もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

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4コマさん>そうです、学者肌の人ですw しかしツルギになる前なのに凶暴な気がします(笑)
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テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

MAKING PRESENT3

彼はゾフィーを突き放そうと腕をつっぱった。
「いいや、私の前にきたということは、教えてくれるということだな?! ダメなら事務の人間が断りに来るはずだ。したがって君は私の先生だ。よし、決定」
ゾフィーはそう言って頷くと、唐突に腕を離した。力いっぱい突き飛ばそうとしていた彼は、勢いあまって机ごと床に倒れこんだ。
「おや?」
「~~~!! おいっ!」
「放せと言われたから放しただけだが」
「バカか! 貴様は!!」
強かにぶつけた腰を擦って、彼がよろよろと立ち上がる。
「大丈夫か?」
「これが大丈夫に見えるか」
「うちの訓練生なら大丈夫そうに見えるのだが、君の場合は大丈夫じゃなさそうだな」
ゾフィーは別の椅子に彼を座らせ、倒れた机と椅子を元に戻した。
「さて、さっそく授業を開始して欲しいのだが。ちゃんと参考書は用意してある」
ゾフィーは別の机の上に数枚のプレートを置いてあったのを持ってきた。
「とりあえず基礎から」
「おまえ、通知表に『人の話を聞かない』と書かれただろう」
「いいや?」
彼はあきらめて、まだ痛む腰を手で押さえつつ、ゾフィーの差し出したプレートを起動させて中身を検分する。
「まあ教科書の選択は悪くないな」
「そうか、良かった! おっとこれではいけない。
よろしくお願いします、先生」
ゾフィーは改めて、彼に深〃と頭を下げ、にっこりと笑った。

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MAKING PRESENT2

「別に”先生”と呼ばなくてもいい」
「しかし、教えていただくのに、それは・・・・」
「いいから! 第一、同級生だろう!」
言ってしまってから、彼ははっと自分の口を押さえた。
「同級生? 私にスターマークを貰えるほどの学者の・・・・・?」
「いい! 考えるな! 思い出すな!」
彼は考え込むゾフィーを無理矢理席に着かせると、自分はその前に椅子を持ってきて座る。
「そもそも、どうしていきなり応用粒子構造変換学なんて選んだんだ?」
「養成所では転送用の公式しか習わなかったから・・・・あ!」
ゾフィーは突然目を見開いた。
「ひょっとしてカレッジに編入した天才か?! あの体力のなかったへろへろ君・・・・」
彼は猛烈な勢いで立ちあがると、座っていた椅子でゾフィーを殴り倒した。
「うるさい! そんなことを言うなら教えてやらん!!」
「うう・・・待ってくれ! それはまずい!」
机に顔面を陥没させたゾフィーは、すぐに復活すると彼の腕にしがみついた。
「こら! 放せ!」
「いいや、放さん! 誰か紹介してくれと言っただけなのに3時間も待たされたんだぞ! これ以上待たされてたまるか!」
なんだかんだ言っているうちに、あっという間に彼はゾフィーの側に引きずり込まれた。何しろ体力が違う。
「よし、私の方に来たから私の勝ちだ。勉強を教えてもらうぞ」
「勝手に決めるな!!」

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MAKING PRESENT1

ある日、自分の研究室に籠っていた彼は、突然上司の呼出しをくらった。
「部長、私は研究で忙しいのですが」
仏頂面で上司の部屋に行くと、彼の上司は彼の顔色を伺うように、こわごわと頷いた。
「も、もちろんそうだろう。こんなことで呼びだすのは私としても心苦しい」
「では失礼します」
くるりと踵を返した彼に、慌てて上司がすがりつく。
「ああ、待ってくれ! まだ話を! 最後まで聞いてくれ!!」
痩身に上司の体は重たい。彼は上司を邪険に振りほどくと、手近にあった椅子を引き寄せて勝手に座った。
「それで?」
「話を聞いてくれるか! 良かった!
実はな、応用粒子構造変換学を学びたいをいう人がいてな、その人に特別授業をしてもらいたいのだ」
「バカバカしい。学問を習いたかったらカレッジにでも行くべきです」
「それが短期間に一点集中して憶えたいと。時間が取れないから誰か紹介してくれないかと言われて・・・・・」
「では他の誰かに任せてください。私の専門分野ではない」
床を蹴って椅子から立ち上がる彼に、更に上司が縋りつく。
「待ってーーー! 君しかいないんだーーー!!」
「専門ではないと言っているでしょう!」
「身分が釣り合わない! 今、君しか対抗できるものがここにおらんのだ!
頼む! 助けてくれ!!」
「身分?」
王族だろうかと、初めて彼はきょっとんと表情を緩めた。


教室として使うことになった会議室に入る。
「遅くなった」
横柄な物言いだが、このぐらいで腹を立てて研究者をひっかきまわすような相手ならば容赦しない。
「いえいえ。お願したのはこちらですから」
席についていた”生徒”が顔をあげて席を立つ。
にこやかに笑うその下に見えるスターマーク。
(・・・・・なるほど、身分が釣り合わないか・・・・・)
「ゾフィーと申します。よろしくお願いします、先生」
宇宙警備隊の隊長は、そういって深々と頭を下げた。
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もしも総監が東光太郎だったら第三話7

「リュウさん、今朝も言ってましたよね」
ミライは食事を終えたあと、湯呑を両手で包んだまま、ぽつりと言った。
「あん? 何が」
「先輩のことです。僕のことを見て『ヤマシタ先輩』って、言いました」
ミライの言葉にマリナやジョージが非難がましい視線をリュウに向ける。コノミやテッペイも、あまり良い表情をしていなかった。
「ああ、それは・・・おまえがちょっと似てたから・・・・」
今朝の件に関しては流石にリュウはわかっているのか声の調子を落とした。
「だからって、何で今更? それなら会った時にでもありそうじゃない」
「そういえば、リュウさん昨日は、総監と一緒に亡くなった方のご遺族のところへ挨拶に行ってきたんですよね」
コノミがリュウに確認するというより、場の溜飲を下げるために言った。
「それで思い出したっていうの?」
マリナは呆れたと声を出した。
「そんなの思い出したって、今は何もならないじゃない!」
「わかってるって!」
「そりゃあ、あたしだっておじいちゃんのことを思い出したりするわよ」
急にマリナは勢いを落として下を向いた。
「でも、それは一人の時とかよ。一人で大事に思い出に浸りたいとき。家族と一緒に語り合う時。あんた、さっき浸ってなかったわ。まだそこにいるって錯覚してたのよ」
「錯覚?」
「そうよ。あんたの中では時間が逆行してるってこと。でも、それは死んだ人にとって嬉しいことじゃない」
マリナはテーブルの上で両手を組んでリュウを見た。
リュウは睨みこそしなかったものの、マリナを黙って見つめる。
「見ろマル! こんなところにカブトムシがいたぞ!」
重く沈黙が圧し掛かるテーブルに、呑気な声が聞こえてくる。声のする方を見ると、トレイを持ったトリヤマが、観葉植物の上に止まっているカブトムシを見て大はしゃぎしていた。
「は~、今の季節にカブトムシですか。これも地球温暖化の影響ですかねえ」
「虫だって?!」
今度は別の方向から怒声が聞こえた。
「そんなのこっちの厨房にいれるんじゃないよ!」
カウンターの向こうで、日の出サユリがハエタタキを振り回した。



