もしも小話

アニメや特撮等、筆者の見たものの「もしも~」的な話を載せたりするブログです。無断転載禁止。

コメントありがとうございます

yamiさん>ありがとうございますw
ネタ切れにならないよう、頑張ります!

まゆさん>真夏さんと篠田さんは家族ぐるみのお付き合いみたいです。
真夏さんの息子さんがギターを引いていたらしたんですが、控え室で「せーちゃん」と呼ばれたそうな(星次さんというお名前)。
GUYSは出ますね! 嬉しい!!

真夏座HP
http://iandifactory.com/iandi/manatuza/manatsu_towa.html
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某トカゲ

タロウ・レオ・アストラ「失礼します」
ゾフィー「ああ、タロウにレオ、アストラ。良く来た」
タロウ「どうしたんですか?」
ゾフィー「これからセブンガー2号のテストをするのだが、その前に打ち合わせが入ってな、
ちょっと開発者の相手をしてやってくれ。客員で呼んだから粗相をするわけにはいかん」
タロウ「わかりました」
ゾフィー「では、紹介しよう。ディナ、連れてきてくれ」
ディナ「了解しました」
入ってきたのは、首に赤いマフラーを巻いた上に、太くて黒い眉毛のある、二足歩行の緑と茶色のトカゲ。
ゾフィー「私の最も面白い知人のトカ博士と、助手のゲー君だ」
トカ「ハロウエブリワン!」
ゲー「ゲー!」
三人は咄嗟に回れ右をした。
タロウ・レオ・アストラ「失礼しました」
ゾフィー「どこへ行く」
タロウ「帰るに決まってるじゃないですか! 兄さんの一番「面白い」なんて、ロクでもない!」
ゾフィー「おまえ、なんて失礼なことを!
申し訳ない、トカ博士」
トカ「いやいや。これも若気の至り、若ハゲの前の毛生え薬というもの。
決してゾフィーちゃんのお手おまわりちんちんの躾不行き届きではないと思うトカ思わないトカ」
ゲー「げー、げげげげ、げっげっげーげげげ、げーげーげー」
ゾフィー「ありがとうございます」
アストラ(どっから見てもトカゲじゃないか)
タロウ(どうしてあの言葉がわかったんだ?)
レオ「って。セブンガー?! ゾフィー兄さん、そのセブンガーは、このトカゲ・・・いや、ひとが作ったんですか?!」
ゾフィー「もちろんだ。トカ博士の作ったプルコギドンの素晴らしさに、思わず頼んでしまったのだ」
トカ「さーすーがー! あの猛悪と驚異に彩られた悩ましポーズのプルコギドン! 
その真実の姿を理解できるトカできないトカ。
よっ! 太っ腹! 流石は吾輩の心の友よ! おーれーはジャイア~ン!」
レオ「・・こ、こんなヤツがセブンガー2号を・・・・?」
タロウ「その赤いマフラーがむかつく・・・」
ゾフィー「では、しばらくトカ博士達の相手を頼むぞ」

廊下で
ゾフィー「それにしても、プロコギドンは素晴らしかったなあ」
ディナ「それほど素晴らしい戦闘ロボットですか」
ゾフィー「ああ。あれほどの強力な攻撃力を持ったロボットなのに、すべての攻撃を弱点として受け止めてしまう。
あれほど素晴らしく面白いロボットなどいないだろう。
あれを使えば相手の意表をついて攻撃できるはずだ」
ディナ「単純にセブンガーの稼働時間を増やせば良いと思いますが・・・・・」


ちなみに、相手をしようとしたタロウ達は、早速逃げられ、騒動に巻き込まれたという。

アストラ「ぜぃぜぃ・・・い、1の事が10にも20にも膨れ上がってるみたいだ・・・・」
レオ「どうしてあんたはじっとしてられないんだ?!」
トカ「面倒が「たけのこはぎ」というやつですかな?」
タロウ「面倒が「雪だるま式」だ」(怒)
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100超えた!

カウンターが100超えましたw
嬉しいなあ。
ちょびっとずつだけど、見に来てくれている人がいるんだなって、凄く嬉しいです。
どうもありがとうございます。


コメントありがとうございます。
まゆさん>コノミさん、本物を見ちゃいましたよ!
どうやら次の映画でGUYS制服を着るようです。
でも真夏さんは出るとは言ってませんでした。
そして昨日知ったのですが、なんと篠田さんがあの会場に来ていたそうなんですーーー!!
ああ、なんでもっと会場をよく見なかったんだーーー!!

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臨時講師

チャイムがなっても先生のこない教室の中は、ざわざわと騒がしい。メビウス、ゼノン、マックスの三人も、机をくっつけて休み時間の延長を味わっていた。
「先生、こないね」
「急用かもしれないぞ」
「つーか、このまま休講にならないかな?」
「遅くなった」
取り立てて大きな声がしたわけではない。だが、その一言で教壇を振り返った生徒たちは、水を打ったように静かになる。
「・・・・・えええええーーーー?!」
そこには何故か、宇宙地理の先生ではなく、宇宙警備隊の隊長が立っていた。
「た、た、た・・・たたた隊長?!」
「な、なんでゾフィー隊長が?」
「ちょっと、え? え?」
うろたえる生徒たちを見渡し、ゾフィーは持っていた教材を教卓の上に並べる。
「宇宙地理の先生に緊急の任務が入った。代わりに今日は私が担当する。
よろしく頼むぞ」
吞気に返事などできようもない。
「さて、授業は何処まで進んでいたのかね?」
ゾフィーは一番近くにいた生徒に屈んで問いかけると、その生徒は「あうあう」と意味不明の言葉をもらしながら、教科書代わりのプレートを開いて、ページを示した。
プレートとは、地球で言う小型のモバイルコンピューターのようなもので、起動させるとフォログラフィが浮かび上がる。専用のペンで文字や絵も、そのフォログラフィ上に書き込むことができるのだ。
「わかった。では今日はアンドロメダ星雲に関して進めよう」


たまたま受け持っている授業がない時間になった80は、新しく使う教材を取りに行った帰りにそれに遭遇した。
ある教室から、ずら~~~っと行列がならんでいるのだ。しかもそれは。
「隊長秘書室?!」
慌ててその教室の出入り口まで走っていく。一人の隊員が一礼して出てくると、次の隊員が入っていく。
教室の中ではゾフィーが
「この伴星は主星と同等の質量を持っているが故に、重力場に歪みが生じ、近辺の空間をも歪めてしまっている。皆もこの辺りに配属されたら注意するように」
右手でポインターを使って恒星付近の説明をし、左手で秘書達が持つ書類代わりのプレートにサインをし、指示をメモして渡している。
ボトっと80の手から教材が落ちた。

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真夏座

真夏座に行ってきました。

泣いて、感動して、幸せになって帰ってきました。
握手、二回もしてもらっちゃったーー!


