカブトムシを、光太郎が手に取った。
『リュウ! 俺を連れて逃げろ!』
光太郎の手の中で、小さなセリザワがリュウに助けを求めていた。
「セリザワ隊長!!
うおおおおお!!!」
リュウはサコミズの腕を振り払うと、光太郎に飛びかかった。
「おっと!」
上半身だけを動かしてそれを避けると、光太郎はディレクションルームの外へと逃げ出した。

【“もしも総監が東光太郎だったら第三話13”の続きを読む】

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

MAKING PRESENT11

「今日はまたえらく上機嫌だな」
博士はいつも以上ににこにこしながら講義を受けにきたゾフィー見て、若干呆れたような声を出した。机の向こうとこっちで同時に座ると、ゾフィーはプレートを立ち上げて昨日の続きを促す。
「そう見えるか? うん、まあ嬉しいことがあったのだが」
「なんだ?」
「実はな、私を助けてくれる人がいたのだ」
「助け?」
「ウルトラマンだ」
ゾフィーはペンをベータカプセルのように掲げた。
「ウルトラマン?」
「そう。あの地球で任務についていた。彼が仕事を代わってくれたのだ」
「それだけでそんなに嬉しがるな」
博士は一瞬、ディナが控えているだろう扉の向こうを見やる。
「困っている時に助けてもらうというのは嬉しいものだぞ。流石は彼だ。
きーたぞー われらーの ウルートラーマーン♪」
「歌うな!!」
 ガン!
博士はプレートの角でゾフィーの頭を殴りつける。
「痛いじゃないか」
「物が当たれば痛いのは当然だ」
「それもそうだ」
ゾフィーはあっさりと受け入れて、プレートを覗きこんだ。
「ところでこのエンセフェロンインターフェースのプログラムはちゃんとにできているのか?」
「大丈夫だ」
ゾフィーは課題を先生に見せた。
「ふん・・・まあ合格だ」
「ところで虚数領域を実数化する機能もつけたいのだが」
「まだつける気か?!」
「敵の種類は想像以上にいるぞ。単なる星人にはとどまらない。それにタロウはまだそういった相手には遭遇していないし、養成所でも虚数領域や異次元を想定した訓練はしていないし」
「どんだけ弟を甘やかしているんだ、貴様は!」
「だって可愛いじゃないか。『お兄ちゃん、遊んで~』ってくるんだぞ?! 2人の為にベビーシッターの資格までとったのだ」
「おまえバカだろう、本当に。第一、『遊んで~』なんて言ってたのは何千年前だ」
「たぶん8000年ぐらい前」
「図体のデカイ男が、まだ甘えてくるものか! アホらしい」
「そうなのだ。最近甘えてこなくて寂しい。エースも地球から戻ってきたら、地球の話ばかりするし。一度滞在してみたいな」
博士は呆れて椅子の背に凭れかかった。
「地球、か・・・そんなにいいものか?」
「どうしてだ? 地球人に尊敬されるなんて、我々の先祖が我々を誉めてくれているようなものだろう?」
「単なる懐古思想だろう。地球人が、『正しい進化』をするかなんてわからないぞ。もし我々と同じようになったら・・・・」
「しないように見守るのも我々の役目だ。彼らの太陽が正常な寿命を迎えるまで。
ところでさっきのだが、局所的に物理事象面に干渉する方法が良いと思うのだが」
「・・・・好きな機能をつけろ」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第三話12

「見えるもなにも、隊長本人じゃ・・・・」
「リュウさん!」
ミライが叱責とも言える程強い声を出した。
「セリザワさんは、ヒカリは、今はここにいないんです! リュウさんだって知っているじゃないですか! ツルギの呪いから解放されたヒカリを!!」
「ヤマシタ先輩、何言って・・・・第一、ヒカリって誰ですか?」
ミライの表情が今にも泣きだしそうな程に歪んでいく。
「リュウさん・・・・」
そっとマリナが傍によってミライの肩を掴む。
「リュウ、じゃあここにいるメンバーを順に言ってみてくれ」
リュウは訝しみながらも、ジョージ、ミライ、マリナ、テッペイを見て言った。
「トキタ先輩にヤマシタ先輩、それに、サイトウ先輩にサクマ先輩・・・・」
「あと一人は?」
コノミがいない。テッペイの隣に座っているにも関わらず、コノミの名前が出てこない。
「あ・・・・ああ・・・・・その・・・・」
リュウはコノミを凝視したまま、開きかけた口を何度も意味を成さない形に動かす。
「リュウ、君は入隊して何年経った?」
「まだ、半年です・・・・・」
「その間、人事異動は起こっていない。じゃあ、彼女は誰なんだ?」
「リュウさん、思いだしてください!」
コノミが胸の前で拳を握りしめ、必死に訴える。
「う、うう・・・・・」
リュウが額に手をやった。コマンドシートの上に片手を置き、必死に体を支え始める。
不意にディレクションルームのドアが開いた。
「おーい、ゴキブリホイホイ買ってきたから、この部屋にも・・・・って何をやっているんだ?」
ドラッグストアの袋を下げた光太郎が、緊張感を引き裂いて入ってきた。
「総監・・・・」
「総監!」
リュウは救いを求めるように光太郎を見上げた。同じくミライも助けを乞うように光太郎を見上げる。
「おいおい、どうしたんだ?」
「総監、セリザワ隊長がおかしいんです! それに、俺も、俺も・・・・」
リュウはコノミの方を見て頭を振った。
「セリザワ君、何時帰ってきたの?」
「何時って、そこにいるじゃないですか!」
サコミズは座ったまま、振り返るリュウを見つめる。
「リュウ、入って半年の君が総監を知っているのはおかしい」
「え?」
「総監は、君が入隊する前からフェニックスネストにはいなかった。だから、今の君が総監を知っているはずがないんだ」
リュウの顔からさーっと血の気が引いていく。
「そ、総監・・・・・」
「もっと正確に言うと、セリザワ君が隊長になる前からいなかったよ」
事情もわからないまま光太郎が言うと、ディレクションルームの小さな観葉植物の影から、カブトムシが飛び出してきた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

コメントありがとうございます

yamiさん>はい、兄さんにとって博士との時間は、貴重な息抜き時間なのです。
なのでウキウキして授業を受けに行きます。たとえどれだけ罵倒されようとも!

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

FC2Ad