    ジリリリリリリリ・・・・・・

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拍手ありがとうございます!

4コマさん>ゾフィー兄さんは確信犯ですw
でもとってもいい人なんですよ! だって隊長だから!!
これからも確信犯で愉快犯で、根っ子はどこか抜けている善人な兄さんを書きたいと思います。

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アフターケア15

光の国へ帰ってくると、もう夜になっていた。ゾフィーはメビウスを寮の近くの公園まで送ってきていた。
「さて、残念ながら私が送れるのはここまでだ」
「ひょっとして、お仕事抜け出してきてたんですか?」
「そんなことはせんよ。ちゃんと届は出しておいた。でないと入国手続きの時に秘書達に捕まるだろう」
捕まった前科があるらしい。メビウスはなんとかこの悪戯好きな隊長が慌てている様子を想像することに成功した。
(面白いかも)
「今、何かを思いついたようだが?」
「いえいえいえっ!」
ゾフィーの視線に頭の中を覗かれた様な気がして、メビウスは慌てて首を振る。
「そうか」
「ゾフィー兄さん! メビウス!!」
いきなり飛んできた怒声に、メビウスはびっくりして危うくぬいぐるみを取り落としそうになった。
「タロウ教官?!」
「メビウス、無事だったか?!」
タロウは猛烈なスピードで二人の方に走ってくると、ゾフィーの傍からメビウスを引き剝した。「た、タロウ教官?」
そのままメビウスの体を点検する。
「大丈夫か? 何処も怪我してないか? 苛められてないか?」
「え? え?」
「やれやれ、うるさいのが来たな」
ゾフィーは軽くため息を吐いた。
「あの、タロウ教官?」
「本部に行ったら、いきなり兄さんが休みをとってるし、通用口から子供を連れて飛んで行ったっていうのを聞いたから」
「・・・・まあ、誘拐みたいでしたけど・・・・」
メビウスはまたぬいぐるみを抱えなおす。
「では、私は帰るぞ」
「もう養成所にはこないでください」
「それは無理だろう。入学式や卒業式の挨拶もあるし」
ゾフィーはニヤリと笑うと、軽く手をあげて飛び立っていった。
タロウはゾフィーの飛んで行った空を睨みつけ、それから肩を落とした。
「まったく、あの人は・・・・。
メビウス、大丈夫だったかい? 変な場所に連れて行かれなかったかい?」
「大丈夫です! 今日、ゾフィー隊長がアニマル星に連れて行ってくれたんです」
「アニマル星?」
「はい。そこでトータス親子に逢ったんですよ」
メビウスは弾けるような笑顔をタロウに向ける。
「トータス親子だって?! 彼らはアニマル星にいたのか」
「はい! とっても元気でした!クイーントータスが赤ちゃんを産んでいたんです。とっても可愛くって・・・・」
「そうか・・・・無事に暮らしていたのか・・・・良かった」
安堵したタロウの笑みに、自然とメビウスも嬉しくなる。
「今度、教官と一緒にアニマル星に行きたいです」
「そうだな。私も彼等に会いたいよ」
「教官がトータス親子に遇った時の話、聞かせてくださいね」
「ああ」
タロウはメビウスを促すと、二人して寮の方へと歩いていった。



                  おしまい
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アフターケア14

出国ゲートで腕時計を返すと、二人は窓沿いにステーションの出口へとのんびり歩いていく。窓の外では太陽光に当たって碧く輝くアニマル星が見える。
「隊長、今日はありがとうございました」
「今朝の不機嫌さは行方不明になったみたいだな」
ゾフィーの言葉に、メビウスは頬を膨らませてみせる。
「隊長はいっつも突然なんですよ! ちゃんと説明してくれればいいのに・・・・」
「それじゃつまらんだろう」
「つまらなくていいですから!」
「長い人生がつまらないものでいいものかね」
ゾフィーはやれやれと首を振ると、売店の方に足を伸ばす。
「隊長?」
後を追うメビウスに、振り返ったゾフィーは何かを押し付けた。
「アニマル星の亀だ。カメリンとコカメリン」
つぶらな瞳をメビウスに向ける亀のぬいぐるみに、メビウスは目をぱちくりさせる。まるで女の子か子供にプレゼントをするみたいだ。
「え?」
「トータス親子はこの星の固有種ではないからな」
「あ、あの・・・いいんですか?」
「彼等の事をよく憶えておくように」
メビウスは亀の親子のぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。
「ありがとうございます!!」
素直に喜ぶメビウスを見て、「だから唐突の方が面白いのだ」とゾフィーは胸の中で付け足した。
「では、本国に戻るとしよう」