で、唐突にレオ話が書きたくなりました。
できれば水中戦か空中戦。
レオはどっちもやってない。

でも・・・・最近ゾフィー兄さんも書いてなーい!

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コメント、ありがとうございます

まゆさん>一応ゲンと同じ姿ですが、見分けがつきやすいように、意図的に外見はある程度変えています。
某方の影響ですが、ゲンが真面目な青年なのとは対照的に、ちょっとバンド系の兄ちゃんでw

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もしも総監が東光太郎だったら第二話20

「東総監!」
やっと光太郎が一人でいるところを見つけたミライは、たまらず声をかけて近寄った。さっきからテレパシーで話しかけても、一向に返事をくれなかった。
「ん? どうしたんだい、ミライ君」
「さっきは、どうして変身しなかったんですか? ・・・・タロウ兄さん」
ミライは光太郎を真っ直ぐ見つめた。その視線に光太郎は微苦笑する。
「いいトコロついてるな。でも、ちょっと違うんだよ」
「え?」
「俺はね」
突如メモリーディスプレイがコール音を発する。光太郎の物からだった。
「はい。こちら東」
『総監、ちょっとおいでいただいてよろしいでしょうか?』
小さなモニターに映ったサコミズが眉間を引き攣らせて笑っていた。
「はいはい、今行きますよ」
軽く返事をした光太郎は、ミライの方を見てニッコリと笑った。
「それじゃあ、また今度」
「あ、タロウ兄さん!」
ミライに背中を向けた光太郎は、一度だけ振り返った。
「俺はね、”元ウルトラマンタロウだった男”だよ」
白いスカーフが再びたなびいた。
「タロウ兄さん・・・・? 
東、総監・・・・?」
ミライはその後ろ姿を、茫然と見送った。



                   おわり
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もしも総監が東光太郎だったら第二話19

「まったくです!」
今度は別の場所から聞こえた声に、ミライ達はそちらに視線を向けた。
何時も笑みを浮かべているミサキが、無表情の中に怒りを湛えて真っ直ぐこちらへとやってくる。これにはアライソも次の言葉を飲み込んだ。
「東総監。付近のドラッグストア数店から多額の請求書が来ていますが、これは一体なんですか?」
差し出された請求書を見て、光太郎は
「ああ、ごめんごめん。サインするよ」
と箸を置いた。
「おまえ、何買ったんだ?」
「蚊取り線香。さっき使ったんだ」
「さっき? さっきってまさか・・・・」
「あのケムリは・・・・」
「メテオールじゃなくて・・・・」
「メテオールじゃなくて・・・・?」
「メテオールじゃなくて?!」
「「「「「蚊取り線香~~~~?!?!?!」」」」」
食堂に響く絶叫を
「うるさいよ!」
とサユリの怒声が収める。
「カトリ、センコウってなんですか?」
「虫除けに使う煙を出すお香のことだよ。ケムジラもインセクタスも虫だろ? だから絶対効くと思ったんだ」
「いや、総監! 虫って、そういう一括りじゃ・・・・」
「ジャングルに行く時も必ず持って行くんだ。日本の蚊取り線香はよく効くよ」
光太郎はアライソから借りたボールペンで請求書にサインをすると、トンカツ定食の続きを食べ始めた。

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もしも総監が東光太郎だったら第二話18

「あ、いたいた!
総監~~~!!」
ようやく食堂で光太郎の姿を見つけたテッペイは、声をあげた。後ろからリュウやジョージ、コノミにマリナにミライまで、ぞろぞろと付いてくる。
「お食事中にすみません」
「ん? 皆どうしたんだい?」
「はい、実は・・・・」
言いかけてテッペイは一瞬呼吸を止めた。
目の前にあるのは、大食い選手権の予選のような特盛りのトンカツ定食。
「先程使用されたメテオールについてお聞きしたいのですが・・・・」
それでもなんとか言葉を吐き出す。
「メテオール? スカイホエールのことだったアライソさんに聞くといいよ。あ、君達もお昼まだじゃないのか? お腹空いただろう? 早く取ってきなさい」
「いえ、違います」
怪獣退治のすぐ後は大奥山に他にケムジラやインセクタスがいないかどうかの調査と洗浄作業。洗浄は専属班がやってくれるが、帰ってからのミーティングもあり、確かにお昼は食べ損ねてお腹が減っているのだが。
「総監がさっき使用された、煙のことです」
「え? ああ、あれはメテオールじゃ・・・・」
「東ぃ~~~!!」
スパーンと良い音がして、光太郎は危うくキャベツの山に顔を突っ込みそうになった。
「アライソ整備長!」
整備マニュアルを持ったアライソが、光太郎の後ろに立ってニラミを利かせている。ミライ達は慌ててその仁王の傍から退いた。
「いったいな~。どうしたの、アライソさん」
「どうしたもこうしたもあるか! 勝手にスカイホエールで出やがって!!」
ちょっぴりリュウがうんうんと頷く。
「しかも案の定墜落して帰ってきやがって! もう予備パーツは製造ストップしてるんだぞ!」
「そりゃあわかってるけど・・・・」
「ったく、第一、お前は総監だろうが! ほいほい出撃するんじゃねえ!」

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もしも総監が東光太郎だったら第二話17

ランチタイムも終わり時、日の出サユリはそろそろ交代に入るため、奥に引っ込もうとしていた。
「トンカツ定食一つ! ライス大盛で!」
カウンターの表から聞こえた威勢の良い声に、慌てて振り向く。
「はい、どうぞ」
「やあ、サユリちゃん」
空のトレイを持って満面の笑みを浮かべる男性の姿を見て、破顔した。
「あら、あらあらあら! まあ、光ちゃんじゃないの!」
「おいおい、『光ちゃん』はよしてくれよ。俺はサユリちゃんより年上だぜ」
「いやだ~、嬉しいこと言ってくれちゃって!」
サユリは食券を受け取ると、ご飯をよそり始めた。
「何時、日本に帰ってきたの?」
「昨日だよ。だからまだサユリちゃんのご飯、食べてなくてね」
「もう~v サービスしちゃうわよ!
はい、ご飯大盛! キャベツ大盛! 味噌汁大盛! トンカツ大盛!!」
「ありがとう!」
目の前にドン!ドン!と置かれたトンカツ定食に、光太郎は目を輝かせるとカウンターを離れた。
「ちょ、ちょっと日の出さん」
「ん?」
後ろから同僚に声をかけられ、振り向いた。数人のおばちゃん仲間が固まって、テーブル席についた光太郎を見ている。
「あの人誰?」
「イイ男よね・・・・」
「若そうだけど、日の出さんより年上なの?」
「何言ってるの! ここの総監じゃないの!」
「「「ええ~~~~?!?!?!」」」
驚く同僚を尻目に、サユリは呵呵大笑する。
「ま、ほとんど出てたからね~。でも当分はいるでしょ。
イイ男だけど独身だし。あたしも平太郎がいなかったらね~v」

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もしも総監が東光太郎だったら第二話16

セヤッ!