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アフターケア13

「あの、実力はともかく、面白さって・・・・」
マックスを基準にしたら、自分もゼノンも落第点だ。しかもなんだか嫌な方向に。
「必要だろう。人を泣かせるよりも笑わせる方がずっと難しいのだ」
「それじゃ、僕は全然ダメですね・・・・」
どーんと落ち込むメビウスに、ゾフィーのからかうような声が降って来る。
「君は自分で思っているよりも遥かに面白いと思うがね。それに、美味いコーヒーも淹れられる。それだけでも笑みが零れるというものだ」
「・・・・コーヒーが美味しかったら、隊長は面白い人だと思うんですか?」
おそるおそるメビウスは顔をあげた。今日は何回下を見ただろう。
「君とは面白いの基準が違うとは思うが、まあそうなるだろうな」
「よし!」
メビウスは拳を握り締め、固く固く誓った。
(絶対にゼノンにコーヒーの特訓しないと!!)
「さて、名残惜しいが、そろそろお暇するとしよう」
ゾフィーはメビウスにカップを返して立ち上がり、トータス親子の方へと歩みだす。
「あ、はい」
メビウスもコーヒーセットを小さくしてポーチに仕舞うと、後を追った。
ゾフィーはまたマクロ化すると、キングトータスやクイーントータスの頭を撫でる。
「また来る。元気でいてくれ」
メビウスは最初はチビトータス達と別れを惜しみ、最後にゾフィーと同じ様にマクロ化して、亀の夫婦に触れた。
「今度はタロウ教官と来ますね。元気にしていてください」
クイーントータスはメビウスの手に逆に自分の顔を押し付けるようにして応えてくれた。
「それでは行くぞ」
「はい!」
二人は一旦浮かび上がってもう一度亀の親子に手を振ると、そのまま衛星軌道上にあるステーションへと向かった。
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もしも総監が東光太郎だったら第三話6

その日の午前中は、怪獣の出現もなく過ぎていった。
「そろそろお昼だな」
ふわ・・・と欠伸をしたジョージが時計を見て言った。
「そうね。今日のお昼当番は誰だっけ?」
ディレクションルームでは、常に一人が待機することになっている。
「今日は僕だから、皆一緒に行ってきていいよ」
お昼前の軽いコーヒーとばかりに飲んでいるのはアメリカンなサコミズが穏やかな笑みを浮かべている。
「はい! ありがとうございます!」
「・・10、9、8、7、6、5、4、3、2、1 !」
 
   ジリリリリリリリ・・・・・

「ごはんー!」
マリナとコノミが席を立つ、
「早く食堂に行きましょ」
「混んできちゃいますよー」
「そうですね」
ジョージやテッペイも立ち上がると、まだ座って報告書を書いているリュウを見た。
「おいリュウ、行くぞ」
「ああ、これ書き終わったら行きますから、先輩達は先に行っててください」
「は?」
「!!」
ミライは表情を強張らせ、ジョージ達は首を傾げて顔を見合わせた。サコミズの手がカップを下に置く。
「何気持ち悪いこと言ってるの!」
マリナはリュウの傍に行くと、バシッと豪快に肩を叩いた。
「は?」
「は? じゃないわよ! ったく、いきなり先輩とか言っちゃって」
「言ってねーよ」
「言ったわよ!」
「はい、そこまでにしようね」
険悪になりそうだった2人に間にサコミズが入る。
「リュウ、報告書はお昼の後でいいから。皆と食事に行っておいで」
「でも・・・・」
「行きましょうよ、リュウさん」
ミライはぎこちない笑顔を浮かべてリュウの腕を引っ張った・


       ジリリリリリリリ・・・・・・

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アフターケア12

突然メビウスは表情を輝かせて顔をあげた。
「? ゼノン?」
「はい! 僕の友達です! ゼノンは凄く隊長のことを尊敬しているんです!」
「ゼノン、か・・・・」
ゾフィーはプレートを操作してゼノンのプロフィールを探し出す。
「君やマックスと同じクラスか。去年の論文大会の優勝者」
「そうです!・・・・あれ?
マックスを知っているんですか?!」
「もちろんだとも。去年の校内飛行マラソンの優勝者だろう?」
「そうです!」
「ゴール直後に校舎に激突した」
メビウスは砂浜に顔を突っ込んだ。
(有名すぎるよ、マックス!!)
「是非ともその瞬間を見てみたかったものだ」
「いえ、その・・・・」
身を起したメビウスの脳裏にマックスの起こした数々の事件が頭をよぎる。的と消火栓を間違えて叩き壊した事、タロウの教えてくれたヤキュウというをやっていたら、打ったボールと一緒にバットまで投げて外野ネットを突き破ったり、お湯と濃硫酸を混ぜて爆破させたこと・・・・etc・・・・。全部ゾフィーが知っているのなら、とんでもない失態だ。
「マックスは私の中では、今のところ最も期待のかかっている訓練生だな」
ゾフィーはメビウスの顔についた砂を払ってやると、プレートを眺めた。
「ええ?! そうなんですか?!」
(マックス、凄いよ!)
「ああ。警備隊員たるもの、実力と面白さを兼ね備えていなければならない。マックスはその条件を満たした最高の警備隊員になるだろう」
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もしも総監が東光太郎だったら第三話5

ミライの日課の中に、リュウとの早朝トレーニングがある。
その日もジョギングが終わって、何か飲もうとした時だった。
「何にしますか? ヤマシタ先輩」
「え?」
自動販売機の前でボタンを押そうとしたまま振り返ったリュウの言葉に、ミライは目を見開いた。
「リュウさん?」
嬉しそうに振り返るリュウに、ミライは恐る恐る声をかけた。
「僕、ミライです!」
嬉しそうにしていたリュウはその言葉に目を見開き、瞬きをし、ミライを見つめた。
「あ、ああ・・そうだな。悪ぃ」
「大丈夫です」
近寄ったミライがスポーツドリンクを指さすと、リュウはボタンを押した。
ドリンクを受け取ったミライは、リュウが自分の分を開けるのを待ってから、自分もプルタブを開ける。
「ヤマシタ先輩って、誰ですか?」
「ん? ああ、GUYSの先輩だよ。昨日、墓参りに行ったから思い出しちまったのかな。
チョウチョウをハトだって言ったり、うん、おまえみたいな不思議ちゃんだったな。ま、ヤマシタ先輩のはわざとみたいだったけど」
「そうだったんですか」
「さて、行くか」
リュウは飲み終わった缶を空き缶入れにシュートすると、ミライを促した。
「はい!」
ミライは歩いて空き缶を捨てにいくと、先に出入り口に歩いていたリュウへと小走りで追いついた。

          ジリリリリリリリ・・・・・

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アフターケア11

「まあ今から深刻に考える程のことでもなかろう。実際にそういった事件に遭遇した時にでも思い出せばいい」
コロリと口調を変えたゾフィーが慰めるように言った。
「そうですか?」
「コーヒーでも飲んで落ち着きなさい」
言われてメビウスは、まだこの変わった香りのコーヒーを飲んでいないことに気がついた。一口含んで、それから一気に半分程飲み干す。
少し温くなっていたのが幸いした。これは砂糖無しでも充分に飲みやすい。
「凄く美味しいです」
「これはなかなか当たりだな。ああ、もうアルコールがないか。後で届けさせよう」
アルコールランプの残りを見て、ゾフィーは例の小型プレートを取り出して書き込んだ。
アルコールの残りを心配していたメビウスだが、ふとあることに気付いて顔をあげる。
「あ、あの、どうして僕が何時もコーヒーを淹れるんですか? その、秘書の人とかいっぱいいるんでしょう?」
もちろん、とゾフィーが頷く。
「フールフール星のカラマン茶を淹れるのが上手い者がいるな。それとコッチャベリポック星のヒセリップ茶にベラロロ星のフレロラ茶、ヌワラレン星のドメネ茶とマステル星のワレン茶に・・・・」
「え、まだあるんですか?」
「連邦加盟星の主だった飲料ぐらい出せないとまずいだろう。一人10種類ぐらいは淹れられるが、地球産のコーヒーは今のところ君ぐらいしか淹れられないな」
ゾフィーはそこで笑ってまた一口飲んだ。
「そうだ、君が負担に思っているのなら、うちの秘書たちに教えてくれるといい。講習の時間を設けよう」
「え、ええ?!」
メビウスは先日隊長室から戻る時の、タロウの嫌そうな表情を思い出した。曰く「有能と勤勉が忠誠の服を着ている」人達。ゾフィーの悪口を聞くと人物も手段も選ばず報復を食らわせるとか、連邦中のお偉いさんの弱みを握っているとか、勇士司令部も影で恐れているとか、そんな話をしていた。
「あ、あの・・・・いいです・・・・」
「どうした? 皆、若い連中ばかりだ。それ程気にしなくていい」
「でも、皆恐い・・・・あ、いやいや!」
「今、恐いと聞こえたが?」
メビウスは目が回りそうな程首を振った。
「ちちち・・・・違います! えーと、凄い人達ばっかりなんでしょう?」
「どうせタロウにロクでもないことを吹き込まれたんだろう。
君も卒業したらそこに加わればいい。凄いと言っても、その程度だ」
「でも僕、前線希望だし・・・・」
メビウスは白い砂にもじもじと指先を突っ込んだ。ゾフィーの秘書達に会ったら取って喰われてしまいそうだ。
「まだ君は基礎学年だ。後方支援に変更しても問題はない」
「後方はゼノンが行きたいって言ってました。
あっ・・・そうだ、ゼノン!」

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拍手ありがとうございます!

4コマさn>いろいろ考えたら、リュウがあのメンバーの中で一番不幸かもしれません。いろいろ掘り下げられればいいけれど。

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アフターケア10

『恥』という言葉に、メビウスはちょっとだけゾフィーを睨みつける。
「失敗の経験は糧になる。それを知らない者に知らせるのは、経験者の務めだ。ましてや被害が広がる可能性がある場合な」
「トータス親子みたいな被害者を出さないためにも、ですね」
「被害者、ね」
カップの向こうでゾフィーの声がくぐもる。
「? 隊長?」
「この件に関してはそれでいい。
だがこれが星人の場合、話は多少こじれてくる。被害者と言う言葉も使い勝手を間違える場合がある」
「あの、どういうこと、ですか?」
「そういう場合もあるということだ。誰もが被害者であり、加害者であるという状況が、時には発生する」
「誰もが加害者に・・・・」
ゾフィーはカップを膝に下ろして、メビウスを見た。
「メビウス。絶対悪ほど相手をするのに楽なものはない。それは脅威だが倒せばいいだけの話だ」
メビウスはその言葉に、目の前の人物を凝視した。
『悪を相手にする程、楽なものはない』と、この正義を預かる隊長が言い切った。
悪を相手にすることを学んでいる自分に、言ったのだ。
「・・・・はい」
まだ理解できない頭の中で、それでもメビウスはその言葉を呑み込んだ。

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もしも総監が東光太郎だったら第三話4

『リュウ! おいリュウ!』
真っ白で清浄な空気の中で呼びとめられる。振り返ったリュウは驚きのあまり目を見張った。
「トキタ先輩! ヤマシタ先輩! それに、サイトウ先輩に、サクマ先輩!」
『あ~あ、酷いヤツだよな、おまえは!』
『記憶力ねぇよな』
『ははは・・・アレだよ、ほら。フナ』
『ワケわかんねーよ! ニワトリじゃねえか』
リュウをからかいながら、お互いもまた漫才をするかけあいは、一年前までは見なれた光景だった。
「先輩・・・・」
『セリザワ隊長もさ~、ウルトラマンになっちゃってぇ』
『いやー、まさか本当にいたとは思わなかったよ』
『アレだよ、ほら。ナマハゲと同じ』
『同じじゃねぇよ!』
懐かしい顔がリュウに歩み寄り、取り囲んだ。
『なあリュウ、楽しいか? 楽しいか? 寂しいぜ~、こっちは』
『なのにお前は今は女の子と一緒にいるし、ウルトラマンだって助けてくれるんだろう?』
『女の子がいないから。おまえ居ても楽しくないけどな!』
『女のネタはもうヤメろ。なあ、なんで忘れちゃったんだよ、リュウ・・・・・』
「すみません!!」
リュウは勢い良く頭を下げた。
「俺、俺もう絶対に忘れません!」
『本当に?』
上から更に覗きこまれ、リュウは大きく首を上下させた。
「本当に! 絶対に、絶対に! 忘れません!!」
『そうかぁ』
その答えに安心したのか、彼らは満足そうに頷いた。
『忘れるなよリュウ』
「はい!」
『例え今の仲間を忘れても、俺達のことは忘れるなよ』

   ジリリリリリ・・・・・・・


   バン!!