メビウスは空中からケムジラを蹴り倒すと、ふわふわと頼りなげに浮かんでいる落下傘を掌で受け止めた。
最初に足が、続いて尻もちをついて、手で体を支えて、最後にパラシュートが落ちた。光太郎はメビウスの顔を見上げると、全開の笑顔を向けて手を振った。
光太郎をそっと地面に下ろすと、メビウスはケムジラに向き直った。
突進してくるケムジラを巴投げで投げる。間髪入れず転がったケムジラの胴体を掴み、再び投げ飛ばす。
轟音を立てて転がったケムジラはよたよたと立ち上がり、続けざまに糸を吐いた。メビウスの太ももに、首に、腕に糸が絡まる。そのまま糸を引っ張られ、メビウスは膝をついた。
「ミライ!」
ガンウインガーからウイングレットブラスターが発射される。数条の熱線のうちの一つがメビウスの左腕に絡みついた糸を焼き切った。
メビウスは顔をあげた。左腕のブレスから、メビュームブレードが伸び、全身に絡みついた糸を切り払った。

セヤッ!

光の剣を構えるその姿に、ケムジラは慌てたように後退りをした。怪獣が後ろを向く前に、光の戦士はケムジラへと肉薄し、ブレードを振りおろした。



「やった!」
ディレクションルームでテッペイとコノミが歓声をあげる。
ホッとしたサコミズは、地面でパラシュートを外している呑気な総監を見て、深いため息を吐いた。

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もしも総監が東光太郎だったら第二話15

「よっしゃーー!」
「やった!」
「よし!」
三者の口から、満足の声が漏れた。
「あと一匹だ!」
リュウが再度トリガーを握りしめると、カウントが一桁になっている。
「まずい!」
目を見開くも時間は待ってくれない。次のスペシウム弾道弾を発射する前に、マニューバモードが強制的に終了する。
「ああ! くそ!」
やむなくウイングレットブラスターを発射した。
「気を落とすな! 大丈夫、必ず倒せる!」
スピーカーから聞こえる光太郎の声に、リュウとミライは声を揃えて返事をした。
「「はい!!」」
スカイホエールが旋回してまたケムジラに向かう。
ミサイルの当たったケムジラは、頭をかばうようにしてしゃがみ込み、地面に潜ろうと穴を掘り始めた。
「野郎、逃がすか!」
「いけない! 近づくな!」
ケムジラの背中の上部に近づいたガンウインガーに向けて、ケムジラの臀部から黄色いガスが噴きつけられる。
「くそっ! 前が・・・・!」
視界を奪われたガンウインガーに向けて、ケムジラは顔を上げた。
「危ない!」
咄嗟にスカイホエールが機体と怪獣の間に入る。
ケムジラの吐き出した糸が、スカイホエールに絡まった。
「えいっ、このっ!」
エンジン出力をあげてなんとか逃げ出そうとするが、ケムジラの糸は頑丈だった。
黄色い霧を抜けたガンウインガーから、ケムジラに捕えられたスカイホエールが見えた。
「総監!」
「兄さん!」
糸を掴んだケムジラがスカイホエールを振り回す。
「うわぁ! えい、この!」
光太郎は何とか逃れようとあれこれ試みるが、効果がない。更に尾翼に糸が絡まった。
「くそ・・・・脱出!」
機体の外に体を投げ出し、パラシュートが開く。制御を失ったスカイホエールはそのまま地面に激突し、爆発した。
ケムジラは小さく開いた落下傘を見つけると、腕を振り回す。
「総監!」
(タロウ兄さん、早く変身を!)
息を飲むミライを背後に、リュウは再度ウイングレットブラスターを撃った。痛がったケムジラが更に暴れる。頼りなく浮かぶ落下傘に、緑色の腕が振り下ろされた。
「教官!」
たまらずミライは光となって飛び出した。

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もしも総監が東光太郎だったら第二話14

サコミズはガタッと席から立ち上がり、続いて椅子の上に倒れるように座り込んだ。眩暈がしたのなんて何年ぶりか、あるいは初めてかもしれない。
甘かった。
『うちの愚弟よりもよっぽどしっかりしている』
と笑っていった彼の言葉を鵜呑みにしていた。


ガンウインガーに通信が入った。スカイホエールからだ。
『こちら東。これから援護に入る』
モニターに映った顔に、リュウとミライは目を丸くする。
「「そ、総監?!」」
光太郎はリュウ達と同じ行動隊の服を着てヘルメットを被っていた。首には白いスカーフを巻いている。襟の色が赤でも白でもなく、黒だということに、ミライだけが気づいた。
『君たちはケムジラかインセクタスのどちらかに絞って攻撃するんだ』
光太郎がそう言っている合間にも、インセクタスは自らを攻撃した相手を見つけ、振動版を激しく振るわせる。ミライの耳に、蟲の羽音が聞こえた。また大量に呼び寄せられたのだ。眼下では同じようにして操られているのか、ケムジラが暴れ始めた。
「でも・・・・」
メテオール搭載機とはいえ、スカイホエールは30年近く前の旧型機体だ。
「GIG!」
渋るリュウの代わりにミライが返事をした。
「ミライ?!」
「リュウさん、総監なら、きっと大丈夫です」
ミライはにっこりと笑ってみせる。
(総監なら・・・兄さんだったら、絶対に)
「わかった」
リュウは僅かに後ろを振り返ると、正面を向いた。
「GIG!」
『ようし、行くぞ!』
スカイホエールの底部が開き、中からバスケットのようなものが吊り下げられてきた。
「?」
「なんでしょう、あれ?」
バスケットはもうもうたる白煙を撒き散らしている。それをぶら下げたまま、スカイホエールはガンフェニクッスの上部を通過した。そのまま蟲の大軍に突っ込む。
「あ、危ない!」
思わず叫んだが、リュウの予想通りにはならなかった。煙に巻かれた蟲達が、逆にばたばたと落ちていく。
「リュウさん、ガンウインガーについていた蟲も落ちていきます」
「何?!」
スカイホエールは更に旋回して、インセクタスとケムジラの周囲を飛んだ。二匹の怪獣は煙に触れると苦しいのか、手足を激しく動かして暴れだす。スカイホエールは微妙な距離を保ちながら、時折牽制のミサイルが発射した。
「すげえ! 何だあれ?!」
「リュウさん、インセクタスに攻撃しましょう!」
ミライはケムジラの吐き出した糸で、更に体をからめとられたインセクタスにターゲットを指定した。
「よし!」
『メテオール解禁!』
サコミズの声がタイミング良く響き渡る。
「パーミッショントゥシフト! マニューバ!!」
ガンウインガーが金色の光を放ちながらマニューバモードに変形する。
「スペシウム弾道弾、ファイヤーーー!!」
トランスロードキャニスターから発射されたスペシウム弾道弾が、インセクタスの体表を焼き、貫いた。