リュウはけたたましくなる目覚まし時計をぶっ叩いた、
「うー・・・もう朝か・・・・・」
一旦布団の中に潜ってぎゅっと目を瞑ると、
「おっしゃー!」
布団を蹴飛ばして起き上った。ブラインドを上げて窓を開けると、今日も眩しい朝日が入ってくる。
「さーて、トレーニング行くか!
ん?」
朝の清涼な空気を吸うと、桟のところにいつの間にか、カブトムシがいた。
「ほら、何所かの木にでも行ってこい!」
リュウはカブトムシを掴み上げると、また窓の外へと放った。


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アフターケア9

「隊長の会いたかったヒトって、彼等だったんですね」
「ああ」
一頻り子亀達と遊んだメビウスは、元のサイズに戻ったゾフィーと一緒に浜辺に下りていた。波打ち際では、トータス親子が海水に頭をつけたりして戯れていた。
「今日はこのコーヒーを淹れてくれ」
ゾフィーは挽いてあるコーヒー豆を取り出してメビウスに渡した。封を開けて一番に漂った香りに、メビウスは目を丸くする。
「これ、お菓子みたいな香りがします!」
「よくわからんがフレーバーコーヒーというらしい。これは確かマカデミアナッツだったかな?貰い物だ」
「へー・・・・不思議ですね」
メビウスはウエストポーチからコーヒーセットを取り出すと、お湯を沸かし始めた。
「あの亀の親子は、隊長が以前に飼っていたんですか?」
「いいや、違う」
ゾフィーは強くなったナッツの香りに意識を傾ける。悪い感じはしない。
「タロウがまだペーペーの時に未解決にしてしまった事件があってな」
「ペーペー・・・・」
「それをセブンがぬけがけして助けにいって、保護したのが彼等だ。
だが、他惑星から動植物を移動させるのはかなり面倒な手続きや検査が必要でな。あいつがそれをやらずにいたものだから、私の方に全部書類が回ってきた」
「はあ・・・・あの、『ぬけがけ』ってなんですか?」
一瞬ゾフィーの視線がトータス親子の方へと向いた。
「単なる接続詞だ。気にするな」
「え、でも接続詞って・・・・」
「ナマサラカア星のクャピッハソウ大陸に住む放浪民族テタベラナ族が使う言語の文法と単語だ」
「はあ・・・・」
そんな惑星あったかなと、メビウスが地理の授業を思い出そうとしたが、すぐにゾフィーは話を元に戻した。
「ともかく、セブンのお陰でしばらく保護施設に通った。タロウもあれから彼等に会っているのやら」
「その辺りの話は、僕も伺ったことがないので・・・・今度聞いてみます」
メビウスは亀の親子を見上げ、出来上がったコーヒーをカップに移す。
「そうだな。事件の詳細も含めて、できれば一緒にまた来るといいだろう。あいつはもっと自分の恥を公開するべきだ」
ゾフィーはコーヒーの香りを深く吸い込んだ。まるでお菓子を食べているような気がする、甘い香りのコーヒー。
「それじゃ教官に悪いです」
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アフターケア8

「か、亀・・・・?!
巨大な亀が動き、ゾフィーに近づくと大きな高波がきた。慌ててメビウスは空中に上がる。
「大きい!」
ゾフィーの大きな手が、亀の頭を優しく撫でた。
「憶えていてくれたようで何よりだ」
上から亀の方を見ると、奥の方には更に同じぐらいの大きさの亀と、少し小さめの亀がいるのが見えた。
「メビウス、君も近くに来るといい。ただし怒らせると爆弾を産むから注意しろ」
「ええ?!」
戸惑うメビウスに、ゾフィーは手招きする。
「ああ、マクロ化はしなくていい。そのまま彼女の背に乗せてもらいなさい」
「『彼女』?」
「そうだ。良いものが見れる」
メビウスは飛んでゾフィーの近くに来ると、ゾフィーが掌に乗せてくれて一匹の亀の背中に下ろしてくれた。
「彼女はクイーントータスだ。こっちがキングトータスで、二人の子供のミニトータス。
そして・・・・ミニトータスに弟や妹ができたようだ」
ゾフィーの視線にあわせて、メビウスは大きなクイーントータスの背中の上で背後を振り返る。
今のメビウスの両手ぐらいの小さな亀が10匹程、不思議そうに珍客たちを見上げていた。
「可愛い!!」
メビウスは近づいてしゃがみこむ。手を子亀たちに差し出したが、一旦引っ込めた。
「クイーントータス、赤ちゃん達に触ってもいい?」
足元の甲羅が、やや身震いした様な気がする。キングトータスとミニトータスが、それぞれ隣から顔を覗かせた。
「良いそうだ」
「ありがとう!」
メビウスは足元の甲羅を軽く叩くと、改めて子亀たちの方に向き直った。子供らしく好奇心旺盛なのか、子亀達はメビウスの足元にのそのそと近寄り、よじ登ろうとしたりする。
「皆可愛いなあ・・・・」
メビウスは数匹の亀を抱え、膝や足の上に乗せて、小さな彼らを撫でた。

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アフターケア7

ジャングルを抜けると、綺麗な白い砂浜と遠浅の海がゾフィーとメビウスを出迎えた。
「わあ、綺麗・・・・!」
日向に飛び出すと、塩気を含んだ風が吹き抜けた。タロウの見せてくれた地球の風景写真の一つに、とても似ている。
少々残念なのは、不自然なまでに大きな岩陰が入り江の一角を塞いでいることだ。
ふと思いついたことがあって、メビウスはのんびり歩いているゾフィーを振り返る。
「隊長」
「どうした?」
「ここって海岸ですよね?」
「そうだ」
「ここに会う人がいるんですか?」
「ああ」
「だったら上空から直接こっちに降りれば良かったんじゃ・・・・」
「何故そんなつまらないことをしなければならない?」
メビウスは再び肩を落とした。
「君は存外効率的に動くんだな」
「だって、滞在時間は限られていますし・・・・」
「まだ一時間半はあるぞ」
アニマル星時計を持ち上げ、得意そうに言う。メビウスは諦めて辺りを見渡した。
「ここの何処にいるんですか?」
「いるだろう。そこに」
ゾフィーが指差したのは、景観のバランスを崩している岩陰だった。
「あそこに、人が?」
「誰が人だと?」
ゾフィーは波打ち際にくると、不意に45メートルの大きさにまでマクロ化する。
「た、隊長?!」
そのままゾフィーは岩陰に近づいた。その気配に気付いたのか、岩陰が軽く身震いし、柔らかそうな首がにゅっと突き出した。