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もしも総監が東光太郎だったら第二話13

「ウイングレットブラスター!」
リュウが吼えた。ガンウインガーの熱線砲は、振動板をわずかに外れてインセクタスの表皮を微かに焼いた。
「くそ!」
旋回して、もう一度インセクタスの正面に回る。左右の角が中央に寄せられて、スパークが起こった。
「リュウさん、来ます!」
リュウは軽く唇を噛んで再度機体を捻った。虚空をビームが貫く。
「くそ、ウインダムを使えりゃ・・・・」
戦闘機では意外と戦い難い相手だった。振動板の狙いを定める時間が短い。
「ジョージとマリナは?!」
「それが・・・・」
『2人は新たに出現したケムジラと交戦中だ。すぐにこっちも現場に向かう』
サコミズの声がコクピットに響いた。
「あっちもこっちも大変ってか」
リュウは再びインセクタスの正面に機首を向けると、ビークバルカンを撃った。数発が振動板に当たったが、まだ破壊するには至らない。
「リュウさん!」
突然切羽詰まった声をミライが出した。
「どうした?!」
「機体の排気噴射口に、蟲が・・・・」
「何ぃ?!」
リュウが手元の機体各部のパラメータ画面を見たわずかな時間だった。大量の蟲がガンウインガーのフロントに突撃してきた。
「うおっ?!」
高速で激突し、死骸へと変化した蟲の体がべっとりと強化ガラスに張り付いて、肉眼による視界を奪った。
インセクタスが振動板で、先程リュウ達が呼び寄せた蟲を利用したのだ。
「くっ・・・・!」
眼下のインセクタスの姿が視認できない。レーダーを頼りに一旦急上昇する。
「ミライ、舌噛むなよ!」
「はい!」
リュウはそのまま機首を真っ直ぐ大地に向け、急降下した。2人の体を強烈なGが襲う。まともな操縦ではない。だが、そのおかげで蟲の死骸がはがれた。体液がまだ残っているものの、とりあえずの視界は確保できた。
「隊長! メテオールの許可を!」
角がまた振動板を守っている。スペシウム弾道弾で殻ごと倒すしかない。
セットしたメモリーディスプレイの中でサコミズが頷いたような気がしたが、それを確認する暇はなかった。
地面に大きな穴が空き、そこから巨大な青虫が出てきたのが見えたからだ。
「何だ、あれは?!」
インセクタスは突然の闖入者に向けて、角をスパークさせる。青虫はそれを見るとインセクタスに向かって白い糸を吐いた。角が糸に絡まり、スパークが途絶える。
『・・・・ケムジラだ・・・げほっ、げほっ・・・・・』
掠れ、咳込んだジョージの声がした。
「ケムジラ?」
『すまん、逃がしちまった・・・・ごほっ・・・・』
「ジョージさん!
リュウさん、出ます!」
ミライが左腕をかざした瞬間、ケムジラとインセクタスに旧型のミサイルが直撃した。
「?!」
2人がミサイルの発射された方向を見ると、青を基調とした二段の水平尾翼が特徴的な機体が更に攻撃を仕掛けている。その機体を、リュウは写真でだけ見たことがあった。
「スカイホエール?!」 【“もしも総監が東光太郎だったら第二話13”の続きを読む】

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もしも総監が東光太郎だったら第二話12

主の帰還を迎えた執務室は、一晩で模様替えをしていた。
簡素な机と椅子はマホガニー製に、本棚資料棚も一見すると地味だが質の良いものが揃えられている。
「まったく・・・仕事って言ったってハンコ押しばっかりじゃないか」
ペッタンペッタンと大小様々なハンコを押しながら、光太郎はぼやいた。何か武器の開発案でもないかと更なる書類をめくってみれば、どこかの式典のスピーチまでが混じっている。
「ええ~!? こんなのまで!」
もともとデスクワークにはさっぱり向いていない体質である。
一旦ハンコを放り出して、机の上に直に顎を乗せて大きくため息をついた。
「あのムシ怪獣、どうなったんだろうなあ」
机のスイッチを押すと、小型モニターにディレクションルームに映されているものと同じ映像が表示される。
「!! ケムジラじゃないか!」
テッペイの開いたアーカイブドキュメントを見て、光太郎は目を丸くした。確か今朝は昨日見たクワガタ系の怪獣の調査に向かう様にはずだ。
「・・・よし!」
光太郎が意志を固めて席を立ちあがった瞬間、総監室のドアが開いた。入ってきたのはトリヤマとマルだ。
「や~総監、遅くなって申し訳ございません。なにぶん、記者会見が長引きまして・・・」
「トリヤマさん、丁度良かった!」
光太郎は書類の束を持ち上げると、そのままポンとトリヤマの手に渡す。
「おおっと?!」
紙の意外な重さにトリヤマがよろける。マルが慌てて支えた。
「ハンコは全部押し終わってますから、後の文章はよろしくお願いします。あ、それからスピーチも考えておいてください。
じゃあ!」
軽く手をあげて閉まりゆくドアの向こうに消えていく光太郎を、二人は茫然と見送った。
「マル、い、今のは・・・・」
「多分、『仕事しろ』ってことじゃないでしょうか」


ジョージはジグザグに走りながら、徐々に山の方へと移動していた。だが一歩の歩幅が違いすぎる。
「ジョージ!」
マリナは叫びながらバスターブレッドを発射した。ケムジラの注意が自分の方を向く。ケムジラの口元から、嫌な音がする。咄嗟にマリナがとった行動は、更にケムジラに接近することだった。白い糸が頭上を通過し、畑の上に粘つく網を張った。
「こっちだ!」
顔を煤だらけにしたジョージが叫ぶ。先程マリナが命中させた箇所に、もう一発バスターブレッドを当てる。思ったよりも柔らかいケムジラの外皮が破け、緑色の体液が流れた。
「よし!」
ぐっとジョージは拳を握りしめる。
ケムジラは痛がるように被弾した箇所に腕を当てると、合流した2人に背を向けた。
「逃げる気か?!」
更にもう一発当ててやろうと、トライガーショットを構えた瞬間、ケムジラの臀部から黄色いガスが噴出された。
「うわっ! げほっげほっ!」
「きゃあ! ごほっ、ごほっ・・・」
かなりの密度のガスが目に入り、また猛烈に臭い。
視界を奪われた二人の前で、ケムジラはいそいそと穴を掘って地中に逃亡した。 【“もしも総監が東光太郎だったら第二話12”の続きを読む】