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もしも総監が東光太郎だったら第三話3

「・・・ィ・・・ライ・・・・・ミライ!」
聞きなれた、少ししゃがれた声がして、ミライは慌てて亜空間通信を解いた。
「あ、リュウさん!」
振り返って見たリュウは、何時もの姿とはまるで違っていた。サコミズが着るようなスーツに身を包み、大人びた印象の別人のような気がして、ミライは少し戸惑った。
「リュウさん、どうしたんですか? 総監と何処かに行ってきたんじゃ・・・・」
「ん? ああ、このカッコか。先輩達の家に行ってきたんだ」
「先輩、ですか・・・・?」
「ああ。ディノゾールの時に、死んじまった先輩達」
息を飲むミライの隣にきたリュウは、鉄柵を掴んで空を見上げた。
「総監が行くって言わなかったら、忘れそうだったんだ。おかしいだろ? 俺の方が先輩達にたくさんのこと教わって、セリザワ隊長と一緒にしごかれてたってのに、顔も見てなかった総監の方が憶えているなんて」
「どうして、忘れそうだったんですか?」
「お前達と一緒にいるのが、楽しすぎたからかな」
ミライはその言葉に息を飲んだ。
「それが悪いってことじゃないんだ。忘れちまう俺が悪い。もうあの人達のことは、俺しか憶えていないんだからな」
ヒカリと一体化したセリザワは憶えているだろうが、それを肴にした話はできまい。
「総監が思い出させてくれて良かった。
あの人、良い総監だ」
その言葉に、ミライはタロウを褒められた気分になって、大きく頷く。
「はい! 東総監は、とても良い人です!!」
リュウはミライの肩を叩いた。
「じゃ、戻ろうぜ」
屋上の出入り口に行こうとして振り返る間際、ふと鉄柵の上に一匹のカブトムシがいるのに気づいた。
「へー、今の季節にカブトムシなんて珍しいな」
リュウはカブトムシを掴んでしげしげと見つめると、そのまま天高く放った。
カブトムシは翅を羽ばたかせ、空へと飛んでいく。

             ジリリリリリリリ・・・・・・
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もしも総監が東光太郎だったら第三話2

ミライはフェニックスネストの屋上に出ると、鉄柵に凭れかかり、太陽光をいっぱいに浴びながら目を閉じた。
金色の光がメビウスの周囲を取り巻き、流れていく。
「タロウ兄さん」
メビウスが声をかけると、光の中から彼の師であり、兄である、ウルトラマンタロウが姿を表した。
「どうしたんだ? メビウス」
「タロウ兄さん」
メビウスは少し戸惑うように間をおいて、タロウに話しかける。
「タロウ兄さんは、東光太郎という人を知っていますか?」
「光太郎だって?!」
目を見開いたタロウに、メビウスの方が吃驚する。
「知っているんですか?!」
「知っているも何も、光太郎はもう一人の私だ」
タロウは慌てて咳払いをして意義を正す。
「私は地球にいる間、一人の地球人と同じ体、同じ心を共有していた。それが光太郎だ。
だがヤプール事件がきっかけで、私は光太郎と別れて光の国に戻ったのだ」
「そうだったんですか・・・・」
メビウスはタロウと似た気配を持つ光太郎を思い出した。同時に『元ウルトラマンタロウ』と言った声も。
「それで? 光太郎は今、何をしているんだ?」
「はい。GUYSの総監が、東さんだったんです。それで・・・・」
「総監?!」
タロウは再度目を見開いた。
「あいつに勤まるのかなぁ・・・・」
「でも、とても良い方ですよ?」
「色々まあ省くとして、あいつに総監としての威厳とか落ち着きとか、その辺がなあ・・・・率先して現場に出ていくから」
メビウスの脳裏に、先日の事件が思い浮かぶ。
「だが光太郎がいるのなら安心だ」
回想しているメビウスに向かって、タロウは微笑みながら言葉を続けた。
「何かあったら彼に相談するといい。地球人としての苦しみも、ウルトラマンとしての悩みも、あいつはちゃんとわかっている」
メビウスはその言葉に大きく頷いた。
「はい!」

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アフターケア6

「・・・・これ、なんですか?」
メビウスは実の中の種を発見すると、軽く噛んだ。甘く柔らかかった果肉と違い、今度は固くて少し苦い。
「それは種だ。これが地面に落ちて芽吹き、成長し、また実をつける」
ゾフィーは果樹をぽんぽんと叩く。
「こんなに小さいのに、こんなに大きく・・・・?!」
「我々だってミクロ化からマクロ化までできるだろう」
「でも、でも、全然違いますよ?!」
メビウスは手の中の小さな種と、目の前のたわわに実をつける樹を交互に見つめた。
「そろそろ休憩を終わりにしよう。その種は地面に落としていい」
「あ、はい」
メビウスはしゃがんで種を地面の上に置いた。
「これで大丈夫かな?」
「行くぞ」
「あ、はい」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

500超え

カウンター見たら、いつの間にか、500を超えていました。
おお! 凄い!!
何時も見てくださっている方々、ありがとうございます。
ネタを上手く繋げられるように頑張ります!!

映画に向けて平成ウルトラマンを勉強中。ティガを見終わり、ダイナ・・・が借りられていたのでガイアに。
ティガのラストは、なんだか唐突に子供が出てきて光が・・・とい言っていたのがちょっと不満。それならもう少しタロウとかみたいに、子供を出して欲しかったなあ。しかしマサキさんやキリノさんの使い方は上手いと思いました。
ムナカタリーダーがかなりお気に入りw ホリイさんもシンジョウさんもイイ!
ヤズミのエピは似たようなものだったのが気になりましたね。あと京本正樹は一人時代劇になっていたよ・・・。
レイビーク星人の話が一番気に入ってます。あの出前お待ち! みたいなティガがステキ。等身大バトルもたまにはいいし、ちゃんとスカイタイプにもなったし! それとやっぱり子供が一人で潜入捜査の真似ごとを・・・というのが大好きなんで。
ガイアはまだ見始めですが、特撮すげーー!! 格好良いーーー!! 10年後のメビウスより凄いのは予算の関係か・・。そういやティガで初代さんの出てきた話を見たら、やっぱり初代が見たくなって借りましたが、40年経っても普通に見られる特撮、ドラマの仕上がり。やっぱり偉大な作品だ。
ガイアはチームがいっぱいあるのもいいです。セリザワ隊長とバン船長発見しましたw

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もしも総監が東光太郎だったら第三話1

「失礼しました」
黒い背広と黒いネクタイをしたリュウが、一件の家から頭を下げて出てくる。続いて光太郎が
「お邪魔しました」
と、更に頭を下げて家から出た。
少し離れたところに待たせていた車に乗り込むと、運転手が静かに発進させる。後部座席で光太郎と並んで座ったリュウは、今度は光太郎に向けて頭を下げた。
「ありがとうございます、総監。先輩の家に連れてきてくれて」
「これが俺の仕事だからね。俺がZATに居たころだって、荒垣副隊長に連れられて、亡くなった先輩の家に報告に行ったよ。本当はもっと早く来なくちゃいけなかったんだけど・・・・」
後悔するかのように俯く光太郎に、リュウは思い切って聞いてみた。
「今まで、何処にいたんですか?」
「君達がディノゾールと戦っていた頃は、ギアナ高地にいたんだ。すまなかった」
なんだってまたそんなところに。
思わず口に出しそうになったリュウだが、なんとかそれを押しとどめる。
「いえ、その・・・・でも、今日はここに来れて良かったです。
俺、最近アイツらと一緒にいるのが当たり前になって、毎日が充実していて、先輩達のこと、忘れそうになってたから・・・・」
リュウはスーツのズボンを握りしめた。本当は一番忘れてはいけないのはリュウ自身だ。それなのに、新しくできた仲間といることが楽しくて、あんなに可愛がってもらった先輩達のことを、忘れそうになる。いや、今日、光太郎が行ってくるとディレクションルームに挨拶に来なければ、そのまま忘れてしまっただろう。
入隊してしばらくして誂えたスーツは、長いことクローゼットの中で出番を待っていた。まだ防虫剤の臭いが少し残っている。
「本当に、ありがとうございます」
光太郎はリュウの頭を、少し乱暴にかき回した。
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アフターケア5

受け取った果物から更に甘い香りがして、メビウスは果物に顔を近づけ、香りを思い切り吸い込む。
「周りの皮を剥いて食べるんだ」
「皮、ですか?」
「そう。こうやって」
ゾフィーの手本に習って、メビウスも果物の皮を剥く。
「これはどうしますか?」
「地面に捨てておいて良い。微生物が分解してくれる」
ゾフィーはそういうと、果物にかぶりついた。メビウスも果汁の滴るそれを口にする。
「・・・凄く、美味しいです! 甘くて、香りと味が同じ・・・・!」
「君はこういった香りが好きなんだな」
「はい。コーヒーとか紅茶もとてもいい香りがして好きです」
「臭覚や味覚は原始的な、生きる為の能力だ。君は感覚的に先祖返りに近いのかもしれん」
メビウスはゾフィーの言葉に、目をぱちくりさせた。
「先祖返り・・・?」
「今わかっているところでは、地球人が一番我々の先祖に似ているな」
「僕は地球人に似ているんですか?」
「私は地球には長期滞在をしていないし、伝え聞いているだけだ。タロウや他の弟達から見てもそうだというのなら、そうなのだろうが」
「今度タロウ教官に聞いてみます」

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アフターケア4

「変質者に遭った見たいな悲鳴をあげるんじゃない」
ゾフィーはメビウスの顎を掴むと、勝手に上下させる。
「ほら、言ってごらん。『ゾフィーさん』って」
メビウスは舌を噛みそうになりながらも、顔を横に振った。
「む、むりれふ・・・・」
今度は唐突にメビウスの頬がぎゅーっと横に引っ張っられる。
「いひゃ・・・・」
「お仕置き」
ゾフィーはメビウスの頬を好きなだけ引っ張ると、唐突に手を離した。
「まあ今回はこれぐらいで許してやろう」
「はうう・・・・」
誰かこの隊長にお仕置きしてくれないかな・・・とメビウスは頬を擦りながら呟いた。
「ところで何か質問があったようだが?」
「うう・・・・アニマル星に人って住んでいるんですか?」
「直接は住んでいない。人が生活するということは、自然環境がそこだけでも破壊されるからな」
「じゃあ、隊長は誰に会いにきたんですか?」
ゾフィーはメビウスの質問をあっさり無視して、斜め上に実っている果実に目を向けた。
「君は果物の類を食べたことはあるか?」
「くだもの、ですか?いいえ」
ゾフィーは入国の際に貰った腕時計を通信モードに切り替える。
「もしもし管理センターですか? 飲食可能な植物の採取に関してですが・・・・・」
「もう、隊長!」
メビウスは膨れて樹を見上げる。鮮やかなオレンジ色をした実は確かに甘い香りを放っていた。
「これがくだものかあ・・・・いい匂い。クッキーとかケーキとか、食べられるものって、皆いい匂いがするなあ・・・・」
「メビウス、許可が出た。今年は植物の成長が順調だから、食べても良いそうだ」
ゾフィーは通信を終えると、少し背伸びをして、果実をもぎ取った。

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アフターケア3

やがてゾフィーは群島の上空で一旦停まった。
「この辺だったな・・・・ああ、居た居た」
メビウスはその言葉に眼下を見下ろし、目をこらすが、人影らしいものは見当たらない。
「誰もいませんよ?」
「これだけの島の数から見抜くとは、私もまだ衰えたものじゃないな」
「隊長?」
ふふんと笑うゾフィーにメビウスは小首を傾げた。
「では降りるぞ」
「あ、はい」
群島のうちの一つに向かってゾフィーが高度をさげる。メビウスもそれに続いた。
亜熱帯系のジャングルに降り立つと、ゾフィーは腰の辺りまである下草に構わず歩き出した。メビウスは思いついたことがあって、その後姿に声をかける。
「隊長、あの・・・・」
メビウスの声にゾフィーは立ち止まって振り返る。
「ふむ、その『隊長』というのは今日は無しにしよう」
「え? じゃあなんて呼べば・・・・」
「『ゾフィーさん』とか」
「ええええ?!」
メビウスは悲鳴をあげて、後ろの木まで後辞去る。
「む、むむむ無理ですよ!」
「何故だ」
「だって、だって・・・隊長ですよ!?」
『ゾフィーさん』なんて言ったらゼノンが黙ってはいないだろう。「隊長に対してなんてことを!」と怒るに決まっている。だがゾフィーはメビウスの心中などお構いなしに詰め寄った。
「それは役職名。ほら、言ってみるんだ」
「すみません、ごめんなさい! 無理です!」
「い・い・か・ら!」
「イヤーーー! 助けてーーー!!」

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アフターケア2

「34番でお待ちの方。いらっしゃいますか?」
「ああ、我々の番だな」
ゾフィーはメビウスを促して立ち上がる。受付カウンターに行くと腕時計を一つ渡された。
「お待たせいたしました。アニマル星へようこそ!
アニマル星の滞在許可時間は、銀河標準時間で5時間、アニマル星時間で2時間15分になります。
こちらがアニマル星の時計です」
「わかった。ありがとう」
「シャトルはご利用になりますか?」
「いや、大丈夫だ」
「かしこまりました。お戻りの際は2番ゲートをご使用してください。
それでは、行ってらっしゃいませ」