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もしも総監が東光太郎だったら第二話11

ガンウインガーの発する高周波に惹かれて、地中の生命反応が高速で移動し始めた。が、それよりも先にガンウインガーの周辺に蟲がたかり始めた。
「くそっ、これじゃ前が見えやしねえ」
リュウは近寄ってくる蟲を器用によけながら、インセクタスの出現を待つ。
「まだなのか?!」
「・・・・・来ます!」
ミライは叫ぶと同時に高周波のスイッチを切った。
ほぼ同時に、土煙をあげて、メス型のインセクタスが姿を現した。


目の前で青虫が巨大化しても、二人は悲鳴をあげなかった。
ジョージは咄嗟にマリナの手を引いてその場から立ち上がって後退する。
「おい、あの人達を早く!」
「わかってるわよ!」
チェンバーを回転させてイエローチェンバーにすると、青虫に向かって発砲する。50メートル近くある青虫の気を引くために、ジョージは青虫の周りを大きく回ってマリナの反対側に出た。メモリーディスプレイを取りだし、ディレクションルームと繋ぐ。
「こちらジョージ! スイカから怪獣が現れた!」

一方のマリナは、突然の怪獣の出現で軒下であっけにとられている老夫婦の元に走った。
「逃げてください! 早く!!」
「あ、ああ・・・・」
「じぃさん、早く!」
あたふたと逃げ出す2人を見送って、マリナはジョージを援護すうべく、再度駆け出した。

「はあ? スイカから?」
『そうだ! 撃ったらいきなり巨大化したんだ!』
テッペイがその青虫を見たのは一瞬だった。すぐに映像は歪んで見えなくなる。青虫の攻撃をかわしたついでに握りしめてスイッチを切ってしまったのだろう。
テッペイは一瞬だけ見えたその影の記憶を頼りに、素早く怪獣の姿を検索する。
「ドキュメントZATにありました! 食葉怪獣ケムジラ! 
古代の蚕で、バードンに食べられて絶滅した経緯があります。
まだ生き残っていたなんて・・・・」
「何か有効な攻撃方法は?」
サコミズの言葉に、テッペイは首を振った。
「わかりません。以前に出現した際も、同時に現れたバードンに食べられてしまっているんです」
サコミズはテッペイから視線を外してジョージのメモリーディスプレイに向かって口を開いた。
「ともかく、民家からケムジラを引き離して、リュウ、ミライのいる山頂付近におびき出して戦うんだ」
『GIG!』
返事と共に銃声が聞こえた。

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もしも総監が東光太郎だったら第二話10

トライガーショットを構えた2人は、音を頼りにマリナが先にスイカ畑へと入っていく。
「近いわ・・・・」
「何も見えないぞ」
「バカね。スイカの中に入ってるに決まってるでしょう?」
ジョージは内心「葉っぱを食ってるかもしれないだろ」と思ったが、とりあえず口には出さないでおいた。
マリナの足がピタリと止まる。足元には収穫時のスイカが、たわわに実っていた。
   シャリ、シャリ・・・・
「どれ? どれなの・・・・?」
左右の2列のどちらか。それだけで3個以内に絞れる。
   シャリシャリ・・・・
左からの音の方が強い気がする。
   ザリッ
固い皮を破った音がした。咄嗟にトライガーショットを下に向けて発砲する。スイカの実が血の様に四散した。
「やったか?!」
「わからない。姿も見てないし・・・・」
割れたスイカの上には、何も見えない。種が点々とついているだけだ。
「違ったんじゃないか?」
「まさか」
ジョージはスイカの葉っぱを爪先で退けた。土の代わりに、白い糸が飛びかかってくるのが見えた。
「!」
咄嗟にジョージは右によけた。マリナを下敷きにしてしまったが、気にしていられない。
糸はジョージの目のあった辺りを貫いて、放物線を描いて落ちた。
青虫にしてはかなり大きな虫が、のこのこと乾いた土の上に這い出てくる。
「こいつ!」
ジョージはトライガーショットを青虫に向けて撃つ。狙い違わず命中するが、青虫の様子がおかしい。
「ちょっと、何やったの?!」
「た、ただ撃っただけだ!」
虹色に体を光らせた青虫は、二人の目の前で突如体を巨大化させた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

黄金将軍

レオンの活躍が見たいよー。
カイザーファンが見たいよー!
スカイレオンカイザー見たいよ~~!

怒涛の28~30話って、作中時間にして一日なんですよね。多分。
パワーストーンのチャージまで、12時間?

船上の闘いで、黄昏から夜になっていくの凄く好き~w
でもって、レオンが主人公な時間はそれしかないから、スカイモードも(元から空飛べるしな)
、カイザーファンもないんだろうなー

ちくしょー、あの殿様根性なレオンが好きなのに~。
スカイレオンカイザーの話、しかも宇宙編で見たい!

もしも総監が東光太郎だったら第二話9

ガンウインガーから見下ろした大奥山の表面は、先程ディレクションルームで見たのと同じだった。地上にはまだ穴を開けた存在の姿は見えない。
「ひでえな・・・・」
「地下に、巨大な生命反応があります」
「よし、例の超音波を使っておびき出してみるぞ」
「GIG」
ミライがスイッチを入れると、インセクタスの胸部にある振動板から発せられるものと同じ高周波が、ガンウインガーから発せられる。
「さー、出て来いよ~・・・・」
リュウは眼下を見ながら唇を舐めた。


「あ~、びっくりしただよ。ゆんべいきなり『バリバリ』つってる音がしてな。おらぁ鎌持ってきたら、でっけえ青虫さいでな」
「じぃさん、そのまま腰ぬかしちまってぇ。喰われねぇで良かったただな。あはははは・・・・」
農家の縁側で、ジョージとマリナは苦労して事情聴取をしていた。腰の抜けたというおじいさんは甚平を着ていたが、いたって元気そうだ。農作業用の服を着ているおばあさんが、二人にお茶を出してくれた。
「その、良かったですね・・・・」
「あの、今、『青虫』って言いましたよね?」
「んだ」
「茶色、じゃなかったんですね?」
インセクタスはカブトムシやクワガタよりも、茶羽根に似ていると思っているマリナは、老夫婦の言った色を耳敏く聞きつけた。
「ありゃあ青虫だ。ほれ、そこのキャベツもみーんな喰われちまっただよ」
おじいさんが指さしたキャベツ畑は、真ん中のキャベツ玉が食い荒らされている。辛うじて外側の葉っぱが数枚、根元についているような状態だった。
「酷いな・・・・」
ジョージの目には、食いちぎられた葉っぱの一枚一枚までがくっきり見える。よりによって食べられる部分だけとは。
「あ」
マリナが小さな声をあげた。
「どうした?」
「何か、聞こえる・・・シャリシャリって・・・食べてる・・・・あっちの方」
マリナの指さす方を見て、おばあさんが目を細めた。
「あー、スイカはまだ見回ってなかっただな」
2人は顔を見合わせると、スイカ畑に向かって走っていった。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第二話8