ゾフィーとメビウスは惑星の地表に向かって降下した。雲海を抜けると、コバルトブルーの海が視界いっぱいに広がってくる。
「わあ・・・・」
メビウスは陸地の濃い緑とそれを縁取る砂浜、そして様々な青を持つ海に声をあげた。
アニマル星は大気や海、土壌といったものの成分が地球のものと非常に似通った惑星だ。現在のところ文明を形成するような生物は現れておらず、様々な動植物が豊かに暮らしている。
銀河連邦政府はこういった惑星の幾つかを指定自然公園とし、保護管理下に置いていた。維持費の捻出のために多少は観光用として公開されているが、多くは絶滅危惧種等の保護、研究に力を注いでいる。
外部からの動植物の持ち込みはもちろん、持ち出しも厳禁とされ、観光者の滞在時間は短く決められていた。
「こういった惑星には来たことがないのか?」
「はい」
「そうか」
ゾフィーは赤道沿いに飛行路を変えた。
「何処に行くんですか?」
「以前に会った時は赤道沿いの小島に棲んでいたのだが・・・・まだそこにいるか少々探してみよう。付いて来てくれ」
「はい」

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アフターケア1

「ここ、何処ですか?」
メビウスは辺りを見渡すと、膝の上で拳を握りしめた。
「アニマル星の入国管理ステーションだ」
隣に座る、胸と肩に徴のある男はあっさりと答える。
「そうじゃなくて! どうしてこんな所に居るんですか?!」
「今日はたまの休日だから、外に出ようと思ったのだが」
「だからってなんで僕まで!」
「おや、君は休日に友人と遊びに行かないのか?」
「コーヒーはどうしたんですか?!」
メビウスは入国管理局の待合所で、思わず怒鳴ってしまった。慌てて口許を押さえて辺りを見渡すが、幸いにも大勢の人の雑談に掻き消された様だった。
ゾフィーが自分のその仕草を面白そうに笑っているのを見て、メビウスは深い溜息をついた。この間、すこーしだけ見直したのが間違いだったかもしれない。
休日の朝、掃除をしてから市民プールと図書館に行こうという計画は、ゾフィーのテレパシーで無残にも一歩踏み出す前から終わってしまった。
「コーヒーを淹れにきてくれ」
と、たった一言である。これでメビウスは自分の部屋に隠してあったサイフォンやアルコールランプを持って本部の通用口に行くハメになった。
通用口でしばらく待たされ、やっと来た呼び出し人は、メビウスの腕を掴むとそのまま大気圏脱出。数時間の飛行の末、とある惑星の衛星軌道上にある入国管理ステーションに連れ込まれた。
「もちろん飲むとも。ああ、そういえば」
ゾフィーは立ち上がって売店の方へと歩いていった。戻ってくるとメビウスの前に衝撃吸収材で出来たウエストポーチを差し出す。
「持っているのは邪魔だろう」
「あ、はい」
(隊長が持って来させたのに・・・・)
何を言っても無駄なことは分かっているが、なんだかやりきれない。サイフォンやカップはゾフィーの手の内でみるみる小さくされていく。メビウスはポーチを腰につけると、そこにコーヒーセットを押し込んだ。
「隊長は動物が好きなんですか?」
「何故そう思う?」
「だって、アニマル星って政府の指定自然公園じゃないですか。休みの日に来るぐらいだから・・・・」
「君は動物は好きなのか?」
「はい」
「そうか。ならば丁度良かったな。私は格別好きというわけではないが、付き合いがあってな。
たまには校外実習もいいだろう」
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ご近所ペット物語8

カララン・・・・と『南斗七星』のベルがなる。
「いらっしゃいませ!」
「いらっしゃい!」
「こんにちは」
上機嫌なサコミズの声に、カウンターに座っていたゲンと百子が振り返る。
「あ、ども。お久しぶりです」
「こんにちは、サコミズさん」
「こんにちは」
「あら、今日はタロウはそこにいるの?」
夕子はサコミズが抱えている大きなキャリーバッグに目を向ける。
「ええ」
サコミズは床にバッグを下ろすと、蓋を開けた。中から勢い良くタロウが飛び出し、後ろを振り返る。 バッグの中からおずおずと、小さな仔猫が出てきた。
「まあ、可愛い!」
百子が真っ先に黄色い声をあげて、しゃがみこむ。北斗がカウンターの奥から出てきた。
「お、これが噂のメビウスちゃんか。もう退院したんですね」
「ええ。今日はメビウスのレストランデビュー」
メビウスは床の上に座ると、不安そうに辺りを見渡している。タロウがその顔をぺろりと舐めた。
その仕草に、夕子がくすっと笑う。
「すっかりお嫁さん扱いね」
「確か、タロウが自分で拾ってきたんですよね? 凄いな」
ゲンの言葉に、北斗は夕子を見た。
「うちのエースも自力で嫁さん探させるか?」
「近所の野良犬を子分にして帰ってくるのがオチよ」
「ねえ、サコミズさん。メビウスちゃんに触っても大丈夫かしら?」
百子は微笑ましくて仕方ないという視線を、二匹に向ける。
「ええ。大分慣れてきたから大丈夫ですよ。タロウが結構面倒見が良くてね」
「まあ、こんなに仲良さそうにしていたら、それもわかりますよ」
「凄く可愛い!」
百子は、まだほわほわと柔らかいメビウスの頭を撫でた。
「柔らかくて、こんなに小さくて」
何度も撫でていると、次第にメビウスは百子の手に懐き始めてきた。「みぃ」と小さい鳴き声をあげる。
「本当に可愛い。うちでも飼いたいけど、カナリアがいるからダメかしら」
「どうでしょうね? 矢的先生のところのユリアンは、うちのタロウと仲良いけど」
上を向いて話をしていると、不意に百子の手から、柔らかくて温かい感触が消えた。
「あら?」
視線を下に戻すと、タロウがメビウスの首の後ろを咥えて、とっととテラスの方へと移動している。
「独占欲強いな・・・・」
ゲンが感心する様に呟く。
「腹が減ったんじゃないんですかね。
どうします? サコミズさん」
「そうですね・・・・」
サコミズはエースの所へと行くタロウに冷たい視線を送る。
「今日はBランチで。あと、メビウスにはホットミルク。タロウには・・・・冷えたご飯に冷えた味噌汁でもかけてください」
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