翌朝、ディレクションルームにミサキ以下、トリヤマ、マルを伴って光太郎が現れた。
「おはよう!」
「お、おはようございます!」
快活な声が朝の眠気を吹き飛ばす。皆、慌てて席の脇に立って敬礼した。
「皆、昨日言っていた大奥山の件だ。まずは現状を見て欲しい」
光太郎が合図をすると、ミサキがメインスクリーンに大奥山の様子を映し出す。
地肌が見えるのは相変わらずだが、今度は地面にボコボコと大きな穴が幾つも空いていた。
「穴・・・・?」
「夕べのうちに、地上に出てきた、ということでしょうか?」
「その可能性は非常に高い」テッペイの言葉に事務的に返すと、今度はサコミズが質問する。
「周辺での被害は?」
「人的被害は出ていないが、付近の農家で、作物が荒らされているという報告があった。二手にわかれて調査して欲しい」
「わかりました」
サコミズはメンバーの方に向き直ると、素早く隊の編成を伝える。
「リュウとミライはガンウインガーで上空から大奥山の全体を、ジョージとマリナはガンローダーで付近の農家の調査に向かってくれ」
一旦言葉を切ると、リュウ達は再度背筋を伸ばす。
「GUYS、Sally GO-!」
「「「「「「GIG!!!!!!」」」」」」
出撃する四人は素早くヘルメットを持って出ていき、テッペイとコノミはオペレーションシートでミサキの集めた情報を再度整理し始める。
「いいなぁ、その号令」
「総監、お仕事が溜まっています」
ミサキはにっこり笑うと、光太郎の耳を引っ張ってディレクションルームを出て行った。
「痛たたたた・・・・!」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第二話7

サコミズと光太郎は、寿司屋からそれほど離れてはいない小料理屋で、お互いのお猪口に清酒を注いでいた。
「では、お疲れ様」
「お帰りなさい」
酒を一気に呷って、光太郎が少し顔を顰める。
「そうは言っても、皆しっかりしてるし、サコミズさんが良くまとめているし。あんまり帰ってきた意味はないんじゃないかな」
「まずはトリヤマさんが喜びますね。それとミサキ君も。あなたの抜けた穴を、しっかりと埋めてくれている」
「抜けたも何も、最初から俺はいなかった。そうでしょう?
こんな風来坊に総監なんて勤まるはずがない」
光太郎は手酌で自分の杯を満たすと、また飲んだ。
「でも、あなたが居たから集まってくれた人だってたくさんいます。僕やタケナカがいくら頭を下げても、頑として首を縦に振らなかった人が、あなたの為にならとGUYSに入ってくれた。それは、やっぱりあなたの人の上に立つ資質なんですよ」
サコミズの脳裏に、GUYSを立ち上げようと奔走している時代が蘇る。人材集めに苦心している時に知ったのが、東光太郎という青年だった。その名前を見つけた時には、『彼』も助言をくれた。それほどの逸材だった。彼を総監に、自分を総監代行として組織を運営していく。それが当初のサコミズの立てた計画だった。
「それに、何かあるまでは好きにしていて良いと言ったのは、こちら側ですしね」
「何時の間に隊長になったんですか。俺だって隊長だったら、ちゃんと残ってたのに」
「そうは行きませんよ。現場指揮能力だったら、セリザワ君の方が上です」
できあがるまでは無我夢中で、いざ組織として成り立てば、気が抜けてしまっていたのは確か。その犠牲の最たるものが、セリザワ以下の旧クルー達だ。
「そうかなあ。
・・・・やっぱり今から交換しましょうよ。俺が隊長で、サコミズさんが総監。歳だってサコミズさんの方がずっと上だし・・・痛ってて・・・・!!」
「何言ってるんですか。私は今年40歳の若造ですよ」
光太郎の足をぐりぐり踏みつけながら、サコミズも杯を空にした。
「それに、あなたはもう一度、彼らと戦ったことがあるじゃないですか」
「うーん、一緒というより、本人だったからねえ。でも、さっきミライ君の闘っている姿を見て、ああいう風だったんだなっていうのはわかるよ。彼は頑張ってるね」
「ええ。ミライがいなかったら、あのメンバーは集まらなかった。あなたに似て人を惹きつけます。彼らの隊長になることができたのは、不幸中の幸いでした」
サコミズから譲れない想いを感じ取った光太郎は、やれやれとため息を吐き、二人のお猪口に酒を注ぐ。
「仕方ないですね。やりますよ、総監」
「ありがとうございます」
お猪口を軽く掲げてサコミズが礼を言う。
「それにしても、サコミズさん、よっぽどゾフィー兄さんのことが好きなんですね」
「ぶーーーっ?!」
口に入ったばかりの清酒が、盛大に吐き出された。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第二話6

食事会が済むと、ミライ達はそのままフェニックスネストへと戻った。自宅に帰るマルは、一旦手に持っているトリヤマへのお土産を渡すため、そのままメンバーと一緒に戻ることになった。
「じゃあ、久々だから、ちょっとだけ飲んで帰るよ」
「控え目にしてくださいね」
ミサキは光太郎よりも、サコミズに向けて頼んだ。
「ええ、早めに帰ってきますよ。それじゃ」
まだ明るい夜の街に消えていく大人二人を見て、リュウは感嘆のため息を吐いた。
「あーゆーところ、やっぱり大人だよなー」
「でも、総監も相当不思議ちゃんっぽいわよねー」
「そうですか? 初めてお会いしましたが、あんなに気さくで部下思いな方とは思いませんでした」
マルは手の中のお土産を見て、しみじみと呟く。
「けどま、嫌な奴じゃなくて良かったじゃないかアミーゴ」
「そうですね」
「総監は素晴らしい方です!」
それぞれが妙に納得しながら、一行は仲良く帰路についた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第二話5

「茶坊主・・・・?」
「僕なんか入隊したその日にいきなりカレー食べたからって出撃させられたよ」
首を傾げるミライの前で、光太郎は爽やかに笑ってみせた。
「・・・はい!」
ミライは元気に返事をすると、まだ少々おぼつかない箸使いでお寿司をとり、口に運んだ。
「・・うっ?! げほっ・・・げほっ・・・!」
「あ~あ、ワサビに当たったな。大丈夫か?ほれ、お茶飲め」
リュウはミライの背中を擦ってやりながら、湯呑を差し出した。
「総監、今、入隊した初日・・・とおっしゃられましたが、以前は何処のチームに所属されていたんですか?」
耳ざといテッペイが近寄ってきた。
「ああ、ZATにいたんだ」
さらりと言う光太郎に、テッペイは目を丸くした。
「ZAT!? あの歴代一、自力で怪獣を倒したことが多いチーム?! 通常兵器が全てメテオールの?!」
「何だ? どうした?」
「何かあったんですか?」
「別に何もないよ」
「いや、総監!」
全く何も気にしていない光太郎は、何とか引き留めようとするテッペイをさらりと流してミライの方を見た。
ミライは、今度はネタをめくってワサビの量を確認してから、お寿司を口に運んでいる。
「美味しいです!」
「そうか! 男の子なんだから、いっぱい食べろよ」
満面の笑みを浮かべるミライに機嫌を良くした光太郎は、ミライの頭を撫でた。
(やっぱり・・・似ている)
頭を撫でられたミライは、その手の動かし方に、強い既視感を覚えた。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第二話4

やはり怪獣が出現したら、というのもあり。お寿司屋さんはフェニックスネストの比較的近くだった。
通された座敷の座卓の上には、特上寿司が並んでいる。
「さあ皆、食べて、食べて!」
光太郎は上機嫌でリュウ達に勧める。
「「「「「いただきまーす!!!!!」」」」」
サコミズ、マル、光太郎の前には、軽くビールが一杯だけ注がれる。
「うん、美味い!」
「フェニックスネストの近所にこんな美味しいお寿司屋さんがあったなんて~w」
「これ、本当に新鮮ですよ!」
「ネタも大きいしな!」
「タマゴもすごく美味しいです!」
お寿司にがっつくリュウ達を見て、ミサキやマルは微笑ましそうに目を細めた。
「すみません、総監。後で補佐官に土産をいただいてもよろしいですか?」
「ええ。トリヤマさんには留守番を頼んでしまいましたしね」
なんだかんだとトリヤマを心配しているマルに、サコミズやミサキも笑みを浮かべる。
皆が湧き立つ中、ミライだけは箸に手をつけずにいた。時折辛そうに光太郎の方を見上げる。
「どうした? ミライ」
リュウがミライの様子に気づいて声をかけた。
「おまえ、寿司初めてか? 魚は食べられたよな?」
「はい・・・・」
ミライは卓の上に置いた手をじっと見つめたままうなづいた。リュウはまだ空の醤油皿に、醤油を注いでやる。
「ほら、せっかく総監が奢ってくれるってんだから、ちょっとぐらい食えよ」
「お、どうした? 好き嫌いはいけないぞ」
光太郎が上座を離れて、一人沈んでいるミライの傍へ来た。
「総監」
光太郎とリュウの声に、ミライは顔をあげる。
「総監・・・・あの」
「ん?」
「カレーを食べたら、留守番しなくちゃいけないんでしょうか?!」
「へ?」
間の抜けた顔をしたのはリュウだった。ミライは真剣な視線を光太郎に向けている。
「あはは・・・そんなことを気にしてたのか。
大丈夫、ちゃんと出撃だって、茶坊主だってあるよ」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第二話3

「さて、それじゃ今日はここまでにして」
光太郎はパン!と手を叩いて席を立つと、ディレクションルームを見渡した。
「今日は皆と初めて会ったんだし、お寿司でも食べに行くか」
途端にわっ!とメンバーの顔が明るくなる。
「やったー!!」
「総監さすが!」
「太っ腹だぜ!」
「・・・お寿司、ですか?」
思わぬご褒美に沸き立つ中、トリヤマが「いやいやいや・・・・」と光太郎の傍に揉み手をして近寄った。マリナやジョージは顔を顰める。
「総監、お気持ちは大変嬉しいのですが、何分今は怪獣頻出期の再来! 呑気に外に食事に行くなど・・・・」
「ああ、留守番は必要ですよね」
「そうですとも! ですから、ここはひとつ・・・・」
「じゃあ、夕べカレー食べた人!」
唐突な光太郎の質問に、一瞬ディレクションルームが沈黙した。
「カレー?」
「カレー」
満面の笑みを浮かべる光太郎を見て、ミライはリュウを顔を見合わせた。サコミズはミサキ、マリナはジョージ、テッペイとコノミ、トリヤマとマルも。
おずおずとトリヤマが手をあげた。ミライは手をあげなかった。昨日カレーを食べたのは昼間だけだったからだ。
「じゃあトリヤマさん、留守番お願いしますね。
さあ、行こうか!」
光太郎はトリヤマの両肩をポンと叩くと、そのまま颯爽とディレクションルームを出ていく。
「やった!」
「総監やるな」
密かにマリナ達がはしゃぎながらその後に続くのを、トリヤマが茫然と見つめている。サコミズが「お願いします」と笑って頭を下げて通って行く。
「どうした? ミライ、行くぞ」
リュウがミライの肩を叩いた。
「あ、はい・・・・でも、でも・・・・」
茫然とトリヤマを見つめるミライを、リュウを引きずって行った。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第二話

「そういや、あのクワガタみたいなの、どっから出てきたんだ?」
サコミズの後ろの席で饅頭を頬張りながら、光太郎は誰ともなしに訊ねた。
ちなみに饅頭は、普通の温泉饅頭、抹茶の皮、紫芋餡の入った紫色の皮のものと、三種類あった。サコミズも今日は緑茶を啜っている。
ミサキは心得たように頷き、メインスクリーンに大奥山の姿を映しだした。
「これは・・・・」
「酷い・・・・・」
関東にあって、そのほとんどを樹海に覆われていた大奥山が、地肌の見えた禿山に変わってしまっている。
「先程出現したインセクタスは、以前に出現したものの亜種と確認されました」
「亜種か・・・・本当にクワガタみたいだな」
二つ目の饅頭を口に入れ、光太郎はさっき戦ったインセクタスのオスを見る。
「そうですか? どうも、この辺がカブトムシっぽい気がしますねえ」
マルもつられて饅頭を持った手でインセクタスの背中当たりを指す。
「あー、メスなら確かに似てない気もしないではないなあ」
トリヤマももう一枚の画像を見て言う。
「あれの何処が?! トリピーはともかく、総監ってそういうの言うわけ?」
マリナがコノミに憤りをぶつけた。
「そう、ですねぇ・・・・でも、確かに少し似てますよ」
「ええー?」
「子供たちの描く絵だと、ああなっちゃいますよ」
「いや、でも、さすがにオレでも怪獣と昆虫を一緒には・・・・」
「クワガタ? カブトムシ?」
首を傾げるミライに「そういう昆虫がいるんですよ」と、そっとテッペイが囁いた。
「でもクワガタよりもコーカサスオオカブトに似ているような・・・・」
「って、怪獣じゃねーか!」
いきなりリュウが我に返る。
「ど、どうしたんですか? リュウさん?!」
「何でカブトムシなんだよ?!」
「んー、似てないかな?」
思わず怒鳴ったリュウに、光太郎がこともなげに逆に問いかける。その声にバツが悪くなったのか、リュウは小さく「すみません」と言って着席した。
「それで? このインセクタスはまだ他にも?」
サコミズがすっと言葉をミサキに向ける。
「はい。その可能性は非常に高いと思われます。調査の必要があるでしょう」
ミサキは許可を求めるように光太郎を見た。
「そうだな。明日、準備を整えて調査に向かおうか」
「今から、じゃないんですか?」
立ち上がりかけたリュウが振り返る。てっきりこの落ち着きのなさそうな総監のことだから、今から調査に・・・とでも言うのかと思ったが。
「だって虫は夜に活動するだろう? それに、こっちは昼間よりも目が利かない。あまり連続して無理はしない方がいい」
今までの少々とぼけた発言から一転して、その瞳には経験からくる重みと理知的な輝きがあった。
「はい」
リュウは素直に返事をして再び席に座る。

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

もしも総監が東光太郎だったら第二話1

タロウDVDの2巻が届いたので、その記念にスタート!


「いや、それが本当なんだって!」
「え~? いくらなんでもそんなこと・・・・」
「いや、オレも確かに見たんだ。総監が・・・・」
ディレクションルームの扉が開いた。トリヤマがにこにこと恵比寿様のように頬を緩ませて入ってくる。そのすぐ後ろに紙袋を持ったマルが。そしてその後ろの姿をジョージが素早く見つけて合図をすると、雑談をしていたリュウ達は、慌てて整列をして、直立不動で気をつけをした。
背広姿だった初老の紳士が、GUYSの制服に着替えて、ミサキを伴って入ってくる。
整列したメンバーの前にゆったりとした動作で立つと、満面の笑みを称えたトリヤマの前に、さっとサコミズが進み出た。
「ご無事のお戻り、何よりです。東総監」
「うん。
皆、今まで留守にしていて悪かった。特に、セリザワ君をはじめ旧メンバーは・・・・」
総監はリュウを見て少し寂しそうな顔をした。
「彼らに報いるためにも、これから君たちと頑張っていきたいと思う。
GYUSジャパン総監の、東光太郎だ。よろしく頼む」
そう言うと、光太郎は誰よりも先に敬礼をした。
リュウを始め、メンバーにサコミズ、トリヤマ、マルにミサキも、慌てて表情を引き締め、最上級の敬礼を以て返した。
光太郎は手を下すと、マルが敬礼するために床に置いた紙袋を取り上げ、破顔一笑した。
「じゃあ、お饅頭買ってきたから皆で食べようか。
あ、ミサキ君、お茶入れてくれる?」

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

隊長室の憂鬱

ウィキを見たら、兄さんは普段はM25星雲にいるというじゃありませんか!
そこからM78星雲に飛んで行って「何処へ行く?」(メビウス15話)とかやってたわけですか!
そりゃー疲れるよ兄さん! ヒッポリットとかタイラントとかバードンとかバードンとか・・・ねえ?


そんな兄さんに癒しの時間を↓
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ケーキ

「こんにちは」
何時もの様に教官室に入ったメビウスは、来客用のソファに座っている四人を見て吃驚した。
(宇宙人だ!)
しかも光の国とは国交がない惑星の。四人はテーブルを囲んで何かをしていた。
一人がメビウスに気付いて軽く手をあげる。
「やあ」
「は、はい・・・・」
(どうしよ、教官のお客さんだし、何時もみたいに入ったら・・・・でも、なんだか優しそうだし・・・・)
「どうしたんだ?おいで、メビウス」
「!」
手をあげた宇宙人が自分の名を呼んだことに、メビウスはびくっと肩を震わせた。
「あ、あの・・・僕・・・・失礼しますっ!」
「あ、おい!」
脱兎のごとく部屋から逃げ出したメビウスを、一人が追ってくる。
「ひいぃぃぃ、ごめんなさいぃぃ!!」
「ちょっと待て!待つんだ、メビウス!」
がしっと腕を掴まれ、メビウスは目を瞑った。
「ごめんなさい、ごめんなさい!勝手に入ってすみません!」
「メビウス、落ち着くんだ。私だ」
強く肩を揺さぶられ、メビウスは恐る恐る目を開いて後ろを振り向いた。
「タロウ教官・・・・」
タロウに連れ戻されたメビウスは、再度来客スペースにいる残りの三人を見た。
全員本来の姿に戻っている。
「80先生、レオ師範、アストラ師範代、だったんですか・・・・」
「地球にいる兄さん達からお土産が届いてね。皆で食べてたんだ」
「お土産を、『食べる』・・・?
兄さん達って、もしかして、あの行方不明になっているウルトラ兄弟ですか?!」
はっと顔をあげるメビウスを見て、ソファに座る三人は一斉にタロウを睨みつけた。
「あ、あははは・・・・ごめん、メビウス。これ以上はナイショだ」
「本部からの命令で、本当はタロウ兄さんの言ったことすらトップシークレットなんだが」
「これ以上のことは何も言えない。悪いが」
「はい、わかりました」
メビウスは地球人の姿になったタロウの隣にちょこんと座らせてもらった。
光太郎は食べかけのケーキを再びつつきはじめた。その光景を不思議そうに見ているメビウスを見て、ゲンが声をかけた。
「メビウスも食べるか?」
「あ、いえ・・・・その『食べる』ってエネルギー摂取のことですよね?」
「ああ。でも単なるエネルギー摂取じゃない。楽しみの一つでもある」
「楽しいんですか?」
「ああ」
光太郎も大きく頷いた。
「食べる楽しみが無いっているのはつまらないな。よし、俺が教えて・・・・」
「レオ兄さん、擬態は3年生で習うんですよ。
1年生には早すぎますし、勝手に教えられても他の生徒と差別になります」
「ちぇっ、80は固いな」
ゲンはそう言うと紅茶を飲んだ。
「擬態の授業じゃ、テーブルマナーもあるんだろう?」
「そうです。
メビウス、三年生になったらちゃんと擬態を教えるし、こうして他の惑星の生態としてのエネルギー摂取も教える。
今日は悪いけれど、見ているだけだ。すまないね」
「いいえ。大丈夫です!」
光太郎は元気に返事をするメビウスの頭を、勢い良く撫でた。


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なんだか萌えてきた

昨日、兄さん周りを書いてから、更に妄想が続いています。


秘書室・・・どうせなら美人秘書と恋に落ちてほしい!
      そして兄さんは皆のアイドルでいて欲しい!

護衛隊・・・むしろ兄さんが本気を出さない(M87光線~♪)ようにするためにいる人たちであってほしい!


ゼブルンは、ひろみちゃん(byパトレイバー)っぽい人がいいなあ。
護衛隊の一人ぐらいは、風車の弥七っぽいのがいいなあ。いやむしろシャドウ丸とか空影とか。全然忍んでない派手な外見なのに、誰も気づかないぐらいがいい。
あ、ウルトラ忍者部隊があったっけ?

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

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